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2012年10月冷池山荘種池山荘新越山荘

NO  1261   感謝を込めて、今季最後の道直し。

2012  10/  31(水)  

   連日のように、雪がぱらつく後立山連峰です。日に日に主稜線の雪量も増しています。もう根雪になることは、間違いないことでしょう。近年においては、早めの、10/23根雪到来になりそうです。さらに明晩から、あさってにかけては、平地部での降雪も心配される旨、気象情報でもささやかれていますね。 山岳部では、かなりの降雪になる可能性も・・・・  文化の日連休に北アルプス登山を計画されている方は、完全冬山態勢で臨まなければならないのは、当然のことでしょう。また北アルプスでなくとも、西日本の山を含めて、各山域で注意しなければならないのも至極当然のことでしょうか。

   先日は、私どものスタッフが、忘れ物を取りに、小屋まで行ってきましたが、主稜線では、吹き溜まりのラッセルに、結構難儀したようです。また柏原新道の“ガラバ”付近も、なんとか通過できたようですが、今後まとまった降雪があれば、もう通過が無理なのも当たり前のことですし、周辺や“富士見坂”付近で、雪崩が発生しても、これまた当然のことです。安易な気持ちでの、北アルプス登山は、お控え下さい。後立山連峰については、すべての山小屋が今季営業も終了しております。

   さて今日は、柏原新道下部の、今年最後の道直し、ときどき風花で小雪が舞う時間帯もありましたが、ここ数日のやり残しも含めて、気がかりになっていた箇所は、なんとか終了することができました。外れてしまった、ハシゴの段を補修したり、路面の段差の大きくなったところや、穴になったところには、現地石をうまく埋めてきました。来シーズンまでには、しっかりと落ち着いてくれることでしょう。多くの登山者を、鹿島槍ヶ岳へ、爺ヶ岳へ、針ノ木岳へと運んでくれた、柏原新道も、これで冬の眠りにつけそうです。冬から春にかけての、雪崩や雪圧にもがんばって耐えていってほしいものです。

扇沢の柏原新道登山口も、静寂そのものです。シーズン中の溢れんばかりの車が幻のようです。扇沢駅までのアルペンラインの通行も、残すところ、1ヶ月になりました。(10/31)
ちょっとした段差にも、一段石を入れて、埋め込むだけで全然歩きやすくなります。『やればやっただけのことがある』 を、合言葉にしての道直しです。(10/31)
名残の、最後のモミジに見守られながらの、充実感に満ちた今季最後の作業です。(10/31)

NO  1260   昼どきには、快晴も・・・・

2012  10/  30(火)  

    昨晩の天気予報では、今朝はかなり冷え込みそうとの予報でしたし、満月前夜の月がこうこうとさしていたので、さぞや冷え込むものと思っていました。ところが予想に反して、どんよりとした高曇りの朝で、 強い放射冷却もない、暖かめの朝で、待望の初氷はおあずけになりました。

    そんなわけで今日は一日中、こんなどんよりとした、お天気かと少々落胆していたところ、時間がたつにつれて、日差しも増して、青空の面積もどんどんと広がっていきました。おかげで後立山連峰もバッチリと登場です。23日のまとまった降雪のあと、雪量を減らしたものの、下界は雨降りの28日にもまた降雪があった模様で、白さや雪の量はさほど変わらない感じです。中でも鹿島槍ヶ岳の白さは、ひときわ目立ちます。ただそんな日中の好天も束の間です。午後2時ごろからは、どんどんと雪雲に覆われはじめ、あっと言う間に雲隠れです。今夜はまたまた寒気が流れ込むとのことですので、雪降りは必至でしょうか。今週の新潟市の天気予報に注目すれば、週後半は連日のしぐれ模様の予報がでています。北アルプス北部は、しばらく雪が舞いやすい天気になりそうな感じです。今度後立山連峰が姿を見せるときには、さらに白さを増し、雪線も下げてくることでしょう。

みごとな秋空になった、10月30日。あさってはもう11月入りですね。(10/30)
遅れ気味の高瀬入りの紅葉も、一番下の大町ダム周辺でもピークを過ぎようとしています。(10/30)
鹿島槍ヶ岳は真っ白です。少しずつ積雪も増しています。(10/30)

NO  1259   室堂雪景。

2012  10/  25(木)  

    今日は、所用にて立山室堂へ来ました。室堂の一昨日の降雪量は、30センチ。みごとなまでの一面銀世界が広がっています。伺えば11月下旬の、周辺山小屋の初滑りスキーのご予約も快調とか。今年は、猛暑、残暑ともに厳しかっただけに、このあとは、意外に冬の訪れは早いかもしれませんね。今日は風もなく、穏やかな立山日和の最高の一日です。

黒部ダムと新雪の立山
一面の銀世界に皆さん大歓声です。

NO  1258   東日本各山域で初雪、初冠雪。

2012  10/  24(水)  

    今日は、東日本各地の山で、初冠雪を記録したようですね。浅間山、男体山、岩木山、月山、白山、横手山etc.  もちろん、北アルプスは全山冠雪したと思われます。鹿島槍ヶ岳も爺ヶ岳も、ほぼ1900mぐらいから、白くしました。下から見た感じでは、鹿島槍の頂上で、20cmぐらいの降雪ではなかろうかと思われます。もちろん吹き溜まりなどは、腰ぐらいまでの深さになっているところもあるでしょう。次の日曜日以降は、また雪が予想されそうですので、このまま根雪初日になるかもしれませんね。もう岳へ行くには、冬山態勢で、いかなければならないのは当然のことですし、柏原新道の通行がいつ不能になっても、これまたまったく不思議ではありません。

    今日は、本格的な積雪もあって、早々に扇沢出合の柏原新道登山口周辺の駐車スペースの案内看板や車転落防止用の車留め石の片付け、撤去を冷池、種池山荘両支配人とともにやってきました。来年の除雪作業で、谷底へ落とされないようにするためです。周辺は遅れ気味だった紅葉前線も、すでにというかようやくというか絶頂期を迎えています。このあとは紅葉前線も、雪に追われるように、かけあしで下って行くことでしょう。これで鹿島槍ヶ岳周辺の雪は4回目。これからは降る度に、雪線も里へ里へと下がっていくことでしょう。今日は誰もが、冬の足音が間近に聞こえた一日になったはずです。  

大町からの爺ヶ岳と鹿島槍ヶ岳初冠雪。紅葉前線も大町郊外にまで到達。(10/24)
扇沢からの種池山荘稜線。紅葉と雪と青空の“三段紅葉”。(10/24)
扇沢は紅葉の盛りも、もう登山者の車もなし。今日は駐車スペースの片付けです。(10/24)

NO  1257   明朝はどこまで白くなるでしょうか。

2012  10/  23(火)  

    前線通過で、全国的に荒れた一日になってしまいましたね。大町も午前中を中心に、土砂降りの天気で、今日予定されていた、アルペンライン関係者による、大町温泉郷〜扇沢 間の、シーズン感謝のゴミ拾い作業も中止になってしまいました。
    そして前線通過した午後からは、温度も下がりだし、岳の上は明らかに、雪降りへと変わったようです。明朝は、晴れ上がれば、今秋一番の冷え込みはもちろんのこと、相当下部まて゛、真っ白になった後立山連峰が望めるはずです。皆さんに、お届けできるような写真が撮れるような、朝がやってきてくれたらいいんですが・・・・

夕方には、雨も上がり、岳の上にも、青空がのぞいてきたんですが・・・  夜には、また大町の平野部でもしぐれています。岳はかなりの降雪が予想されます。(10/21)

NO  1256   大町アルプスマラソン。

2012  10/  23(火)  

    地元大町で、一昨日開催された、第29回大町アルプスマラソンに初参加しました。今までも、何回か運営ボランティア等では、参加してきており、今回も前日には、給水所の準備等に当たりましたが、レースへの出場は初めてのことです。かって知ったる、42.195キロメートルのコースは、高低差のきついなかなかの難コースですが、風光明媚、始まった紅葉、しかも快晴下の北アルプスの大展望を満喫しながらのランですので、最高なのは言うまでもありません。 今まで、気がつかなかった、大町アルプスマラソンの新たな魅力もいっぱい発見する事もできました。完走できるか、心配だったタイムも練習不足のなかで、マラソンシーズン当初のことを考えれば、納得の記録。この冬の間も、テンション高く走っていけそうです。ボランティアの皆さん、沿道の応援の皆さんには、ほんとうにありがとうございました。また給水所でのりんご、完走後の信州そば、どれも美味しかったですよ〜  3キロ、5キロ、10キロ、ハーフマラソン、フルマラソンと、種目もよりどりみどりですので、ぜひ皆さんも来年は、三段紅葉を楽しみにぜひご参加ください。

フルマラソンで2000人近い参加者が、紅葉の始まった北アルプス山麓を楽しく激走しました。“おおまぴょん” も給水所で待っていてくれました。応援ありがとう!(10/21)

NO  1255   初冠雪、黄金モミジ、落葉・・・  まだまだ紅葉もいいんですが。

2012  10/  19(金)  

    霧氷、木花、霧華だけじゃありません。まだまだ上から俯瞰する、紅葉もいいですし、もちろん柏原新道の下部の“モミジ坂”のもみじも今が絶頂。逆に紅葉のトリをとるカラマツの黄金黄葉も素敵。逆に黄葉を落とした、ダケカンバの白い幹や枝が浮き上がるような光景もいいですよね。そして今日は、種池山荘から、真っ白に雪をかぶって、今秋2度目の冠雪の富士山も遠望できましたし、さらには南アルプスの甲斐駒ケ岳や、北岳、千丈ヶ岳、そして八ヶ岳も初冠雪をしていたようです。

   主稜線の紅葉が終っても、楽しみはいっぱいあるんですが・・・   体育の日連休が終わってしまうと・・・  雪が降るようになると・・・  すっかり客足は途絶えてしまうんですよね。そんなわけで、今秋も10/15で、今季営業は終了させていただきました。

柏原新道“モミジ坂”のモミジの大木。飽きがきません。(10/19)
ブナの紅葉も終わりを告げようとしています。後方に岩小屋沢岳。(10/19)
柏原新道の“黄金岬”からの、カラマツの黄金黄葉。(10/19)
八ヶ岳もうっすら。初冠雪のようです。(10/19) 富士山は、真っ白! もう根雪ですかね。(10/19)

NO  1254   木花咲く。

2012  10/  19(金)  

    今日の午前中は、扇沢登山口の駐車場のことで、関係官庁の皆さんと集まって、現地で協議してまいりました。なにしろ数年前の “1000円高速” を境に、マイカー登山が一段と激増してしまい、駐車スペースを早々に増やすことのできない、国立公園内にあっては、いろいろと問題山積で、頭が痛いところです。今日もいろいろと、ご相談申し上げてまいりましたが、なんとかいい方向に進んでくれればと、願ってやみません。

   さて今日は、扇沢へ行って、登山口から種池山荘を見ると、小屋周りに、しっかりと霧氷が付いているのが、遠く見えるじゃないですか・・・・   昨夜は、雪が降るかと思っていたのですが、雪にはなっていません。 今日は、駐車場の話しの後には、当初から “モミジ坂” のもみじの紅葉を撮りに行こうとは、思っていたのですが、急遽変更! 協議終了後には、大慌てで種池山荘まで、駆け上がってきました。途中で行き会った、早朝に登った方の話しでは、まだガスがひどく、風も強いので、早々に引き上げてきたという話しでしたが、私が種池山荘に到着した昼過ぎには、ガスもしっかりと切れて、視界もまあまあです。おかげで、少し融け始めてはいたものの、素晴らしい、目にも鮮やかな、霧氷を、久々に堪能して参りました。まさに、紅葉が終った後の、この季節の醍醐味。紅葉に次ぐ、天からの贈り物です。体感温度1度ぐらいの、種池主稜線を、西に東に動き回って、心行くまで楽しんで夕方下山してきました。やっぱり、山っていいですね。

鹿島槍ヶ岳の霧氷はだいぶ落ちてしまったようです。(10/19)
種池山荘裏の“小屋裏モミジ”も大変身です。(10/19)
木花というよりは、山花? 山全体が満開のようです。(10/19)

NO  1253   今シーズンもありがとうございました。

2012  10/  16(火)  

     雨が少なく、お天気の良い日が多かった、今シーズンを象徴するかのような、今日の無風快晴下でのラストデーです。ただこのあとは、もういつ厳しい寒波が到来しても、不思議でない季節。 来春までの小屋の安全、岳の安全を祈念しつつの、小屋閉め下山です。種池山荘と冷池山荘の最後まで残って、頑張ってくれたスタッフも、全員元気に小屋をあとにしました。

    長いシーズンを通して、お越しただいたお客様には、厚く御礼を申し上げます。至らぬ点も多々あったかと思いますが、ぜひまた、お出かけいただければ幸いです。ありがとうございました。これで、小屋も半年あまりの、眠りにつきます。

種池山荘、今年もありがとう。 スタッフのみんなもありがとう。(10/1 6)
柏原新道からの、今季見納め? の、蓮華岳、針ノ木岳、岩小屋沢岳。(10/1 6)

NO  1252   2012営業最終日。

2012  10/  15(月)  

   お天気のくずれも、心配されましたが、朝から秋空が広がり、午後もまあまあのお天気で終えることができました。両方の小屋とも、最終日も数名ずつのお客様にお越しいただき、今シーズンの掉尾を飾っていただくことができました。連日お天気にも恵まれ、小屋閉め作業も順調にすすみ、たいへん助かっています。

窓に、冬囲いの鉄板が取り付けられた、種池山荘。屋根まで隠れる圧雪との闘いが、来年5月まで続きます。夏に雨が少なかった分、冬の大雪も心配になります。(10/1 5)

NO  1251  今日は、鹿島槍もすっきり

2012  10/  14(日)  

   絶好の秋晴れでスタートの週末日曜日です。朝から稜線を渡り鳥が、どんどんと越えていく、長旅中の鳥たちにとっても、やさしい一日になっています。昨晩冷池山荘にお泊りのお客様も、揚々と鹿島槍ヶ岳ピストンに向かわれました。頂上からは、おとといの雪がまだ残っているかもしれない、白馬岳も展望できたことでしょう。ただ夜には、北日本を前線が通過するので、明日の午前中にかけては、また少し、お天気もくずれて、小雪がぱらつくかもしれません。

   今日のこの好天は、小屋閉め直前のスタッフの外作業にも助かります。外にあるタンクや資材等を小屋の中に格納するにも、乾いていて楽ですし、窓閉め作業等も、ひさしからの雨だれや、落雪もなく作業もはかどります。そして今夜は20名様ほど、最終日の明日も数名のお客様をお迎えして、今季のオーラスを迎えます。  

おとといの雪は消えましたが、これからは、晩秋、初冬、真冬へと駈けぬける鹿島槍。(10/14)

NO  1250  マイナス4℃の朝。

2012  10/  13(土)  

   早朝は晴れ間がのぞいたものの、午前中はしぐれ模様の時間帯もあったり、その後も晴れたり曇ったりの、いまひとつすっきりしない感じの一日でした。朝の最低気温はマイナス4℃まで下がって、もちろん今秋一番の冷え込みでした。昨朝の積雪は小屋周りや南斜面のものは、ほぼ消えましたが、北斜面には残り、昨晩冷池山荘に泊られて、鹿島槍ヶ岳から五竜岳への縦走を計画なさって出発された方も、鹿島槍ヶ岳南峰からキレットへの下り斜面の積雪を見て、中止して引き返されてきました。賢明な判断に思います。

   五竜山荘の営業も本日にて、終了。冷池山荘そして種池山荘の営業も、残すところ2日間になりました。明朝も冷え込みそうです。  

鹿島槍頂上には、今朝も雪雲がかかります。表側の雪は消えましたが、裏側は雪斜面です。(10/13) 小屋の北裏に残っていた雪で造った雪だるまも、下へ降りてしまった紅葉が残念そう・・・(10/13)
先般までの暖かめから、打って変わって、池も小屋の窓も登山道も、すべて凍り付く朝です。(10/13)

NO  1249  NHKテレビに鹿島槍ヶ岳 続々登場!!

2012  10/  12(金)  

   遅くなって申しわけありません。皆さんにお知らせをするのを、すっかり忘れていました。NHKテレビのBSプレミアム、10/15(月)午後7時半からの、『にっぽん百名山』に、鹿島槍ヶ岳登場!! です。今年の7月下旬に、鹿島槍ヶ岳〜五竜岳の大縦走を、一週間あまりかけて取材されたものです。お花もいちばんいい季節、さらには、いつになく好天に恵まれた今夏でしたので、、最高の作品になっていることは、間違いないでしょう。ぜひともご覧になってください。

   また10/28(日)の朝7時45分からは、同じくNHKテレビ『さわやか自然百景』にも、鹿島槍ヶ岳が登場です。同番組は、山の景色をお見せするというよりは、その場所で生きる動物や植物の、素晴らしい生態や、厳しい自然界を生きぬくために会得した知恵を紹介する番組です。やはり8月下旬に一週間あまりの取材をされました。ライチョウはもちろんのこと、普段あまり見かけないトンガリネズミ? を、撮影することができたと、取材クルーはたいへん感激されておりました。動物や植物の生態には、とんと疎い私にとっては、きっと “目からうろこ” の番組になるのでは・・・  と、こちらも楽しみにしています。 私もカメラレンズ等のボッカをしたりで、ちょっとだけトンガリネズミ? に感謝してもらえるかな・・・

NO  1248  鹿島槍初冠雪。小屋の周りでも初積雪 です。

2012  10/  12(金)  

   このところ、天気予報でも、『北海道上空には、寒気が流れ込みそうです。』 といったコメントがたびたび、聞かれるようになってきましたが、そんなときは、北アルプスでも雪の舞う季節の到来です。昨日の朝方も、鹿島槍ヶ岳頂上方面では、雪が舞いましたが、弱いながらも冬型気圧配置になった今朝は、標高2400m台の小屋の周囲でも、この秋初の2センチほどの降雪となりました。 今回の雪は標高にして2200mぐらいから上での積雪となっています。標高2889mの鹿島槍ヶ岳方面では、さらに積雪が多いのは当然のことです。

   日中は日差しも少しあったりの、小康状態で、小屋周りの雪は消え去りましたが、今夜から明朝にかけては、まだ雪が舞う可能性がありますので、気をつけなければなりません。今週末には、高気圧もやってきて、好天が予想されていますが、北斜面の日陰、岩陰などでは、凍結に注意なさるようお願いいたします。なおご心配な方には軽アイゼン等の携帯をおすすめいたします。また紅葉前線は、すでに登山口の上あたりまで降りており、近年にない素晴らしさで、多くのみなさんを魅了した、柏原新道中間帯の “包優のもみじ” も、見頃はすぎました。 これからは、黄葉を落とした、ダケカンバの白い樹が、燃えあがった斜面の熱気をしずめてくれる季節へと移ろいます。

爺ヶ岳頂上方面で、4〜5センチぐらいの降雪でしょうか。日中は、少し日差しもあり、小屋周りの雪はほとんど消えました。(10/12:am7:00 冷池からの爺ヶ岳)
冷池山荘で、朝方2cmほどの積雪。昼までには全部消え去りました。(10/12) 鹿島槍はまだ雪雲の中。頂上では10センチ近い積雪だったかもしれません。(10/12:am7:00)
ナナカマドの紅葉に終わりを告げる積雪に、昨夜泊られたお客様もビックリ。(10/12)

NO  1247  残り一週間。

2012  10/  09(火)  

    昨日、今日と冷え込み、結氷、降霜の朝が続きます。主稜線を素敵にいろどってくれた、今秋の紅葉シーンの、残りモミジにとっては、きびしい洗礼の毎日です。体育の日3連休には、多くの皆さんを、夢見心地にさせた、主稜線の紅葉舞台も静かに幕を下ろそうとしている感じです。

   そして、同時に、山小屋シーズンも、最終幕へと、向かいます。体育の日連休を最後に、小屋閉めを迎えた、山小屋も、北アルプス北部には、たくさん見受けられます。わが種池山荘と冷池山荘にしましても、残すところ一週間となりました。連休のお客様をお送りした今日からは、小屋閉め作業も本格化です。10/15(月)のご宿泊まで、営業と小屋閉め作業を同時進行にて粛々とすすめてまいります。まだまだ中間帯の紅葉は、見頃ですし、主稜線でも、名残りのモミジも楽しめます。また小さな冬の訪れも、そこかしこに見ることができますので、天気予報を確認しながら、お出かけくださいませ。

昼前からは、ガスにつつまれるも、朝の内は、ごらんの好天です。(種池山荘:10/9)
寒気の力と、太陽の日差しがせめぎあう朝です。今しばらくは、太陽がまさりそうですね。(10/9)
おだやかな表情を見せる、鹿島槍ヶ岳。岳は晩秋の季節を迎えようとしています。(10/9)
連休も済んで、お客様もめっきり少なくなり、必要のない部屋から、少しずつ窓閉めも開始です。 数メートルにも及ぶ圧雪を避け、柏原新道のところどころに吊るしてある、地名看板も撤収です。

NO  1246  連休最終日は、待ちに待った大快晴!!

2012  10/  08(日)  

   氷が張る冷え込みの、3連休最終日は、朝から、今秋ナンバーワンの青空がどこまでもどこまでも広がっている、最高の一日となっています。寒かった連休初日、ガスに包まれた2日目の分までも、埋め合わせても、まだ余りある、最終日の穏やかな秋天です。 みなさん今日の、どこまでも澄みきった秋空と、日差しをさんさんと浴びて、さらにその鮮やかさ、輝きを増す、近年にない極上の紅葉を、しっかりと目に焼きつけて、満足げに下山されて行きます。連休明けの、明日からの仕事にも元気が出てきますね。山荘のスタッフも同様に、明日からは、小屋閉めに向かっての作業が目白押しです。このお天気が小屋閉めまで続いてくれれば、うれしいですね。

種池山荘の立つ主稜線の、紅葉は最終幕を迎えんばかりですが、目を下方に向ければ、柏原新道の“包優のもみじ”が、目にもあざやかです。紅葉は仰ぐ紅葉、紅葉の中にどっぷりと身を置く場合、そして山の上から下を見下ろす、俯瞰の紅葉・・・ どれもが素敵です。 “百山百紅葉”、“百山百色” みなさん、いろんな山の紅葉を楽しみましょう。(10/8)
よかったですね。最高のお天気に、最高の紅葉。まだまだ長い日本の紅葉前線。今年は、ほかの山の紅葉も、まだまだ楽しめそうですね。明日からは、気分一新で、がんがって下さいね。(10/8)

 マイカー登山の皆さんへ。 《体育の日3連休は柏原新道登山口の駐車スペースが大変混雑します。迷惑駐車にならぬようご協力お願いいたします。

  体育の日連休は、柏原新道登山口の扇沢出合付近は駐車車両で混みあいます。絶対に路上駐車や、はみ出し駐車をしないでください。  黒部ダムへの大型バスの通行に多大なる支障がでて、たいへん迷惑です。大渋滞の原因や、過去には交通事故の原因にもなっています。今シーズンも大型観光バスの運転手さんから、苦情が届くことがありました。登山口の先には年間100万人以上の来場者がある黒部ダムがあります。通常の行き止まりの登山口行きの林道ではありません。皆さんにはできるだけマイカーを避け公共交通を利用していただくとともに、駐車スペースへ車を停めるときには、端から順に可能な限りあいだを詰めて停め、1台でも多くの車が停められるようにしたり、道路沿いに車を停めるときには、はみ出し絶対にしない等々・・・  重ねて強くお願いを申し上げる次第であります。山へ登る際のいちばん最初のマナーです。なにとぞご理解、ご協力の程お願いを申し上げます。  なお登山口周辺に停められないときは、必ず扇沢駅の駐車場に停めてください。 

NO  1245  霧模様の連休2日目。

2012  10/  07(日)  

   昨夜の初雪は、小屋周りでは積もることはなく、ちらちらしただけでした。注意深くチェックしていた、小屋の人間や、ほんのひとにぎりの小屋泊まりの方や、テント泊の方が気がついた程度の、初雪でした。ただ今朝、鹿島槍ヶ岳を登頂されてきたお客様のお話しでは、頂上付近では、昨夜の雪がうっすらと残っていたそうです。  今日はガスにおおわれる時間帯が多く、小屋から観測することは、できませんでしたが、季節は冬に向かって、確実に一歩前進。紅葉気分に浸っていられる時間も、残りわずかであることを、実感させられる、昨夜からの初雪でした。

   そして、明日で、体育の日3連休も終了ということですが、最終日の明日は、移動性高気圧もやってきて、安定した秋空が広がってくれそうです。2400m以上の、主稜線の紅葉は、フィナーレを迎えようとしていますが、主稜線直下の2000m〜2200m近辺の紅葉は、まさに今が、絶頂を迎えているところです。近年にはない、ナナカマドやミネカエデの色合いに、みなさん満ち足りた気持ちで、山をあとにしていただけそうです。

朝方の濃いガスも、皆さんの願いが通じて、切れる時間帯も・・・ 明日に期待です!(種池山荘)

NO  1244  初雪です

2012  10/  06(土)  

  体育の日三連休の初日は、日差しの弱い、とても寒い一日でした。そして夕方近くからは、気圧の谷通過に伴い、しぐれ模様になっています。さらに夜6時過ぎからは、白いものも、混じり始めました。明朝は、うっすらと白くするかもしれません。あまりたくさんは、歓迎しませんか゛、“三段紅葉” は、とても楽しみになります‥‥ とにかく早めの秋空復活を期待したいものです 。今日は、“包優のもみじ” に、感動してくださる 、お客様が、大勢いて下さって、私どもにとっても、とってもうれしい一日でした。

NO  1243   今日より明日。

2012  10/  05(金)  

  朝方の、霧雨は消え去り、絶好のもみじ晴れの連休前日となっています。主稜線の紅葉は、ピークをやや過ぎた気配ですが、少し下った2200m近辺が、今、絶頂期を迎えようとしています。今日より明日、明日よりあさってと、まだまだ素敵な表情を見せてくれそうです。体育の日3連休か゛、楽しみです。 写真は、いずれも今日の爺ヶ岳 “包優の紅葉” です。

NO  1242       直 近 情 報    10/ 4(木)

天気

◎台風17号通過の際に、悪かったくらいで、このところの天気は、まあまあのお天気が続いています。4日も午後は、しぐれ模様でしたが、夕方には晴れてきました。  (P.S  5日早朝もしぐれ模様でしたが、時間とともに回復してきています。)

◎9/2 2頃から28日ごろまでは、比較的冷え込み、9/26には山頂方面で初霜、27日には山荘でも初氷を観測しました。ただその後は、朝の冷え込みは弱く、6〜7度前後で、暖かめです。 ただこのあとは、温度低下傾向の予報です。

◎おだやかな秋日和の日中は、10度以上になり結構あたたかになりますが、もう日の当らない寒い日は日中の最高気温が5度程度になってもおかしくありません。

◎富士山では、すでに9/12に初雪が降りましたが、北アルプスでも、もういつ結氷、降雪等があっても、全然おかしくない季節です。昨年(平成23年)で言うと、鹿島槍ヶ岳周辺の初霜、初氷、初氷点下が9/7、初雪と初積雪が9/23です。過去には10月15日の小屋閉めまでに、50センチを超える積雪になったことも何度かありますので、注意が必要です。

◎NHKテレビの天気予報を見る際、北アルプス北部のお天気の目安としては、『長野』のお天気ではなく『新潟』のお天気のほうが類似していますので、そちらを参考にしてください。 さらに『金沢』も参考にすればよいでしょう。この3箇所が晴れマークなら、北アルプス北部も大体晴れるでしょう。

◎小屋のテレビで天気情報が映る際も、みなさん雨の確率ばかり気にしていますが、大事なのは気象予報士が冒頭で言う概況の解説と、天気図です。お聴き逃し、お見逃しなきように! また降雨予想のメッシュ図が出れば、今ではかなりの確率でお天気もわかろうかと思います。

紅葉

◎爺ヶ岳、鹿島槍の主稜線の紅葉はピークを迎えました。体育の日連休後ぐらいまで、主稜線の紅葉は楽しめそうです。今年の紅葉はとてもあざやかです。

◎柏原新道の中間帯、“包優の紅葉” (2000m〜2200m近辺の爺ヶ岳南西斜面) も見頃を迎えようとしています。ダケカンバの黄葉が素敵です。小屋閉めの10/15ごろまで楽しめそうです。

◎赤岩尾根の高千穂平周辺の紅葉も見頃を迎えています。

登山ルート等の状況

◎現在は凍結している箇所はないと思われますが、これからは雨が降ったあとに、冷え込んだときや、雪が降ったりしたときは、凍結して通行困難の箇所も出てきます。アイゼンやピッケルの備えが必要なとき や、場所が出てきます。とくに鹿島槍ヶ岳南峰からキレットへの下りや、赤岩尾根の上部などは、注意が必要です。

◎登山道は、読んで字の如く、山へ登るための道であり、山を下りるための道です。高いところから石が転がるのが、自然の摂理のように、山にも登山道にもどうしても危険性がつきまといます。誰が見てもわかる危険な場所は当然のことながら、なだらかな場所でも決して気を抜くことなく登下降していただきたいものです。また雨や雪や風などによっても、大きな影響を受けるのも、至極当然のことです。100%安全な登山道はありません。 あわてずに一歩ずつ慎重に・・・

◎鹿島槍ヶ岳と爺ヶ岳登頂に関しては、登山道に支障はありません。

◎柏原新道のガラバ付近では落石に注意してサッと通過してください。 また下山時は、特に滑落に注意して、慎重に通過してください。 また下部のケルン付近も両側がガケになっていますので、注意して下さい。

◎赤岩尾根も支障ありません。赤岩尾根は急登ですが、整備はされています。

◎鹿島槍ヶ岳から五竜岳の間はお客さま情報では特に支障はないようです。 また鹿島槍南峰を越えると、爺ヶ岳から鹿島槍ヶ岳南峰までの間のような比較的なだらかかつ穏やかな稜線歩きとは違い、岩場が多くなり高度感も格段の違いです。アップダウンも多いので健脚者、経験者向けです。

◎針ノ木大雪渓は、ほとんど消えて、秋道歩きになっています。指示に従って通行してください。

◎赤沢岳の頂上直下、南側下り(スバリ側)は崩れやすい岩と、土がミックスした少々悪い場所が、80mぐらいありますので、慎重に下山してください。また間違った踏み跡もあるので、 ペンキ印を見落とさず、気をつけて通行してください。

◎雨や地震等による登山道被害報告等はありませんが、浮石への乗り上げや、落石等には十分に注意をはらってください。 また大雨が降っても登山道の全線の状況をすぐに把握することは不可能です。登山道に被害等があったときには引き返して小屋や警察署等にご連絡くださるようお願い申し上げます。

◎大町から扇沢駅までの大町アルペンラインや大谷原および西俣出合登山口までの道路もまったく問題ありません

◎大町から扇沢駅までの大町アルペンラインは大雨等の際には、事前に通行規制が行われ車両の通行ができなくなる場合があります。1時間に30ミリの豪雨が降った場合や、雨が止むことなく降り続き130ミリに達した場合が該当します。    ※こういった事前規制は 猿倉、中房、上高地等 北アルプス各所の登山口への車道でもあります。

混雑状況(10/ 4現在)      各山荘予約状況一覧表

◎体育の日連休の冷池山荘は、10/6(土)がやや込み合うくらいで、5日(金)、7日(日)、8日(月)はたいへんすいています。

◎種池山荘は、10/5(金)、10/6(土)、10/7(日)、10/8(月)、ともに、たいへんすいています。

◎また連休後も、大変すいていますので、お天気確認の上で、直前予約にてお出かけ下さい。

◎冷池山荘と種池山荘は、10/15(月)のご宿泊までOK となっております。最終営業日近くは、必ずご予約くださいませ。

◎今季の新越山荘の営業は9/24をもって終了いたしました。ありがとうございました。

◎周辺の山小屋営業は、キレット小屋が9/30、船窪小屋が10/7、針ノ木小屋が10/8、五竜山荘が10/13、唐松山荘が10/14までと、伺っております。小屋閉め間際は必ず 各山小屋に予約、確認なさって下さい。

◎申しわけありませんが冷池山荘、種池山荘、新越山荘ともに個室の予約は承っておりません。宿泊状況によってはお受けできる時もありますので当日に現地にて受付時にご確認ください。

◎ご予約をお願いいたします。お客様に少しでもゆっくりと休んでいただくためにも、また私どもにとっても部屋割り等でたいへん助かります。定員を超えると まれにお断りすることもありますが 、なにとぞご理解いただき、ご協力をお願い申上げる次第であります。 ただ定員と申しましても基本は相部屋で、下界の宿泊施設の定員とはと違ってかなりきつめであります のでご了承くださいませ。少しでもゆっくりと寝られて翌日の山行に備えられますよう、入 り込みができるだけ平準化しますようご協力とご予約の程よろしくお願いいたします。 また予約はキャンセルされても、キャンセル料等は一切頂戴いたしません。雨の日や体調の悪いときには、絶対無理はなさらないで下さい。

アドバイスや注意

もういつ氷や初雪があっても不思議でない時季になってきましたので、防寒対策、防水対策をしっかりとお願いします。

今夏はお天気が続いて、気がつきませんでしたが、このところの雨天の際、最近登山を始められた方かと思いますが、コンビニ等で売っている簡素なビニール合羽で来られている方が目立ちます。とてもこれからの冷たい雨風や、みぞれまじりの荒天に対応できるものではありません。命にもかかわりますので、ぜひ良質な合羽をお持ち下さい。

◎周辺では、今夏転滑落による負傷事故が相次ぎました。下山時は慎重に一歩ずつゆっくりとお願いします。またパーティ内での、連携連絡ミスによる“遭難騒ぎ”も数多く発生しています。ゆとりある行動、事前のしっかりとした打ち合わせ、計画をしっかりと共有してください。また体調不良による病気発生も目立っていますので、無理の無い行動、早めの察知、下山等もお願いします。

◎すっかり日が短くなりました。夏以上に早出早着に心がけましょう。

◎週末を中心に柏原新道登山口の扇沢出合付近は駐車車両で混みあいます。絶対に路上駐車や、はみ出し駐車をしないでください。黒部ダムへの大型バスの通行に多大なる支障がでて、たいへん迷惑です。大渋滞の原因や、過去には交通事故の原因にもなっています。また駐車するときもできるだけ詰めて1台でも多くの車が停められるようにしてください。登山口の先には年間100万人以上の来場者がある黒部ダムがあります。通常の行き止まりの登山口行きの林道ではありません。

◎本年より黒部ダム入口の 扇 沢 駅 駐車場 (柏原新道登山口ではありません) の舗装した箇所はすべてが、諸般の事情で有料化されました。無料はいちばん下部にある、 未舗装の大町市営駐車場のみになりました。 ご理解、ご協力お願いいたします。 なお有料駐車場の最下段部の第3駐車場は36時間利用で1000円ということですので、一泊2日の登山者には利用しやすい料金かと思いますので、柏原柏原新道登山口周辺の駐車スペースが一杯のときには、ぜひともご利用下さいませ。

◎大谷原に駐車される方は、防災工事の大型車が通行しますので、大型車両の通行に絶対に支障にならないようお願いします。

◎現在、扇沢橋の先の車道では、電線の地中化工事が実施されています。扇沢駅方面から柏原新道登山口までの 、歩いての往来の際は、道が狭くなっていますので注意してください。 またその場所は林間駐車場の入口にもあたりますので、車が出るときは、現場係員の指示にしたがってください。 係員がいないときには必ず工事信号が青色になったことを確認して出てください。

◎いかなる山行でもツアーであっても、各自で装備はしっかりと用意しましょう。またコースや計画の概要は各自がしっかりと理解しておきましょう。自分がどこを通ってどこへ下山するのか、 一体どのくらいの時間がかかるのかもわかってない“連れられ登山”の方が見受けられます。インターネット等だけでなく、専門家が監修したガイドブックや山岳地図等でしっかりと情報収集をしてください。 またインターネットやブログ等に発表される個人の山行記録には、早歩きや、日帰りを自慢したり誇張したものが、ままあります。またそういった自慢の記述に 変に感化された方が、最近目立つのも何かと心配でなりません。 あ くまで個人の記録ですので、山行時間や行程はガイドブックや山岳地図等の平均的な無理のないものを参考に、余裕を持って、楽しみながらの山行にしていただきたいものです。

ここ数年、種池山荘から午後4時ごろに小さな子供を連れて下山するグループが見受けられます。子供は疲れきっていて、途中からは ぐずりだすでしょうし、どんどん暗くなります。下へ行くほど大きな木立になるので真っ暗になり、大変危険です。子供のことを考えた常識ある行動、登山日程をとってください。 これは子供連れパーティに限ったことでありません。一般の成人の方でも、最近特に感じるのは無茶苦茶なコースの日帰りの人が多いことです。

◎過去、小屋で体調を崩した方の話からも、寝不足や水分不足は登山の最大の敵といっても過言でありません。最大限気をつけ、時間に余裕を持った計画による山行をお願いします。 またゆとりあるゆっくり登山で足腰の疲労回復をすることが、下山時の転倒防止につながります。

NO  1241   主稜線の紅葉はピークです。

2012  10/  04(木)  

   午前中は好天に恵まれましたが、台風19号が北東へ去って、弱いながらも冬型気圧配置になった午後は、しぐれ模様です。ただ温度は高めですので、雪に変わることはないと思われます。そして、あさってからはいよいよ、秋の三大連休の最後の体育の日連休になりますが、どんなお天気になるでしょうかね。大きなくずれもなさそうですが、かといって絶好のお天気かどうかは、微妙なところといったところでしょうか。予想気圧配置図からは、3連休も後半のほうが良さそうですが・・・  とにかく期待するのみです。直前までしっかりと、天気情報をご確認ください。 なお皆さんお目当ての紅葉は、遅れ気味だった冷池山荘〜鹿島槍ヶ方面も、ここへ来て一気に色付いて、見頃を迎えております。お天気に恵まれず、色付きが芳しくなかった、昨年の分も合わせたような、2倍素敵な紅葉になりました。この3連休は、昨年の分まで、お楽しみ下さい。小屋閉めの10/15までは、柏原新道のどこかで、素敵な紅葉シーンに、きっと出会えるはずです。

冷池山荘のある爺ヶ岳〜鹿島槍ヶ岳主稜線。(10/4)
ガスがとれ、剱岳の登場をひたすら待つ。“小屋裏モミジ”と剱岳のコラボは最高!(10/4)
種池山荘より爺ヶ岳.。(10/3)

NO  1240   台風にも負けず、紅葉は元気です。

2012  10/  01(月)  

   雨風強烈だった台風17号の上陸、通過でしたが、幸いにして、小屋も大丈夫ですし、みなさんご心配の、周辺の紅葉も、一晩しっかりと耐えてくれたようです。今夏に、しっかりと浴びた太陽と、このところの順調な温度降下、強烈な霜にあたらなかったことが、功を奏しているのでしょうか。今秋の主稜線の木々の葉っぱ達は、小屋のスタッフ同様、気力、体力ともに充実しているようです。

   台風が去った、今朝は、雨も上がり青空ものぞいていますが、まだまだ安定感には欠けた感じです。(その後はキリション状態です。) 明日以降の秋空完全復活! に期待大です。そして主稜線の紅葉は、今まさに、ピークを迎えんばかりです。これからは、日に日に紅葉前線も、登山口に向けて、大下降を進めます。体育の日連休あたりには、柏原新道の中間帯から上の “包優のもみじ” も見頃を迎えてくれることでしょう。

    今回の台風通過にあたっては、私どもの小屋もそうでしたが、今秋は雨不足水不足で苦心した、山小屋が多かったようですので、その点からは、今回の雨には助けてもらいました。ただこのぐらいの雨 でしたら、登山道等への、被害はないと思われますが、万が一にも、確認されたなら、小屋や警察署へご連絡ください。  そして今日からはいよいよ10月、4月中旬の小屋開けからは半年、ついに営業最終月になりました。各種小屋閉め作業をすすめながら、10/15の最終日までがんばります。体育の日連休をはじめ、まだまだ最終日まで、ご宿泊大歓迎です。 体育の日3連休も、今のところは、ご予約も少なめです。今後のお天気予報次第では、にぎわいそうです。昨年の体育の日連休のような好天続きに、期待いたしましょう。 なお平日はいたって空いていますので、今シーズンの北アルプスの “登り納め” にぜひ、爺ヶ岳、鹿島槍ヶ岳へお出かけ下さいませ。

雲の合い間から日差しが届く、昨晩とは打って変わって、静かな朝です。冷池山荘周りのナナカマドは、まだまだ色が乗ってくるはずです。(10/1)
種池山荘周辺の紅葉はピークを迎えんばかりです。ナナカマドは、心配した台風をも、しっかりやり過ごしてくれたようです。感謝感謝です。(10/1)

“台風一過の青空” とまでは、いかないまでも、ところどころに青空がのぞく10月朔日です。蓮華岳北斜面の紅葉も、日に日にその鮮やかさを増しています。朝起きるのが 毎日楽しみです。(10/1)