トップページ    山荘 ・テント案内&予約方法   

 今までの情報     柏原新道登山口周辺駐車案内図  

 扇沢方面駐車場案内表   柏原新道を登ろう       

パウダーパフ    コース    2025バス時刻表    花 便 り  スタッフ募集

 ▲▲  最 新 情 報   更新日 : 2025/ 8/ 17 ▲▲

NO. 2819    急告:冷池テント場の利用を自重ください。

2025 8/ 17(日) 

   今夕、皆さん夕食を楽しまれている時間帯の冷池テント場に子グマが現れて、ガサガサするのでテントのお客さまがのぞいところ、恐らく子グマのほうもビックリして、逃げる際にテントを足で少し傷つけるという事案が発生いたしました。10張りほどあったテントの皆さんは全員、冷池山荘宿泊へ変更され、テント等もすべて撤収していただきました。

  先日も頂上方面に出没した親子グマの一頭と思われます。7月中は種池平方面で度々見られたクマですが、このところは冷池山荘近辺から鹿島槍ヶ岳方面で目撃されています。なお同一個体かどうかはわかりません。また新越山荘方面でも登山道近くにしばらくクマが座り込んで、山荘スタッフがお客さまを迎えにいくというようなことも起こっています。

  クマを追い払うとか、駆除するとかといったことは、とても簡単にはできません。山荘でも夜間の外出や薄暗い中での出発、外での食事等を皆さんに自重していただくようお願いしていますが、明日以降冷池テント場でのテント設営も自重していただきたいと考えております。ただ期限を設けることも不可能ですので、各人の適切なご判断をお願いするしかございません。なかなか良案がなくて申し訳ございません。

  ここ数年クマの生息数が増えていることを感じていますが、9月に入ると主稜線での目撃数も少しずつ減っていくことも実感しています。とにかく見通しの悪い樹林帯では、時おり大きな声を出すとか、耳や目を研ぎ澄ませて歩くとか、またクマ撃退スプレーの携帯とかも考えていただく時代かとも思っています。昨今はナイトハイクなどと言っておられる方もいますが、ご一考していただいたほうが良いかと思っています。

  なお一昨日には鹿島槍ヶ岳の北方の“キレット”にて、とても残念でならない転落事故が発生して、1名の方が亡くなられております。“キレット”はいちばんの核心部のキレットと云われる最低鞍部だけでなく、前後500mほどの区間に渡って危険帯“キレット”が続きます。また鹿島槍ヶ岳南峰から北峰へ向けての下りもたいへん危険です。岩稜帯や悪場が連続する鹿島槍ヶ岳南峰から五竜岳にかけては、難易度も格段に上がりますので、十分に注意して慎重に通過なさって下さるようお願いいたします。慎んで心よりご冥福をお祈り申し上げます。

  北アルプスでは連日複数の各種遭難が発生しております。時間と計画にゆとりを持って、とくに下り時はゆっくりと足元を確かめながらお願いいたします。

 

NO. 2818    種池山荘 “夏のピザ祭り” は、8/19(火) 迄です。

2025 8/ 16(土) 

   早や立秋も過ぎ、稜線を渡る涼風をもとめて、お客さまでにぎわう鹿島槍ヶ岳、爺ヶ岳周辺です。比較的ガスのかかる時間帯が多いものの、好天が続くお盆休みです。おかげ様で種池山荘の焼き立てピザも連日の盛況で、用意しました食材も来週初めには尽きそうな気配です。よって“夏のピザ祭り”は8月19日(火)の売り切れをもって、終了とさせていただきます。

  その後も焼き立てピザを楽しみにお越しになられる皆さんもおいでかと思いますが、しばらく焼き立てピザの販売はお休みを頂戴いたします。誠に申し訳ございません。なお“秋のピザ祭り”は、9月12日(金)からを計画しております。お天気次第、 お客さまの入り込み次第ですが、9月末ごろまでの開催予定となります。

  台風の影響等なく、今後の順調な冷え込み、適度なお湿りの下で、爺ヶ岳稜線の木々が色付いて行くのを間近に楽しみながら、秋ピザもご賞味いただければと思います。なお盆明けからはスタッフも交代で秋休みを取って秋山シーズンへの英気を養ったり、登山道の草刈りや小さな道直し等の時間を作ってまいります。

冷池山荘からの日の出と雲海。
norimoto様パーティはご家族と会社のご同僚とで、種池山荘テント場に二泊されて爺ヶ岳、鹿島槍ヶ岳を楽しまれました。テント場もピザも混み合いましたが、満喫していただけて良かったです。ぜひ又お出かけ下さい。
『たいへんお待たせいたしました〜』長時間の待ち時間にも関わらず、連日たくさんのご注文をいただきありがとうございます。

NO. 2817   クマに厳重注意!

2025 8/ 15(金) 

   今夏一番の朝といってもいいような、絶好の好天に恵まれたお盆の15日です。そんな中で今朝は鹿島槍ヶ岳頂上にて、親子グマが現れて、食事中だったお客さまがビックリして逃げたすきに、弁当を食べられてしまうという、重大な事案がありました。頂上には複数人の登山者もおられたようですが、幸いに人的な被害はなく、また驚いて逃げてガケから転落と言った最悪の事態に至ることもなかったことは救いでした。

  当最新情報でも7月27日のNO.2811 以降、再三に渡ってクマへの注意喚起を申し上げておる次第でありますが、同一個体と思われるクマ親子が、種池山荘〜爺ヶ岳〜鹿島槍主稜線の登山道近辺で、度々目撃されております。今まではうろつく姿や座り込む姿が、目撃されていたわけですが、今回の一件は少し度を越した内容になっていますので、さらなる注意をお願いするものであります。

  クマは一日に10キロ以上の距離を徘徊するとも言われていますので、頂上ではもちろんのこと、道中で休む際や食事をとる際も周辺には、十分に目配り気配りをお願いする次第です。また万一に備えて各山小屋の電話番号は控えて行ってください。鳴沢岳〜爺ヶ岳〜鹿島槍ヶ岳ではこの親子グマ以外の個体と思われるものも見受けらていますのでご注意下さい。

  折りしも知床半島の羅臼岳では、登山者がヒグマに襲われて死亡という大変痛ましいショッキングな遭難も発生しています。とにかく北海道の山でなくとも、ツキノワグマの棲息する北アルプス山域に、人間が足を踏み入れていることだけは間違いありませんし、昔に比べてクマの個体数が増加しているのも間違いありません。関係官庁にも内容は伝えてありますが、特効薬は見つからないというのが偽らざるところです。

一昨日昨日とガスの時間帯が多く展望はイマイチでしたが、今朝はひんやりとした大気と共に、今夏サイコーの青空が鹿島槍上空に広がってくれました。(8/15:冷池山荘)
雨に見舞われた山の日連休は静かな新越街道でしたが、お盆休みに入ってからはお客さまも戻ってきてくださいました。(8/14)
種池山荘の前庭は今夏一番の賑わいだった昨日。ガスが多いもののまあまあのお天気。(8/14)

NO. 2816   風雨に見舞われた山の日連休。

2025 8/ 11(月) 

   初日こそ好天に恵まれた山の日連休でしたが、2日目そして3日目は秋雨前線が本州上に停滞する形になってしまい、雨の時間帯が多くなりました。主稜線は風も強く冷たく、皆さんなかなか厳しかったようです。

  先週6日の大雨の際にも、白馬岳山頂付近において、低体温症でお亡くなりになる残念な遭難の一報が伝えられましたが、昨日も五竜岳山頂にて同様の遭難があったようです。こちらは無事に五竜山荘に救助され事なきを得ましたが、皆さんお気をつけいただきたいと思います。

  誰もがご承知のことで、今さらかと思いますが、大雨、強風、低温のなかでの長い縦走や長時間歩行は穏やかな天候の下でのものとは、まったく違う別物です。またグループの中にあっても、個々で体力等も全く違います。明日も続くであろう雨模様のあと、明後日以降は天候も回復傾向のようですが、3000m級の北アルプスにおいては、今夏の下界の猛暑酷暑は当てはまりません。最高気温でも昨日そして今日と16℃ほどです。風雨に打たれればさらに体感温度が下がるのも当然のことです。長野県内山岳は北アルプスを中心に連日いろんな形での遭難が続発しております。ご注意いただきながら、“山盆ウィーク”の後半戦をお楽しみいただきたいと思います。

  なお今までにもお伝えしましたが、鳴沢岳〜爺ヶ岳〜鹿島槍ヶ岳にかけてクマの目撃が多めの本年です。そちらもご注意いただくとともに、決して刺激を与えるようなことはないように願います。

3連休最終日はお昼頃からは雨も小やみになってくれました。チングルマの綿毛が夏から秋への移ろいを教えてくれます。お盆が過ぎればすぐに9月がやってきそうですね。
2日目3日目と雨の時間帯に支配された3連休。草木にとってはうれしい雨模様。
3連休初日は絶好の朝焼け。妙高山や火打山まで見えるとなんか得した気分・・・
鹿島槍の前衛峰:布引岳から爺ヶ岳を振り返る。槍穂高はもちろん遠く南アルプスも全山遠望の3連休初日。上空には秋の雲達が遊びにやってきてくれました。
布引岳山頂から鹿島槍ヶ岳。ここまで来ると鹿島槍の大きさを再確認!
先週末には柏原新道の“ガラバ”の雪も全部消えました。周辺ではまだまだ針ノ木大雪渓には中間帯に雪渓歩きがありますので、雪の表面がツルツルしている場所など、下り時には特に注意!

NO. 2815   久しぶりのまとまった雨。

2025 8/ 7(木) 

   前線の南下に伴ない昨日午後から今日にかけて100ミリ近い大雨になった鹿島槍ヶ岳周辺です。7/18の梅雨明け以降、7/27に少し夕立があっただけで、本当に日照り模様の好天続きでしたので、雨の中をお越し下さったお客さま方には誠に申し訳ございませんが、飲料水確保や登山道の安定の上からも、またお花たちや秋の紅葉の色付きに向けても潤いを与えてくれるありがたい雨でした。

  夕方前には前線も通過して、ひんやりとした大気の到来とともに青空が広がってくれました。明日明後日は前線も南下してお天気も復活してくれるものと期待しておりますが、山の日3連休をはさんで来週にかけては、この秋雨前線の走りといっても言いような前線が、本州付近に停滞するようですので、その動きには要注意です。少しの上がり下がりでも、天気は大きく違いますので、しっかりと前線の位置を確認いただきたいと思います。また今週前半までの暑さ対策だけでなく、雨や寒さ対策にもご注意下さい。

今週初めには、無事に8月分の物資を上げていただくことができました。不足気味だったビールやコーラもしっかりと荷上げしたので、また安定したお天気が続いてほしいものです。3つの山荘ともに冷蔵庫で冷やしてお待ちしております。(8/4:新越山荘)
立秋の到来とともにトンボの数も増える頃です。
すべてを潤してくれるような雨になりました。(8/6:冷池山荘)
前線が去って午前中の土砂降りが嘘のように青空が広がる夕方前です。(8/7:冷池山荘)

NO. 2814   8月も好スタート。

2025 8/ 2(土) 

   台風からの湿った大気の影響か、朝からガスに包まれる時間帯が多い一日でしたが、雨の心配はまったくありませんでした。連日安定したお客さまの入り込みが7月から続いています。

  なお長野県内は北アルプスを中心に、ほぼ毎日いろんな形態の遭難や事故が 多発しております。皆さんにおかれても、私に限っては・・・ でなく、誰もが当事者になる可能性があることを、肝に銘じて山行に向き合っていただきたいと思います。 私どもの柏原新道の上部“ガラバ”においても、ここ数日間に2件の数メートルの転落そしてさらに雪渓上を20mほど滑落するという事故が発生しております。 いずれも下山時の事故で、幸いに軽い打ち身やすり傷程度で済み、体をしっかりと休められてから、いずれも自力で下山されることができました。一歩間違えたらもっともっと大きな事故になっても全く不思議でない場所だけに 、本当に本当に幸いなことでした。

  どなたも体調を整えていただき、決して油断することなく 、安全登山を肝に銘じて山行を楽しんでいただきたいと思います。暑さに伴なうバテバテ気味の方も目立ちます。水分や塩分の適切な補給、適切なペース配分等も切にお願いいたします。また爺ヶ岳周辺ではクマの目撃が目立ちますので、足元ばかりを見ての歩行でなく、登山道の先、遠め遠めの確認もお願いいたします。万一の場合に備えて小屋の電話番号は確実に控えておいて下さい。

  7月は安定傾向のお天気が続きましたが、ここへ来て台風が連続発生したりしていますし、8月も中ぐらいになってくると秋雨前線の走りのようなお天気も現れてきます。そちらのほうも常に敏感であっていただきたいと思います。

ガスの時間帯が多い8月入り最初の週末でしたが、雨の心配もなく、種池山荘前庭ベンチは終日満席御礼の一日でした。
種池山荘“夏のピザ祭り”引き続き開催中です。ここ2〜3年は休んでいる最中に日傘をさす方が結構目立ちます。下界では男性で日傘をさす方も増えているようですね
事故の一件は登山道上のスコップの置いてある場所でバランスを崩して雪渓上に転落。道幅は結構あっても疲労度も増している下山時は、いかなる場所でも慎重に願います。柏原新道の登山口まで無事に下りてお宅に戻るまでが登山の行程です。
もう一件は雪渓部分の最後の下り部から夏道へ移る際に滑って転落したものと思われます。夏道へ移る雪渓の端っこは登山靴で踏まれて真夏でも凍っていてツルツルしているときがあるので要注意です。なお7月の初めには下の写真のように急傾斜かつ大量に残っていた“ガラバ”の雪渓も残りわずか。来週明けには夏道を覆っていた残雪はすべて消え去ることでしょう。ただ今しばらくその下部の雪渓は残りますので気をつけて下さい。なお針ノ木雪渓下りでは、まだまだ注意が必要です。
1カ月前の“ガラバ”はまだまだたっぷりの残雪。“ガラバ”は、残雪時の雪渓の横断やガケからの転落、沢の上部からの落石等に最大限の注意を払わなければなりません。

NO. 2813   安定の夏模様。

2025 7/30(水) 

  28日には待望の夕立がありましたが、その後は昨日そして今日と夕立の気配すらありません。たいへん安定したお天気が続く鹿島槍ヶ岳周辺です。

  なお8月2日あたりには足の遅い台風9号が関東の南東岸に近づきそうで、関東地方には雨をもたらしそうな? 感じの予想になりつつあるようなないような、微妙な予報になってきましたが、北陸地方や北アルプスへの影響はあまりないような感じですね。お湿りが欲しいのは山々ですが、やはり避けて通って欲しいのが偽らざる本心です。

  下界の超猛暑を避けていっときの清涼をお求めになる皆さんでにぎわう北アルプスも、明後日にはあっという間の8月入り。岳の上では足元の花々など少しずつ秋の気配も感じられるようになっていく頃です。

  本日より種池山荘の午後の部のピザ販売は、諸般の事情で中止にさせていただきました。ご承知おきくださいませ。

夏の表情の鹿島槍ヶ岳。ふた月後には手前のナナカマドの紅葉も見頃に。
時より涼風が渡る爺ヶ岳稜線。安定した好天が長く続く梅雨明け後です。
チングルマ咲きほこる種池山荘先。
今日も登山日和を約束する、寒ささえ覚えるさわやかな朝。
新越山荘談話室から五竜岳、白馬連峰を望む朝。
今シーズンは新越山荘の建つ針ノ木岳周回コースもコロナ前のにぎわいです。

NO. 2812   昨夕は待望の雨降りに。

2025 7/28(月) 

  昨日当情報を更新した後の午後4時ごろから小一時間あまり、主稜線はまとまった雨降りになりました。お花たちにとっても登山道にとっても、そして私達にとっても、心より待ち望んでいた嬉しい雨降り・・・ まさに慈雨といった感じでした。水不足の心配が起こらないように、この後も夕方から夜にかけてときどき通り雨があってほしいものです。

  ただ今日はまたまた暑い日差しが射す夏空が終日に渡って広がりました。このあとの予報を見ても今しばらくはこんな好天が続きそうな気配です。そんななか天気を大きく転換させるのは、やっぱり台風の到来でしょうか?

  ところで7月もあっという間に残すところ3日間だけになってしまいました。8月に入ればちらほらと初秋のお花も見られるようになる北アルプスです。昨年は9月になっても暑い日が続いた北アルプスでしたが、今年の8月そして紅葉待ち遠しい9月にはどんな空模様、どんな光景が広がってくれるのかも楽しみですね。

久しぶりの雷雲が新越山荘上空を爆走。半時後には静寂が戻りました。(7/27)
種池山荘周りもとってもいいお湿りになりました。(7/27)

NO. 2811   まだまだ続きそうな好天。

2025 7/27(日) 

  7月18日の梅雨明け宣言から、本日で10日目。文字通りの“梅雨明け十日”の好天が続いている、鹿島槍ヶ岳・爺ヶ岳周辺です。この間雨らしい雨はまったくなく、好天続きというよりも日照りにも近いような状況にもあるのかなと思っています。本当にそろそろまとまった雨が欲しいところです。お客さまがみなさん小屋やテント場に到着して、一息ついた午後4時ごろからでも夕立があれば一番ベターなのですが・・・  こうなってくると冗談抜きに雨不足そして水不足が心配になってまいります。

  とにかく安定したお天気続きですので、お客さまの入り込みも安定しており、ジュースコーラ類やビールの売れ行きも大変良く、そちらの品切れも心配になっているこの頃です。また好評をいただいている種池山荘の焼き立てピザも連日たくさんの注文をいただいており、材料の在庫やスタッフのやりくりも手一杯の状況です。そんななか大変心苦しいのですが、7月30日(水)以降は、午後2時からの宿泊者様向けのピザ販売の部は中止とさせていただくことに決めさせていただきました。誠に申し訳ございませんが、ご理解の程よろしくお願いを申し上げます。なお午前10時〜正午の部の販売は、引き続きお盆頃まで開催してまいる所存ですが、売れ行き次第では山の日連休ごろまでになるかもしれませんので、そちらも併せてご承知置きくださいませ。

  また爺ヶ岳周辺や岩小屋沢岳周辺ではここへ来て、クマの目撃が増えています。登山道上で大きな石を引っくり返して、その裏に生息する蟻(アリ)の群れを、舐めているところも見受けられております。そんな場合はとにかく近づかずに、立ち去るまで遠くから見守るか戻って下さい。巷間言われるようなクマ鈴をガンガン鳴らしたり、ときどき大声を上げて自分の存在をクマに知らしめるしぐらいしか、対策もありません。今後は熊スプレーの携帯とかも必要な時代なのかもしれません・・・

  それと主稜線では最高気温も24度ぐらいで、涼やかな風も渡り心地良いのですが、日焼け対策や暑さ対策、長時間の行動時の備え等にも充分にご注意下さい。もちろん雷への注意は常時のことです。長野県内各所の山岳地では、いろんな形態の山岳遭難が連日のように相次いでおります。お気をつけ下さい。

連日の好天下、お客さまで大賑わいの種池山荘前庭。
7月23日に現れた珍しい雲は、“乳房雲”と言うのだそうです。

NO. 2810   今日も好天続く。

2025 7/25(金) 

  安定した夏空の続く鹿島槍ヶ岳周辺です。今日も夕方ほんのちょっとだけパラッとしましたが、雨になることはありませんでした。7月18日の北アルプス梅雨明け以降、鹿島槍ヶ岳周辺では、雷が少し鳴る瞬間こそあっても雨量はまったく観測していません。

  登山道も少しほこりっぽくもなるので、そろそろ大地を潤す一雨もほしいところですね。そしてそんな登山道沿いのお花畑は見頃を迎えています。例年7月20日ごろから8月5日ぐらい迄が、お花も一番素敵な頃です。

ミヤマキンポウゲが咲きほこる鹿島槍ヶ岳へ続く道。(7/25)
チングルマやコイワカガミに見送られ、鹿島槍を目指す。(7/25)

NO. 2809   “梅雨明け十日”の好天続く。

2025 7/24(木) 

  梅雨明け直後は太平洋高気圧に勢いがあり、十日間ぐらいは安定した夏空が続くといわれていますが、まさにそんな好天が続いている今年です。絶好の夏空の下、最高の夏山シーンが全開の鹿島槍ヶ岳周辺です。この後もいましばらくそんなお天気が続きそうで、北アルプスの賑わいは続きそうです。

  長野県内の平地部では、連日各所で雷雨に見舞われていますが、鹿島槍ヶ岳〜爺ヶ岳〜鳴沢岳にかけての主稜線では、梅雨明け後まったく夕立もなく、高山植物たちにとっても、そろそろ一雨欲しいくらいです。

  なお先週末の3連休の際も扇沢登山口周辺は登山者のマイカーで大混雑しました。できるだけ公共交通の利用や乗り合わせをしていただき、はみ出し路肩駐車はやめて下さい。

鹿島槍ヶ岳。冷池山荘の上には滝雲が流れる朝。夏山の醍醐味ですね。(7/22)
かって見たことがない面白い雲が種池山荘上空に現れました。上空はどんな風が吹いているのかな?(7/23)
夕暮れの剱岳。安定した一日。(7/23)
↑↑ 新越山荘前のチングルマやミヤマキンポウゲが見頃を迎えています。↓↓

NO. 2808   梅雨明け大快晴2日目。

2025 7/19(土) 

  期待の海の日3連休が、絶好の夏空の下でスタートしました。朝方の稜線を覆うひんやりとした大気も、日中は暑い日差しが突き刺します。それでも柏原新道を登って来られた皆さんは種池山荘で一休みの後は、元気に冷池山荘、鹿島槍ヶ岳方面へ、また一方は新越山荘、針ノ木岳方面へと足を延ばして行かれました。夕方までガスの沸き立つことのない最高の夏の一日。明日の3連休中日も大期待ですね。日焼け対策、暑さ対策、雷対策等はしっかりとお願いいたしますね。

朝も8時前にはどんどんと柏原新道を登って来られたお客さんでベンチ満席御礼です。
ピザをはじめラーメン、カレー、ビールと大賑わいの種池山荘前庭。スタッフもフル回転の一日でした。
終日こんな夏空が広がったおだやかな3連休の初日でした。
冷池山荘の朝。昨晩お泊りのお客さまが出発されたあと。一瞬の静けさが漂います。
冷池山荘から剱岳立山方面。
冷池山荘からの爺ヶ岳。これから種池から、そして柏原新道からお客さまどんどんと到着です。

NO. 2807   北アルプス梅雨明け!

2025 7/18(金) 

  やや不安定気味のお天気が続きましたが、ひどい“梅雨末期の集中豪雨”もなく、関東甲信、北陸、東北南部の梅雨明け宣言が本日発表されました。北陸地方が明けたことにより、これで北アルプス北部も 名実ともに梅雨明けでしょう! 本日は朝からこれぞ梅雨明け!といった好天が続きます。明日からは今季最初の3連休の海の日3連休! “梅雨明け十日”の夏空到来に期待が高まります。

新越山荘の梅雨明け初日。浅間山や八ヶ岳、富士山が雲海の向こうに横たわります。
梅雨明けを迎えた剱岳。
昨日の夕刻の種池山荘。雨の中登って来られたお客様の梅雨明けへの期待が高まります。

NO. 2806   梅雨明け近し。

2025 7/16(水) 

  昨日の日中は強い雨が降り続きましたが。夕方には上がり、青空が広がった鹿島槍ヶ岳周辺です。そして本日も引き続きの好天となっております。

  今年の梅雨はどこかしら変なタイプの梅雨でしたが、それも今週末には、太平洋高気圧が張り出してきて、北アルプスも夏の高気圧の傘下に入りそうな気配が漂います。おりしも今週末は海の日3連休の始まり。今日明日はまだまだ不安定さが漂いますが、週末は期待も高まって参ります。

  なお先週末の強い日差しの下での、ひどい日焼けの実例もそうですが、各種暑さ対策だけはしっかりとなさってください。また五竜山荘から鹿島槍ヶ岳そして冷池山荘への縦走、針ノ木小屋から新越山荘への縦走は距離の長さやアップダウンの大きさで、想定以上の時間を費やして夜中になってようやくの到着といった案件が毎シーズン何件かございます。朝食をお弁当に交換しての早めの出発や、上手なペース配分、適切な飲料補給をお願いします。また当然のことながら雷や夕立への備えもしっかりとお願いします。

  あと扇沢登山口周辺の駐車スペースは相当な混雑が予想されます。今年は工事の関係や雪崩跡の影響やらで、駐車可能数も減っています。間違っても扇沢へ各人の車で来て、そこで集合してから登るようなスタイルはやめて下さい。大町市内等でしっかり乗り合わせてから、最低限の車でお願いします。また道路へのはみ出し駐車は絶対にやめて下さい。いつも申しておりますが、扇沢登山口は登山者だけが用いる最終点ではありません。その奥にはシーズン中20万人を超える外国人をはじめ100万人近い観光客が往来する黒部立山アルペンルートという、国際的な大観光地があるということを認識下さい。悪質な路肩駐車で大型観光バスが立ち往生したりすると、国際的な大問題にもなりかねません。できる限りの公共交通のご利用をお願いいたします。

新越山荘もオープンいたしました。
新越山荘〜針ノ木小屋の間は、鳴沢岳、赤沢岳、スバリ岳、針ノ木岳と4つのピークを経て行きますので、アップダウンが続いてバテてしまう方が目立ちます。
小屋の談話室からの剱岳。

NO. 2805   安定の週末。

2025 7/13(日) 

  今週末は好天に恵まれてにぎわった鹿島槍・爺ヶ岳稜線です。まだまだ残雪たっぷりの周辺の峰々の大展望、そして咲きはじめた初夏のお花たちと、初夏の北アルプスをしっかりと満喫していただけたことと思います。新越山荘も無事にオープンにこぎつけ早速たくさんのお客さまにお越しいただけました。また種池山荘の夏のピザ祭りも始まり、こちらも大勢の皆さんに早速ご賞味いただけました。冷池山荘は土曜日は満舘になり、次週の海の日3連休へ向けて弾みがつきました。

  例年の梅雨シーンとはかなり様相が違った感の今年でしたが、週間天気図や2週間天気予報を見ていても、関東甲信や北陸の梅雨明けもそろそろ見えてきたかな?という感じがしてきます。明日からの週前半は台風や台風モドキ崩れの影響で少し愚図つき気味のようですが、そのあと週末の海の日3連休はかなり期待できそうな感じですね!

  なお残雪の心配も小さくなりましたが、柏原新道の“ガラバ”や種池山荘東側、冷池山荘テント場先など、また針ノ木小屋〜針ノ木岳間、針ノ木大雪渓、五竜岳遠見尾根等にも注意しなければならない残雪箇所がありますので、今しばらくご注意下さい。またこれからは熱中症や日焼けにも十分にご注意下さい。この週末においても腕を軽いヤケドに近いように真っ赤赤にしている人が目に付きました・・・ いよいよ2025夏山シーズンインですが、なんとかトラブルや事故のないシーズンにしていきたいものです!

鹿島槍ヶ岳。
冷池と爺ヶ岳。

NO. 2804   トップシーズン前の道直し。

2025 7/13(日)   

  今週後半は各種道直し作業に追われました。赤岩尾根は今冬の割かし多かった雪の影響が出て、尾根筋の小山がずり落ちて、登山道が消えかかったりで手こずりましたが、何とか夏山シーズンインに間に合わせることができました。新越街道の“ひょうたん坂”も、大町市から支給してもらった材料を用いて、掘り割り気味になった箇所を、階段工で歩きやすくすることができました。

  今年は柏原新道を歩いても草の伸びや木々の伸びも早い感じで、こちらもこのあと草刈り等の対応をしていかなければならないようです。手を付けたいところ、直したいところはいっぱいあるのですが、なかなか一朝一夕には参りません。やっぱり最後は登山者の皆さんが各人で慎重に通行していただかなければなりません。

  なお数年前から始まった北アルプス全域における登山道等維持のための北アルプストレイルプログラムが、本年より後立山連峰山域でも開始いたしました。登山者全員に500円程度の登山道維持等のための募金を 任意にてお願いするものです。小屋に募金箱がございます。ぜひご協力をお願いいたします。

赤岩尾根上部の登山道の上に山がズリ出した箇所。↓↓
桟道で道を広げ、段差が生じた箇所には梯子段を2ヶ所設置。良い感じで仕上がりました。気をつけて通行して下さい。
雪の重みや圧で曲がったステップは交換。↓↓
さらに今年は手摺りパイプも取り付けて安心に下山できるようにしました。
赤岩尾根の高千穂平上部では、階段工設置。
材木やツルハシ、ハンマーなど鉄製道具の各種ですぐに100kgぐらいの重量になります。↓↓
新越街道でここ数年気になっていた箇所でしたが、ようやく雨の日も安心して下山できます。

 ホーム    今までの情報   パウダーパフ