▲▲ 2008 / 10月 ▲▲

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NO460   寒くなってきました。里へ雪がやってくるのももうじきですね。

2008  10 / 31(金)  

  昨日のことになってしまいましたが、朝からすっきり と晴れ上がったいいお天気になりました。朝はきれいに焼けて、真っ赤に染まった白銀の北アルプスが聳え立っておりました。ちょっと寝坊気味でカメラを持ち出してあわてて外へ飛び出したときには、時すでに遅しで朝焼けの鹿島槍ヶ岳は撮り損ねてしまいました。 みなさんにお見せできなくて残念。外へ出て田んぼの畦を歩いていると初霜が降りて真っ白です。なんでも初物は新鮮です。きっともう少し山よりの地区ではおそらく初氷も張ったことでしょう。 昨日朝の大町の最低気温は0,8度と冷え込みました。東京は今秋一番?の冷え込みで13,0度とのこと、気象予報士の女性が寒い寒いを連発していましたが  ??  でした。岳の上でなくとも大町でさえ7月前半や8月後半でもそのぐらいまで下がりますので・・・  山好きの皆さんはその程度のことでそんなことはないと思いますが、おおいに体力をつけて今冬も乗り きっていきましょう。

  さて昨日朝の晴天も、昼過ぎにはあっという間の雪雲到来で、鹿島槍ヶ岳や爺ヶ岳の上部は再び雪が舞い出していました。 今日も主稜線ではときどき小雪が舞っている時間もあったように見えましたが、ほぼ一日中鹿島槍ヶ岳も見えていました。今日30日も大町は肌寒く最高気温も11度までしか上がりませんでした。岳の方は29日午後にも結構降雪があったようで、鹿島槍ヶ岳や五竜岳などは1900mあたりから上部はほんとうに真っ白です。積雪も日に日に増しています。明日からはいよいよ11月入り、文化の日連休に山へ入られる方もいらっしゃるかと思いますが、しっかりとした装備、計画で入山していただきたいと思います。大町周辺は今が紅葉の盛りですが、目は自然と白銀の北アルプスの峰々のほうへ ほうへといくようになってきました。 いよいよ今年のカレンダーもあと2枚、まもなく楽しみなウィンターシーズンも到来ですね

連日の降雪で冬の様相深める鹿島槍ヶ岳(10/29)

 

NO459   冬の足音も大きくなってきました。

2008  10 / 29(水)  

  10月2 6日の2回目の冠雪以降、ときどきは山も姿を見せるのですが鹿島槍ヶ岳周辺は、ほぼ連日雪模様の天気が続いています。大町から見る限りでも小屋周りの主稜線で20センチを超える積雪ではないでしょうか。主稜線の吹き溜まりやより標高の高い頂上方面では40センチは優に超えているものと思われます。もう余程のことがないかぎり根雪になることでしょう。この後も寒気が流れ込みやすいようですので、入山予定の方は完全な冬山の装備、計画、心構えで準備をしていただきたいと思います。

  今日は柏原新道入口駐車スペースの転落防止用の車留め石も来春の除雪の際の障害にならないように片付けてきました。また各種案内看板等も雪で壊されぬよう撤去してきました。入山される方はなにかとご注意いただきたいと思います。また別のスタッフは恒例のシーズン納めのアルペンラインのゴミ拾いに参加してきました。なおアルペンライン、黒部立山アルペンルートは11月中は通行できますが、こちらも雪に対する備えが必要な季節到来です。北海道の各地からは連日のように初氷や初雪の便りが届くようになってきましたが、ここ大町でももういつ氷や雪が降ってもおかしくない季節になってきました。

登山口ではカラマツの黄金葉もまだまだ見頃ですが・・・。

なかなか鹿島槍ヶ岳の頂上はすっきりと顔を出してくれません。

爺ヶ岳も日に日に積雪を増しています。

来春の除雪に備えて車留めの石もクレーンで片付け。

 

NO458   岳はひと月ぶりの積雪。今週末は早くも11月入り!

2008  10 / 26(日)  

  9月27日の初雪、そして鹿島槍ヶ岳、爺ヶ岳初冠雪から早くも一ヶ月。2,3回小雪が舞うことはあったものの、ようやく2回目の積雪、冠雪です。明け方から降り出した雪は8時ごろには止み、雪をかぶった北アルプスの峰々が姿を現わしました。朝の段階では1〜2センチぐらいと思われましたが、その後もまた雪雲におおわれてしまいましたので、初雪の時以上の降雪になりそうです。前回は積雪にはならなかった蓮華岳や餓鬼岳、有明山なども大町からはっきりと雪のかぶった姿をかいま見ることができました。9/27には初冠雪の知らせが届かなかった常念岳なども今回は松本測候所から初冠雪の発表があるんではないでしょうか。先日までは例年以上に暖かめの感じでしたが、この後は寒気も流れこみそうです。岳の上はいよいよ晩秋から初冬へと一歩踏みだしそうです。

蓮華岳初冠雪。もうしばらくするとたわわに実ったリンゴのふじの収穫も始まります。

烏帽子岳の南に聳える三ツ岳も久々の積雪。高瀬入りは今が紅葉のピーク。

写真の餓鬼岳より南の山々も初冠雪です。天気回復後の姿が楽しみです。

大町の郊外は紅葉真っ盛り。ソバも早く刈らないともう雪が心配になってきますね。

 

NO457   山岳フォトグラファー菊池哲男の世界 『山の星月夜』。

2008  10/ 26(日)

  先般山岳フォトグラファー 菊池哲男さんの写真集 『山の星月夜』 の出版記念パーティと写真展が東京で開催され、私も参加させていただきました。菊池さんの写真展は大町山岳博物館や東京都写真美術館、白馬村樅の木ホテル等での開催の際にも拝見しに伺っておりますが、回を重ねる度にスケールも増し、斬新的な発想力から生み出される作品の数々はこれまでの山岳写真とはまた違った世界を創り上げています。今回の写真集は『山の星月夜』の名のとおり、夕方から明け方までの夜間の山における星と月と、人並みや街並みそして山小屋、テントなどの人間が作り出す灯りをも組み込んだ夜間の光景の作品集です。少年時代から天文学にもたいへん興味を持っていたという菊池さんが、少年時代の気持ちのまま月や星に今でも接しているのが、手に取るようにわかる作品の数々 です。残念ながら東京展はすでに終了してしまいましたが、この後10/31から11/6までの予定で富士フィルムフォトサロン大阪にて大阪展が開催されますので、関西方面のみなさんは 迫力の大判パネル作品展へぜひお出かけになってください。もちろん写真集『山の星月夜』も小学館より発売中ですのでぜひお買い求めください。写真展のパネルの中では、個人的には富士山のご来光を目ざしてひたすらヘッドランプの灯りを頼りに登る人々の赤い列と、白々明けはじめた東の空および眼下の街灯りが、まるでハワイのキラウェアの真っ赤な溶岩とアラスカの刻々と変化するオーロラの競演のように見えはっとしました。

  今シーズン最後の体育の日連休の際にも種池山荘へ撮影にこられ、良い天気良い星月夜にも恵まれ、きっと納得いく素敵な作品を撮られたことと思います。このあとの作品発表も今から楽しみです。 また皆さんもこれから登山やスキーで大町白馬方面にお越しの際には、白馬樅の木ホテル内のフォトギャラリーをおたずねいただければ菊池さんの作品が常設展示されていますのでお立ち寄りください。

 

NO456   雨飾山のブナの紅葉に酔いしれて。

2008  10 / 25(土)  

  大町での慰安会の翌日には、スタッフ一同で信越県境の百名山の雨飾山へ登りに行ってきました。 周辺の紅葉も まだまだ盛りのなか、落ち葉をふみしめ紅葉を浴びながらの登頂に一同大感激です。中間に雲がかかり北アルプス方面の展望は今ひとつでしたが、 頂上からは北には真っ青な日本海、東には焼山、火打山、妙高山、高妻山、戸隠山など鹿島槍や爺ヶ岳から見ると遠くに小さく見える山々が手に届かんばかりの近さです。一シーズン過ごした北アルプスとはまた違った山容に 日本の山の多様性と奥深さをおぼえました。やっぱり山っていいですね。夜は糸魚川で美味しい日本海のお刺身と越後の酒に舌鼓をうってシーズンの疲れをいやし、来シーズンの山での再会と冬の間のそれぞれの健闘をちかい合いました。また来シーズンも新しいメンバーも招いて皆で和気あいあいとやっていきたいものです。みなさんおつかれさま。 

 

NO455   シーズン中はありがとうございました。

2008  10 / 24(金)  

  今シーズンの営業もすべて終了。小屋閉め作業もつつがなく完了して冷池山荘 、種池山荘のスタッフ一同無事下山して参りました。体育の日連休後は比較的お天気にも恵まれて、暖かい中での作業ができて大いに助かりました。今シーズンはお盆前までは連日の好天に恵まれ、お客様の入り込みも期待通りでしたが、その後は不安定な天候状態、9月にかけても週末が悪天候というパターンが多く客足もやや遠のいたという感のシーズンでした。遭難や事故も前半戦で数件あり残念でした。なかなかシーズンを通して安定したお天気を望むのは、難しいものですね。今年は台風の上陸が一つもなかっただけに、後半の天気がやや悔やまれるところです が、こればっかりはいたしかたないところですね。来年こそは良いお天気まわりを期待したいものです。 

  シーズン中はいろいろとお客様にはご迷惑をおかけしたことやお叱りをうけたこともありましたが、冬のあいだにいろいろと勉強して、あっという間にやってくる来シーズンの4月スタートに備えたいと思います。年々シーズンインが早まるような感じで冬のあい だの半年間なんてあっという間ですので、うかうかしていられません。今シーズンも足をお運びくださった皆様には感謝申し上げますとともに、千葉大診療所スタッフのみなさん、ヘリスタッフ、県警や常駐隊員 、防災のみなさん、ガイドさんや添乗員さん、そして山荘スタッフのみんなをはじめすべての関係する皆さんに感謝申し上げる次第であります。来る平成21年シーズンも皆さんとお会いできることを楽しみにしております。ほんとうにありがとうございました。

 

NO454   新米の季節です。

2008  10/ 16(木)

  この季節地元大町界隈ではそこかしこで新そば祭りを開催して、たくさんの方々が舌鼓をうっておられますが、なぜか新米祭りというのはあまり耳にしたことがありません。もっともっとアピールをしたほうがいいと思うんですが・・・  私どもは山小屋でつかうお米は全部自分で栽培しておりますが、先日今年の刈り取りを済ませ、昨日のヘリコプターで精米したお米を荷上げしました。小屋閉めまでのほんとうに短い期間になってしまいますが、お客様にも召し上がっていただきます。八十八の手間暇をかけて作られるというお米ですが、はたして八十八の手間暇をしっかりとかけられたかどうかはさておき、今年も山とかけもちで頑張って作りましたのでお召し上がりください。

  シーズン中はご飯の炊く量を少なく見積もってしまったり、少々硬いご飯になってしまい、ご迷惑をおかけしてしまったこともまれにあったみたいですがお許しいただきたいと思います。これからも最後の一手間は小屋の飯炊きスタッフが気合を入れて当りたいと思います。今日も気持ちいい日本晴れの空が高く高く広がる北アルプスです。美味しい新米を食べて最後の小屋閉め作業にも力が入ります。鹿島槍ヶ岳周辺には新雪もまったくなく、週末にかけてお天気も安定傾向で絶好の秋山日和が続きそうです。

 

NO453   ヘリスタッフの皆さんに今年も感謝。

2008  10/ 15(水)

  今日は朝方寒気が入り込み小雪もぱらぱらする時間もありましたが、昼前からは急速に回復へ。午後は今季最終のヘリ作業も快晴の下、無事に終了することができました。空ドラム、空ボンベ、空き樽、空き缶、空PET,ダンボール等等の小屋の営業に欠かせなかった物の最終荷下げが中心です。布団のカバー類や、かなりの毛布もクリーニングのため下山です。衣装持ちのスタッフは私物だけは一足先にヘリにて下山です。天気にも恵まれてヘリ作業という大きな作業がまた一つ終了して、小屋閉め作業にもこれで拍車がかかりそうです。今年もこれでヘリスケジュールの全日程も完了。天気廻りが悪く大変だった時もありましたが、関係者の皆さんにはご尽力いただき厚く御礼を申し上げる次第であります。シーズン最後のこのあとは天気廻りもよさそうで、作業にも大助かりですし、お客様もそこそこにいらっしゃってくださって幸いです。

 

NO452   天気は大きな崩れなく最週末へ。

2008  10/ 14(火)

  太平洋岸を低気圧が通過するのに伴い、雨天が予想された今日明日でしたが、北アルプス北部まではあまり影響もなく、本日も厚い雲におおわれ時々時雨模様にこそなったものの、ほとんどカッパも必要ないお天気でした。夕方にはしっかりと剱立山連峰も赤く染まり、明日の 好天も間違いなさそうです。これから週末にかけて好天に恵まれそうです。紅葉は一気に大下降で、中心は標高1700mぐらいまで下がっています。連日氷が張る寒さです。くれぐれも暖かくしてお出かけください。

 

NO451   初日はともかくも、終ってみたら最高の体育の日連休でした。

2008  10 / 13(月)  

  小雨、濃いガスに包まれた初日から一転、2日目3日目とこれ以上の秋晴れはないくらいの爽やかな気持ちいい体育の日連休になりました。初日の悪天候のことなど誰しもが忘れてしまう昨日今日でした。どなた様も素敵な紅葉、爽やかな秋の空気をたっぷりと吸われて、しっかりと充電されて帰途に着かれたことと思います。心配だったお客様の出足も後半の好天でなんとか持ち直すことができました。

  おかげさまで、売り切れるかどうか心配だった生ビールも、値下げの効果もあって完売することができました。その分スタッフで処分することができなくなったことはちょっと残念だったかも?  このあとは小屋締まいに向かって一直線!  連日小屋の内外で小屋閉め作業に追われる毎日です。明日後半から少しぐずついた後は、10/16(木)以降はまた好天に恵まれそうな予報ですので、外仕事にも助かりそうです。最後の週末も良さそうですので、今シーズン最後の鹿島槍ヶ岳、爺ヶ岳登頂、そして名残の紅葉をたずねてご来荘ください。また落葉したダケカンバの白く太い幹の林も素敵です。

 

NO450   寒気南下せず、降雪はなし。

2008  10 / 12(日)  

  NO448でも降雪になるかは、微妙と書きましたが、やはり雪にはなりませんでした。周辺の山を見渡しても剱立山も、水晶岳、薬師岳方面、槍穂高、表銀座方面、上信越の山山のどこもほとんど降雪はなかったように見受けられます。昨夜もやや時雨気味の時間がありましたので、鹿島槍の上部だけでもうっすらでも白くするかなと期待しましたが、白くすることはありませんでした。冷池山荘にご宿泊の80名様ほどのお客様も全員鹿島槍ヶ岳頂上を目指して出発されました。頂上からは冷池山荘からは見ることのできない五竜岳、白馬岳方面や能登半島や佐渡島の大展望も手に入れられることでしょう。

真っ赤に染まる今朝の鹿島槍ヶ岳。日に日に落葉も進み初冬の山の気配へ。

信州側はみごとな雲海。浅間山が浮かぶ。

 

NO449   体育の日3連休の2日目は快晴の朝を迎えました。

2008  10/ 12(日)

  三連休初日の昨日はお昼前までには雨も上がりましたが、その後も濃いガスに包まれた肌寒い天気でした。残念ながら一面の紅葉も大展望も楽しむことはできませんでしたが、今朝は皆さんのご期待に沿うべき素晴らしい秋空が広がりました。昨日種池山荘にお泊りの80名様ほどのお客様は、マイナス3度の冷え込みの中、寒い寒いとおっしゃりながらも揚揚と鹿島槍ヶ岳方面へ、はたまた針ノ木岳方面へと出発されました。今日明日と移動性高気圧の下で、最高の紅葉を満喫しながらの稜線漫歩が楽しめそうです。針ノ木小屋もこの3連休で営業も終了。周辺では私どもの新越山荘やキレット小屋もすでに終了しております。種池山荘と冷池山荘は10/20までです。

雲海の先には染まる富士山。(10/12  5:20)

最高の朝、早々に朝食は済ませいざ出発。(5:50)

種池にも氷が張りました。(6:10)

 

NO448   10月10日、晴れの “特異日” に最高の紅葉。

2008  10/  10(金)  

  4日続きの晴天のトリを取るのは10月10日、旧 体育の日でした。柏原新道の中間帯から上部にかけてはここ数年ではいちばんの鮮やかさです。目にも優しいダケカンバの全山黄葉の中に鮮やかなナナカマドの紅葉が適度に品よくおさまるその光景は実に優美です。過ぎ去る時間が ほんとうにもったいないくらいですが、この絶景もあと数日間で見納めへ。春のサクラ同様に自然界のいさぎよさには頭が下がります。今年も北アルプス、いや日本中の甲乙つけがたい素晴らしい紅葉に会いに皆さん もどこかお出かけになられることでしょう。柏原新道を登られる際は、いつも以上に時間をかけてゆっくりゆっくりと歩をすすめてください。

  今夜9時現在まだ雨は降り出していませんが、3連休初日の明日は午前中は雨降りになりそうですので、前線通過時の突風や雷への注意も必要です。その後雪に変わるかどうかは微妙なところといった感じです。どちらにしましても降っても数センチぐらいと思われますが、油断だけはなさらぬようにお願いします。そして連休2日目、3日目はお天気も回復して絶好の秋晴れが期待できそうです。お天気の回復とともにたくさんの歓声が戻ってきそうです。

柏原新道 “水平岬” より見た “ガラ場” 方面と種池山荘稜線。ダケカンバの最高の紅葉。

柏原新道 “ガラ場” の下部から、“水平道” 方向を見る。

 

NO447   柏原新道は最高潮! 主稜線だってまだまだ!

2008  10 / 09(木)  

  朝はどんよりとしていたものの午後にかけてはまあまあのお天気になりました。 3日続きの好天です。紅葉は種池山荘周りの主稜線はピークこそ過ぎたものの、まだまだ見応え十分です。ただし紅葉の中心は2000mから2200m付近にあります。また紅葉最前線はすでに登山口付近にまで到達しています。爺ヶ岳南西斜面 の柏原新道上部は9月末の雪や冷え込みの影響もなく、みごとなまでの光彩を放っています。ダケカンバの黄葉がなかなか素敵です。ナナカマドの紅葉もさらにもう一段の色乗せが期待できそうです。今週末 の3連休は優美かつ優麗なる柏原新道の黄紅葉のトンネルのくぐり抜けをお楽しみください。ただ11日(土)には北日本を寒冷前線が通過、その後は寒気も流入しそうですので、雨とその後は雪に変わる可能性がありそうです。 11日 と12日の予想図を見ると当初の予想以上に前線の通過が早まりそうで、11日は早い時間帯から雨模様かもしれません。その分12日は回復が早いかもしれませんが、山の上のことですので半日ぐらい回復も遅れる可能性もあります。予報士の解説でも低気圧 の発達はあまり云われていないので、崩れもあまり大きくないのではと期待も込めて予想していますが・・・・  ただ少量の降雪でも樹林帯のない主稜線では風が強い時は目も開けられないくらいになりますし、一気に体感温度も下がります。柏原新道を種池山荘まで登るあいだはだいじょうぶですが、種池山荘から爺ヶ岳を経て冷池山荘まで主稜線を縦走する際には、的確な状況判断をしていただき、厳しそうな時は種池山荘にお泊りいただきたいと思います。 どちらにしましても心配な方は軽アイゼンやストックなど の携帯としっかりとした防寒対策をしていただきたいと思います。前にもお伝えしましたが体育の日3連休はご予約は少なめです。 もしかしたらまだ皆さんの脳裏に天候急変、海や山で遭難が多発した一昨年10月の体育の日連休のことがまだ残っているのかもしれませんね。そのときの様子は当 H.P のNO239から241に記述してありますが、台風16号が秋雨前線と合体して一気に発達して一気に冬型気圧配置になってのものだったと記憶しています。今回はそういうことはないと思いますが “備えあれば憂いなし” でお願いしたいと思います。お天気しだいですが11日の種池山荘 と12日の冷池山荘がやや込みあうぐらいと思われます。

 

種池山荘裏手の紅葉はピークは過ぎたものの,

まだまだいい感じです。(10/9)

種池平のナナカマドもまだまだ元気。朝は雲海が広がりました。

種池山荘直下の柏原新道の“富士見坂”からのダケカンバの黄葉。正面爺ヶ岳南峰。(10/9)

草紅葉も盛りを過ぎ、名残のナナカマドが点在する種池平。正面に岩小屋沢岳。

 

NO446   雨の上がった後も楽しみ。

2008  10 / 06(月)  

  9/30から 10/5の夕方近くまで6日間余り続いた好天も一段落、昨日夕方から本日の夕方まで久しぶりの雨降りになりました。明日は秋雨前線も南下気味ですので、今日よりは良くなるかと思いますが、大きな期待はあさって以降でしょうか。

  すでに紅葉の絶頂帯は小屋周りの主稜線から下がって2200m近辺へと移しています。またこの雨で主稜線の紅葉は落葉を進めそうです。主稜線は先般の初雪で霜枯れしてしまった葉っぱが目立ってしまいやや残念でしたが、主稜線より低い2400m以下はほとんど影響が出ていませんので、なかなかの色付きです。この後も体育の日3連休にかけて大いに楽しめそうです。今年の体育の日3連休のご予約状況は今のところいたって低調で、あまり混み合わないものと思われます。皆さんご心配のお天気も、今日あたりの週間予報では11日の土曜日に弱い前線が北日本を通過してやや崩れるぐらいで、12日、13日とまあまあ良さそうかなという感じの予報でした。ただ雪になる可能性もある時季ですので直前まで、天気はしっかりとご確認いただきお出かけいただきたいと思います。私どもの小屋にとっても、今シーズン最後の連休ですので期待したいところです。

 

先週末の赤岩尾根の上部。ナナカマドが最高。

赤岩尾根上部からの爺ヶ岳北峰。

赤岩尾根上部から高千穂平を見る。

赤岩尾根からの鹿島槍ヶ岳主稜線。

先週末の柏原新道上部。

雨上がった後の柏原新道にもっともっと期待!

 

NO445   連日の秋晴れ。目ざめのあいさつは富士山から。

2008  10 / 03(金)  

  9/30から4日間連続の晴天です。日中の最高気温でさえ11度から12度と、実にさわやかな秋の大気が鹿島槍ヶ岳、爺ヶ岳周辺を支配しています。朝はほぼ毎日霜や氷が張るようになり、種池山荘の玄関の引戸を開けると、凛とした冷気の先には、両隣に八ヶ岳と南アルプスを従えた富士山がこれまた凛々しく聳えています。秋は遠くの山や能登半島などがさらに近くに見えてきます。眼前に広がる紅葉絶頂の斜面、かたや遠望の山々、やっぱり山っていいですね。標高2400m以上では紅葉はピークを迎えました。

 

明け立つ富士山。右に鳳凰三山や北岳、左に八ヶ岳。(種池山荘前庭より:10/3)

西に目を転ずれば立山が明け渡る。種池山荘(10/3)

チングルマの紅葉に連日の降霜。

こちらのチングルマの紅葉は、まだ2分ぐらいとゆっくりマイペース。

西日がつくる尾根の影にも秋を感じる。鹿島槍ヶ岳

二重山稜にも秋の影がおちる。紅葉一番人気の種池平と剱岳。

 

NO444   さいさき良く10月スタートしました。

2008  10 / 01(水)  

  10月初日は明け方に前線の影響か、地形的なものか少し時雨気味にぱらぱらしましたが、その後は予想通り尻上がりにお天気も良くなり昨日に続いての秋空が広がりました。秋雨前線も一気に数百キロも南下して、今週末はおだやかに移動性高気圧におおわれ絶好の天気に恵まれそうですね。そこかしこの山々で紅葉に浸っての稜線歩きが楽しめそうで、山好きの皆さんには応えられない週末になりそうですね。爺ヶ岳種池山荘周辺の稜線の紅葉も最高潮です。台風騒動で連日お客様もすくなく、ちょっともったいないくらいです。  

  さて先日の初雪のあと、スタッフのY君が種池山荘から針ノ木岳経由で下山した際の写真を紹介します。9/27の初雪の日と翌日の28日朝は冷え込み、種池山荘から鳴沢岳付近にかけては霧氷が着き、とてもきれいだったそうです。濃いガスと冷え込みと適度な風が創る造形美、岳の上には早くも冬の足音が近づいて来ているようです。

 

ナナカマドの紅葉に新雪と霧氷。岩小屋沢岳稜線。(9/28)

葉を落としたナナカマドには霧氷の華が咲く。正面に鹿島槍ヶ岳。(9/28)

鹿島槍の左側最奥には。新雪をまとった白馬三山が連なる。

針ノ木岳も紅葉が進む。(赤沢岳より)

蓮華岳の北面の紅葉もなかなかのものです。(針ノ木岳から)

針ノ木雪渓の“ノド”付近。雪も少なくなり秋道を歩いてください。