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NO443   9月晦日は快晴の一日!

2008  9/  30(火)  

  9月最後の今日は、温度はやや低めながらも最高の秋晴れの一日でした。週末を中心に今ひとつお天気には恵まれなかった感じの9月でしたが、その印象を消し去ってしまうような、今日一日秋空が広がった鹿島槍ヶ岳上空です。明日からはいよいよ晩秋 (岳の上ではもう晩秋なんですよ) の気配さらに深まる10月です。このお天気が一日でも長く続くことを願わざるを得ません。夕方には雲も少しだけ厚くはなったものの、明日以降も台風15号の影響 は北アルプス北部ではあまりなさそうですので、今週末は絶好の秋山日和が訪れることを期待しています。

  下の写真は今日午前中の冷池山荘周辺です。 ちょっと先日の初雪と冷え込みで霜枯れしてしまったですが、今週末にかけてもう少し色ものってきそうです。今週末は体育の日連休を翌週にひかえ、ご予約もかなり少なめです。どうぞおでかけくださいませ。  

 

今日の秋空は必ずや、10月の空につながってくれるはず。(9/30)

紅葉に満喫しながらの稜線漫歩。爺ヶ岳を正面に見て。(9/30)

冷池テント場からの剱立山。

台風報道で登山者も少なし、冷池山荘稜線。

最高の一日。9月30日。

双耳峰には秋の雲も似合う。

天気

◎台風15号プラス秋雨前線の影響でて昨日9/29は朝夕は晴れたものの、日中は肌寒い小雨模様でした。少しだけ雪も舞いました。

◎本日9/30は予想とは反対に、秋雨前線が南下したので朝から絶好の秋晴れでした。

◎今後も台風15号の進路に注意が必要です。南よりのコースを進めばあまり影響はなさそうです。

◎9/27に初雪を観測しています。平成8年以降では6回目の9月中の初雪です。平成16年以降はいずれも10月へ入ってからの初雪で、平成17年の10/22初雪といったすごく遅い記録もあったりして、今年は早いようなイメージを持たれるかも知れませんが決して早くはありません。

◎朝はマイナス3度ぐらいに下がる日も出てきています。日中も寒い日は晴れても5度 以下の日も出てきています。もう温度はいくら上がっても15度ぐらいまでと思っていてください。また雨の日は体感温度は一気に下がりますのでさらに防寒対策に注意が必要 です。

◎NHKテレビの天気予報を見る際、北アルプス北部のお天気の目安としては、『長野』のお天気より『新潟』のお天気のほうが近いですので、そちらも参考にしてください。

◎これからは天気予報の天気概況で北海道の山や本州中部の高い山では雪が舞うかもしれませんとか、寒気が南下するとか、冬型の気圧配置、弱いながらも西高東低の気圧配置といった文言が気象予報士の口からでたら雪が降る可能性が高いので要注意です。

紅葉etc

◎紅葉は種池山荘周辺の2400m以上が6分の色づきといったところです。今週末以降ピークを迎えそうです。

◎主稜線では先日の初雪で霜枯れしたものもありますが、それよりも標高の下がった2200〜2300m付近の紅葉はほとんど影響もうけていませんので、体育の日連休にかけて大いに期待できそうです。

登山ルートの状況

◎鹿島槍ヶ岳及び爺ヶ岳周辺の登山道に9/27の初雪は9/30昼現在は残っていません。軽アイゼン等今日現在は必要ありません。 ただし今後も寒気の流入にともないいつ雪が降っても不思議でない季節であることだけは認識願います。

◎鹿島槍ヶ岳南峰の北側や五竜岳 頂上の北側登山道は日影になりますので、たとえ少しの雪でも凍結してしまう可能性があります。また雨でも翌朝冷え込むと凍結の可能性がありますので、10月に縦走しようとする方は最大限の注意、判断が必要です。装備も必要ですし天候の判断もしっかりとお願いします。

◎針の木大雪渓は何ヶ所か、雪渓の通過がありますが、ほとんどは雪のない秋道歩きになっています。指示にそって登下山してください。

アドバイスや注意

◎今シーズン北アルプスでは病気による遭難や転滑落、落石等による事故が多数報告され、過去最悪のペースで推移しています。寝不足や水分不足に気をつけ、時間に余裕を持った計画による山行をお願いします。インターネット等だけでなく、専門家が監修したガイドブックや山岳地図等でしっかりと情報収集をしてください。

◎下り時のつまずきにともなう事故が多く発生しています。あわてず時間に余裕をもった山行をお願いいたします。 ご年配の方はゆとりのあるコース日程をたて、小屋泊まりでしっかりと体を休めるようにいたしましょう。荷物も軽くなるようにコンパクトにまとめましょう。

◎初雪も降り朝晩はとても冷え込むようになりました。冷え込めばマイナス5度以下に下がってもおかしくありません。ジャンパーやフリース等 の防寒着を必ずご用意ください。手袋も絶対に必要です。できれば予備もほしいところです。

◎これからはいつ雪が降っても不思議でありません。装備、天候判断等的確にお願いします。

◎過日も東京の奥多摩で登山家がクマにおそわれる事故がありましたが、鹿島槍、爺ヶ岳周辺でもクマの目撃があります。カウベルや鈴を鳴らしたり、グループで大きな声で話しをしたりして注意しましょう。

◎これからは日一日と日も短くなっていきますので早出早着を守りましょう。

混雑状況(9/ 30現在)

◎今週末10/4の週末は冷池山荘で30人ほどのご予約です。冷池山荘、種池山荘ともにすいています。

◎紅葉シーズン真っ盛りですが、そんなに混みあいません。どうぞ天気予報を確認後に直前予約でかまいませんのでお越しください。お待ち申し上げます。

◎体育の日3連休も今のところはほとんどご予約入っておりません。10/11、12ともに冷池山荘も種池山荘も20人前後のご予約です。週間予報や雪の状況を確認後の来週初めからのご予約かと思います。天気良ければ混み合うものと思われます。

◎新越山荘は9/23(火)にて今季の営業をすべて終了いたしました。ご利用まことにありがとうございました。

◎申しわけありませんが冷池山荘、種池山荘、新越山荘ともに個室の予約は承っておりません。宿泊状況によってはお受けできる時もありますので当日に現地にて受付時にご確認ください。

◎ご予約ををいただいてまことにありがとうございます。お客様に少しでもゆっくりと休んでいただくためにも、私どもにとっても部屋割り等でたいへん助かります。定員を超えるとお断りすることもありますが 、ぜひ予約連絡のご協力お願いいたします。

 

NO442   主稜線は今週末にはピークを迎えそうです。

2008  9/  29(月)  

  先般の台風13号 の余韻も覚めやらぬ内にまたまた台風15号の東進ですね。それもまったくといっていいぐらいに同じような条件下を同じようなコースを進みそうな気配です。ということは台風13号の時と同じように、北アルプス北部はほとんど影響がないということでしょうか。ぜひともそう願いたいところです。そんなわけで今日も台風13号のときと同様に、秋雨前線の北上に伴い10時ごろから3時ごろまで小雨がぱらつきましたが、たいした風雨ではありません。最初は少しだけ雪気味でしたがすぐに小雨へと変わりました。なお先般の初雪はほぼ消え去っています。明日あさっての台風の動きを注視するにしましても、今週末10/4(土)の週末のお天気は期待しています。

  また紅葉のほうは先のNO441でも、『今回の初雪や冷え込みで、近年では最高の色づきの紅葉が強烈な霜や冷え込みで焼けてしまわないか心配です。なんとか無事にこの後も紅葉が元気でいてくれることを祈るばかりです。』 と書きましたが、やはりその影響は少しでてしまったようで、元気だった紅葉もちぢれてしまったり霜枯れしてしまったものもやや目立ちます。それでもまだまだ主稜線の紅葉は元気いっぱいです。このあと、もう一段の色づきがあって今週末にはピーク近くなりそうです。その後は紅葉の絶頂帯を少しずつ下げていきます。10月の体育の日連休の頃には中間帯が見頃になることでしょうし、主稜線でもまだ名残の紅葉を留めてくれて皆さんのお越しを待っていてくれることでしょう。   写真は今日の小雨舞いだす前の種池山荘周辺と冷池山荘周辺からの紅葉風景です。

小雪舞いだす立山をバックに種池山荘と六分の色づきの種池平。まだまだこれから。

爺ヶ岳南西斜面2200〜2300m帯。こちらは冷え込みの悪影響も少なく来週以降最高潮へ。

冷池山荘から赤岩尾根の上部2300m帯を見る。

冷池周辺は種池周辺に比べれば紅葉は若干遅れ気味。ずっとよくなること期待です。

 

NO441   寒かった一日。明朝は相当に冷え込みそうです。

2008  9/  27(土)  

  今秋最初の本格的冬型気圧配置は、鹿島槍ヶ岳や爺ヶ岳周辺にも初雪をもたらしました。扇沢駅を隔てた南隣の蓮華岳ではほとんど雪は降りませんでしたが、 初雪は得てしてこんな降り方をするものです。20年ぐらい前の初雪の際にもこちらは登山口の扇沢付近(1200m) まで白くしたのに、立山や剱岳は2950mから上だけが白くなっただけのこともありました。今回の初雪は小屋の周りで1〜2センチ程度、鹿島槍ヶ岳頂上方面で5センチぐらいでしょうか。

  今日は初雪以上に、温度の低さがきわだっていて最高気温で3度ほどでした。明日の朝はマイナス3度以下まで下がりそうです。これからは雪が降った後は、鹿島槍南峰頂上から吊り尾根への下りは、たとえ少しの雪でも凍結して危険度が増しますので、絶対に無理な行動はなさらぬようにお願いいたします。また9月中の初雪は、平成8年以降で6回目のもので、平年よりやや早いぐらいのものです。このあとも10/20の小屋閉めまで、また降雪があってもまったく不思議でありませんし、降雪量ももっと増えてもおかしくありません。これからはさらに天気予報に注意していただき、装備にもご注意ください。手袋はお忘れなく。

  今回の雪や冷え込みで心配なのは、近年では最高の色づきだった紅葉が強烈な霜や冷え込みで焼けてしまわないかです。なんとか無事にこの後も紅葉が元気でいてくれることを祈るばかりです。明日は新雪と紅葉のみごとな競演が秋空の下楽しめそうです。  

冷池山荘からの鹿島槍ヶ岳。

種池山荘からの爺ヶ岳。

種池山荘と爺ヶ岳。

冷池山荘からの爺ヶ岳。

日照り気味で水量が少なかった、今夏の冷池がなつかしいくらいの寒さでした。

冷池山荘には、初雪の中をたくさんのお客様がお見えくださいました。

 

NO440   速報  初雪です。

2008  9/  27(土)  AM 6:00

  ほぼ一日中降り続いた昨日の冷たい雨も、寒気の流入とともに今日未明からは雪へと変わりました。ほぼ平年並みか、やや早いぐらいの初雪です。今朝6時の時点で小屋の周りではうっすらと白くしたしたくらいです。濃いガスの中、まだパラパラと雪は舞い続けていますが、この後は移動性高気圧の張り出しとともに、急速にお天気も回復し、今週末は絶好の秋山日和になりそうです。標高の高い鹿島槍ヶ岳頂上では2〜3センチぐらいの降雪になるかと思われます。

 

 

NO439   鹿島槍でも紅葉の舞台が開演。

2008  9/  25(木)  

  爺ヶ岳周辺よりやや遅めだった鹿島槍ヶ岳方面の紅葉もここへきて一気にのって来ました。今秋はナナカマドの葉の傷みも少なく、ここ数年ではトップレベルの発色、このあとも最高の舞台を披露してくれそうです。こちらも来週末にかけてが見頃です。

 

NO438   最高の紅葉がお待ちしています。

2008  9/  25(木)  

  昨日は北海道では大雪山系や利尻山で初冠雪も記録し、いよいよ秋も本番へ突入です。鹿島槍周辺も今日は午後には冷たい雨になりました。前線通過後の明日午後にはまた寒気が入り込みそうですので北アルプスでもチラチラするかもしれません。ただ今週末はまあまあのお天気になりそうですので、進む紅葉と初雪のコラボレーションが見られることを期待したいものです。ほんとうに今秋の紅葉はいい感じで推移していますので、今週末から来週にかけての主稜線は最高の秋舞台を見せてくれるものと思います。

  先の秋分の日連休は、お天気今ひとつでお客様の出足も少なめでしたが、今週末は少しだけにぎわいそうです。27日の冷池山荘がやや込み合うぐらいですので、今秋最初の紅葉狩りへお出かけください。なお寒くなってきていますので、防寒対策はしっかりとお願いいたします。そんな中私どもの3軒の山小屋のトップをきって、新越山荘が今季の営業を終了、小屋閉めをいたしました。大過なくシーズンを終えることができましたこと 、皆様には厚く御礼申し上げます。

またのご来荘をお待ち申し上げます。新越山荘。

赤色に染まるミネカエデと種池山荘。ミネカエデも赤色になるもの、黄色になるものといろいろ。

 

NO437   紅葉は今朝の冷え込みでぐーんとよくなってきました。

2008  9/  23(火)  

  種池山荘から爺ヶ岳にかけてや岩小屋沢岳方面の紅葉は、今日一日で一気に色が増しました。扇沢をへだてた蓮華岳の北側斜面もナナカマドの赤色がとても目立つのが種池山荘でも確認できるようになりました。このあとも冷え込みが続きそうですので、今年の紅葉は大いに期待できそうな気配です。種池山荘周辺や柏原新道最上部の人気ポイントは10月5日の週末にかけてピークを迎えそうです。今日現在2450m以上の北側斜面や西側斜面が特に素晴らしいです。このあと南斜面へ、東斜面へと、そして徐々に標高も下げていきます。10月20日頃まで登山口から小屋の周辺までのどこかで素敵な紅葉に必ずや出逢えるはずです。北アルプス山頂からの紅葉前線完全にスタートです。写真は9/23のものです。

岩小屋沢岳北方より鹿島槍ヶ岳。

爺ヶ岳北峰と中峰。

ナナカマドこれからさらに色を増します。

爺ヶ岳南峰北側斜面。

爺ヶ岳南峰南西斜面。

今年は最初からなかなかの色あいです。

 

NO436   夕方からは時雨ています。  北海道では・・・・

2008  9/  23(火)  

  台風13号が去ったあとはもう少しよくなると思いきや、その後も今ひとつお天気には恵まれなかった秋分の日飛び石連休でした。台風後は良くなるとお客様にも申し上げていただけに、残念でありました。そして最後の最後へ来てようやく秋分の日の今日は朝から好天に恵まれました。このところ温度もやや高めで先にスタートした紅葉も少々足踏み気味でしたが、今朝の冷え込みで一気に紅葉も前進です。

  夕方には剱立山のほうから時雨だした冷たい雨が鹿島槍へもやってきました。明日はまた移動性高気圧がやって来るのでさわやかな秋空が広がりそうですが、今夜はもう少し冷え込めば北アルプスの3000mクラスの山でも雪がチラチラするかもしれませんね。今夜は北海道の高い山では雪になるかも・・・・  といったニュースも。また26日ごろにも寒気が入り高い山では初雪が舞うかもとのこと。いよいよ秋も本番、佳境へと突入ですね。適度な冷え込みが素敵に秋の山を彩っていきます。

連休最終日は久々のご来光。新越山荘からのご来光はまもなく見納めへ。

お客様の服装もすっかり秋バージョンです。今朝の種池山荘は4℃。

秋らしい雲が次から次へと鹿島槍ヶ岳上空へやって来る。

夕方剱立山連峰は時雨出す。秋も少しずつ深まっていく。

 

NO435   台風もようやく去って。

2008  9/  20(土)  

  台風13号 は当山域では想像以上にというか、まったく影響はありませんでした。昨日の当H.Pでも 『雨雲レーダーで見る雨雲の広がり方からも北アルプス北部への影響 は小さめで済みそうな気配です。』 と書きましたが、その記述以上に昨夜から今朝にかけてもほとんど雨風もなく拍子抜けというところが正直なところです。

  今日も台風の置き土産の湿った空気のせいか、完璧な台風一過というわけにはいきませんが、午前中には下の写真のように濃いガスも下がり、きれいに周囲を見渡せる時間もありました。午後は再び濃いガスにおおわれてしまい霧雨の時間もありましたが、明日以降の連休後半はお天気も期待できるのではないでしょうか。

  すっかり台風13号騒動で、4連休初日がうそのような静けさの主稜線の登山道です。明日以降少しでも連休のにぎわいも取り戻せたらうれしいのですが・・・・  みなさんも連休とは思えないほど静かな静かな、日に日に秋色に染まりゆく鹿島槍ヶ岳、爺ヶ岳へお越しくださいませ。

冷池山荘からの鹿島槍ヶ岳。瞬間の“台風一過”でした。

冷池からの爺ヶ岳。ミネザクラやミネカエデの紅葉始まる。

雲海の上はご覧の天気です。

濃いガスは雲散霧消。初秋の種池平。

 

NO434   憧憬の 『燕山荘』 で見つけた私だけの愉しみ。

2008  9/  19(金)  (PM3:00)

  台風13号はようやく少しだけスピードを上げながら 四国沖を東へ進んでいます。明日9/20(土)の午前中には関東南岸を通過して銚子沖合いへと去って行きそうです。想像していた通りの南よりのコースで、 雨雲レーダーで見る雨雲の広がり方からも北アルプス北部への影響 は小さめで済みそうな気配です。今日19日は朝から昼前まではまあまあのお天気でしたが、昼からは雨降りになってきました。どちらにしましても今夕から明朝にかけてがいちばん影響の出る時間帯になるものと思われます。雨雲レーダーやメッシュ予想を見ていても、その後はどんどんと回復していくものと思われ、うまくいけば台風一過の秋空も期待できそうです。4連休という方は明日一日様子を見てからでも遅くありませんね。天気予報確認後、21日以降の北アルプス登山をご計画くださればさいわいです。前日予約で結構ですのでぜひともご一報くださるようお願いいたします。

  さてみなさんもこれからの秋山登山に千変万化する紅葉をはじめいろいろな出逢いをもとめてお越し下さるわけですが、私も先週 の北アルプス山小屋協会の研修登山の帰路、素晴らしい出逢い、発見をいたしました。新しい発見というとその多くは今まで出逢ったことのない高山植物との対面ですが、今回は違います。今回の新しい出逢いは 『鹿島槍ヶ岳』 。何をいまさらと思われる方も多いかと思いますが、鹿島槍ヶ岳なんです。場所は久しぶりに訪れた燕岳の山小屋『燕山荘』。常念岳から燕岳まで歩いてくるとはるか遠くに見えていた鹿島槍ヶ岳もずうっと近くなってきます。南峰と北峰が双耳峰をつくり、双つの峰を結ぶ吊り尾根がスカイラインを形成する鹿島槍ヶ岳の秀麗なる山容はどこから見てもすぐにわかります。

  燕山荘で副支配人さんに伝統が満ち溢れた小屋の中を案内していただき、コーヒーをいただいてお別れを告げて玄関を外へ出ようとしたとき、真正面に鹿島槍ヶ岳が堂々と横たわっています。燕山荘の重厚味あふれる玄関の戸枠が額装されたごとく鹿島槍ヶ岳が一枚の絵になって納まっていました。私にとっても憧れの山小屋 『燕山荘』 の磨きつくされた玄関から、正面に鹿島槍ヶが鎮座する姿は、そのシチュエーションからも大感動、大感激でした。山はその山へ登頂することはもちろん、その山からの眺望、展望も楽しみだし、またその山をどこでどういうシチュエーションで眺めるかもとても大切なことなんですね。再認識いたしました。鹿島槍ヶ岳を見るビューポイント数々あれど、新たなる出逢い、発見でした。これから先、私にとってとても大切な場所になりそうです。 ほとんどの方が燕山荘に行かれたことがあると思いますが、今度行かれたときはぜひじっくりとご覧になってください。秋晴れの空が広がれば最高ですね。

燕山荘玄関から真正面に“双耳峰”鹿島槍ヶ岳を見る。素晴らしき北アルプスに乾杯。

伝統と風格を誇る燕山荘と奇岩林立する名峰燕岳。小屋からの360度の展望は最高!

北燕岳からの燕岳と遠く槍穂高連峰。花崗岩の白砂が目にまぶしい。

常念岳の頂上から見ると鹿島槍の南峰と北峰の間に白馬岳の頂上が聳える。手前に餓鬼岳。

 

NO433   またまた週末に・・・・  台風一過を期待しましょう。

2008  9/  18(木)

  9/15から17日にかけては好天に恵まれましたが、本日は朝からガスにおおわれ小雨が時おりパラパラする肌寒い天候になってしまいました。どうやら台風13号の影響が出始めたようです。雨雲レーダーで見ると鹿島槍ヶ岳周辺は雨雲のいちばん北側のはずれ辺りに位置するようで、現時点では雨もパラパラといったところです。(PM1: 30現在)  この後も最も南寄りのコースを東進すると、影響もさほどではないのでは? と期待も込めて予想していますが、いかんせん足も遅いし、とにかく台風ですのでコースもどう変わるかわかりませんので油断は決してできません。

  台風13号の方向転換、東へ進路を向けてからは飛び石連休のご予約もすっかり減ってしまいました。さいわいと申しますか秋分の日連休は、人によっては4連休の方も多いようですので、みなさん最新の天気予報をご覧になっていただき、台風の通過が確認される21日以降にお越しいただければさいわいです。 それにしましても台風ってどうして週末に多いのでしょうかね。 “帰土月来”だったでしょうか?それとも “土帰月来”だったでしょうか? 政治家が週末に地元へ帰って週明けに上京するみたいですね。

毎年周辺ではいちばん早く黄色くなるミネカエデと鹿島槍ヶ岳。

オヤマソバの紅葉と鹿島槍ヶ岳。下界では本物のソバの白い花が満開。

天気

◎敬老の日の9/15から16,17日と晴天が続きましたが、9/18は朝から時おり小雨がぱらつくお天気です。

◎台風13号が9/18夜にも九州に近づき、その後は東海沖合を東進するものと思われます。北アルプス北部に最も近づくのは9/20の予想ですが、それなりの影響はでるものと思われます。9/21以降の回復を期待します。

◎9/9、10には山荘で初霜を観測しています。標高の高い頂上では氷が張ったと思われます。

◎朝は3度ぐらい、日中は晴れれば18度ぐらいまで上がっています。ただし雨が降れば温度は急変して10度ぐらいまでしか上がらない時もあります。体感温度は一気に下がりますので防寒対策に注意が必要 です。

◎NHKテレビの天気予報を見る際、北アルプス北部のお天気の目安としては、『長野』のお天気より『新潟』のお天気のほうが近いですので、そちらも参考にしてください。

花etc

◎秋の花も最盛期を過ぎ、名残の花をのこすのみです。

◎ナナカマドやコケモモ、オオカメノキ、マイヅルソウも赤い実をつけています。クロマメノキやガンコウランは黒い実をつけています。爺ヶ岳の 足元の紅葉、ウラシマツツジの紅葉はピークを過ぎました 。 ハクサンフウロやタカネスイバ、チングルマの葉も赤く色づいきて草紅葉もすすんでいます。秋の訪れは順調に推移しています。

◎周辺では先陣を切って種池山荘から爺ヶ岳南峰にかけての斜面が、先週末から紅葉が始まりました。そのほかの場所でもうっすらと山肌が秋色に変わってきています。秋分の日連休以降は一気に紅葉前線もスピードアップしていきそうです。

◎鹿島槍ヶ岳、爺ヶ岳周辺の主稜線やそこから少し下がった斜面、標高でいえば2200mから2600mぐらいの地点が紅葉の絶頂期を迎えるのは9/27の週末から10/3の週末ごろがいちばん良さそうな感じです。

◎種池山荘周辺では二組のライチョウの親子が現れて楽しませてくれます。6月に産まれたヒナもすっかり大きくなりました。

登山ルートの状況

◎鹿島槍ヶ岳及び爺ヶ岳周辺の登山道に残雪はありません。軽アイゼン等必要ありません。雷雨による被害等は報告されていません。

◎針の木大雪渓は何ヶ所か、雪渓の通過がありますが、ほとんどは雪のない秋道歩きになっています。指示にそって登下山してください。

◎鹿島槍ヶ岳から五竜岳の間は特に問題ないようです。 ただし爺ヶ岳から鹿島槍ヶ岳南峰までの間のような比較的なだらかかつ穏やかな稜線歩きとはまったく違い、岩場も多くアップダウンも多いので体力のある健脚者、経験者向けです。

◎海の日連休以降、多くの登山者が各コースを歩かれていますが支障報告はありません。

アドバイスや注意

◎海の日3連休以降、北アルプスでは病気による遭難や転滑落、落石等による事故が多数報告され、過去最悪のペースで推移しています。寝不足や水分不足に気をつけ、時間に余裕を持った計画による山行をお願いします。インターネット等だけでなく、専門家が監修したガイドブックや山岳地図等でしっかりと情報収集をしてください。

◎下り時のつまずきにともなう事故が多く発生しています。あわてず時間に余裕をもった山行をお願いいたします。 ご年配の方はゆとりのあるコース日程をたて、小屋泊まりでしっかりと体を休めるようにいたしましょう。荷物も軽くなるようにコンパクトにまとめましょう。

◎初霜も降り、初氷ももういつ張っても不思議でありません。朝夕は寒いぐらいになりますので薄手のジャンパーやフリース等はこれからは一枚欲しいところです。

◎初雪は早い年でしたら9月末にもありますが、通常は10月上旬に数センチといった感じです。

◎過日も東京の奥多摩で登山家がクマにおそわれる事故がありましたが、鹿島槍、爺ヶ岳周辺でもクマの目撃があります。カウベルや鈴を鳴らしたり、グループで大きな声で話しをしたりして注意しましょう。

◎雷と夕立に注意。2時ごろまでに小屋へ到着するのが最大の安全策でしょう。そのためにも早朝出発に心がけましょう。 これからは日一日と日も短くなっていきますので早出早着を守りましょう。

混雑状況(9/ 18現在)

◎今週末の秋分の日飛び石連休は台風13号の模様ながめといった状況で、いたってご予約は少ないです。

◎9/20、21、22と冷池山荘でいずれも40人前後、種池山荘で20人前後のご予約をいただいているだけです。天気回復しても混み合うことはなさそうです。

◎9/22(月)がお休みの方は4連休になりますので、台風13号が通り過ぎると思われる9/21(日)以降にぜひご計画ください。前日予約、当日予約 OKですので、お天気ご確認の上でお気軽にご来荘ください。

◎なお新越山荘は秋分の日3連休で今季の営業は終了となります。9/23(火) のお泊りまでOKです。新越山荘シーズン感謝のドリンクサービスもあります。

◎これからは紅葉シーズン真っ只中とはいえ、平日の入り込みははいたって少なくなります。ゆったりとお休みいただけます。

◎申しわけありませんが冷池山荘、種池山荘、新越山荘ともに個室の予約は承っておりません。宿泊状況によってはお受けできる時もありますので当日に現地にて受付時にご確認ください。

◎ご予約ををいただいてまことにありがとうございます。お客様に少しでもゆっくりと休んでいただくためにも、私どもにとっても部屋割り等でたいへん助かります。定員を超えるとお断りすることもありますが 、ぜひ予約連絡のご協力お願いいたします。

 

NO432   にぎわった敬老の日3連休。

2008  9/  16(火)

  先週の4日間連続の大快晴というわけにはいきませんでしたが、鹿島槍ヶ岳をはじめ北アルプスへお越しいただいた皆さんはそれなりに満足いただけた敬老の日3連休だったのではないでしょうか。こうこうとさす中秋の名月に、始まった紅葉に、すっかり大きくなったライチョウのヒナに、そして頂上からの大展望にと出逢いの数だけの感動を抱かれての下山になったことと思います。南アルプスへ登られた方、はたまた東北の山々へと行かれた方、そちらのお天気や山の表情はいかがだったでしょうか。やっぱり山っていいですね。

若者グループが鹿島槍登頂を終え意気揚々と下山へ。

眼前の剱岳に思いを馳せられた方も多かったことでしょう。

ナナカマドの真っ赤な実に、燃える紅葉を思い浮かべて種池山荘を去る。

先に紹介したベンチからの鹿島槍ヶ岳はいかがだったでしょうか。

 

NO431   台風13号はちょっと心配ですが・・・  すぐに秋分の日連休へ。

2008  9/  16(火)

  あれよあれよという感じで台風13号が東へ向きを変えてしまいました。今後の進路や経過が気になりますが、9/20(土)から始まる秋分の日飛び石連休にかかることなく、過ぎ去ってくれることを願うばかりです。

  さて秋の三大連休の第一弾、敬老の日3連休でしたが、出足こそ小雨模様でスタートしたものの、その後は尻上がりに天気も回復して、多少なりとも初秋の雰囲気を味わっていただけたまあまあの3連休になったのではないでしょうか。初日は朝夕こそ雨模様でしたが、11時ごろから4時ごろまでは雨も上がり、雨ガッパも脱ぎ捨てることができて幸いでした。2日目はガスのかかる時間が多いものの晴れ間ものぞきまあまあのお天気でした。 そして最終日の敬老の日は薄曇りながらも視界は抜群、先週の冷え込みで周辺ではいちばん早く紅葉もスタートした種池山荘周辺や爺ヶ岳南西方向のうっすらと色づき始めた斜面に、みなさんご満足いただけたようでした。 すでに最盛期を迎えた爺ヶ岳の足元に広がるウラシマツツジの紅葉や、そこかしこで見られるハクサンフウロやタカネスイバ、オヤマソバ、ミヤマダイコンソウなどの草紅葉、道端のコケモモの赤い実になどに 、皆さん北アルプスのいち早い秋の訪れを沁み透って感じとられたことでしょう。皆さんこの天気を予想されたのか、キャンセルもあまり出ることもなく、冷池山荘は初日、2日目と定員を超える入り込みでにぎわい、私どももほっとしたところです。   ところで、この3連休で気がついたこと。お若い方のグループがすごく目立ったことです。今夏は若い世代を中心に富士山登山が過去最高の人気だったということですが、登山の魅力を理解してくれる若者層が増えることはとてもうれしいことです。

  さて先ほども書きましたように、紅葉前線もいよいよスタートをきったようです。 当ホ ームページの過去情報と比較してみれば、ここ数年と比べて2〜3日早めなのかな?  という感じです。このあとの冷え込み次第ではありますが、秋分の日連休には もう少し色付いてきそうです。主稜線の紅葉絶頂期はここ数年同様に9月末から10月初頭になりそうです。紅葉は主稜線から登山口へ向かって徐々に下っていきますから、これから体育の日3連休まで はどこかの地点でしっかりと楽しむことができます。周辺でいちばん人気のある種池山荘周辺や柏原新道の上部の紅葉を楽しむには、9/27(土)の週末から10/4(土)の週末にかけてがベストになりそうです。

  なかなやって来なかった台風もいよいよひとつ目が近づきそうですが、これから先なんとか台風には影響されず、適度な冷え込みが続いて素敵な紅葉シーンが今年も 眼前眼下に広がりますことを大いに期待したいものです。なお早いもので新越山荘の今季の営業はあと一週間になりました。9/23(火)のご宿泊までOKです。秋分の日連休のご予定がまだ未定の方はご計画いただければ幸いです。  

種池平から種池山荘。クロウスゴが赤く色づき始める。(9/15)

夏色とは明らかに違う爺ヶ岳南西斜面。今年の紅葉ロードもスタート。(9/15)

毎年色づきの早い、種池平のミネカエデと剱立山連峰。(9/15)

鹿島槍ヶ岳ももう秋の山です。紅葉スタート前夜です。(9/15)

 

NO430   連休初日は残念なスタート。

2008  9/  13(土)

  昨日までは4日間連続の見事なまでの快晴が続いた鹿島槍ヶ岳周辺でしたが、3連休初日の今日は朝からあいにくの雨降りになってしまいました。予想では午後遅くなってからの降り出しかと思っていたんですが・・・・・  とにかく残念な3連休のスタートです。予想より早い降り出しの分だけ明日は意外と快方に向かうかもしれません。お客様もそう思って登ってこられると思いますし、私どももそう願いたいものです。明日は中秋の名月、山の上で十五夜をたのしみたいですね。   (AM11:00現在 雨そのものは、ときどきやんだりであまり強い降り方ではありません。)

  

 

NO429   みごとな秋晴れが続いています。

2008  9/  11(木)

  今朝は冷え込みもゆるみ6度ぐらいでしたが、一昨日昨日と3度ぐらいまで下がり霜が降りました。小屋のある標高2400m台よりも高い2669mの爺ヶ岳や2889mの鹿島槍ヶ岳頂上では 当然初氷が張ったことと思われます。今回の大きな移動性高気圧は爽やかな乾いた大気と今秋最初の冷え込みを運んできてくれ、秋を大きく一歩前進させてくれました。今まではほとんど見ることがなかったダケカンバの黄葉も、一本のダケカンバにつく数千枚いや数万枚? の葉っぱの中には 十数枚か、いや何十枚か黄色く変身した葉っぱが目につくようになってきました。今後のさらなる冷え込みで紅葉黄葉もどんどんとすすんでくれるものと思われます。

  今日は日中ややガスが湧いた時間もあったもののこれで3日間連続の快晴。とにかく雨の心配がないのがなによりです。一体3日間も連続快晴なんていつ以来のことでしょうか。それくらいにお天気が安定しなかったこの一ヶ月でした。この調子で3連休に向かっていってほしいものです。

ノウゴウイチゴの葉に初霜降りる。

ウラシマツツジ日増しに赤味を増す。霜でやけてしまった葉も。

天気

◎9/9,10,11と3日間連続の秋晴れが続いています。雨の心配もいらない爽やかな天候です。

◎9/9、10には山荘で初霜を観測しています。標高の高い頂上では氷が張ったと思われます。

◎この好天は週末まで続きそうです。ただ14日あたりに弱い前線が通過しそうですので雨があたるかもしれません。

◎朝は3度ぐらい、日中は晴れれば18度ぐらいまで上がっています。雨が降れば温度は急変して10度ぐらいまでしか上がらない時もあります。体感温度は一気に下がりますので防寒対策に注意が必要 です。

◎NHKテレビの天気予報を見る際、北アルプス北部のお天気の目安としては、『長野』のお天気より『新潟』のお天気のほうが近いですので、そちらも参考にしてください。

花etc

◎秋の花も最盛期を過ぎようとしています。主稜線ではミヤマアキノキリンソウ、ヤマハハコ、トウヤクリンドウ、オヤマソバ、ミヤマシシウド、ミヤマリンドウ、オヤマリンドウ、ミヤマコウゾリナ 、ミヤマトリカブトなどが咲いています。

◎ナナカマドやコケモモ、オオカメノキ、マイヅルソウも赤い実をつけてきました。クロマメノキやガンコウランは黒い実をつけています。爺ヶ岳のウラシマツツジ は赤味を増しています。 ハクサンフウロやタカネスイバの葉も赤く色づいて草紅葉もすすんでいます。秋の訪れは順調に推移しています。

◎種池山荘前のチングルマの綿毛は風に舞い散っています。このあとはチングルマの葉は紅葉していきます。コバイケイソウの葉はどんどんと黄色くなって 枯れてきています。

◎種池山荘周辺では二組のライチョウの親子が現れて楽しませてくれます。6月に産まれたヒナもすっかり大きくなりました。

◎鹿島槍ヶ岳周辺の主稜線の紅葉の見頃は、最近は以前より遅れ気味で9月25日以降からのような感じです。今の感じではダケカンバやナナカマドなど全山紅葉の主力になる木々の紅葉は秋分の日連休あたりから色づき出すのではないかと思われます。

登山ルートの状況

◎鹿島槍ヶ岳及び爺ヶ岳周辺の登山道に残雪はありません。軽アイゼン等必要ありません。雷雨による被害等は報告されていません。

◎針の木大雪渓は大沢小屋より600mぐらい上から600メートルぐらいに渡って雪渓歩きです。稜線直下や上部では巻き道も出てきています。心配な方は軽アイゼン、ストック等お持ちください。

◎鹿島槍ヶ岳から五竜岳の間は特に問題ないようです。 ただし爺ヶ岳から鹿島槍ヶ岳南峰までの間のような比較的なだらかかつ穏やかな稜線歩きとはまったく違い、岩場も多くアップダウンも多いので体力のある健脚者、経験者向けです。

◎海の日連休以降、多くの登山者が各コースを歩かれていますが支障報告はありません。

アドバイスや注意

◎海の日3連休以降、北アルプスでは病気による遭難や転滑落、落石等による事故が多数報告され、過去最悪のペースで推移しています。寝不足や水分不足に気をつけ、時間に余裕を持った計画による山行をお願いします。インターネット等だけでなく、専門家が監修したガイドブックや山岳地図等でしっかりと情報収集をしてください。

◎下り時のつまずきにともなう事故が多く発生しています。あわてず時間に余裕をもった山行をお願いいたします。 ご年配の方はゆとりのあるコース日程をたて、小屋泊まりでしっかりと体を休めるようにいたしましょう。荷物も軽くなるようにコンパクトにまとめましょう。

◎天気よくなれば温度高く、日差しもまだまだ一気に強くなります。帽子、サングラス、日焼け止め等忘れずに。ただし最高気温はもういくら上がっても20度ぐらい まででしょう。

◎初霜も降り、初氷ももういつ張っても不思議でありません。朝夕は寒いぐらいになりますので薄手のジャンパーやフリース等はこれからは一枚欲しいところです。

◎初雪は早い年でしたら9月末にもありますが、通常は10月上旬に数センチといった感じです。

◎雷と夕立に注意。2時ごろまでに小屋へ到着するのが最大の安全策でしょう。そのためにも早朝出発に心がけましょう。 これからは日一日と日も短くなっていきますので早出早着を守りましょう。

◎まだまだ熱中症対策をお願いいたします。特に女性はトイレを心配して水分の摂取を控え気味ですので、注意が必要です。スポーツドリンク等を早め早めに摂取しましょう。

混雑状況(9/ 11現在)

◎今週末敬老の日3連休は9/13(土)の冷池山荘が定員を超える予約状況で、予約をすでにお断り申し上げております。申しわけありません。

◎9/ 14(日)の冷池山荘は予約段階でまだ余裕がございます。ただ天気次第でもありますが13日同様にかなり混みあい、最終的には定員を超えそうな感じです。

◎種池山荘は9/13(土)のご予約が増えており、最終的には定員近くなり混みあいそうです。なお9/14(日)についてはご予約少ないです。

◎なお新越山荘は敬老の日3連休、ご予約少ないですのでぜひご計画ください。

◎これからは平日の入り込みははいたって少なくなります。ゆったりとお休みいただけます。

◎9/20からの秋分の日飛び石連休は、現在のところ9/21(日)の冷池山荘のご予約が増えてきているくらいで余り多くありません。 週間天気予報が出る来週明けから増えてくると思われます。なお紅葉目当ての登山には9/27の週末のほうが良いかもしれません。

◎申しわけありませんが冷池山荘、種池山荘、新越山荘ともに個室の予約は承っておりません。宿泊状況によってはお受けできる時もありますので当日に現地にて受付時にご確認ください。

◎ご予約ををいただいてまことにありがとうございます。お客様に少しでもゆっくりと休んでいただくためにも、私どもにとっても部屋割り等でたいへん助かります。定員を超えるとお断りすることもありますが 、ぜひ予約連絡のご協力お願いいたします。

 

NO428   北アルプス全域、晴天が続きます。

2008  9/  10(水)

  9/9に常念小屋にて北アルプス山小屋協会の研修登山があり参加して参りました。ここ数年毎年参加させていただき、いろいろな点で参考になることや得るものが多く大いに勉強になっています。

  お天気も先日まで長く続いた不安定な天候も一掃され、昨日そして今日と快晴の下での山行になりました。先日までの不安定な天候の下、来山いただいたお客様には少々申し訳ないような気持ちがよぎる両日でした。今日は快晴の天気にも誘われ、私は大天井岳、燕岳、餓鬼岳と縦走してきました。歩を進める度に少しずつ変化する北アルプスの山並みはいくら見ても見飽きることはありません。まさに登山の醍醐味です。東天井岳付近では霜柱もたち、そこかしこにたわわに実をつけるコケモモやクロマメノキ、赤く染まるウラシマツツジに北アルプス南部にも秋の到来を見ました。

  今夜の天気予報では、今週末の敬老の日3連休の予想も割合と良い方へと変わってきていました。なんとかこの素晴らしいお天気が続きますように。

常念小屋と槍穂高連峰。 常念岳頂上からの槍穂高連峰。

朝日があたる常念岳。 裏銀座の高峰、野口五郎岳。

奇岩が林立する燕岳。 餓鬼岳からの裏銀座と立山連峰。

NO427   初霜と一緒に、待ちに待った秋空がついに到来!

2008  9/ 9(火)

  一ヶ月余りも続いた不安定な天候もようやく去り、移動性高気圧とともにやってきた爽やかな大気が上空をおおう今朝の鹿島槍です。ようやくすっきりとした本物の秋が登場した感じです。大陸からの手土産は3度のひんやりとした大気と初霜です。昨夜冷池山荘にご宿泊の40人余りのお客様は満面に笑みをうかべて鹿島槍ヶ岳へ出発です。しばらくお天気も続きそうです。

鹿島槍ヶ岳上空には高い高い空が広がる。(冷池山荘より)

冷池山荘ベンチにはうっすらと初霜が降りました。

久しぶりに浅間山(右)も登場。左は四阿山。

 

NO426  次の週末より秋の連休がスタート。

2008  9/ 7(日)

  残念ながらこの週末もお天気はパッとしませんでした。昨日も今日も午前中はガスの中、そして午後は夕立といった感じでした。登ってきて下さったお客様にも何と申し上げたらいいのやら・・・・ それでもガスの合い間から少しだけ鹿島槍が見えたのでよかったよ、なんて云われるとこちらが逆に元気付けられているようです。とにもかくにも週明けの天気、次週末の連休のお天気に期待です。

  先日の荷上げの際に冷池山荘にベンチの材料を上げて、現地にて3台組み立てました。今までは長イスだけでしたが今度はテーブル付きです。初秋の鹿島槍ヶ岳、爺ヶ岳そして眼下に広がる北信濃の山並みをを眺めながらベンチで至福の時間を過ごしていただきたいものです。それにしましてもベンチにも長雨は似合いません。

新しいベンチに座って、生ビールで乾杯したいですね。

早くこんなお天気、お客様の出足がもどってきてほしいものです。

NO425  澄んだ空気は楽しみがいっぱい。来週こそ期待!

2008  9/  6(土)

  一昨日も昨日も ときどき雨がぱらぱらするあいにくの天気でしたが、今朝は雨も上がりまあまあのお天気です。 ただし連日のように全国のどこかで短時間豪雨が降っているように大気の状態が不安定な状況はまだ解消されていません。この週末も午後 を中心に注意が必要なのは言うまでもありません。なお鹿島槍ヶ岳周辺の雨量そのものはそれほど多くなく周辺登山道にも支障はまったくありません。(9/6 午前現在)

  この不安定な大気の状態は、山だけでなく全国的に3週間以上も続いていますが、来週には待ちに待った大陸からの移動性高気圧がやって来るような天気予報です。しばらく客足も遠のいていましたが、敬老の日3連休を前にした朗報です。初秋の山は楽しみもいっぱい、また歓声が聞こえてきそうです。

ひんやりとした大気の下、初秋の朝焼けに身もひきしまります。左奥に焼山、火打、妙高山。

既に初雪の降った富士山。これからは夏以上によく見られるようになります。

錦秋に染まる剱もまもなくです。秋は剱も心なしか大きく見える。

来週からはこんなお天気が続きますように。

(種池山荘)

NO424   月が変わってもなかなか・・・・・

2008  9/  3(水)

  8/31は予想に反してお天気は回復して、思いがけない好天に恵まれました。ただしその後は続きません。前回のこの情報にも書きましたが、1日晴れたら3日間は雨模様といったあんばい からなかなか脱することができません。9/1は午後夕立、9/2も午前中はガスの中で午後はまたまた雨でした。今日9/3も朝の内こそ晴れ間も出ましたが午後から夜はまたもや雨です。このパターンでいくと明日は晴れということですが・・・・  雨量そのものはそんなに多くはないのですが、とにかくお天気は安定いたしません。9月前半は残暑きびしいなどといった予想もどうやら期待はずれのようです。週間予報では来週はいよいよ秋のさわやかな大気もやってきてお天気も安定方向などという予想もでてきましたが、心から期待したいものです。

種池山荘前のナナカマドも赤い実をつけはじめました。

コバイケイソウはどんどん黄色く枯れはじめました。

夏の雲と秋の雲が行き交う。秋の空が少しだけ大きくなってきました。

お天気さえよければ・・・  毎日鹿島槍ヶ岳に会いたいですね。

天気

◎8月後半から晴れの日が続きません。1日晴れたら3日ぐずつき気味といった感じです。今ひとつすっきりしません。

◎9/3は朝は晴れ間も出ましたが午後からは雨降りです。

◎特に天候不安定な今季は雷雨がいつあっても不思議でないので、 いかなる時いかなる場所でも注意が必要なのは言うまでもありません。

◎朝は7度ぐらい、日中は晴れれば18度ぐらいまで上がっています。雨が降れば温度は急変して12度ぐらいまでしか上がらない時もあります。体感温度は一気に下がりますので防寒対策に注意が必要 です。

◎NHKテレビの天気予報を見る際、北アルプス北部のお天気の目安としては、『長野』のお天気より『新潟』のお天気のほうが近いですので、そちらも参考にしてください。

花etc

◎稜線では 秋の花が中心です。主稜線ではミヤマアキノキリンソウ、ヤマハハコ、トウヤクリンドウ、オヤマソバ、ミヤマシシウド、ミヤマリンドウ、オヤマリンドウ、ミヤマコウゾリナ 、ミヤマトリカブトなどが咲いています。

◎ナナカマドやコケモモ、オオカメノキも赤い実をつけてきました。爺ヶ岳のウラシマツツジもうっすらと赤味を帯びてきました。 ハクサンフウロの葉も赤く色づいてきているものもあります。秋の訪れは順調です。

◎種池山荘前のチングルマのお花畑も終わり綿毛が風に揺れて可愛いです。コバイケイソウの葉はどんどんと黄色くなってきています。

◎種池山荘周辺では二組のライチョウの親子が現れて楽しませてくれます。6月に産まれたヒナも大きくなりました。

◎鹿島槍ヶ岳周辺の主稜線の紅葉の見頃は、最近は以前より遅れ気味で9月25日以降からのような感じです。果たして今秋はどうなるでしょうか。

登山ルートの状況

◎鹿島槍ヶ岳及び爺ヶ岳周辺の登山道に残雪はありません。軽アイゼン等必要ありません。雷雨による被害等は報告されていません。

◎針の木大雪渓は大沢小屋より600mぐらい上から600メートルぐらいに渡って雪渓歩きです。稜線直下や上部では巻き道も出てきています。心配な方は軽アイゼン、ストック等お持ちください。 針ノ木小屋で軽アイゼンを借りて大沢小屋で返却することもできます。

◎鹿島槍ヶ岳から五竜岳の間は特に問題ないようです。 ただし爺ヶ岳から鹿島槍ヶ岳南峰までの間のような比較的なだらかかつ穏やかな稜線歩きとはまったく違い、岩場も多くアップダウンも多いので体力のある健脚者、経験者向けです。

◎海の日連休以降、多くの登山者が各コースを歩かれていますが支障報告はありません。

アドバイスや注意

◎海の日3連休以降、北アルプスでは病気による遭難や転滑落、落石等による事故が多数報告され、過去最悪のペースで推移しています。寝不足や水分不足に気をつけ、時間に余裕を持った計画による山行をお願いします。インターネット等だけでなく、専門家が監修したガイドブックや山岳地図等でしっかりと情報収集をしてください。

◎下り時のつまずきにともなう事故が多く発生しています。あわてず時間に余裕をもった山行をお願いいたします。 ご年配の方はゆとりのあるコース日程をたて、小屋泊まりでしっかりと体を休めるようにいたしましょう。荷物も軽くなるようにコンパクトにまとめましょう。

◎天気よくなれば温度高く、日差しもまだまだ一気に強くなります。帽子、サングラス、日焼け止め等忘れずに。ただし最高気温はもう上がっても20度ぐらい まででしょう。 逆に朝は寒いくらいの日もでてきました。一枚上着をお忘れなく。

◎雷と夕立に注意。2時ごろまでに小屋へ到着するのが最大の安全策でしょう。そのためにも早朝出発に心がけましょう。

◎熱中症対策をお願いいたします。特に女性はトイレを心配して水分の摂取を控え気味ですので、注意が必要です。スポーツドリンク等を早め早めに摂取しましょう。

混雑状況(9/ 3現在)

◎今週末9/6(土)は三つの山荘ともご予約はたいへん少ないです。ゆったりとおくつろぎいただけます。冷池山荘で20人ほどのご予約しかありません。

◎これからは平日の入り込みははいたって少なくなります。ゆったりとお休みいただけます。

◎9月の連休第一弾敬老の日3連休は9/13(土)の冷池山荘のご予約 が増えてきました。定員を超えそうな気配です。定員を超えるとお断りする場合があります。9/14(日)の冷池山荘と9/12(金)及び9/13(土)の種池山荘はまだ余裕がございます が、最終的には定員近くなると思われます。他の日は空いています。なお新越山荘はたいへん空いていますのでぜひご計画ください。

◎9/20からの秋分の日飛び石連休は、現在のところ9/21(日)の冷池山荘のご予約が増えてきているくらいで余り多くありません。

◎申しわけありませんが冷池山荘、種池山荘、新越山荘ともに個室の予約は承っておりません。宿泊状況によってはお受けできる時もありますので当日に現地にて受付時にご確認ください。

◎ご予約をお願いいたします。お客様に少しでもゆっくりと休んでいただくためにも、私どもにとっても部屋割り等でたいへん助かります。定員を超えるとお断りすることもありますがご協力お願いいたします。