▲▲ 2005  / 8 月 ▲▲

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NO160  明日から9月。下界は総選挙でヒートアップも、北アルプスでは初氷のニュースも。

2005/08/31

  台風11号は箱根周辺では大きな被害をもたらしましたが、北アルプスではまったく影響はなく小雨がパラパラした程度でした。キャンセルや日程の変更、小屋の変更等がたくさんでて心配された8月最終の週末でしたが、終わってみれば木、金曜日はキャンセル続出でしたが土、日、月曜日とかなりのお客様にお越しいただくことができました。これぞ台風一過の秋空というまでにはいきませんでしたが、まあまあのお天気に回復して、往く夏を惜しむべき山行を皆さん楽しんで頂けたのではないでしょうか。その後8/29,30日は移動性高気圧におおわれて大陸からの澄んだ涼しい大気が快晴をもたらしてくれました。7月の終わりから大気の状態が不安定で雷の心配ばかりしなければならないような天気がずうっと続いた8月でしたが最後の最後へきて今夏にはなかった二日続きの快晴になりました。朝は連日5度を下回る冷え込みです。8/29には北穂高小屋から早くも初氷が張ったというニュースも届きました。2450m近辺にある私共の3軒の山小屋より500m以上も高い北穂高小屋や槍ヶ岳山荘、白馬山荘からは今頃になると届く定期便ともいえるお知らせです。恒例の私共の小屋からの初氷の速報をお知らせできるのもまもなくのことです。明日からはいよいよ9月入り、昨年のような台風の当たり年はご遠慮願い、これぞ日本晴れといった澄んだ秋空が続いてほしいものです。紅葉が始まるまでのこの時期はなにもなくてもの足りないなんておっしゃる方がおいでですが、とんでもない。季節の変わり目ってとってもいいですよ。そんな8/29,30日の写真をお届けいたします。

  今は便利になって登山に出かけるときでも不在者投票改め期日前投票がOKです。皆さん早々に総選挙の投票は済ませていただき比較的すいている連休前の9/10,11日頃にも、どこかの山へちいさな秋をさがしに出かけられませんか。


赤みを帯びてきたナナカマドの実と秋天の鹿島槍ヶ岳。紅葉も楽しみ(冷池山荘)

冷池の周りに咲くハクサンフウロの葉も赤味を帯びてきました。

コバイケイソウは実を付け葉も黄化を始めました。鹿島槍ヶ岳に似合いますね。

冷気さえ感じる涼風の中で往く夏が想い浮かんできます。澄んだ大気がようやく到来。

連日の肌寒い朝に、来る秋の気配を人間以上に敏感に感じ取っているはずです。

新越山荘を出て鳴沢岳を越え2時間余り。展望抜群の赤沢岳よりの鹿島槍ヶ岳遠望。

赤沢岳からは眼下の黒部湖の真っ青な水面も魅力。下の廊下にも行きたいですね。

コバイケイソの実とシシウド、トリカブトと針の木岳。新越山荘周辺は秋がいっぱい。

針の木小屋の“槍見のトイレ”も冷池山荘と同じ新方式のトイレに改修中です。(新越より)

朝すぐにガスが上がってしまいなかなかできなかった布団干し。新越スタッフも大喜び。


天気

◎先週の台風11号は小雨がパラパラした程度でまったく影響はありませんでした。

◎移動性高気圧におおわれた8/29、30日は快晴になりました。ただし再び秋雨前線が西から進んできたため30日夕方から31日朝方にかけては雨がぱらつきました。前線が下がった31日の日中もまあまあのお天気です。このあとも秋雨前線の動き次第で天気は大きく変わりますので気象情報をご覧になってご判断ください。

◎週間予報は秋雨前線の動きや台風の進路によって大きく変わる季節です。気象庁のせいにするのではなく各自でしっかりと判断できるようになりましょう。

◎稜線では夏のお花は見頃を既に終えて秋のお花満開です。オヤマリンドウ、アキノキリンソウ、クロトウヒレン、ヤマハハコ、トリカブト 、ミヤマシシウド、トウヤクリンドウ、ミヤマコウゾリナ等々。

◎楽しませてくれた種池山荘のコバイケイソウの平成7年以来の大開花も終了。既に葉っぱも黄色味を帯びてきています。チングルマも花を散らし次第に果穂へと移っています。

登山ルートの状況

◎鹿島槍ヶ岳及び爺ヶ岳周辺の登山道および五竜方面、針の木方面ともに問題はありません。ただし北アルプスでは連日のように転滑落事故が発生しています。つまずきには要注意。

◎針の木大雪渓は雪渓上を歩く箇所はほとんどなくなり高巻きする秋道を通行しています。

◎6月末からの豪雨で大谷原から西俣出合間の工事用道路に傷みが出ましたが、仮復旧が済み登山者の通行に支障はありません。ただし今後相当の大雨があった場合は注意が必要です。

アドバイスや注意

◎朝は5度以下に下がる日もでてきました。肌寒さを覚えるようになってきました。半袖一枚では寒いです。薄手でいいですので長袖のヤッケ等ほしいですね。

◎今年も靴の底のはがれてしまうことが目立ちます。思い切って買い換えた方がいいと思える靴に多い気がします。事故にもつながることですのでしっかりと調べて入山してください。

◎天気よくなればまだ温度高く、日差しも一気に強くなります。帽子、サングラス、日焼け止め等忘れずに。

◎雷と夕立に注意。3時前には小屋へ到着するのが最大の安全策でしょう。またこの夏は大気の状態がたいへん不安定で終日注意が必要です。

◎最近よく耳にする熱中症。スポーツドリンク等を早め早めに摂取しましょう。

◎“忘れ物多発注意報”発令中です。出発の際にはもう一度ご確認を。本当にお願いいたします。

混雑状況

◎夏山のトップシーズンも終わり今週末の9/3,4日と次週の9/10,11日はご予約も少ないです。ゆっくりとしていただけます。平日は一ケタ台といった日もでてくる頃です。

◎9月の2回の3連休の予約は入り始めたところです。紅葉のピークは9/25以降でしょうか。 よほど遅い年でないかぎり18日の三連休でも色づき始めた稜線を楽しめるはずです。

◎申しわけありませんが冷池山荘、種池山荘、新越山荘ともに個室の予約は承っておりません。

NO159  処暑の今日。久しぶりの見応えある夕焼けは秋への架け橋か。

2005/08/23

   山の上は立秋、処暑と暦のとおりに季節がすすんでいます。まだまだ生ビールががんがん売れる暑い日が続いて欲しいところですが、どうもお天気はかんばしくありません。23日夕方には日本海で停滞気味だった秋雨前線が大きく南下して見事な夕焼けをもたらしてくれましたが、無粋な台風11号が虎視眈々と日本上陸を射程圏内に入れているようで心配です。25日以降は台風の進路次第で天気もおおきく変わりそうで要注意です。ただ今回の台風は予想では26日 遅くには かなり北上しそうで、週末には回復してくれることを期待しています。とにかく昨年のような週末ごとの台風襲来だけは勘弁願いたいものです。今後の台風の進路と秋雨前線の動きには注目していただきたいものです。


雨模様の日が多い今夏ですがそうそう虹が出るものでもありません。新越山荘より黒部峡谷にかかる虹の架け橋。

一日降り続いた雨も上がり黒部越しに剱立山が姿を現わしました。スタッフ一同で期待した夕焼けでしたが。

ちょっと残念、ガスが上がって来ました。でもイリュージョンの世界に迷い込んだようです。新越山荘より。(23日)

冷池山荘にはガスは巻かず、ご覧の幻想的な光景に遭遇。雨の中を登られた40人余のお客様も大感激。(23日)

種池山荘前のチングルマの大群落は早くも実りの秋を迎え、稚児車の漢字があてられるようにまさに風車のよう。

ナナカマドも赤い実をつけ秋のきざし。今ひとつ日照時間が少ない今季はどんな紅葉シーンを演じてくれるのか。

NO158  八月も残すところ10日余り。初秋の気配ただようもまだまだ雷雨には要注意。

2005/08/21

  日本海に停滞している前線を秋雨前線と表現する天気予報もありました。今ひとつすっきりとしない夏が終わってしまうのかというのが偽らざる心境でしょうか。でも昨年のように週末ごとにひどい雨降りや台風が襲来したことを考えれば、よしとしなければならないでしょうね。梅雨明け後はすごい雨降りはそんなにはなかったんですが、すぐにガスに覆われ雷雨を心配しなければならない天候が続きました。なかなか期待するような夏空が長続きしなかったもののポイントごとには素敵な光景に出会うこと もできました。一晩どまり、もしくは二晩どまりで来山された方でまったく何も見えなかった、だめだったという方はおられないのではないでしょうか。なによりも今夏はコバイケイソウをはじめ高山植物の数々がたくさんのお花をつけてくれたのがうれしかったですね。華やかな夏の彩りから今度は燃えるような秋の彩へとうつるこれからの一ヶ月、日一日と初秋の気配をそこかしこに感じとるよろこびはすごいぜいたくな気分です。

  お盆シリーズそして8月第三週末と天気予報も今ひとつでキャンセルも出たりで、お客様にはほどよい入り込みだったのではなかったでしょうか。これでシーズンも小屋開けからの長い前半戦を終わったというのが実感です。スタッフも月末にかけて何人か下山していきます。いちばん忙しい時期にご苦労様でした。上に残るスタッフは一息入れながら道直しや草刈りなどの外仕事も待っています。ご苦労様です。このあとは小屋閉めまでの後半戦2ヶ月のスタートです。  


十三(とざん)日は恒例の登山の日。新越山荘では抽選会と山学知識クイズ大会で盛り上がりました。

お盆明けとともに秋の到来を思わせるうろこ雲が新越山荘上空に出現。涼風が心地いい朝。

19日朝は雲海の上に妙高山や火打山など北信五岳と呼ばれる山々が望めました。行ってみたいですね。

ご来光の余韻に浸る間もなく、あっという間に頂上をガスが覆ってしまうのが今年の特徴です。

朝日に染まる冷池山荘。後方には早くも厚い雲が覆う。今夏はなかなか朝焼けの剱立山も拝めません。

歩を進める度にハイマツから無数のトンボが舞い上がる。空を埋め尽くさんばかりの数に思わず立ちつくす。

夏の日中の光景といったらそれまでですが、ガスの沸き立つ早さといい時間といい今夏は目立ちます。

夏雲に別れを告げるキリンソウ。ミヤマアキノキリンソウの名のとおり秋の到来を告げるお花です。

秋と夏の狭間に。20日の朝はご覧の快晴、いくぶんひんやりとした空気の中皆さん山荘を出発。

天気の心配も何のその。登らなければこの快感は得られません。爽やかな20日朝は神様の贈り物。


天気

◎7月末から大気の状態が不安定な状況が続いています。お盆明け後は17,18,19日とまあまあいいほうでしたが20日は夕方に雷雨がありました。 21日朝も良かったですが早くも濃いガスにおおわれ午後にかけて雷雨が心配です。

◎日本海に停滞する前線に向かって湿った大気が流入して断続的に大雨を降らす状態が しばらく続いています。どこでいつ雷雨があっても不思議でない状態です。変わりやすい空模様はこの後ももうしばらく続きそうです。来週は台風11号の進路に要注意です。

◎稜線では夏のお花も見頃を既に終えて秋のお花がどんどんと咲き出しています。オヤマリンドウ、アキノキリンソウ、クロトウヒレン、ヤマハハコ、トリカブト 、ミヤマシシウド、トウヤクリンドウ、ミヤマコウゾリナ等々。

◎楽しませてくれた種池山荘のコバイケイソウの平成7年以来の大開花も終了。既に葉っぱも黄色味を帯びてきています。チングルマも花を散らし次第に果穂へと移っています。

登山ルートの状況

◎鹿島槍ヶ岳及び爺ヶ岳周辺の登山道および五竜方面、針の木方面ともに問題はありません。ただし北アルプスでは連日のように転滑落事故が発生しています。つまずきには要注意。

◎針の木大雪渓は雪渓上を歩く箇所はほとんどなくなり高巻きする秋道を通行しています。

◎6月末からの豪雨で大谷原から西俣出合間の工事用道路に傷みが出ましたが、仮復旧が済み登山者の通行に支障はありません。ただし今後相当の大雨があった場合は注意が必要です。

アドバイスや注意

◎朝は5度近くまで下がる日もでてきました。肌寒さを覚えるようになってきました。半袖一枚では寒いです。

◎今年も靴の底のはがれてしまうことが目立ちます。思い切って買い換えた方がいいと思える靴に多い気がします。事故にもつながることですのでしっかりと調べて入山してください。

◎天気よくなればまだ温度高く、日差しも一気に強くなります。帽子、サングラス、日焼け止め等忘れずに。

◎雷と夕立に注意。3時前には小屋へ到着するのが最大の安全策でしょう。またこの夏は大気の状態がたいへん不安定で終日注意が必要です。

◎最近よく耳にする熱中症。スポーツドリンク等を早め早めに摂取しましょう。

◎“忘れ物多発注意報”発令中です。出発の際にはもう一度ご確認を。本当にお願いいたします。

混雑状況

◎このあとは8月の最終土曜日、8/27ごろが込み合いそうです。とくに種池山荘は27日に数団体グループの予約があり混みそうです。他の日もしくは他の小屋泊まりをおすすめいたします。

◎9月の2回の3連休の予約は入り始めたところです。紅葉のピークは9/25以降でしょうか。 よほど遅い年でないかぎり18日の三連休でも色づき始めた稜線を楽しめるはずです。

◎申しわけありませんが冷池山荘、種池山荘、新越山荘ともに個室の予約は承っておりません。

NO157  続く不安定な天候。立秋の名にふさわしい爽やかな天気に早くもどって。

2005/08/12

  テレビ報道でご存知かと思いますが、昨日8月11日朝に白馬大雪渓の上部の葱平付近で大きな土砂崩落があり数名の死傷者がでました。雪渓の南側にそびえる杓子岳の斜面からの崩落で規模も大きく他にも行方不明者もいるようで心配です。今朝も天候不安定で激しい雷雨が続いており捜索も相当に難航するものと思われます。今年は7月2日に上高地の手前の国道158号線でも大規模な土砂崩れがあったばかりでもあり、災害や遭難・事故等と常に隣り合わせの山小屋経営者といえども心配でなりません。私共でも昨年・今年と登山道等に集中豪雨や大雪による被害が出たこともあり胃の痛む思いです。8月10日朝には激しい雷雨があり冷池山荘で65_の降水量を記録していました。このときの雨が引き金になっての今回の大雪渓での崩落事故と思われますが、前日の午後から当日にかけては比較的いい天気になっていたこともありなかなか想定できるものではなかったはずです。こういう事故があったり大雨が降ったりすれば、すぐにそちらは大丈夫かといった問い合わせもありますが、高速道路の黄色いJHのパトロール車のように巡回できるわけでもないですし、瞬時に情報を把握してすぐに周知徹底するのもなかなか困難なことです。きびしい現実をかみしめるとともに自分達なりの可能な限りの努力をするだけと思うだけです。亡くなられた方には心よりお悔やみ申し上げます。


新越山荘へ行ってきました。周辺の山は少し地味目ですが、お花畑と剱立山、針の木の展望は他の追随を許しません。

新越山荘玄関。よく磨かれた上がり框に腰をおろすと疲れもすーっと抜けていくような静寂の山小屋です。

窓をはずした新越山荘の談話室より。剱は絶品、日本海の漁り火もまた格別。遠く白馬岳にも想いがつのります。

新越スタッフと種池山荘の竹村支配人とで危険箇所をバイパスする新道を開削してくれました。安心感、安全度大幅にUP

今夏は朝夕ともに燃えるようなシーンがなかなかありません。新越山荘の2階から見たこの光景に皆さん大満足。

静かな新越街道を大交差点の種池山荘まで戻るとご覧のにぎわい。2時間前に別れをつげた新越山荘が早くもなつかしい。

目線にあった入道雲があっという間に天まで届く。子供時代の夏休みへ、童心に返る瞬間だ。同時に雷雨にも注意だ。

最近めっきりと減ってしまったテント。若者の登山離れのせいでしょうか。でも8/6は久しぶりの大入り。テントの花が咲く。

今週はお天気パッとしませんが8/9早朝はご覧の快晴。待望の荷上げのヘリが飛来。中身は何ですかね。

正解は生樽でした。品切れ寸前。これがないとお客さんに怒られてしまうんです。よかったですね、生ビールファンの皆さん


天気

◎8/10の午前中と8/11の夜から12日の朝にかけては強い雷雨になりました。

◎このあとも13日朝にかけて天候はたいへんに不安定です。断続的に雷雨が予想されます。

◎日本海から本州北部にかけて停滞する前線に向かって湿った大気が流入して断続的に大雨を降らす状態がここ数日続いています。NHKの全国向けの天気予報でも13日朝にかけて北陸地方を中心に180ミリに達する大雨が予想されると言っています。北アルプス北部の天気は北陸地方と新潟県の天気を参考にされるのがいちばん近い予報です。

◎稜線では 夏のお花もいちばんの見頃を終え秋のお花がどんどんと咲き出しています。オヤマリンドウ、アキノキリンソウ、ヤマハハコ、トリカブト、トウヤクリンドウ、ミヤマコウゾリナ等々。

◎楽しませてくれた種池山荘のコバイケイソウの平成7年以来の大開花も終了。チングルマも花を散らし次第に果穂へと移っています。

登山ルートの状況

◎鹿島槍ヶ岳及び爺ヶ岳周辺の登山道は今回の雷雨による影響はなかったようで被害の報告は受けておりません。

◎針の木大雪渓は“ノド”の前後にまだまだ残雪あります。大沢小屋より600mぐらい上から雪渓歩きです。稜線直下や上部では巻き道も出ています。心配な方は軽アイゼン、ストック等お持ちください。

◎鹿島槍ヶ岳から五竜岳の間は特に問題ないようです。

◎6月末からの豪雨で大谷原から西俣出合間の工事用道路に傷みが出ましたが、仮復旧が済み登山者の通行に支障はありません。ただし今後相当の大雨があった場合は注意が必要です。

アドバイスや注意

◎今年も靴の底のはがれてしまうことが目立ち始めました。事故にもつながることですのでしっかりと調べて入山してください。

◎残雪や浮石、落石等に注意。針の木方面は軽アイゼン等もあれば安心です。

◎天気よくなれば温度高く、日差しも一気に強くなります。帽子、サングラス、日焼け止め等忘れずに。

◎雷と夕立に注意。3時前には小屋へ到着するのが最大の安全策でしょう。ここ数日は大気の状態がたいへん不安定で終日注意が必要です。

◎最近よく耳にする熱中症。スポーツドリンク等を早め早めに摂取しましょう。

◎“忘れ物多発注意報”発令中です。出発の際にはもう一度ご確認を。本当にお願いいたします。

混雑状況

◎お盆シリーズは8/12,13,14と平均しての入り込みになりそうです。3つの山荘とも目立った混雑日はありません。ゆっくりして頂けそうです。

◎このあとは8月の最終土曜日、8/27ごろが込み合いそうです。とくに種池山荘は27日に数団体グループの予約があり混みそうです。他の日もしくは他の小屋泊まりをおすすめいたします。

◎申しわけありませんが冷池山荘、種池山荘、新越山荘ともに個室の予約は承っておりません。

NO156  シーズン前半戦のピークも無事に終了、まだまだお花がいいですよ。

2005/08/02

  ここ数年になかったスタッフ不足で迎えた海の日連休からの3回の週末。例年この3回の週末のいずれかがシーズン最高の入り込みになることが多いのですが、なんとか順調にのりきることができました。3つの山荘のスタッフや手伝いにきてくれた元スタッフの皆さんに感謝です。またご宿泊の皆さんにはなにかと至らぬ点もあったかと思いますがご協力ありがとうございました。おかげ様で8月を迎えスタッフもそろってきました。これからもさらに一丸となって協力し合ってお客様をお迎えしていきたいと思います。7月は事故もあり残念でしたが、天気も安定してきたので8月は事故のない,無理のない安全登山を第一に楽しんでいただきたいと思います。今年はお花もいいし、鹿島槍ヶ岳などは南面の雪もまだ多く見ごたえがあります。お盆過ぎのお花が少なくなった時には、その時の魅力があります。ぜひご自分だけの魅力探しにお出かけ下さい。


ものすごい朝焼けはないものの、まあまあの夜明けを迎えることが多い今夏です。

御来光に何を願ったでしょうか。さしずめ今日一日の好天でしょうか。

前回に引き続きもう一度種池山荘のコバイケイソウの大開花をご堪能ください。

手前からチングルマ、アオノツガザクラ、コバイケイソウ同じ白系の花ですが見飽きることはありません

山の夏は駆け足。初秋のオヤマリンドウやアキノキリンソウもそこかしこに開花。


天気

◎7/31と8/2は午後遅くに雷雨になりました。

◎朝は比較的いいお天気ですが昼前から厚いガスにおおわれて午後は雷雨という典型的な夏山のパターンです。

◎7/18に長野県は梅雨明け宣言が出ました。そして北陸地方の梅雨明け宣言も23日に出ました。 北アルプス北部は長野県と富山県の県境にあります。

◎稜線ではシナノキンバイ,ミヤマキンポウゲ、イワカガミ、シラネアオイ、コマクサ、ハクサンイチゲ、エンレイソウ、キヌガサソウ 、チングルマ、ミヤマダイコンソウ、ゴゼンタチバナ、ヨツバシオガマ、ハクサンフウロ、ミヤマキンバイ、アオノツガザクラなどガ見頃を迎えています。例年よりも開花は 1週間ほど遅めの感じです。

◎8/10頃ににかけて雪消えの早かったところから随時見頃を迎えます。

◎コバイケイソウはまあまあの当たり年です。中でも種池山荘周辺のコバイケイソウは周辺でもダントツで最高です。今週中は楽しめそうです。また種池山荘のチ ングルマやアオノツガザクラも見頃を迎えました。

登山ルートの状況

◎鹿島槍ヶ岳及び爺ヶ岳周辺の登山道にはほとんど残雪はありません。軽アイゼン等必要ありません。 台風7号の影響はなかったようで被害の報告は受けておりません。

◎針の木大雪渓はまだまだたっぷりあります。大沢小屋より600mぐらい上から雪渓歩きです。稜線直下や上部では巻き道も出ています。心配な方は軽アイゼン、ストック等お持ちください。

◎鹿島槍ヶ岳から五竜岳の間は特に問題ないようです。

◎6月末からの豪雨で大谷原から西俣出合間の工事用道路に傷みが出ましたが、仮復旧が済み登山者の通行に支障はありません。ただし今後相当の大雨があった場合は注意が必要です。

アドバイスや注意

◎今年も靴の底のはがれてしまうことが目立ち始めました。事故にもつながることですのでしっかりと調べて入山してください。

◎残雪や浮石、落石等に注意。針の木方面は軽アイゼン等もあれば安心です。

◎天気よくなれば温度高く、日差しも一気に強くなります。帽子、サングラス、日焼け止め等忘れずに。

◎雷と夕立に注意。3時前には小屋へ到着するのが最大の安全策でしょう。

◎最近よく耳にする熱中症。スポーツドリンク等を早め早めに摂取しましょう。

◎“忘れ物多発注意報”発令中です。出発の際にはもう一度ご確認を。

混雑状況

◎今週の冷池山荘は 何故か木曜日の8/4がいちばん予約を頂いております。8/7の日曜日まで平均的な入り込みになりそうです。宿泊の分散化へのご協力ありがとうございます。

◎夏山シーズン前半戦のピークは海の日連休、7/23(土)、7/30(土)の三回の週末に分散したようでした。8/6(土)の週末はいまのところは先週末までのような勢いはありません。また8/8以降は一気に予約も少なくなりますのでゆっくりとしていただけることと思います。ちなみに8/10(水)の予約はまだ一ケタ台です。

◎なお例年、お盆の時期は意外と込み合いませんので穴場です。 今年もいまのところ予約も少なめです。お盆がシーズン中いちばん込み合ったのは20年以上も昔の話です。

◎申しわけありませんが冷池山荘、種池山荘、新越山荘ともに個室の予約は承っておりません。