▲▲  2002 / 4月・5月 ▲▲

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NO5

2002/5/30

好天が続いた5月前半から、うって変って5月後半は肌寒い日が多かったです。5/19、5/20、5/24〜5/27は雪がパラつく天気で、雪解けのスピードもやや鈍りがちです。爺ヶ岳と鹿島槍の表玄関、扇沢からの柏原新道は、まだ中間部より上部はほとんど雪の下に埋まっていて通行不可能です。ケルンより少し先まで登山道は現れていますが、決して無理な行動はしないでください。下部では順調に花が咲き出していますが、花の本番は7月に入ってからです。残雪も楽しめて安心して登れるようになる6月下旬までもうしばらくお待ちください。梅雨入も近づいてきましたが、一歩間違えばまだまだ北アルプスは、冬山の領域です。とにかく安全第一で御願いします。

環境

◎天気

・5/24〜5/27まで連日、雪がパラつき、氷が張る肌寒さでした。

・特に5/26、5/27の雪は小屋で10cm、頂上で20cmの降雪になりました。

・5月後半は、前半の暖かさとはうって変って肌寒い日が多かったです。5/19、5/20にも雪が降りました。

・本州上に寒気が流れ込み5/19、20は各地で落雷、雷雨がありましたが、こういう時北アルプスではこの時期でも雪になる可能性があります。

・5/28、29, 30は晴れ上がりました。

◎花

・下部ではタムシバ、アズマシャクナゲ、オオカメノキ、ムラサキヤシオツツジなど咲いております。

・稜線上でもヒメイチゲ、コメバツガザクラ、ショウジョウバカマが咲き出しました。

登山道の状況

◎ 積雪

・ 残雪は全体的に少なめです。特に爺ヶ岳や鹿島槍の主稜線は少なくハイマツがかなり出ています。

赤岩尾根

・高千穂平より下には2箇所ほど雪渓が残っています。

・最上部はまだ残雪が多く、滑落注意

・赤岩尾根の下部では、滑落事故が多いので注意。

柏原新道

・柏原新道は残雪期、全面的に雪に埋まっており、現在も通行不能です。直接種池山荘へは行かれません。(ケルン〜種池山荘雪に埋まってます)

・残雪期は柏原新道の途中から爺ヶ岳南尾根を南峰へ向かって直登して下さい。この下りは谷側へ迷い込まぬように尾根筋を絶対に外さないように特に注意が必要です。

爺ヶ岳南尾根は残雪が少なくかえって歩きにくいです。(夏山登山道ではありません)

柏原新道のある爺ヶ岳南西斜面は、意外と融雪が遅れており、全線通行となるのは、早くても6/15頃と思われます。

・ケルンより少し先まで行けますが、それから先は危険!過去にも滑落事故発生。

◎夏山気分で登山道を登れるようになるには、7月初旬からです。それまでは登山道上もところどころに雪が残ります。

登山者の方への・アドバイス・注意事項

◎装備、体調、計画、技術などに優れ、自力で正確なルート判断できる方でないと入山は危険です。

◎まだまだ冬山の領域です。 残雪が心配な人や経験のない方にはおすすめしていません。

◎夏山よりコースタイムは多めに見てください。

混雑状況

・柏原新道が通行可能になる、6月中旬まで登山者は、少ないです。

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天候の回復を待ってヘリ荷揚げ。(冷池山荘5/28)

 

 
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赤岩尾根最上部のトラバース。まだまだ約100mはあります。滑落注意(5/29)

 

NO4

 

2002/5/17

5/ 12〜5/15まで連日の晴天に恵まれて、雪解けも順調に進んでいます。先週末に続いて今週末も天気はパッとしない様相です。登山者の動きもほとんどなさそうです。山荘では屋根のペンキ塗りや、布団縫い、布団干しなどをしながら、夏山への準備をしています。登山道情報にも 書きましたが、柏原新道が通れるようになるまでは、ほとんど登山者もいません。夏山気分での登山は6月下旬からです。次回の更新は5/30頃を予定しています。

環境

◎天気

・G・w後半から、天気は周期的に変っています。

・先週末は雨降りでしたが、5/12、13、14、15と晴天が続きました。

・5/16午後から雨が降り出しました。5/17も雨です。温度も低く肌寒いです。週末も期待薄です。

・5月に入ってからも、例年にない暖かさです。

◎花

・1 700mぐらいのところでは、例年より早く、タムシバ、イワナシ、オオカメノキ、アズマシャクナゲなど咲き出しました。

・主稜線(2400m)ではコメバツガザクラが小さな花をつけました。

登山道の状況

◎ 積雪

・ 残雪は全体的に少なめです。特に爺ヶ岳や鹿島槍の主稜線は少なくハイマツがかなり出ています。

・赤岩尾根は、最下部で、ところどころ登山道が見えてきましたが、まだほとんどの部分は雪の下です。

・赤岩尾根の下部では、滑落事故が多いので注意。

・柏原新道は残雪期、全面的に雪に埋まっており、現在も通行不能です。直接種池山荘へは行かれません。

・残雪期は柏原新道の途中から爺ヶ岳南尾根を南峰へ向かって直登して下さい。この下りは谷側へ迷い込まぬように尾根筋を絶対に外さないように特に注意が必要です。

・爺ヶ岳南尾根は残雪が少なくかえって歩きにくいです。(夏山登山道ではありません)

・柏原新道のある爺ヶ岳南西斜面は、意外と融雪が遅れており、全線通行となるのは、早くても6/10頃と思われます。

登山者の方への・アドバイス・注意事項

◎装備、体調、計画、技術などに優れ、自力で正確なルート判断できる方でないと入山は危険です。

◎まだまだ冬山の領域です。

◎夏山よりコースタイムは多めに見てください。

混雑状況

・柏原新道が通行可能になる、6月中旬まで登山者は、すごく少ないです。

・先週末からの宿泊客は、4名様だけでした。

 
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赤岩登山口(5/15)※夏と同じ入山口から登れるようになりました。

 

NO3

2002/5/10

4/19に入山して小屋明け、除雪と順調に進み、4/27から冷池山荘と種池山荘の営業を開始しました。G・W中は雨の日もありましたが、少雨、高温で例年にないあたたかな春山でした。おかげで、鹿島槍、爺ヶ岳では遭難が1件もなかったのは幸いでした。これから6月中旬の柏原新道が通行可能になるまでは登山者も週末に数パーティ登られる程度です。里山は既に初夏の様相ですが、北アルプスはまだ冬山の領域です。雪解けも順調に進んでますが、安心できる夏山登山は6月下旬までお待ちください。皆様の安全をスタッフ一同、心より願っております。G・W中はたくさんのお客様にお越し頂きまして、誠にありがとうございました。夏にもぜひご来山下さい。お待ち申し上げます。

環境

◎天気

・G・w後半から、天気は周期的に変っています。5/7〜5/8にかけてはどしゃ降りになりました。

・5/9は、天気回復しましたが、週末にかけては、またぐずつきそうな気配です。

・4月に続いて5月に入ってからも、例年にない暖かさです。

◎融雪

・例年より半月以上早いペースで融雪が進んでおります。

・3月、4月は降雪が少なく、また大陸の「黄砂」の影響。

・5/7〜5/8の雨で、融雪はさらに加速したと思われます。

◎花

・1900mぐらいのところでは、早くもショウジョウバカマが咲き出しました。

・早く雪の消えた稜線では、高山植物の新芽が目立つようになってきました。

登山道の状況

◎ 積雪

・ 残雪は全体的に少なめです。特に爺ヶ岳や鹿島槍の主稜線は少なくハイマツがかなり出ています。

・赤岩尾根や鹿島槍の東尾根、天狗尾根も少なめです。下部はブッシュが目立ってきました。 

・爺ヶ岳南尾根は残雪が少なくかえって歩きにくいです。

・柏原新道は残雪期、全面的に雪に埋まっており、現在も通行不能です。直接種池山荘へは行かれません。

・残雪期は柏原新道の途中から爺ヶ岳南尾根を南峰へ向かって直登して下さい。この下りは谷側へ迷い込まぬように尾根筋を絶対に外さないように特に注意が必要です。

・赤岩尾根の下部では滑落事故が多いので注意。

登山者の方への・アドバイス・注意事項

◎装備、体調、計画、技術などに優れ、自力で正確なルート判断できる方でないと入山は危険です。

◎まだまだ冬山の領域です。

◎夏山よりコースタイムは多めに見てください。

混雑状況

営業は4/27〜   G・Wが終わると、6月中旬まで登山者は、すごく少ないです。

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冷乗越で、散歩中の雷鳥にであいました。冬から春へ衣替え。

 
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鹿島槍南峰と牛首尾根(5/3)手前の雪渓はコヤウラ沢上部、山スキーを楽しむ人もいます。

 

NO2

2002/5/1

冷池山荘と種池山荘は4/27(土)に営業開始いたしました。ただし扇沢登山口から山荘までの柏原新道は、雪が消えて全線通行可能になるのは例年6月下旬ですのでご注意ください。それまでは通行できません。皆様の安全をスタッフ一同心より願っております。

環境

◎天気

・しばらく晴天が続きましたが、4/30はまとまった雨になりました。

・5/1も小雨が降ってますが、上がりそうな気配です。

・先週末は、朝方マイナス5度まで下がりました、5/1はプラス5度高めです。

◎融雪

・例年より半月以上早いペースで融雪が進んでおります。

・3月、4月は降雪が少なく、また大陸の「黄砂」の影響。

◎花

・1700mぐらいのところでは、早くもショウジョウバカマが咲き出しました。

登山道の状況

◎ 積雪

・ 残雪は全体的に少なめです。特に爺ヶ岳や鹿島槍の主稜線は少なくハイマツがかなり出ています。

・赤岩尾根や鹿島槍の東尾根、天狗尾根も少なめですが、取付けから全ルート雪に覆われています。 

・爺ヶ岳南尾根は残雪が少なくかえって歩きにくいです。

・柏原新道は残雪期、全面的に雪に埋まっており、現在も通行不能です。直接種池山荘へは行かれません。

・残雪期は柏原新道の途中から爺ヶ岳南尾根を南峰へ向かって直登して下さい。この下りは谷側へ迷い込まぬように尾根筋を絶対に外さないように特に注意が必要です。

・赤岩尾根の下部では滑落事故が多いので注意。

登山者の方への・アドバイス・注意事項

◎ここ10年GW中に雪の降らなかった年はありません。

◎装備、体調、計画、技術などに優れ、自力で正確なルート判断できる方でないと入山は危険です。

◎まだまだ冬山の領域です。

◎夏山よりコースタイムは多めに見てください。

混雑状況

G・W後半も、あまり混雑しません。

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小屋開け前の種池山荘。

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残雪期の赤岩尾根への取り付きは、左端の尾根の末端より(西俣出合にて)4/29


NO1

 

2002/ 4/24

冷池山荘と種池山荘は4/19入山し除雪も終了しました。両小屋とも4/27(土)より営業開始します。ただし扇沢登山口から山荘までの柏原新道は、雪が消えて全線通行可能になるのは例年6月下旬ですのでご注意ください。それまでは通行できません。

天候関連

※4/21は日中、猛吹雪で25cmの新雪が積もりました。4/21を除くと、天気良く暖かな日が続いています。朝の最低気温も−2℃程で例年にない暖かさです。

※3月4月の少雨や、大量の黄砂の影響で例年より半月以上早いペースで雪解けが進んでいる感じです。

ルートの状況

◎< 雪 >残雪は全体的に少なめです。特に爺ヶ岳や鹿島槍の主稜線は少なくハイマツがかなり出ています。

◎赤岩尾根や鹿島槍の東尾根、天狗尾根も少なめですが、取付けから全ルート雪に覆われています。 

◎爺ヶ岳南尾根は残雪が少なくかえって歩きにくいです。

◎柏原新道は残雪期、全面的に雪に埋まっており、現在も通行不能です。直接種池山荘へは行かれません。

◎残雪期は柏原新道の途中から爺ヶ岳南尾根を南峰へ向かって直登して下さい。この下りは谷側へ迷い込まぬように尾根筋を絶対に外さないように特に注意が必要です。

◎赤岩尾根の下部では滑落事故が多いので注意。

登山者の方への・アドバイス・注意事項

◎ここ10年GW中に雪の降らなかった年はありません。

◎装備、体調、計画、技術などに優れ、自力で正確なルート判断できる方でないと入山は危険です。

◎まだまだ冬山の領域です。

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冷池山荘、小屋開け入山。近年にない、無風快晴の中の小屋明開けになりました。