▲▲  最 新 情 報    : 2020 / 5月  ▲▲

 トップページ     山荘案内予約          今までの情報

 

 NO 2474  速報  長野県の『山小屋への休業要請』 は、終了へ。 

2020 5/ 28(木) 

   4月21日に長野県から県内各山域の山小屋に出されていた『山小屋の休業の検討の協力依頼』という事実上の休業要請は、5月いっぱいで終了することが本日発表されました。

  合わせて山小屋の営業再開へ向けての登山者および山小屋へのそれぞれ5つのお願いも発表されました。このお願いに関しては、富山県と山梨県の3県共同での発出となったようです。

  これを受けて、さっそく6月1日からは、八ヶ岳の山小屋の何軒かが営業を再開するようですが、とにかく山小屋と登山者の双方が、最大限の注意をはらってこの難局を乗り越え、夏山シーズンインを迎えたいものです。なお北アルプスの多くは7月中旬からの営業再開を予定しておりますが、私どもの小屋にしましても、この5つのお願いも参考に、しっかりと対策を進め、なんとか安心安全を確保してオープンを迎えたいと思います。

  なお本日は大町市関係の山小屋と市役所との打ち合わせ会議が開催されましたが、素泊まりのご宿泊のみでの営業を決められている小屋もありました。私どもの新越山荘だけでなく、北アルプスでは朝日小屋や笠ヶ岳山荘なども今夏の営業中止を発表されております。皆さんには確実に情報を収集されて、しっかりと健康管理と安全対策をなさったうえで、お出かけいただきますようお願い申し上げます。

  ところで今夕も上高地近くの長野岐阜県境付近でやや大きめの地震が発生しております。4月20日ごろから続いている一連の群発地震のものですが、そちらへの注意も必要です。こちらも早く収まってほしいものです。

 
 

NO 2473  今季初入山。 

2020 5/ 28(木) 

   穏やかな5月の晴天の下で、ほぼひと月半遅れでの小屋開け入山となりました。県外在住のスタッフは大町の従業員寮に10日間ほど巣籠もりして、経過観察してからの入山です。どのスタッフも運動不足気味で心配でしたが、足並みも揃って無事に種池山荘へ到着することができました。とにかくいつも以上にいろんな場面で、慎重さが求められる今年の山小屋生活のスタートです。

  予定では7月10日から種池山荘と冷池山荘の大幅縮小営業を開始する予定ですが、正直まだまだ予断を許さない状況に思っています。これからまたひと月半かけて、未だかってないスタイルでの夏山営業へ向けての準備を進めてまいります。

  来週中には今シーズンの“新しい生活様式” 等に沿った、今季の営業方針の概略もご報告したいと思っております。なお6月1日に再開予定でいた、黒部立山アルペンルートは休業期間が延長されて、6月19日(金)に再オープンになったそうです。黒部ダムや立山室堂に入るにも今しばらくのお待ちをお願いいたします。

7ヶ月ぶりの種池山荘再会。(5/28)

NO 2472  初夏の兆し。 

2020 5/ 14(木) 

   昨日は今季いちばん濃厚な黄砂がやってきて、ほぼ終日に渡ってベールに包まれていた北アルプスでしたが、今日は朝から5月の爽やかな姿を見せてくれました。北アルプスの残雪と里山の新緑、そして田植え真っ盛りの水田と、梅雨入りを前にした、年間を通しても一番美しい季節を迎えた北アルプス山麓です。

  なお昨夕はなんとなく岳も上の方は雪が舞っているような感じでしたが、やっぱり少しだけ雪が舞ったようで、鹿島槍ヶ岳の雪形の“獅子”の頭部は薄っすらと白くなっているのがわかりました。もう北アルプスの降雪も、あと2〜3回ぐらいあるかな? といった感じの時期になりました。お隣の爺ヶ岳の“種まき爺さん”の雪形も、先週末の降雨もあって、一気にその姿をはっきりとさせて参りました。

  4月は肌寒い日が多い月でしたが、5月に入ってからは比較的温度高めに推移している大町です。沖縄や奄美は順調に梅雨に入りましたが、今年の梅雨はどうなっていくでしょうか・・・ とにかく順調な梅雨入り、そして梅雨明け、できることなら今年はいつも以上に災害に結びつくような、集中豪雨や梅雨末期の大雨といったものがなきよう願うばかりです。

蓮華岳から五竜岳、唐松岳までの後立山連峰の主脈。(5/14)
里山は新緑の真っ盛り。清々しい5月の一日です。(5/14)
鹿島槍ヶ岳の雪形。左に“鶴”。右に“獅子”。獅子の頭から背中にかけて新雪が見えます。(5/14)
爺ヶ岳の“種まき爺さん”も、形の良い姿になってきました。(5/14)

NO 2471  新越山荘の2020年営業は中止へ。 

2020 5/ 9(土) 

   新型ウィルスcovid19感染症の終息へ向かっての道筋がなかなか見えてこない中、誠に残念ですが、爺ヶ岳と針ノ木岳のあいだに建つ新越山荘の今夏の営業は中止することに決定いたしました。 当方では今回の感染症拡大に伴ない、夏山スタッフの募集も、2月下旬からは休止しており、今もスタッフ募集の再開には至っておりません。すでに夏山営業再開へ向けても、時間も限られてきている中で、現在決まっているスタッフの人数では、新越山荘の営業は困難と判断いたしました。

  また今回のウィルス禍においても、当グループのなかでは最も登山者の多い鹿島槍ヶ岳方面にある種池山荘と冷池山荘の営業に向けて、マンパワーの面においても、また各種衛生グッズの準備購入や各種対策の徹底にも、 より注力する為には、それが最善の策ではなかろうかと考えました。

  今シーズン針ノ木岳縦走を考えておられた皆さんには、誠に申し訳ありませんでしたが、このような緊急事態のおり何卒ご了承下さるようお願い申し上げます。なお針ノ木岳縦走をする場合は種池山荘と針ノ木小屋を上手に利用していただき、早出を徹底すれば、やや距離は長いものの、決して無理なコースではないですので、ご検討下さい。また来年には必ずや落ちついた登山シーンが戻ってきているはずですので、来年への計画の順延をしていただければ、より安心安全の爺ヶ岳〜針ノ木岳縦走をお楽しみいただけるはずです。何卒よろしくお願い申し上げます。

  また国の緊急事態宣言も5月31日まで順延されたのに伴ない、長野県内の山小屋も5/31まで長野県より営業の自粛をお願いされております。当方は現在すべての小屋が冬期閉鎖の継続中であり、夏山に関しては冷池山荘と種池山荘のみの宿泊営業を7/10から考えております。また北アルプスの山小屋の多くは7月中旬頃からの営業を予定しているようです。いつもとはまったく違う今夏の北アルプス登山になりそうですが、皆さんもウィルス対策にはこれ以上ないくらいにお気をつけ願いたいと思います。また立山黒部アルペンルートの営業も5/31までは完全休業になっております。とにかく一日も早いワクチン開発!とか特効薬の出現!といった朗報をひたすら待ちたいものです・・・

2021年には新越山荘にて皆さんを必ずやお待ち申します。

NO 2470  連休中は登山の自粛ありがとうございました。 

2020 5/ 9(土) 

  4月25日から始まったゴールデンウィークも一応は先日の5月6日が最終日だったようで、7日に長野県警 が発表した大型連休の登山白書では、長野県内の山岳事故は3件発生(ただ山菜取りも含まれている)で、死者に関してははゼロという過去にない良い数字だったということです。県警救助隊員がゴールデンウィークに入山した涸沢などでもほとんど登山者はなかったみたいで、この緊急事態宣言下ではベストな登山者動向ではなかったかと、個人的には考えております。

  連休中の5月3日に扇沢周辺を見に行ってきた際も、柏原新道入口にも扇沢駅駐車場にも、1台のマイカーもなく、皆さんが登山自粛に協力してくださったことを痛感して参りました。皆さんにとっても山小屋関係者にとっても苦渋の決断で臨んだ、今回のゴールデンウィークでしたが、この自粛が必ずや良い方向へ繋がることを信じて疑いません。皆さん本当にご協力ありがとうございました。          

  なお8日には連休中に安曇野市側から北アルプスへ入山して、行方不明になっていた男性が上高地側で死亡して発見されたといニュースが伝えられましたが、残念です・・・

4/18から立山黒部アルペンルートも全てが運休。扇沢駅は車1台はおろか誰一人いません。(5/3)
このあとも5/31まで、この状況は続く予定です。(5/3)
柏原新道入口周辺にも、人の影すら見えません。登山の自粛ありがとうございます。(5/3)

NO 2469新型ウィルスに関する重要なお知らせ(5/6更新  以降随時更新)

※ お願いですから、今は登山を自粛下さい! ※

お客さまへ(5月6日)

  新型ウィルスcovid19感染症の拡大蔓延および日本全土への緊急事態宣言発令のなか、冷池山荘のゴールデンウィーク営業が完全中止に至りましたこと、皆さんにはたいへんご迷惑、ご心配をおかけいたしました。そんななか 皆様には状況を充分にご理解いただき、入山の自粛ならびに春山登山中止にご協力いただけましたこと厚く御礼を申し上げる次第であります。いまはこの外出自粛や登山自粛といった行動が、必ずや終息という朗報へとつながって行くことを信じてやみません。

  なお5月4日には国からの緊急事態宣言の延長決定等が発表され、まだまだ困難な状況は続いていきそうです。 また5月5日には長野県からも山小屋の5/31までの休業要請の延長を依頼されています。すでに尾瀬、八ヶ岳、南アルプス、富士山などでは、今夏山シーズンの山小屋営業を 中止にするという、重い決断をなされた山小屋もでてきております。当山荘グループにおいても今夏山シーズンにおける開設期間や営業内容 等を決めていかなければならない時期が迫って来ているわけですが、お客さまには何かとご協力いただけますようよろしくお願い申し上げます。

  さて今後は逐一状況を見ながら、お客さまとスタッフの安全、そして鹿島槍ヶ岳周辺の安全をも考慮して、夏山へ向けて判断をしていきたいと思います。お客さまには随時決定事項をご報告してまいりますので、このような緊急事態をご考慮いただき、 お力添えをたまわれますようお願い申し上げます。

  今は医療・福祉施設等の関係者や運送業者さん・・ 最前線で活躍されている皆さんに感謝しつつ、我々は収束につながるべく外出自粛等に努力していきたいものです。以下は本日時点での対応や決定している事項を紹介申し上げます。 ただ今後の感染状況や社会情勢等の変遷によっては、発表した内容も転々としたり、激変する場合もあるかと思いますが何卒ご承知置きください。今後もご迷惑ご心配をおかけしますがよろしくお願い申し上げます。

 

下記の内容につきましては、今後の感染状況や社会情勢等の変遷によっては、内容も転々としたり、激変する場合もあるかと思います。なにとぞご了承下さい。

1.現在は、引き続いて今夏山のご予約受付を中止しております。また7月に予定してた100人規模の中学校登山はすべて中止をお願いしてご了解いただ いております。

2.山小屋や登山道の保全管理といった重要な任務がありますので、冷池山荘と種池山荘の第一陣スタッフは6月上旬までに入山予定です。その後も10月まで常駐する予定です。

3.ご宿泊の予約受付は5/15からの再開を考えておりましたが、現下の状況を鑑み6/15以降からに延期させていただきます。また その際にも本年の予約はすべて電話対応のみで行いたいと考えております。ネット予約は致しません。ただ状況次第ではさらなる延期もあります。

4.本年の新越山荘の営業は中止とさせていただきます。営業の可否が不透明につき、スタッフの募集についても 、2月下旬から中止しています。今後状況が劇的に改善しても、そこから例年並みのスタッフを集めるのは困難と判断しました。よって現在決まっているスタッフ体制の中で、可能な限り冷池山荘と種池山荘の営業に注力していきたいと考えております。苦渋の決断とご理解いただきたいと思います。

5.現時点での冷池山荘と種池山荘の宿泊営業は7/10(金)からの開始予定とさせていただきます。ただしそれにつきましても状況次第では延期させていただきます。なお本年においては完全予約制とさせていただき、宿泊人数にしても大幅に縮小させていただく方向です。安全第一を最重要に、ご理解をお願い申し上げます。

6.6月上旬頃にスタッフは小屋の管理のために入山いたしますが、開始予定日の7/10迄は、宿泊はもちろん売店、軽食、水の提供、テント等もいっさい受け付けいたしません。小屋内への立ち入りもご遠慮いただきたいと思います。 緊急時の対応はいたします。

7.山荘の宿泊人数の縮小化に伴ないテント泊の増加が考えられます。ここ数年は今でもソロテントの一大ブームの中 にあって、張り切れない週末が何日もある状況です。そんな中でテントにしても “3蜜” を避けるために、さらにソロテントが増加するのは火を見るより明らかであります。よって冷池および種池テント場につきましても、 張り数を少なく制限した上で、完全予約制にさせていただく方向で考えております。ご理解をお願い申し上げます。

8.万一もどちらかの山小屋内において、感染者の確認があったときには、冷池山荘と種池山荘ともに営業は中止いたします。また周辺山小屋で同様の事例があった場合も中止 を検討させていただきます。

9.ソーシャルディスタンス(人間間距離)の確保や、検温をはじめとした健康管理、アルコール消毒、換気の徹底、スタッフのマスク着用といった対策は当然のものであり、山小屋でもできる最低限の対策として可能な限りで実施していきます。

10.お客さまにもマスク持参と小屋内でのマスク着用、またご自分の体温計の持参と、山荘到着時の検温と出発時の検温を実施して、発熱時は適切な対応をとっていただくことをお願いしたいと思います。

11.お客さまには登山の2週間前までの間に咳や発熱、のどの異常、味覚障害、倦怠感等の各種症状が確認されたときには、絶対に登山中止をお願いいたします。

12.現段階では当山荘において、お客さま毎にシーツや布団カバーを交換するのは、正直不可能です。誠に申しわけありませんが、お客さまにはご自分用のシュラフカバー、インナーシーツといったものをご持参いただき、使用していただければ幸いです。(例モンベル社の キャンプシーツ重量220gで2,090円也////アマゾンで 『インナーシーツ』検索!重量284gで1,380円也etc・・・)   もちろん今までどおり敷布団、掛布団、毛布はご用意してあります。

13.全国 への『緊急事態宣言』が5/31まで継続中です。爺ヶ岳・鹿島槍ヶ岳登山は、引き続いて自粛していただきたいです。遭難等の発生の際にも、 遭難救助関係者にかける負担は、いつも以上に甚大なものになると思われます。

14.長野県は県内すべての山岳地の主要登山口の駐車場の使用および利用の中止を宣言しました。 長野県からも県内各地山小屋への休業要請依頼が5/31まで継続中です。

 

 

【冷池山荘の新型ウィルス感染症への取り組みの経過】

(これは自主的に判断決定したものであり、国や環境省、営林局、長野県、富山県、保健所、大町市等からは指導、要請等はありません。→→4/21に長野県より県内の各種施設等に5/6までの休業要請が出されましたが、旅館・ホテル・簡易宿所(山小屋は簡易宿所に分類されます)等に出されたものは休業要請ではなく、休業の検討依頼です→→5/5に長野県より 県内各地の山小屋へ5/31までの休業の検討依頼再要請あり→→5/26現在も継続中)

 

1.3月26日 今年のG.W中の、冷池山荘宿泊営業は一切中止決定。ただし売店及びテント客へ対応はいたします。

↓↓↓

2.4月  2日 今年のG.W中の、冷池山荘宿泊営業は一切中止。また売店及びテント客への対応も未定とさせていただきます。

↓↓↓

3.4月  6日 G.W中のスタッフの入山を中止いたします。よって宿泊営業の中止だけでなく売店及びテント客への対応もいたしません。完全閉鎖です。今後はG.W明けの国内の状況を見ながら、夏山営業の対応を決め、各種対策等も考えた上で、5月15日より夏山予約を再開いたします。それまでは夏山の予約も受付いたしません。

↓↓↓

4.4月16日 国より16日に全国に向けて『緊急事態宣言』が、発出されました。山岳とて同様と思います。山を愛する心ある方なら、爺ヶ岳・鹿島槍ヶ岳 方面への5月6日までの登山は自粛をしていただきたいと思います。

↓↓↓

5.4月21日 長野県より 県内の簡易宿所(山小屋は簡易宿所に分類されます)に休業の検討の依頼がありました。(当山荘はすでに3月中にG.W春山営業の自粛を発表しています)

↓↓↓

6.4月21日 日本山岳協会・日本山岳会、日本勤労者山岳連盟・日本山岳ガイド協会から、日本中の山岳地への登山の自粛要請が発表されました。

↓↓↓

7.4月28日 長野県は県内すべての山岳地の主要登山口の駐車場の使用および利用の中止を宣言しました。登山はおやめ下さい。

↓↓↓

8.5月  4日 国より『緊急事態宣言』の5月31日までの延長が発表されました。

↓↓↓

9.5月  5日 長野県から県内山小屋(簡易宿所)の休業要請検討依頼が5月31日までの継続延長で出されました。

↓↓↓

10.5月 6日 【今後の当山荘の方針発表】(抜粋)

 ※新越山荘は本年の営業は中止いたします

 ※宿泊予約の受付開始予定は6月15日以降に延期いたします。また冷池山荘・種池山荘の営業は、宿泊人数を大幅に絞って、完全予約にて、早くても7月10日からとさせていただきます。

 ※冷池および種池テント場につきましても、張り数を少なくした上で、完全予約制にさせていただく方向で考えております。

 ※ご宿泊の方はできるだけシュラフカバーやインナーシーツ等のご持参、使用をお願い申し上げます。

 ※7月10日までは、スタッフが在住していても、売店、軽食、テント対応、水の提供等いっさい行なわない予定です。また小屋内への立ち入りもご遠慮願いたいと思います。

↓↓↓

11.5月 15日 長野県 の各種休業要請は緩和されましたが、県内各地山小屋(簡易宿所)への休業要請検討依頼については、引き続き5月31日まで継続延長されました。

↓↓↓

12.5月 22日 長野県の各種休業要請 に関しては、キャバレー、ナイトクラブ等の接待を伴なう飲食店についても解除されて、ほぼ全業種が解除されましたが、唯一 長野県内各地の山小屋(簡易宿所)への休業要請検討依頼については、引き続き5月31日まで継続延長されました。

↓↓↓

13.5月26日  25日に国の緊急事態宣言は、北海道と首都圏にも一応の全面解除が成されましたが、長野県は5月31日までの、同地域からの観光客を呼び込まない方策を県内観光業者に申し入れ、県内山小屋に対しても、引き続き5月31日まで休業要請検討依頼がなされました。このあと近日中に6月以降の長野県独自の行程表が発表される予定。

↓↓↓

14.5月29日  長野県から県内山小屋(簡易宿所) へ出されていた休業要請検討依頼(事実上の休業要請) は、5月31日をもって終了することが発表されました。合わせて登山者と山小屋へ向けては、それぞれ5つずつのお願いが富山県と山梨県との共同で発出されました。

 

NO 2468  苦渋の5月入りも、引き続きステイホームで! 

2020 5/ 1(金) 

   さて緊急事態宣言も1ヶ月程度の延長が ほぼ本決まりのようになってきましたが、なんとか皆で各種対策を徹底して、再度の延長がないように、そして収束へ向けての芽がめばえてくるように5月も頑張っていきたいものです。なお再度の緊急事態宣言が終了になった暁 には、山小屋の夏山営業方法や営業の可否についても、国内の感染状況等をみながら、随時判断していかなければならないわけですが、なかなか難しいことです。  国内を見ても夏どころか秋の大きなイベントもぼちぼち中止の決定がなされ始めました。またドイツなどでも、10月のミュンヘンのオクトーバーフェスティバルというドイツ国民がクリスマスに並んで楽しみにしている国内最大のビール祭りの中止が早々に決まっています。感染死者数がアメリカやイタリアなどと比べたら低い医療先進国のドイツがそうなんですから、日本も言わずもがなと言ったところでしょうか・・・  

   国内山小屋においても八ヶ岳や南アルプス、尾瀬、富士山等では既に何軒かの山小屋がたいへん重い決断をなされて、今夏の営業中止を決められています。私どももいろんな形での営業パターンを思い描いておりますが、昨年までと まったく同じ営業形態は相当に困難というよりも絶対にないであろうと思っております。4月下旬には今夏7月に予定していた100人規模の地元中学校の団体登山に関しては、受け入れ困難の旨お話し申しあげお断りをいたしました。  なかなか “三蜜” を避けられない、トップシーズンの山小屋としては、宿泊人数の制限をせざるを得ないのはいたしかたないことかと思っています。

   また山小屋は各種衛生管理にしましても 、下界のようなわけには絶対にいきません。営業する場合にも大きな制約を受けることは間違いないですし、お客さまやスタッフにも制約と同時に協力もしていただかなければならないと思っております。ひいてはそれがお客さまやスタッフを守ることにもつながるのではと考えております。

   なおスタッフは小屋の保全管理もしなければなりませんので、6月上旬頃には入山をしたいと考えております。また管理のために夏の間も常駐する意向でおります。 ただし今夏山シーズンの具体的な宿泊をはじめとした営業体制の概要発表についてはもうしばらくの猶予を下さいますようお願い申し上げます。

4月24日には満開を迎えた大町のサクラもすでに落花盛んの頃へ・・・  来年こそは日本中の皆さんとサクラの下に集い、満開のサクラと残雪の北アルプスを愛でたいものです。