▲▲  最 新 情 報    : 2017 / 7月  ▲▲

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NO 2107  星に願いを。

2017  7/ 26(水) 

    昨日は一日で100ミリを超えるような雨量になりましたが、その雨も明け方には上がり、今日は午前中を中心にまあまあのお天気が復活してくれました。午後はまた梅雨空っぽい雲も増えてきましたが、なんとか今週末は期待したいものです・・・・ スタッフもお客さまもみんなの願いですね!早く小屋の上空に天の川が横たわる季節がやってきてほしいです。

未明までの雨も上がり、久しぶりに雲海の向こうに妙高山や焼山、高妻山などを望む朝です(7/26)

黒部の谷の向こうに立山、剱岳も登場です。早く梅雨明けてほしいです!(7/26)

頂上に雲がかぶる鹿島槍ヶ岳です。左に冷池山荘。お客さまも少ない静かな朝です。(7/26)

NO 2106  梅雨明けへ、いつもの産みの苦しみ。

2017  7/ 25(火) 

   平年の北陸地方の梅雨明け日は7月24日頃なのですが、今年は少し遅れそうです。ただお花たちは、梅雨明けを待っているわけにも参りません。雨の中でも短い夏を謳歌しているようです。

先日まで例年にない大量の残雪があった種池山荘周辺も、早くに雪の消えた箇所からお花が咲き出しています。ミヤマキンポウゲ、コイワカガミ、チングルマ・・・ 雨の中柏原新道を登って来られたお客さまへのプレゼントです。今夏はコバイケイソウの開花はちょっとむずかしい感じかなぁ・・・(7/25)

つい先日まで残雪に覆われていた種池からも、白いものは消え去り、替わって真っ白な大輪をつけたキヌガサソウが咲きほこります。(7/25)

お花畑の先に見える黒っぽい斜面は、まだ雪が消えて10日目ぐらいのところ。チングルマやアオノツガザクラが咲き出すにはもう少し時間が必要なようです。(7/25)

NO 2105  梅雨にどっぷりと浸かる毎日。

2017  7/ 25(火) 

   先週後半の3日間続いた“半分梅雨明け”の好天から、今度は日曜日から3日間続きの、“完全梅雨モード”に逆戻りです。やっぱり後立山連峰の梅雨明けは、北陸3県と新潟県が明けなきゃダメですね。明後日以降は新潟も含めて、お天気は回復傾向の予報ですが、ぜひともそうあっていただきたいものです。期待の7月最終週末! 期待に 違わぬ燃え滾る夏空がやって来てほしいです。天気図の東端っこに見えている台風5号の動きも気がかりですね。

しっとりと雨にぬれる冷池。木々には充分な今年の梅雨雨です。(7/25)

種池山荘では先週末から恒例!大人気!の手づくりピザ祭りを始めましたが、なかなか外のベンチにお座りになって、雄大な北アルプスを眺めながらお召し上がりになるというお天気になりません・・・ 東京からお越しの中山様も残念ながら談話室の中でのお食事です。次回は生ビール片手に外ベンチにてお楽しみ下さい。

NO 2104  梅雨空がちょこっと戻る週末土曜。

2017  7/ 22(土) 

   まるまる3日間安定した夏空が続きましたが、期待の週末はやや雲の多いスタートとなりました。ただ幸いガスに巻かれることもなく視界もまあまあ、午後に小雨がパラッとするくらいで、ほぼカッパを着用することもなく、皆さん小屋のほうにも順調に到着されました。北陸地方の梅雨明け宣言も出てない状況下ですので、まあまあのお天気といったところですね。

  本日は東北地方北部で梅雨前線が活発化して大雨に見舞われていますが、来週初めにかけては、北陸地方や関東甲信などの本州中部もやや不安定傾向になりそうで、戻り梅雨と申しますか一服と言うか、大崩れはないまでも、ややお天気も停滞傾向かもしれません。

  こんな天気を予想されてか、今週末はお客さまの入り込みも今ひとつといった感じで、スタッフもやや手持ち無沙汰という感じでしたが、来週後半こそ!スカッとした“梅雨明け十日”の夏空が続いてほしいものです。 もうすぐに8月入りですね!

新越山荘の前にこの時期までこれだけ残雪が残るのって、たいへん珍しいことですが、来週中には完全に融け去りそうです。針ノ木方面もここへ来て順調に雪融けが進んでいます。次週末からはお客さまも増えてくれることでしょう。小屋前のお花畑が見頃になるのは、今年は大きく遅れてお盆頃になりそうです。(7/22)

NO 2103  信州恒例の中学校登山も順調に・・・

2017  7/ 21(金) 

   好天が続く鹿島槍ヶ岳、爺ヶ岳周辺です。昨日の好天の中を登ってきてくれた中学生たちは、今朝はまだ薄暗いひんやりとした中を爺ヶ岳へ登頂してご来光を拝んできました。みんな山頂からは自分のウチや学校のある場所が確認できたかな? まだまだたくさん残っている残雪にはビックリしただろうね? それとライチョウには逢えたかな? いつの日にかまた爺ヶ岳へ登りに来てくださいね!

最高の2日間。沢山の思い出を胸に、扇沢に向けて種池山荘より、柏原新道を下山開始です。今週の学校はラッキーなお天気でしたが、来週の中学校登山もお天気に恵まれればいいですね!

NO 2102  半分梅雨明け! 3日目

2017  7/ 21(金) 

   夏空続く鹿島槍ヶ岳です。残雪は谷筋等に例年になく多いですが、登山道上に関しては、大きな心配は要りません。爺ヶ岳から鹿島槍ヶ岳頂上間に関しては、種池山荘東側や冷池テント場北側に残りますが、平らなところであったり、山荘スタッフがカットしてあったりする場所のみですので、注意して通行すれば問題はありません。アイゼン等も必要ありません。

鹿島槍の南峰と北峰の間の“吊り尾根”部分に残る雪渓も例年のこの時期にない量です。(7/21)
3連休初日は混み合った冷池テント場も静かな朝です。(7/21)

テント場の先にはこんな感じで残雪がまだありますので、カットしたところを気をつけて通過してください。もう10日もすれば全部消えてくれるでしょう。そのあとはお花畑へと姿を変えていきます(7/21)

NO 2101  半分梅雨明け! 2日目

2017  7/ 20(木) 

   梅雨末期の集中豪雨で大きな被害が出た九州北部地方にも、本日は梅雨明け宣言が出ました。今年の梅雨は総じて期間中の総雨量が平年より相当に下回る地域が多かっただけに、、思うようにはいかない雨の降り方にフラストレーションを覚えます。被災地の一日も早い復旧復興を願うばかりです。

   ところで北アルプス北部は、6月末日から7月5日にかけての大雨もあり、平年並み以上の雨量になったのではないでしょうか。まだ北陸地方の梅雨明け宣言が出ていませんので、梅雨末期への油断を解いてはなりませんが、雰囲気は梅雨明け! といった感じの昨日そして今日です。本日はガスの上がりもほとんどなく、温度も23℃ほどに上がり、夏山シーズン本番を思わせる一日となりました。

鹿島槍ヶ岳にはガスも上がらず雷の心配もない、安定した一日でした。(7/20)

早朝には扇沢の谷に雲海が横たわりました。針ノ木岳主稜線の残雪も日に日に少なくなってきているのがわかります。(7/20)

NO 2100  半分梅雨明け!

2017  7/ 19(水) 

   気象庁は本日 中国・四国・近畿・東海・関東甲信地方の梅雨明けを発表しました。一時的に太平洋高気圧もやや張り出してきて、梅雨前線も大きく北上傾向ということのようです。おかげで鹿島槍ヶ岳周辺も、一昨日昨日の不安定な天候から一転の夏空が広がる一日になりました。そして今週末まではこのありがたい傾向が続きそう・・・ ただ週間天気図を見ると来週にはまたまた梅雨前線が南下傾向みたい・・・ また寒冷渦もやって来るなんていう情報も、昼には森気象予報士が言っていました。

   長野県の梅雨明け宣言もうれしさ半分、新潟県や北陸3県が梅雨明けしなきゃ北アルプス北部のお天気はまだまだ安定しませんね。早くうれしさ満開、うれしさ全開の夏空がやってきてほしいものです。主稜線はお花たちも夏空を待ってたかのように咲き始めています。

鹿島槍ヶ岳の右側の長野県側には雲が沸き立つという典型的な夏の空模様。ナナカマドは長野県側の梅雨明けを祝うかのように満開を迎えています。(7/19)

布引岳からの種池山荘方面。長野県側の扇沢の谷には、どんどんとガスが沸いてきます。(7/19)

長野県側のガスの向こうには爺ヶ岳稜線。(布引岳から:7/19)

NO 2099  トップシーズン入り!

2017  7/ 16(日) 

   期待の海の日連休がスタートしました。梅雨前線の活動が弱まった昨日は、朝夕を中心に、好天に恵まれて、皆さん大喜びでいらっしゃいましたが、本日は朝方よりどんよりとした空が広がり、お昼前からは、残念ながら、雨が降りだしました。梅雨前線は明日にかけて南下停滞傾向ですので、3連休後半は期待の持ちづらい空模様になりそうです。
  新越山荘からは、朝方は近くの針ノ木岳や剱岳はもとより遠く白馬岳、槍ヶ岳まで望め、お客様も針ノ木岳方面に揚々と縦走されていきましたが、午後は風雨が強まる中、お気をつけて針ノ木小屋に到着していただきたいものです。
  今夏最初のにぎわい、皆さん雨中の山行になってしまいましたが、事故のないように、足元の高山植物に、残雪に元気をもらいながら北アルプスの稜線歩きを満喫していただきたいです。

新越山荘前庭と蓮華岳・針ノ木岳(7/16)

新越山荘から遠く白馬岳方面を望む朝(7/16)

新越山荘からの剱岳(7/16)

お昼には、雨に…  小屋の中はラーメンやぜんざい、温かいものが大人気!(種池山荘:7/16)

NO  2098  アルペンライン夜間通行止め解除です!

2017  7/ 13(木) 

   当最新情報の 6/ 22付け NO 2087にてご案内しましたアルペンライン夜間通行止めが解除されました。6月26日(月)から7月20日(木)の予定で深夜に作業が実施されていた柏原新道の大町寄り1キロ地点でのスノーシェッド(洞門)の天井設置工事が今朝無事に完了することができたそうです。これにて当初の予定より早まって今晩から夜間通行もOK!になります。

   海の日3連休を前にスノーシェッド工事の主要工程が順調に完了して、たいへんありがたいです。工事の皆さんに置かれましては、夜間の作業、大雨のなかでの作業たいへんありがとうございました。工事はこの後も付帯作業が引き続き実施され秋までには立派なスノーシェッドが完成し、雪崩からアルペンラインを守ります。

NO  2097  直 近 情 報   2017年 7/ 13(木)

天気

◎鹿島槍ヶ岳周辺は、6/21の北陸地方梅雨入り宣言以降、しばらくは雨も少ない傾向でしたが、6/30から7/5にかけては連日大雨に見舞われました。さいわい周辺では登山道や登山口までの車道への被害等はありませんでした。

◎東日本では梅雨前線の活動が一時的に弱まった7/6から7/10にかけては、鹿島槍ヶ岳周辺もなかなかの好天に恵まれましたが、7/11以降は雷雨的な雨の時間帯がある天候になっています。本日13日も未明にまとまった雨がありましたが、朝には上がり 日中は青空も広がるまあまあのお天気になりました。ただ午後遅くには空も暗くなり、夕方には再び軽い夕立に見舞われました。

◎梅雨前線の活動が弱まってきた九州南部は本日梅雨明け宣言が発表されましたが、基本的には梅雨前線は東日本に停滞していますので、このあと3連休をはさみ、今しばらく雷雨等を含め注意が必要なのは申し上げるまでもありません。 気象情報をしっかりとご覧下さい。

◎北アルプス北部の梅雨明けは、北陸地方や新潟県が梅雨明けしなければ、基本的には安定しません。北陸地方の梅雨明け平年値は7/24です。 長野県は関東甲信という、非常に雑ぱくな分け方で、梅雨入り梅雨明けが発表されますが、長野県が東京などと同時に、梅雨明け宣言したからと言って、北アルプス山麓の大町、白馬なども、梅雨明けとは一概に言えません。やっぱり北陸、新潟県が明けなければ いまひとつ安定はしません。

◎朝の温度はすずしい日で、5度ぐらいの日もまだまだあります。また日中の温度は晴れて20度ぐらいです。

NHKテレビの全国天気予報を見る際、北アルプス北部のお天気の目安としては、『長野』のお天気ではなく『新潟』のお天気のほうが類似していますので、そちらを参考にしてください。 さらに『金沢』も参考にすればよいでしょう。この3箇所が晴れマークなら、北アルプス北部も大体晴れるでしょう。 『長野』と言うのは、要は長野市の街中のことであり、北アルプスの天気とはかなりかけ離れています。同様に関東甲信越の天気予報に登場する『松本』も、北アルプスの天気とはまったくかけ離れています。天気に詳しくない方やわからない方は、とにかく『新潟』(新潟市のことです)のお天気を参考にしてください。それが鹿島槍ヶ岳周辺の天気とはいちばん似かよっています。

◎小屋のテレビで天気情報が映る際も、みなさん雨の確率(パーセント)ばかり気にしていますが、大事なのは気象予報士が冒頭で言う概況の解説と、天気図です。お聴き逃し、お見逃しなきように! また降雨予想のメッシュ図が出れば、今ではかなりの確率でお天気もわかろうかと思います。

◎主稜線ではハクサンイチゲ、チングルマ、コマクサ、ミヤマキンポウゲ、シナノキンバイ、ミヤマキンバイ、ミヤマダイコンソウ、タカネスミレ 、ミツバオウレン、シラネアオイ、キヌガサソウ、サンカヨウ等の夏をいろどるお花たちが少しずつ咲き出しています。

◎夏に大きなお花畑になるような場所には、まだ残雪がありますが、周りの雪の早く消えた場所から、徐々に 夏の花が咲きだしています。一番の見頃は7月末ごろから8月中旬でしょう。お花畑の見頃には、まだまったく慌てる必要はありません。今年は雪消えが遅かったのでお花畑の咲き出しは平年より一週間以上は遅れるものと思われます。

◎柏原新道では足元の林床にはツマトリソウ、ミツバオウレン、ゴゼンタチバナ、ヒメイチゲ、ショウジョウバカマ、コイワカガミ等が咲いています。

登山ルート等の状況

鹿島槍ヶ岳と爺ヶ岳登頂に関しては、登山道に支障はありません。また種池山荘前や冷池テント場北方に残雪もありますが、アイゼン等は基本的にもうなくても大丈夫です

◎柏原新道では、例年遅くまで残るアザミ沢とガラバに雪渓が残っていますが、小屋のスタッフがカットしていますので問題ありません。ガラバ付近では落石にも注意してサッと通過してください。7月上旬の雨で柏原新道の雪消えは平年並みになっています。

◎赤岩尾根は最上部のトラバースに少し残雪がありますが、ここ数日中には夏道も現れそうです。

◎冷池テント場の先には延長300m近くに渡って雪庇の名残の残雪が残っています。雪庇の残がい上を歩 いたり、雪が消えて現れた夏道に下りて歩いたりします。雪庇から夏道へ下りるときや、逆に雪庇上へ上がるとき、凍っているところがあるので、ストック等を用いてバランスを崩さぬようにして通行してください。小屋で雪庇への上り下りは随時カットしていますが、各自がしっかりと注意して通行してください。

◎種池山荘〜新越山荘間は所々に残雪が残っていますので、谷側に寄らずに山側を注意して歩いて下さい。こちらも雪庇の残がい上への上り下りに注意は当然です。

◎針の木大雪渓の雪はまだたっぷりあります。7/12現在針ノ木小屋直下の夏道もあまり姿を見せていないようです。(もう少しすれば針ノ木雪渓最上部の夏道も、雪融けが進んで、現れてくることでしょう) 大沢小屋から夏道を15分ほど登ったあたりから針ノ木小屋まで約1.5キロ間ずっと雪の上を歩きますので、不安な方は 軽アイゼン、 ピッケル等お持ちになってください。 針ノ木小屋で軽アイゼンを借りて大沢小屋で返却することもできます。下り時には、慣れない方は軽アイゼン等を使って下りたほうが安心です。とくに針ノ木大雪渓の最上部が勾配が急ですので要注意です。

 

主稜線のいちばん左の鞍部に針ノ木小屋が見える。その下には針ノ木大雪渓がずうっと延びる。また右上の針ノ木岳頂上へはいくつも残る雪渓上を、カットした斜面を注意しながら斜上して登る。滑落には要注意です。(7/13)

 

◎針ノ木小屋から針ノ木岳頂上のあいだにも雪渓が残っており、雪渓上をトラバース気味に斜上します。針ノ木小屋スタッフがカットしてくれていますので、注意して通行すれば問題はないと思いますが、雪が消えるとカットした部分がダレて斜めになってしまいますので注意 が必要です。 心配な方には軽アイゼン、ピッケル等持参をおすすめいたします。こちらも頂上から針ノ木小屋への下り時に転滑落に注意です。

◎針ノ木岳方面への入山では、いましばらくは軽アイゼン、ピッケル等をお持ちになるのをおすすめいたします。

◎鹿島槍ヶ岳から五竜岳の間はお客さま情報では、主稜線については特に支障ないようです。 ただ遠見尾根は最上部の白岳からの直下の登山道上に残雪があるようですので、下り時にはとくに注意が必要です。また八方尾根も上部に残雪多く、夏道登山道でなく残雪上の冬道コースを通る箇所があり、下り時を中心にアイゼンピッケル等を持参したほうがいいようです。残雪のある場所では充分に気をつけて、状況に応じてアイゼン等の着用をなさってください。

◎また鹿島槍南峰を越えると、爺ヶ岳から鹿島槍ヶ岳南峰までの間のような比較的なだらかかつ穏やかな稜線歩きとは違い、岩場が多くなり高度感も格段の違いです。アップダウンも多いので健脚者、経験者向けです。鹿島槍ヶ岳南峰から吊り尾根への下りとキレットの最核心部からキレット小屋の間の2箇所はガケの上を歩く最危険場所ですので、より慎重な通行をお願いいたします。

◎梅雨時の雨による登山道被害報告等ははありませんが、この時期はまだまだ浮石や落石等へ十分に注意をはらってください。 また大雨が降っても登山道の全線の状況をすぐに把握することは不可能です。大雨の後で、道は大丈夫かとすぐに聞かれても、わかる術はありません。登山道に被害等があったときには引き返して小屋や警察署等にご連絡くださるようお願い申し上げます。

◎大町から扇沢駅までの大町アルペンラインや大谷原および西俣出合登山口までの道路もまったく問題ありません

◎大町から扇沢駅までの大町アルペンラインは大雨等の際には、事前に通行規制が行われ車両の通行ができなくなる場合があります。1時間に30ミリの豪雨が降った場合や、雨が止むことなく降り続き130ミリに達した場合が該当します。  ※こういった事前規制は 猿倉、中房、上高地等 北アルプス各所の登山口への車道でもあります。

混雑状況(7/ 13現在)

◎今週末の海の日3連休は7/15(土)の冷池山荘が140人ほどの、ご予約をいただいており、やや込み合うかと思いますが、他の日については冷池山荘・種池山荘・新越山荘のいずれも定員の半分以下のご予約状況です。まだ梅雨明け宣言にいたっておりませんし、通常の海の日パターンより一週間早いイメージでの今年の海の日連休ですので、どの小屋も 大きな混雑はなさそうです。

◎夏山シーズン前半の入り込み最大ピークは7月最終週末の7/29(土)になるものと思われます。他にも7/22(土)と8/5(土)の週末が込み合うものと思われます。どちらにしましても梅雨明け宣言や週間天気予報によって変動しそうです。なお平日になれば大変すいておりますので、入り込みの分散化等に、ご協力いただければ幸いです。

長野県内恒例の中学校登山の予定日では種池山荘の7/26(水)が混みあいますので、この日のご宿泊は冷池山荘や新越山荘をご利用いただければ幸いです。なお7月中の学校登山が雨天の際には8月後半へ順延になります。なにとぞよろしくお願い申し上げます。冷池山荘では中学校登山の実施はございません。

2017年種池山荘の学校登山日程表

  7/18(火) 7/19(水) 7/20(木)   7/25(火) 7/26(水) 7/27(木)
種池

 30人

100人

 110人

 

 100人

150人

40人

 

 

 

◎申しわけありませんが冷池山荘、種池山荘、新越山荘ともに個室の予約は承っておりません。宿泊状況によってはお受けできる時もありますので当日に現地にて受付時にご確認ください。

◎ご予約をお願いいたします。お客様に少しでもゆっくりと休んでいただくためにも、また私どもにとっても部屋割り等でたいへん助かります。定員を超えると お断りすることもありますが 、なにとぞご理解いただき、ご協力をお願い申上げる次第であります。 ただ定員と申しましても基本は相部屋で、下界の宿泊施設の定員とはと違ってかなりきつめでありますのでご承知置きくださいませ。少しでもゆっくりと寝られて翌日の山行に備えられますよう、入り込みができるだけ平準化しますようご協力とご予約の程よろしくお願いいたします。 また予約はキャンセルされても、キャンセル料等は一切頂戴いたしません。雨の日や体調の悪いときには、 当日キャンセルでも構わないので、絶対無理はなさらないで下さい。

アドバイスや注意

◎種池山荘テント場はまだ半分以上が雪に覆われています。雪の上に設営する場合もありますので、ご注意ください。

◎週末を中心に柏原新道登山口の扇沢出合付近は駐車車両で混みあいます。絶対に路上駐車や、はみ出し駐車をしないでください。黒部ダムへの大型バスの通行に多大なる支障がでて、たいへん迷惑です。大渋滞の原因や、過去には交通事故の原因にもなっています。また駐車するときは白線内に駐車して、1台でも多くの車が停められるようにしてください。柏原新道登山口のある扇沢周辺は 700m先に、年間100万人以上の来場者がある黒部ダムへの玄関口の扇沢駅があります。通常の行き止まりの登山口行きの林道ではありません。

◎砂防工事の資材置き場のため、利用できない駐車スペースもありますので、扇沢登山口周辺駐車案内図にてご確認下さい。

◎大谷原に駐車される方は、防災工事の大型車が通行しますので、大型車両の通行に絶対に支障にならないようお願いします。

◎いかなる山行でもツアーであっても、各自で装備はしっかりと用意しましょう。またコースや計画の概要は各自がしっかりと理解しておきましょう。自分がどこを通ってどこへ下山するのか、 一体どのくらいの時間がかかるのかもわかってない“連れられ登山”の方が見受けられます。インターネット等だけでなく、専門家が監修したガイドブックや山岳地図等でしっかりと情報収集をしてください。

インターネット等に発表される個人の山行記録には、早歩きや、早走り、日帰りを自慢したり誇張したものが多々あります。 またそういったものに悪い意味で触発されて、強引なコース設定の方が目立つ昨今です。あくまで個人の記録ですので、山行時間や行程はガイドブックや山岳地図等の平均的な無理のないものを参考にしてください。 朝な夕なに山の変化を楽しむ、ゆっくり登山で足元の見落としそうな、小さな花に感動を覚える、そんな登山を楽しみましょう!

近年、種池山荘から午後4時過ぎに小さな子供を連れて下山する日帰りグループが見受けられます。子供は疲れきっていて、途中からは ぐずりだすでしょうし、どんどん暗くなります。下へ行くほど大きな木立になるので真っ暗になり、大変危険です。子供のことを考えた常識ある行動、登山日程をとってください。 これは子供連れパーティに限ったことでありません。一般の成人の方でも、最近特に感じるのは無茶苦茶な日程、コースの日帰りの人が多いことです。

◎過去、小屋で体調を崩した方の話からも、寝不足や水分不足は登山の最大の敵といっても過言でありません。最大限気をつけ、時間に余裕を持った計画による山行をお願いします。 またゆとりあるゆっくり登山で足腰の疲労回復をすることが、下山時の転倒防止につながります。

◎夏は雷と夕立に注意。2時ごろまでに小屋へ到着するのが最大の安全策でしょう。そのためにも早朝出発に心がけましょう。

NO  2096  九州南部梅雨明けへ。

2017  7/ 13(木) 

    九州北部における集中豪雨ではたいへん大きな被害が出て、いまだその被害の全容も掴みきれてないような状況のようです。多くの行方不明者もおられるわけですが、早期の発見救出を願うばかりです。被災された皆さまには改めてお見舞いを申し上げます。

   そんななか、先日までの大雨続きがうそのように、本日は九州南部で気象庁より梅雨明け宣言が発表されました。このあとも順々に梅雨明けになっていくものと思われますが、早く安定した夏空が九州北部をはじめ各地に広がっていってほしいものですね。さて本日の鹿島槍ヶ岳・爺ヶ岳周辺は未明の土砂降りも上がり、まあまあのお天気になっています。明後日からの海の日3連休スタートにて、2017夏山シーズンもいよいよ本格化するわけですが、こちらもこのあとの早期の梅雨明け、そして突き抜けるような夏空の到来を待つばかりです。山荘は日に日にスタッフもそろい、今夏もたくさんのお客さまのご来荘をお待ち申し上げるばかりです。

新越山荘からの蓮華岳と針ノ木岳。真ん中の太い雪渓が針ノ木大雪渓です。(7/13)
冷池山荘からの種池山荘、岩小屋沢岳方面。未明の大雨に洗われて緑も空もどこまでも澄む一日です。(7/13)
爺ヶ岳上空に面白い雲が次々と・・・  ただ夕刻にはまたまた夕立です。(7/13)

NO  2095  梅雨明けを思わせる好天続く。

2017  7/ 9(日) 

    6/30から7/5まで続いた大雨は、鹿島槍ヶ岳周辺で累計600ミリを超える大雨になりましたが、さいわい被害等はなかったようで助かりました。一方で九州北部ではこちらでの大雨が止んだ後に、当地の大雨をさらに上回る大雨で甚大な被害が出てしまい、心よりお見舞い申し上げる次第であります。

   なお鹿島槍ヶ岳周辺は、7月6日から本日9日まで連続しての好天が続き、6月下旬のヘリ荷上げの際に、時間の都合で上げ切れなかった荷物も、7日にはようやく荷上げすることができて、安堵したところです。またこの週末は好天に恵まれ、3つの山荘ともようやく宿泊客も10人を超えて、次週の海の日3連休に向けて、スタッフもウォームアップすることができました。次週末はいよいよトップシーズン入りの“海の日3連休” 到来! ということで、準備とともに気合も入って参ります。

   柏原新道や赤岩尾根などは雪消えも平年並みに追いついてきた感じですが、全体的にはまだ遅れ気味ですので、注意が必要です。なお東日本ではここ数日活動が弱まっていた梅雨前線は、このあとは西から北上、その後はまたまた南下と、その一挙手一投足からは目が離せません。海の日連休にはどの位置に停滞するのか? 登山好きの方ばかりでなく、その動きには注目の一週間になりそうですね。

朝から無風快晴のTHIS IS“梅雨の中休み”での、ヘリ作業。
8日も朝からの好天です。新越山荘からの針ノ木岳。針ノ木岳周辺はまだ残雪多目です。
9日日曜日は朝焼けでスタート。梅雨明けが待ち遠しいですね。
種池山荘前のベンチもようやく活気が出てきました。
 

NO  2094  中入り。

2017  7/ 3(月) 

    6月30日の未明から続いた大雨は冷池山荘でも350ミリを超える大雨になりましたが、今日の午後にはいったん雨も上がり、久しぶりに晴れ間が広がった鹿島槍周辺でした。この晴れ間を逃さんばかりにと、登山道に残る雪渓の雪切り作業へ北へ南へと、行ったり来たりの一日でした。

   うれしい束の間の好天ですが、明日には台風3号があっという間に九州に上陸するんだとか・・・ 今週は台風3号と梅雨前線の動きに目が離せない週になりそうです。ただ週間天気図を見てると週末には太平洋高気圧もだいぶ強まってきて、梅雨前線も北へ押し上げられそう・・・  そのタイミングで、梅雨明け宣言が出る地域もあるかもしれませんが、北アルプス北部の天気の目安である北陸地方や新潟県はどうでしょうか。 

   ここ数日そして明日からの台風に伴なう大雨は量的にも雰囲気的にも“梅雨末期の集中豪雨”といってもいいぐらいですが・・・

このところの大雨で雪融けもかなり進んだ鹿島槍ヶ岳です。明日からの台風通過は雪融けをさらに加速させそうです。遅れ気味だった雪融けも帳尻が合ってきそうな気配です。
冷池テント場の北方は例年より多目の残雪が登山道を覆います。雪渓から登山道に移るような所はスタッフが雪切りをしています。(7/3)
赤岩尾根の最上部の国境稜線直下の残雪はここだけになりました。なおまだ高千穂平の上部にも雪渓が残っていて危険ですので、樹林帯の中の“冬道”を藪こぎして通過してください。(7/3)
冷池山荘と爺ヶ岳。冷池山荘と種池山荘の間は種池平の平らなところに雪田があるだけで、雪の心配はありません。(7/3)
新越山荘前には残雪の消えるのを待ってたかのように、シラネアオイが咲き出しました。コバイケイソウの葉も大きくなってきましたが、今夏はお花は付けてくれるでしょうか? 
 

NO  2093  強雨の7月入り。

2017  7/ 1(土) 

    新越山荘のオープン日を迎えましたが、昨日今日と強雨と強風が吹き荒れる天候となりました。期待の夏山シーズン入りを祝う7月入りはやや出鼻をくじかれた感じですが、なんといっても梅雨の真っ只中のことですので、いたし方ありません・・・・ こんな荒れた天候ですので、どの山荘もほとんど登山者の往来もなく、山荘スタッフも仕切り直しとばかりに、小屋内の準備を綿密に進める毎日です。

   この雨が一段落したときには、融雪もまた一段と進むものと思われます。柏原新道も残雪はまだ各所に残りますが、危険な箇所は富士見坂とガラバの雪渓ぐらいになってきました。柏原新道の林床にはミツバオウレンやマイズルソウ、コイワカガミ、ツマトリソウといった小さな花々が咲き出しました。

小屋前にはこの時期としては過去にないくらいに大量の残雪がありますが、新越山荘は本日オープンです。針ノ木岳方面も残雪多いので、慣れない方はもうしばらくは自重されたほうがいいようです。
新越山荘の売店のディスプレイも完了。来週末はお天気に期待!
種池山荘周りの残雪もまだまだ・・・ 長らく空梅雨状態が続いてましたが、いよいよ梅雨らしくなってきました。早くべンチを温めてくださるお客さまがどんどんきてほしいものです。