▲▲ 最 新 情 報    : 2016 / 5月  ▲▲

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NO  1928  再入山。

2016  5/ 31(火)  

   スタッフが赤岩尾根より再入山いたしました。残雪はさらに少なくなり、高千穂平の上部に1箇所、最上部の国境稜線の手前に3箇所残っていますが、例年とは比較にならない少なさです。

   あさって以降は種池山荘の小屋開け作業と柏原新道上部の残雪部分の雪切り作業もする予定でおりますが、柏原新道のほうにしましても、いつになく順調に雪消えが進んでいるものと思われますので、週末に合わせて雪切りも完了するものと思われます。このまま順調にいけば週末の6月4日(土)の宿泊から営業を開始する予定です。

   雪は5月末とは思えないくらいの少雪ですが、いましばらくは軽アイゼンやピッケル等をお持ちになってください。北アルプスでは連日のように、滑落やら道迷いやらが発生して、長野県警ヘリ等が出動した旨の新聞記事が紙面をにぎわせています。雪の少なさイコール遭難の撲滅にも減少にも 全くつながってはいません。常に慎重な行動をお願いいたします。また合わせてご予約もお願いいたします。

   またもっと早くに皆さんにもお知らせしなければならなかったのですが、今年の7月から長野県では県内山岳のほとんどの登山に対して登山届けの提出を義務化いたします。なお罰則規定はありませんので、出さなかったからといって罰金だとか、遭難した際に救助しないなんてことはありませんのでご安心をください。 義務化というよりは、現状は強い要望といったところでしょうか。提出方法もいろいろとありますし、登山口のポストへも提出できますので、ぜひとも登山届けの提出アップにご協力下さい。なによりも皆さんご自身のためのひと手間です。

  長野県警山岳情報の登山計画書の項をご覧下さい。  信濃毎日新聞記事

写真は本日5月最終日の冷池山荘周辺です。
例年の6月20日から6月末ごろの様相でしょうか・・・

NO  1927  柏原新道の現況。

2016  5/ 19(木)  

   昨日は状況確認に柏原新道を登って、新道づたいに種池山荘へ。その後は冷池山荘まで足を延ばしてから赤岩尾根の様子を見ながら西俣出合へ下山してきました。例年になく早い雪融けのスピードは相変わらずで、いたって順調に雪消えは進んでいます。また気象庁からは来週にかけての一週間さらに温度が上昇する旨の早期警戒情報も出ていますので、今後もその流れは変わらないと思われます。

   さて柏原新道もご他聞に漏れずかなり早いペースで雪解けが進んでいるようです。ただ中間帯の石畳から上部には、まだだいぶ雪も残っていますので、要注意!です。今後私どものスタッフが種池山荘に再入山するのは、6月の頭になりますので、それまでは雪切り作業(登山道のカット)もできませんし、登山道の情報もなかなかお伝えできないことは、ご了解ください。すでに通過した方もおられたようですが、上部の危険度は例年のこの時期となんら変わりありませんので、絶対に無理な行動はしないよう願います。また上部のトレースは登山道づたいでなく、変なところにつけられてしまっていましたので、注意が必要です。ちなみに私が登った昨朝はアイゼンが心地よく利く、ガチガチに凍り付いた朝でしたので、登山道伝いにトレースをつけることはできませんでした。

   安心して通行できるようになるのは、種池山荘へ再入山したスタッフが、雪切り作業をしてからの6月最初の週末からでしょう。それでも例年よりかなり早い開通になりそうです。慣れてない方や装備も持ってない 方の現状での柏原新道入山は今しばらくおやめいただきたいと思います。

種池山荘と柏原新道上部斜面。(5/18)
小屋開けを待つ種池山荘。(5/18)
鹿島槍ヶ岳と冷池山荘。(5/18)
蓮華岳稜線の向こうには槍穂高の峰々。(5/18)
赤岩尾根最上部のトラバースはまだまだ注意が必要。(5/18)

NO  1926  明日は大町市立病院の病院祭開催。

2016  5/ 14(土)  

   小屋のスタッフ達の応援も得て、昨日は我が家の田植えも無事に終了しました。3つの山小屋で召し上がっていただくお米は全部手作りのアキタコマチです。今年も豊作を願うばかりですが、冬からずっと続く高温傾向、岳の異常なまでの雪の少なさ等等、どうなるのか心配はつきません。 とにかくお米作りもがんばっていきたいものです。

   さて明日の15日の日曜日は、我が山小屋の焼きたてピザ部門 “パウダーパフ” のピザが、大町病院祭に出店いたします。ぜひお近くの皆さんはお出かけ下さいませ。また夏には種池山荘でもご提供いたしますので、ぜひとも焼きたてピザと冷たい生ビールを楽しみに、柏原新道をお越し下さい。完全手作りの“種池ピザ” も、口コミで楽しみにお出かけ下さる方が少しずつ増加しており、今夏も試行錯誤しながらも腕を振るっていきたいと思います。

最高気温26.7度と今季一番の暑さとなった大町は、早や初夏の様相です。無風快晴絶好の田植え日和の昨日、北アルプスを宿す水鏡を青々とした早苗が埋めつくしていきます。

NO  1925   ゴールデンウィーク営業終了。

2016  5/ 9(月)  

    冷池山荘のゴールデンウィークの営業は終了いたしました。ご利用誠にありがとうございました。このあとは柏原新道の開通を待って、冷池山荘と種池山荘の再開を待ちたいと思います。

NO  1924  午後にかけて復活。

2016  5/ 5(木)  

   昨夜から今朝の雪は小屋の周りで3〜4センチほどで、大した降雪になることもなく助かりましたが、昼頃までは相変わらず強風と時雨模様が続き、いまひとつ不安定なこどもの日となってしまいました。ただ午後遅くにかけてはどんどんと天気も回復して、明日にかけては好天に恵まれそうな気配です。しかし明朝には再び九州で崩れ始め、後立山連峰稜線でも夕方から土曜日の午前にかけては影響しそうです。なかなかお天気続かない今年のゴールデンウィークですね。

 
 

NO  1923  日中こそ3日続きの晴天ですが・・・・

2016  5/ 4(水)   PM 8:00

   寒冷前線は未明から朝方にかけて通過して行き、まとまった雨になりました。幸いに天気の回復は早く、行動時間の日中は強風こそ吹き荒れたものの、お天気そのものはまあまあ安定した一日となりました。 ただ夕方7時前からはまたまた雪が降り始めました。ちょっと油断していましたが、気象衛星で見ると、日本海には寒気を伴なった寒冷渦がとぐろを巻いているんですね。明日の午前中までは雪の降りやすい空模様のようです。

   天気の崩れが行動時間に当たった先般の遭難多発のときと違って、今日未明の強雨、そして今夜の降雪と天気の崩れが夜間になっており、お天気廻り的には微妙に助かっているような感じですが、このあともお天気は周期的に崩れそうですので、とにかくご注意いただきたいと思います。

今朝の雨で爺ヶ岳の雪もかなり消えました。信州側には風の強さがわかる雲がたなびきます
今年の連休は、雪も少なめならば登山者も少なめで、いたって静かに過ぎていきます。
スタッフが休暇で鹿島槍の頂上へ行ってきました。鹿島槍ヶ岳北峰です。
手前に布引岳。左に爺ヶ岳、右に針ノ木・蓮華岳。最奥には槍穂高も望む一日です。
爺ヶ岳頂上の雪はほとんどない今年のG.Wですが、鹿島槍頂上はたっぷりの積雪です。
手前に五竜岳、最奥に白馬岳。五竜岳方面も雪少ないですね。

NO  1922  ようやくの二日続きの晴天。

2016  5/ 3(火)   AM 10:00

   ゴールデンウィーク前半は不安定な天気が続きましたが、ようやく昨日そして今日と安定した空模様です。昨日登ってこられたお客さまは、胸を躍らせながら鹿島槍へご出発です。ただしすでに今朝は九州では雨が降り出していますので、後立山連峰でも今夜遅くから明日の日中にかけては、またまた荒れそうです。冷たい雨は雪に変わる可能性も大きいでしょうし、寒冷前線通過の際には落雷の可能性も高いでしょう。明日は慎重な判断をお願いいたします。

今朝もうっすらと黄砂舞う向こうに鹿島槍ヶ岳登場。お客様もカメラに夢中の朝です。

NO  1921  五月晴れそして夕焼け。

2016  5/ 2(月)  

   朝方の黄砂も午後にかけては少なくなり、おだやかな5月の空が広がりました。北アルプスでは各所でいたましい遭難が起きたようで残念でなりません。当最新情報を見ていただいてもわかるように、29日の大荒れ、そして30日午前の擬似晴天、30日午後から 5/1にかけての再びの猛吹雪・・・・    とくに30日は朝から、寒気流入をうかがわせる雲がたなびき始め、昼前からはどんどんと暗い雲が上空を覆い出していただけに、早くに的確な判断ができていたら、避けられた遭難もあったのではと悔やまれます。 慎んでご冥福をお祈り申し上げます。

   冷池山荘に30日にご宿泊のお客さま方は、みなさん登山口を早出なさり、順調に歩をすすめ、本格的に荒れだす前の午後2時過ぎまでには、全員小屋へスムーズに到着されることができました。ただ しもしも体調のすぐれない方でもいたなら、どんなトラブルに巻き込まれていても、これまた不思議ではなかったかもしれません。当然のことですが、やっぱり万一のために、ツェルト等はザックの底にしのばせておきたいものですし、晴天下での早出早着 等も基本中の基本で実践したいものです。

久しぶりのおだやかな夕暮れどき。明日も日中は期待できそうですが、夜から明後日にかけてはまた荒れそうな情報ですね。
尻上がりの好天に誘われ、休みのスタッフが鹿島槍のほうへ少し足をのばしました。
左から蓮華岳、針ノ木岳、岩小屋沢岳(蓮華岳と針ノ木岳の間には水晶岳が遠く望む)。左手前には種池山荘が見える。

NO  1920  回復。

2016  5/ 2(月)  

   終日吹き荒れた昨日の荒天から回復した本日は黄砂がうっすらと舞う一日です。そんななか、ここ数日のあいだに溜まった新雪の除雪作業にあたりましたが、連休の狭間の一日は行き交う人も少なく、仕事もはかどりました。

   明日からはゴールデンウィークも早や後半戦といったところですが、おだやかな天気が続いてほしいものですね。ただ3日の遅くから4日にかけてはまた荒れそうな予報ですので慎重な行動をお願いいたします。

5月2日早朝は黄砂がうっすらと覆います。

NO  1919  雪の5月入り。

2016  5/ 1(日)   AM  8:30

   昨朝の好天はまやかしの好天だったのでしょう。昨日午後からは三度目の雪降りへと変わり、今朝までの新たな降雪は、小屋周りで15センチ超ぐらいでしょうか。さらには雷をも伴なう今朝のあられもどきの降雪です。今日も午後遅くには回復傾向かと思いますが、今ゴールデンウィークは天気がめまぐるしく変わりそうな後立山連峰です。高気圧にしても本州の真上にど〜んとやってくるって感じじゃないし・・・  4日に予想される雨にしても、雪に変わらないという保障はありません。

   なお昨夕は遭難のニュースが報道されなくてよかったなと思っていたところ、今朝7時のNHKニュースでは冒頭で、北アルプス各所からの遭難報道で持ちきりです。いつも申し上げていますが、皆さんしっかりとご判断の上、ご無理なさらぬようお願いいたします。この時季天候の安定が遭難の減少につながることがあっても、今年のような雪が少ないことがそうであるというわけではありません。例年でしたら残雪の上を快適に登行する鹿島槍東尾根なども、今春は下部の雪が 異常に小なく皆さん藪こぎに難儀されているようです。それが今日みたいに下部は雨降りの中、泥まみれになって藪こぎをしながら体力は使い果たし、さらには着ている物は濡らしてしまう。そして上部に進んだら強風と雪といった状態では、よく言われる低体温症といった状態になるのは火を見るよりも明らかかと思います・・・・

   毎回毎回こんなことばっかり書いているように思われる方もおいでかと思いますが、とにかく雪山登山とは思えない安易な考え、安易な装備で登ってくる 方が後を立ちません。

横なぐりの雪がテントをたたきつける朝です。(5/1)
玄関への通路もだいぶ埋まってしまいました。雪が上がったら除雪機で飛ばさないと・・・ (5/1)