▲▲ 最 新 情 報    : 2013 / 10月  ▲▲

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NO  1508  アルペンルートも、あと一ヶ月余りとなりました。

2013  10/ 29(火)  

   午前中はまあまあのお天気も、午後にはしぐれ模様に、岳の上はおそらく今秋7回目の降雪になっていることでしょう。もう雪の回数を数えるのも、これ以上はアバウトになってしまいそうなくらいに、順調に降雪の回数を増している、今年の10月です。そして、その10月も残すところ2日間だけ。いつ本格的な降雪になるかもしれない、今年の冬の入りですので、今日は早々に、扇沢登山口周辺の、駐車スペースの転落防止のための留石を撤去しにいってきました。来年春の除雪作業で、雪といっしょに谷底に落としてしまわないための作業です。11月に車を駐停車されるときは、後方にご注意いただきたいと思います。  

   また先週には、大町温泉郷から扇沢駅間の、アルペンライン沿いのゴミ拾いも行なわれ、私も参加しましたが、降雪で昨年は中止になったことを考えても、2シーズン分のゴミの量としては、やや少な目かなという印象を受けました。 皆さんの協力で、年々少なくなることはうれしい限りですが、それでも、平気で捨てる人が、多数存在して、爺ヶ岳や鹿島槍ヶ岳へ、はたまた黒部ダム、立山へと向かっているということは残念でなりません。  

   今年も柏原新道をゴミ拾いしながら上っていると、特徴あるK飴の小袋が、ほぼ等距離で5個ほど落ちていました。 おそらく同一人物が封切っては捨て、なめ切っては封切って・・・・  K飴のおいしいこともわかりますし、糖分も必要でしょう。でもなんでポケットに入っていた飴の小袋を、そのままポケットに戻せないのでしょうかね。不思議でなりません。  とにもかくにもアルペンラインも黒部立山アルペンルートも、11月末までの、あと一ヶ月のオープンです。 今年は黒部ダム完成から50周年! 11月には、新雪の黒部ダムと立山に行って来ようかな。

今年は大きなトラブルもなくよかったです。連日駐車車両で一杯だった柏原新道登山口周辺も静寂を取り戻しました。(10/29)
昔に比べれば、本当にポイ捨ては少なくなりました。でも壊れたストックや登山靴は、ちゃんと持って帰ってくださいね。これからもご協力ください。

NO  1507  北と南では・・・

2013  10/ 28(月)  

  今週末は今年最後の3連休の文化の日3連休ということで、積雪についての問い合わせもチラホラとありますが、このあとはどんなお天気になるでしょうかね。昨日あたりまでの週間天気では、今週は週を通して比較的いいような情報だった感じもしましたが、今夜あたりの天気予報では、明日から明後日の天気もそうですが、3連休の2日目あたりにも雨マークが出てきたりして・・・・  とにかく直前までしっかりと天気はご確認 して最後の3連休をお楽しみ下さい。

  さて今朝は、鷹狩山に登って北アルプス全山を眺めると、同じ北アルプスでも南部と北部では、降雪量もかなりの開きがあるのがよくわかります。ただ同じ南部でも、ここからは見えない槍穂高と表銀座では、積雪量もまったく違います。また北部だって、白馬岳と爺ヶ岳では全然違いますし、後立山連峰と剱岳立山ともまったく違います。ただどこに登るにしても、言えることは、もう北アルプスのどこへ行くにしても、冬山装備で、冬山体制で登らなければならない季節だということは間違いない事実です。とくに至って順調な冬の訪れの今年ではなおさらですね。柏原新道の上部が、まとまった積雪で通行不可能になるのも、今年はかなり早そうな感じがします。 

岩小屋沢岳より北部の後立山連峰では、南側斜面でも真っ白の朝です。(10/28)
表銀座方面を見る。餓鬼岳や燕岳周辺の北側斜面に、少し雪が付いているだけで、大天井岳や常念岳は日陰の北側斜面でさえ黒々としたまま。舞った程度だったようですね(10/28)
大天井岳には白いものは見当たりません。大天荘へトラバースする夏道もまだ通れるようですが、ひとたびまとまった積雪があれば、もう尾根通しに行かなきゃいけない季節ですね。(10/28)
白馬方面も昨日の降雪は、鹿島槍と同じくらいでしょうか。もう周辺の山小屋はすべて閉鎖しています。(10/28)

NO  1506  初霜の朝。

2013  10/ 28(月)  

   遅れていた富士山初冠雪のニュースも先般届いたり、今日は日光の男体山からも初冠雪の知らせが届きました。ようやくあちらこちらから、初霜や初雪、初冠雪の知らせが届けられ、うれしい限りです。そして今日は 、今秋の最低気温を記録した大町からも、初霜のお知らせを皆さんにお届けいたします。いつもより少し遅めかなって感じでしょうか。氷も張っても不思議でない状況でしたが、我が家周辺では観測することはできませんでした。

   いっぽう昨日の降雪は、下から見るかぎりでは、鹿島槍ヶ岳頂上で、最大15センチぐらいと思われます。ただ日中の日差しは割りに強く、夕方までに南斜面の積雪はかなり消え去りました。 明朝も、今朝に続いて冷え込みそうな感じです。

田んぼ一面初霜の朝。昨日の雪雲も去り、凛とした鹿島槍と五竜岳登場。(10/28)
これからが川霧の季節。今朝は木崎湖で発生した川霧が周辺の住宅や林を覆います。(10/28)
車のウィンドーにも、白菜にもきれいな霜の華が咲いた朝です。(10/28)

NO  1505  順調な冬のおとずれ。

2013  10/ 27(日)  

    ここ数年では、もっとも順調に雪将軍の足音が近づく今秋山です。台風27号通過後の、冬型気圧配置にともなう昨夜からの降雪は、朝方にはいったん止んで、鹿島槍ヶ岳もちらっと見える瞬間もありましたが、その後は再び寒気が入って、爺ヶ岳以北の峰々は、下から見ていても夕方まで吹雪模様であることがよくわかる、肌寒い一日となりました。これで今秋の降雪回数は、9/26の初雪以来、雪量の多い少ないは別にして、10/12、16日、19日、26日、27日と6回目の降雪となりました。明日以降はしばらく好天が続きそうな予想ですが、この秋にかぎっては、このあとも、天候崩れれば、まず雪降りになると思ったほうが、間違いなさそうです。

   いっぽうで、雪の舞う日が多いわりに、10月に入ってからの温度は、高めに推移しているようで、紅葉は長く持ちこたえていてくれる感じの今秋です。用事で赴いた今日の扇沢も、まだまだ十二分に、紅葉が堪能できたくらいです。とはいっても、紅葉の最前線も大町郊外までおりてきており、冷え込みが強まりそうな今週は、紅葉前線も一気に歩を進めそうです。

昨日の雪は、また一段雪線を下げ、1750mぐらいまで白くしました。扇沢駅周辺もまだまだ紅葉を楽しめたこの週末でしたが、次週末はもう11月入り! 立山初滑りもまもなくでしょうか?(10/27)
柏原新道入口も、とっても息の長い、今秋の紅葉シーンでしたが、まもなく幕を下ろしそうです。(10/27)
大町郊外の大町ダム周辺は一番の見頃を迎えんばかりです。(10/27)

NO  1504  そんな大事件、知らなかったよぉ〜

2013  10/ 27(日)  

   明日10/28(月)の夜9時からの、TBS系列のテレビジョン『月曜ゴールデン』にて、今春大町周辺で、ロケが行なわれた、山岳刑事A』 が、放映されるそうです。『山岳刑事』なんてドラマシリーズも知りませんでしたし、大町周辺や北アルプスで撮影されたなんてことも全然知りませんでした。

   ましてや殺人事件の現場が、かっかっかっ鹿島槍ヶ岳だなんて・・・・  殺人事件の現場をしっかりと、確認しなくちゃネ。大町周辺や、北アルプスの映像も盛りだくさんのようですので、皆さんもぜひともご覧になっていただきたいと思います。 

   松本清張、森村誠一・・・・  鹿島槍ヶ岳って、いろんな作家の作品で殺人現場になっているんですよね。これも人気のバロメーターでしょうか。

鹿島槍ヶ岳のこの穏やかな稜線で、いったい、いつ殺人事件が・・・  

NO  1503   今シーズンも、ありがとうございました。

2013  10/ 21(月)  

   心配された昨日の雨は、雪に変わることはなく、比較的あたたかな雨でいてくれたので、先般の雪もかなり消えてくれました。おかげで心配された赤岩尾根上部の登山道上の雪もほとんど消えて、スタッフも安心して下山することができました。これで冷池山荘も種池山荘も完全に閉鎖して、来年の春までの冬眠に入ります。スタッフをはじめ関係するすべての皆さんに、感謝申し上げますとともに、3つの山荘にお越しくださったお客さまにも厚く御礼を申し上げます。

   なお冬のあいだも、大町から見える北アルプスの今を、できるだけお伝えしていきたいと思いますので、ぜひアクセスしていただければ幸いです。パソコンの前のみなさんにも、4月23日の入山からの、長いあいだのおつきあい感謝申し上げます。

昨日のまとまった雨で、冬モードから晩秋モードに逆戻りの鹿島槍ヶ岳。(10/21)
好山好日、シーズンを締める穏やかなラストデーになりました。(10/21)

 冷池山荘の小屋閉め無事完了。スタッフも無事下山!三つの山荘の全スタッフに感謝です(10/21)

NO  1502   シーズン最終日。

2013  10/ 20(日)  

   4月からの長かったシーズンも、なんとか最終日を迎えました。残念ながら、今日は朝から、強い雨降りになっていますが、粛々と小屋の内外で作業を進めています。
     午後も、深い雪から小屋や窓を守る養生作業や、小屋の周りにある看板やベンチ、アンテナ等の小屋内への、格納作業等の残仕事にラストスパートです。

NO  1501   早や冬山の世界。

2013  10/ 18(金)  

   今日も雪景色がきれいな一日でしたが、日中の温度はさほど上がらず、雪融けは思うほど進みませんでした。2500m以上の高さの登山道は、日中も凍結気味ですので、要注意です。微妙な標高の違いはもちろんのこと、南斜面か北斜面か、日向か日影か、風当たりの弱い所か強いところか、急斜面か緩斜面か・・・・・   いろいろな条件で、雪があるかないか、凍結しているかいないかは、数メートル離れているだけでまったく違います。

   今週末鹿島槍ヶ岳登頂を計画されている方は、冬山装備にてお願いいたします。なお日曜から月曜にかけては、また雪が舞うかもしれません。   今季の営業も、いよいよ明日、あさってのお泊りまでとなりました。

順調な冬の訪れ。連日渡り鳥が鹿島槍稜線を越えて南へ向かいます。(10/18)
爺ヶ岳も南峰を越えると、中峰の日陰になる、北西斜面に延びる登山道は、凍結していますので、要注意です。(10/18)

剱岳のほうでは、50センチを超えるような、積雪になったとか・・・  よほどのことがない限り、根雪でしょう。今年は冬が早そうですね。  (10/18:種池山荘)

NO  1500   今季もあと3日です。

2013  10/ 17(木)  

   山小屋生活一年生のスタッフにとっては、見るも初めて大喜びの本格的積雪ですが、小屋閉め作業のことや、下山のことを考えれば一緒に喜んでいるわけにもいきません。冬の足音にせっつかれるように、連日小屋閉め作業をそつなく進めて行かなければなりません。10/20(日)の最終宿泊日まで、お客さまをお迎えしながらの同時進行となりますので、小屋の中の玄関や食堂にも、外にあった大きなタンクが入ったり、窓も冬囲いをして、部屋も暗かったり・・・  と、夏のようなわけには参りませんので、お客様にはご承知置きいただきたいと思います。

   今週末にシーズン最後のご来荘をご計画のみなさんは、必ず予約していただき、しっかりとした防寒対策、冬山装備にてお出かけ下さい。こんな感じで雪山になれば、日中の最高気温にしても、5度以下、場合によってはそれ以下、マイナスなんてことも十分にありますのでご注意を! 今日も午後の最高気温は4度ほどです。 東京や大阪の真冬とは比べ物にならない、はるかに寒い北アルプスです。  

  PS. ※なお、本日午後に柏原新道を登って、爺ヶ岳を通過して、冷池山荘に到着されたお客さまの情報では、爺ヶ岳稜線の登山道は結構ガチガチに凍って、アイゼンを使用しなければ、不安だったそうです。本日も思いのほか、温度上がらず、雪融けは進みませんでした。週末も大差ないでしょうから,しっかりとした防寒対策、冬山装備にてお出かけ下さい。けっしてご無理はなさらないで下さい。

新雪に足跡をつけるお客様も泊まられていない朝です。(10/17:種池山荘)
枯れてしまい、ややもすれば無粋だったコバイケイソウの枯れ穂も新雪に彩られ素敵な朝です。昨夕の雪は扇沢登山口あたりでも舞ったことでしょう。(10/17:種池山荘)

早い年なら10月末には積雪で通行不可能になる柏原新道。いたって順調な冬の訪れは、このあとはどうなるでしょうか?  (10/17:種池山荘)

NO  1499   季節は冬へ。

2013  10/ 17(木)  

   昨日からの雪は夜半にはやみ、今朝の積雪は小屋周りで10センチほどになりました。そして今回の降雪は、鹿島槍ヶ岳周辺では、標高1900mぐらいまでを白くしました。これで今季3回目の降雪になりますが、降雪量も増し雪線も順調にその高さを下げていってます。一方目を頂上に転ずると、小屋から見た感じで、爺ヶ岳(2669m)の頂上で15センチ以上、鹿島槍ヶ岳(2889m)頂上では25センチ以上の積雪でしょうか。いつも申し上げますが、吹き溜まりなどでは、場所によっては、股下の高さぐらいの所もあるでしょう。ちなみに、ここで言う吹き溜まりとは、登山道上でのことです。周辺より一段くぼんでいる登山道が吹き溜まりになるのは至極当然のことです。

   なお今朝の最低気温はマイナス5度ほどでしたが、好天の予想される明朝は、放射冷却も手伝って、相当に冷え込むことでしょう。今日はまだ降ったばかりの雪で、やわらかく歩行もしやすいかもしれませんが、明朝、明後日の朝等は、人が歩いたあとや、融ける凍るを繰り返した雪面などでは、凍結してたいへん滑り易くなります。またたとえ長さ5m程度であっても、凍結した斜面や岩場では通過困難なときもあります。そういう状況を考えても、これまた至極当然のことですが、今週末の北アルプス登山を考えられている方は、軽アイゼン、ストック、ピッケル等をお持ちになるのが良かろうかと思います。使う使わない、使った使わなかったなんて話しはどうでもいいことで、備えあれば憂いなしの気持ちにてお願いしたいと思います。なお鹿島槍ヶ岳南峰から先、五竜岳方面への縦走は、完全冬山です。一般登山者にはまったくおすすめいたしません。やめていただきたいと思います。

   今回の雪が根雪になるかどうかは、微妙なところですが、鹿島槍ヶ岳では、過去には9/25に降った雪が、多少なりとも残って根雪につながったこともあります。つい先日まで日本中を席巻してた猛暑残暑の話題は、完全に過去の話題です。北アルプスは完全に冬山の領域に突入です。

本格的な冠雪の鹿島槍ヶ岳。(10/17:冷池山荘より)
赤岩尾根の高千穂平や、東尾根の一ノ沢の頭より下まで白くしたので、標高1900mぐらいまでの降雪です。(10/17:冷池山荘より)

冷池が雪に埋まってしまのも、あとわずか。サンショウウオも冬眠へ向かいます。 (10/17)

NO  1498   積雪5センチ。

2013  10/ 16(水)  

   午後から降り出した雪は、7時までに5センチほどの積雪です。今夜のNHK気象情報の衛星画像を見ていても、寒気の吹き出し雲が東シナ海から日本海にかけて広がっていました。とにかくこの時期にこれだけきれいに、すじ状の雲が日本海に広がるのって、最近ではあまり見たことがない気がします。いったい明日にかけてどれぐらいの降雪量になるんでしょうかね

   ところで、本当は今日が今季最後のヘリ輸送の日だったんですが、とても今日の大荒れではできるわけもありません。みんなで、終日仕事も手に付かないで、イジイジしているところでしたが、実は台風による天候悪化を見越して、実は連休最終日の一昨日に完了していたんです。今年は、天候不順で、毎回のように延期延期で、全部の荷揚げが完了するのに、一週間以上かかったことが4回もあったので、最後の最後にきてようやく溜飲を下げることができました。最終ヘリでの最終荷下げが完了しなければ、なかなか小屋閉め作業にも集中できないだけに、一昨日の前倒しでの、ヘリ作業は大正解でした。過去には一回小屋閉めしてから、もう一回上がって最終荷下げをしたなんてこともあったんですから・・・  とにかくこれで、小屋閉め作業に向けて、一つのハードルを越えることができました。ヘリクルーの皆さん、そしてへり会社の皆さんには、長いシーズン本当にありがとうございました。

夜7時現在積雪5センチ。生ビールの看板がやや寒々しいですか? もう少し降りそうです。(10/16) 名機“ラマ”による、今季最終フライト。“ラマ”の勇姿に今夜は残った生ビールで乾杯です。(10/14)

NO  1497   本格的な雪降りです。

2013  10/ 16(水)  

   甚大な伊豆大島の土石流被害をはじめ、台風26号の被害に見舞われた地域の皆様には、心よりお見舞いを申し上げます。鹿島槍ヶ岳周辺も暴風雨に見舞われましたが、幸い小屋の周りを見ても、被害はなかったものと思っています。昨日昼の降り出しから、今日昼過ぎまでの雨量は山荘で140ミリほどのまとまった雨になりましたが、降り方も平均的に降ってくれたので、伊豆大島の800ミリを越える超大雨と比較しても登山道等はだいじょうかと思います。

   それより今一番の心配は、午後に雨から変わった雪降りのほうです。おりしも今秋もっとも強い寒気が南下してきており、北海道の広い範囲で、今日は朝から雪降りとか・・・ 帯広や釧路などでは、市街地でもかなりの積雪になっているらしいですね。そして台風通過後には、気圧配置もかなり強烈な冬型になっています。明日にかけて、北アルプスでもかなりの積雪になりそうです。

   各種小屋閉め作業のことを考えても、正直申し上げて、あまりうれしくない降雪になってしまいそうです。なお今週末もご予約のお客さまの中には、五竜岳方面に縦走を計画している方もおいでですが、まったくおすすめはできません。先日の数センチの降雪の時でさえ、鹿島槍ヶ岳南峰の北側や五竜岳北側斜面の登山道はガッチガチに凍り付いて、皆さん鹿島槍ヶ岳〜五竜岳間の縦走は取り止められました。週末は天気も回復傾向のようですが、それだけ朝も冷え込んで、冬山以上に、歩行困難な路面状態になるでしょう。あさって以降は天気も回復しそうですが、爺ヶ岳や鹿島槍ヶ岳登頂だけの方でも、雪道に慣れなてない方は、軽アイゼン等をお持ちになったほうが、よろしいかもしれません。好天が続いて、日向は雪が消えても、場所によっては日影の雪が、びっくりするほど消えないで残るところもありますので、ご用心を願います。

   先般10月12日の降雪の際は、2250mぐらいまで白くしましたが、今夜の雪は雪線をどのくらいまで下げるでしょうか・・・・

9/26の初雪、10/12の初積雪の時(小屋で1センチ)とは、比較にならない降り方です。まあまあ積もりそうな感じです。この時期でも、50センチ以上積もっても全く不思議でない北アルプスです。(10/16)
朝方までの土砂降りの雨は、みぞれに、そして雪へと変わりました。今秋3回目の雪降りです。(10/16)

種池山荘の守り猫? 『Totty』 と申します。寒いのはいやだニャー  早くやむんだニャー (10/16)

NO  1496   いい連休でしたね。

2013  10/ 15(火)  

    体育の日3連休は尻上がりに、いい天気になって、お越しいただいたお客様は、皆さん晩秋から初冬へと移ろう北アルプス稜線を満喫しきっての下山となったことでしょうね。中間帯から下では、 息の長い今秋の紅葉に目を奪われ、主稜線では新雪の山歩きを早々に楽しみ、鹿島槍ヶ岳頂上では360度の大展望に心奪われ・・・・  そして事故やトラブルもまったくな い、夏秋山シーズンを締めるにふさわしい素晴らしい連休になりました。お越しくださったお客様にはありがとうございました。

   そして3連休の終わりを待っていたかのように、またまた台風26号の北上、本州への接近です。小屋の周りでも、今日のお昼前から走りの雨が降り出しました。今夜から明日、明後日にかけては、大荒れは必至かと思われます。お客さまの予約もほとんどキャンセルになりました。今は大きな被害が出ないことを祈るとともに、台風通過後に予想される冬型気圧配置にともなう降雪が、あまり強まらないことも合わせて願うばかりです。 小屋閉め作業のことや、今シーズン最後のお客さまをお迎えする10/19(土)の今週末のことを考えれば、大雪だけは願い下げです。    種池山荘と冷池山荘の今期営業は、10/20(日)のお泊りが最後になります。

午前中は鹿島槍も 見えていましたが、午後は雨の中姿を隠してしまいました。このあと姿を見せるときは、先日より白くなっているような気がするんですが・・・   小屋閉め作業のことを考えれば、黒々とした鹿島槍のほうが、大助かりです。(10/1 5)

先日の新雪が、蓮華岳や針ノ木岳の北側斜面にはまだ残っています。なお針ノ木小屋は今シーズンの営業を終了いたしました。針ノ木スタッフのみなさんお疲れさまでした。なお私どもの新越山荘も終了しております。(10/15)

NO  1495   好天に恵まれた三連休2日目。

2013  10/ 13(日)  

    今日も風は強く冷たいものの、昨日の冷たい雨の一日と比べたら、比較にならない、いいお天気でした。ただ積雪凍結で、鹿島槍ヶ岳〜五竜岳間を思うように縦走できなかったのは、計画されていた皆さんにとっては残念 だったと思います。しかし安全を第一に考えると、皆さんの賢明なご判断で、中止していただいたことは何よりだったと思います。しっかりとした装備を持ち合わせないなかで、おっかなびっくり無理をして、事故でも起こしようものなら、なんの意味もありません。

   五竜岳北側斜面にある、五竜山荘〜五竜岳間の登山道も、積雪凍結がひどく、昨夜五竜山荘に泊られて、冷池山荘まで縦走する予定だった方も、皆さんほとんど予定を変更されて下山されたようです。賢明かつ的確なご判断に感謝申し上げますとともに、来年以降ぜひまた機会を見つけてチャレンジして下さることを願っております。   明朝は今朝以上に、冷え込みそうな感じです。

鹿島槍もこの写真では見えない、雪が付きやすく消えにくい北側斜面のほうは、もっともっと真っ白だと思います。(10/13)

今回の雪の雪線はおおよそ2250mぐらいでした。これからは降る度に、雪線も下げて、根雪になる日もそう遠くはないことでしょう。(10/13)
今年はなかなか富士山には初雪がやってきませんね。(10/13)

NO  1494   鹿島槍ヶ岳初冠雪。

2013  10/ 13(日)  

    昨年より1日遅れで、鹿島槍ヶ岳をはじめ周辺の山々、全山初冠雪です。また一歩冬に近づきました。昨夕の雪は、上がるのが早く、小屋周りで1センチ程度の積雪、鹿島槍ヶ岳の頂上でも、小屋から見た感じ、3センチ程度と思われます。もちろん登山道の吹き溜まりなどでは、膝ぐらいの高さになっているところもあるでしょう。日が射せばすぐにも、消えてしまいそうな雪ですが、日陰にはしばらく残るところもあるので注意が必要なのは言うまでもありません。

   そして、今朝の最低気温はマイナス5℃。移動性高気圧がやってきて、みごとなまでの秋晴れです。昨日強風雨の中を上がってきたお客様には、今日明日の好天と初冠雪の北アルプスは、ビッグなビッグなダブルプレゼントとなりました。

うっすらと鹿島槍ヶ岳初冠雪です。(10/13)

凍結した登山道の注意をうながす看板も立てて。皆さん足元に気をつけて、油断なきように!

NO  1493   今秋2度目の降雪は初積雪へ。

2013  10/ 12(土)  

    夕方から9/26以来の小雪が舞い、小屋周りも白くしました。19時現在で1センチ近い積雪です。このあとも、もう少し降り続く可能性があります。当然のことながら、山荘の建つ標高2400m台より、はるかに高い標高2889mの鹿島槍ヶ岳頂上などでは、積雪も10センチを超えてもまったく不思議でありません。宿泊のお客様には、鹿島槍ヶ岳南峰から先、五竜岳方面への明日の縦走は自粛をお願いしています。また積雪次第ですが、針ノ木岳方面への縦走もおすすめはできません。明朝は 晴れれば、温度もマイナス8度ぐらいまで、下がるのも必至でしょう。テント泊をやめて、小屋へ逃げ込んでくる方もチラホラです。下界の各地で、30度を超える真夏日が続いているなんていうニュースは、絵空事にしか思えない寒さです。

テントの屋根の雪が滑り落ちて溜まっています。 夏用のシュラフでは、なかなか寝付かれない一夜になりそうです。(10/12)

NO  1492   残念な3連休初日。

2013  10/ 12(土)  

    昨夜の雨は上がり、朝方こそ視界も利いて、まあまあのお天気でしたが、お天気の崩れは早く、10時過ぎからは時雨模様に なり、午後4時ごろからはアラレというか、小雪というか、小さな雪粒が混じる時間帯もあるあいにくの空模様になってしまいました。3連休初日に、今秋初の本格的冬型気圧配置が合致してしまったことは、残念至極であります。 柏原新道を上がってきたお客様も、一応そのほとんどが予定通りに縦走して冷池山荘に向かわれましたが、気温も下降線の中、爺ヶ岳稜線の風雨は結構きつかったようです。

   そして今夜積雪になるような雪になるかどうかは、微妙な感じですが、初積雪になれば、それはそれで、新雪の鹿島槍ヶ岳や剱岳を楽しめるかもしれません・・・・  でもやっぱり雪は降らないほうがいいですかね。そういえば、昨年も今日10/12が、初積雪(小屋周りで2センチ) で、鹿島槍ヶ岳の初冠雪も観測しています。要するにもういつ雪が降っても、積もっても、はたまた根雪になっても不思議ではない時期に入ったことだけは、間違いない後立山連峰なのです。 先日もNO.1485で書きましたが、平成18年10月7日(土)の台風16号通過後の猛吹雪で、白馬岳で女性4人が凍死したことは、決して忘れてはならない遭難事例です し、また古くからの登山愛好家ならはっきりと覚えているであろう、立山連峰での、天候急変の猛吹雪の中で、8名死亡の大量遭難も、、平成元年10月8日(日)のことです。今でも、10月9日の早朝、晴れ上がってマイナス10度まで冷え込み、新雪の鹿島槍ヶ岳も荘厳な、冷池山荘上空を報道ヘリが何機も何機も往来したのは 、決して忘れ去ることはできないことです。

   皆さん、体育の日3連休がそういう時期の連休であることは、しっかりと押さえておかなければならないことです。でもそうは言っても、期待の3連休! 雪が降る降らないは別にして、明日の2日目は、早々に天候回復してほしいものですね。なお明朝は、今夜が雪の場合でも雨の場合でも、氷り付いて、北側斜面を中心に凍結する可能性が高いので、周辺では鹿島槍ヶ岳南峰からキレットへの下りや、五竜岳北側斜面、赤岩尾根最上部等の岩場は要注意です。慎重な行動と的確な判断をお願いいたします。 無理と無茶と無謀な行動は絶対にダメです! 

柏原新道出発時は曇り空も、途中からはカッパのお世話になる氷雨の連休初日です。(10/12)

NO  1491   目めまぐるしい、猫の目天気。

2013  10/ 11(金)  

    朝方の雨は早々にやみ、日中はびっくりするほどの好天になりましたが、夕方6時ごろからは、寒冷前線の南下にともなって、再び小雨が降り出しました。台風が運び込んだ温かな空気が、まだ残っている感じですので、今夜は雪になる可能性は低いと思っています。ただ明日からあさってにかけて、冬型の気圧配置が予想されますので、小雪もぱらつくような、しぐれ模様のようなお天気になるかもしれません。確実な晴天が望めるのは、連休最終日でしょうか。当初の予想より天気の回復が遅れそうな感じです。

    夜7時前のNHK気象情報でも、平井気象予報士から北日本の高い山では雪が舞う可能性があるという言葉がありました。北アルプスは北日本の高い山に類する 高さ、位置にあります。 3連休中は、あたたかな格好でお出かけになっていただくとともに、雪が降ったりしたら、五竜岳方面への縦走は自重なさるようお願いいたします。 また柏原新道を登って、冷池山荘に向かわれる方は、種池山荘に到着したところで、しっかりと天候確認をなさってください。天候悪化したようなときは、種池山荘にお泊りください。無理の無い、楽しい体育の日3連休にいたしましょう。

朝方の雨もしだいにやんできて・・・ (10/11)

昼前には、爺ヶ岳も針ノ木岳もご覧の好天に回復です! 種池山荘周辺は名残りのもみじもわずかになりました。(上:種池山荘と爺ヶ岳/下:針ノ木岳と蓮華岳:10/11)

NO  1490   面目躍如の10月10日。

2013  10/ 10(木)  

    10月10日と言えば、昔は体育の日でもあり、“晴れの特異日”とも云われてきましたが、今年もなんとかその伝説を守ることができたようです。台風が連発するなかで、心配された今年の“旧 体育の日” でしたが、今年も伝説伝統を守って、日中は雲多いものの、それなりの好天の一日でした。

   そして10月に入ってからは温度高め傾向で、今日も比較的あたたかな鹿島槍ヶ岳稜線でしたが、明日の後半から明後日の朝にかけては、寒冷前線が本州を南下し、通過後には冷たい空気が流れ込みます。今夜の天気予報でも盛んに、日曜日は東京でも、晴れても温度が5度ぐらい下がると、注意をうながしています。当然のことながら北アルプス稜線では、 今までの夏の名残のあたたかさが残った大気から、晩秋のひんやりとした大気に支配権が移ることでしょう。天気は日曜、そして月曜と高気圧におおわれて、期待できそうですが、寒さ対策はしっかりとしていただきたいと思います。

朝の内は台風一過の青空が広がりました。(10/10)

日中はガスまく一日。台風の強風で、主稜線の木々の多くは、落葉を進めました。(10/10:冷池山荘)
昨日の強風がうそのような静寂の朝です。(10/10:種池山荘)

NO  1489    台風24号無事に通過。

2013  10/ 9(水)  

    鹿島槍ヶ岳周辺では、台風24号の影響は大したことなく、早々に通過してくれて何よりでした。台風通過の今日も、午前中は晴れ間ものぞいたり、陽も射したりで、お客さまも無事に鹿島槍ヶ岳をピストンされなによりでした。そして台風が最も近づいた午後2時ごろからは、風雨ともに強まり夕方までに、15ミリ程度の雨量を観測しました。雨も15ミリ程度ですので、登山道への被害等はないものと思われます。逆にほこりっぽかった登山道には、いいおしめりになった感じです。

   そしてその風雨も夜には、おさまってきており、明日はお天気も期待できそうですかね・・・  また体育の日3連休も土曜日の午後からは、日曜、月曜日と移動性高気圧におおわれそうです。こちらも期待できそうな感じになってきました。ただその前の金曜日から土曜日朝にかけて、寒冷前線が通過するようですので、こちらは天候の急変等に注意しなければなりません。

午前中も、風は強いものの、雨がないだけでも助かりました。(10/9:am)

剱岳立山連峰も見える時間帯があったりで、ラッキーでした。(10/9:am)
昨夜冷池山荘泊まりのお客さまは、思わぬ天気で雨に逢うこともなく、鹿島槍ピストンができました。(10/9:am)

表銀座のほうは、すでに雨のようですね。今日の強風にも柏原新道の中間から下の紅葉は耐えてくれたはずです。中間帯から下は今週末までが見頃です。(10/9:am)

NO  1488    台風前の良い天気!

2013  10/ 8(火)  

   午後には雲も増えてきたものの、今日も基本は絶好の秋日和。台風のニュースも、どこか遠い異国の話しのようです。明日からあさってにかけては、台風の影響も出てくるのでしょうが、あまり影響がないことを期待したいものです。

おいしそうな綿あめのような雲が次々に飛来です。お腹いっぱいの秋日。(10/8)

種池山荘裏のナナカマドも葉を落とし、赤い実がいっそう目立ちます。冬へのプロローグ。(10/8)

NO  1487    週明けも気持ち良い秋空でスタート!

2013  10/ 7(月)  

   連日の台風台風台風報道で、すっかり客足も遠のいてしまった鹿島槍・爺ヶ岳周辺ですが、雨そのものは、10/3の午前中に、少し降ったくらいで、好天が続いています。まとまった雨といえば、これまた台風18号が豊橋付近に上陸したとき以来ありません。そう、京都の嵐山が大きな水害にあったあの台風です。あれ以降、基本的にずうっとお天気に恵まれています。

   そして週明けの今日も、絶好の秋空でのスタートでした。ここ数年の中では、もっとも早いペースで進む今秋の紅葉前線も、中間帯を中心にまだまだ見頃が続いています。今年の紅葉前線は、9月中旬および末ごろに冷え込みが続き、一気に進んだわけですが、このところは温度は比較的高めに推移している感じです。そんな中今週はまたまたの、台風24号の進路が心配されるわけですが、南側を進むのか、北側を進むのかだけでも、天気も大きく様変わりしますので、しっかりと進路をチェックして直前予約にてお出かけ下さいませ。

   そういえば、台風24号が通過するであろう、旧 “体育の日” に当たる、10月10日って“晴れの特異日” ですが、今年はどんなお天気になりますかね。  でもそれよりか、今はそのあとの体育の日連休のお天気のほうが、はるかに気になるところです。 今夜あたりの天気予報では、ちょっと期待できそうじゃないですか!? 本当にそうなればいいですね。

扇沢の谷から大町、安曇野、松本と雲海に埋めつくされた朝です。(10/7)

 

一方反対側の黒部の谷側はすっきりです。 鹿島槍の黒部側2200m近辺の紅葉はまだまだ見頃です。紅葉は陽の当たり方や、風の通り方によって、同じ山域でも微妙に時期がずれます。(10/7)

NO  1486    鹿島槍秋色深まる。

2013  10/ 6(日)  

   鹿島槍ヶ岳や爺ヶ岳周辺では、山荘の建つ2400m台の紅葉は早くもピークは過ぎ、、紅葉の絶頂帯は、すでに2000m以下の標高帯にまで下がってきています。当然のことながら紅葉する木々があまり生えていない2600mを超える、鹿島槍ヶ岳のような、高い場所では、草紅葉も終わりを告げようとしています。日に日に高き山肌から、冬への備えを深めているようです。

鹿島槍ヶ岳。(10/6)

牛首山と剱岳。(10/3)

NO  1485    やっぱり・・・ の、週末好天でした。

2013  10/ 6(日)  

    はるか遠く、沖縄近海にあっても、ニュースや気象予報で大きく報道されれば、お客様はお見えにはなられません。まして週初めには、まっすぐ北上して本州へ! なんて進路予想を、一回でも見せつけられれば、なおさらのことです。昨日今日とお客さまも少ない、いたって静かな鹿島槍ヶ岳稜線です。

   台風23号からのびる雨雲が、多少は影響するかと思われましたが、まったく影響はなし! 昨日そして今日と絶好の紅葉週末となっております。お越しくださったお客さまには、十二分に紅葉に浸っていただくことができて、ほんとうに良かったです。  

   ところで終わってしまった今週末や、行ってしまった台風22号や23号をいつまでも、ぼやいていても仕方ありません。 前向きにいきましょう。 問題は、またまたやって来ている台風24号のこと。来週中ほどには、本州方面に右旋回するような進路予想がされています。  週中に通過するってことは、唯一の救いですが・・・・   そしてそのあと、体育の日連休にかけて、台風一過の秋空が広がってくれれば、さらに最高なんですけどね。   祈る気持ちでいますが、台風が発達して、そのあと冬型気圧配置へ移行して、雪降りなんてシナリオも、その一方で考えて置かなければならない、大事なポイントです。平成18年10月7日(土)の台風16号通過後の猛吹雪で、白馬岳で女性4人が凍死したのは、まだまだ記憶に新しいところですし、決して忘れてはならない遭難事例です。

   体育の日連休の山行をご計画のみなさんは、明日からはしっかりと気象予報をチェックなさってください。気象予報士が北海道や本州の高い山では雪の可能性がありますと言ったときは注意が必要です。ましてごていねいに、高い峠道を通行される場合は、タイヤに滑り止めを携行してくださいといったことまでおっしゃって下さるのですから、しっかりと聞いて参考にしなければなりません。要は人間の足が車のタイヤに例えるのなら、山へ登る際は、滑り止めのアイゼンやピッケルをお持ちなさいということを言っているわけです。  

   いろんな意味で、有終の美をかざりたい体育の日3連休ですね。

今日も鹿島槍ヶ岳がくっきりと姿を見せてくれました。ここへきてまた雨は少なめです。(10/6)

種池稜線。扇沢方面の紅葉が素敵です。(10/6)

扇沢を俯瞰。正面に蓮華岳、正面左奥には表銀座の山々。(10/3)

NO  1484    週末は、またまた雨模様?

2013  10/ 04(金)  

    今秋は台風の発生が目立ちますね。 台風の影響が出る、出ないの問題でなく、台風が日本に向かっていると、いっときでも報道されると、もうだめですので、今週末の小屋のご予約状況が、空きずき状態であることは、申し上げるまでもありません。2週末続けて良かったので、今週末のお天気も期待したのですが・・・  おまけに中間帯の紅葉も、とってもいいんですが・・・  残念です。

   さて、昨日の台風22号の影響は少し出ただけで、昨日の午前中に雨のあたる時間帯がときどきありましたが、総じて大したことはありませんでした。そして今日も強烈ではありませんでしたが、なかなかの秋空がひろがりました。

   そして明日、期待の土曜日も、遠く離れた台風23号からの影響が、あまり出ませんように! お越し下さるお客様のためにも、今週末のお天気が、なんとか大崩れしませんように!  さらには、実質今シーズンの最後の週とも言うべき来週、そして体育の日連休が好天に恵まれ、おだやかに過ぎますよう願わざるを得ません。長かった冷池山荘、種池山荘の今季営業も、10/20(日)まで、2週間ほどになりました。中間帯の紅葉と主稜線の名残のもみじを楽しみにお出かけ下さい。

鹿島槍ヶ岳頂上から、黒部峡谷をはさんで対峙する、秋深まる剱岳、立山連峰。夏山シーズンや秋の3連休のにぎわいからは、隔世の感の秋日です。(10/4)

鹿島槍ヶ岳頂上から、爺ヶ岳の向こうには、北アルプス南部の峰々。そして南アルプス、白山、富士山もくっきり。おだやかな秋の一日でした。(10/4)

昨日は台風22号による影響雨は少しだけ。午後にはご覧の晴天。まだまだ主稜線の紅葉も楽しめます。(10/3)

鹿島槍ヶ岳も登場、秋の特徴とも言うべき黒部の谷を埋めつくす雲海も出現です。(10/3)

NO  1483    中間帯の紅葉はとってもいい感じ。

2013  10/ 02(水)  

   何回かの強烈な降霜で、心ならずして、焼けてしまった主稜線の紅葉ですが、中間帯については、霜の害も今のところ小さく、いましばらく、素敵な紅葉に逢うことができそうです。赤岩尾根の中間帯、高千穂平の前後は、紅葉のトンネルの中を歩きながら、さらには鹿島槍ヶ岳の北股本谷や爺ヶ岳冷尾根や西沢の紅葉にも目がうばわれます。

   北アルプス中のいろんな素敵な紅葉に会いに、もっともっと行きましょうよ。

高千穂平から、“冷の滝”。(10/2)

例年になく残雪多い鹿島槍ヶ岳北股本谷を見る。(高千穂平:10/2)

NO  1482    また台風ですね。

2013  10/ 02(水)  

   台風22号の影響が、多少出たのか、午後はガスのかかる時間帯が多くなりましたが、午前中を中心に、本日もまあまあのお天気でした。さいわい22号はあまり影響もないようですが、このあと週末以降、今度は台風23号が、日本に近づく可能性もあるようで、 モミジ散らしの風雨にならないよう、ちょっとだけ心配です。

主稜線の紅葉は、霜でずいぶんと傷め付けられてしまいました。それでももう少し、色も乗ってきそうな感じの冷池山荘周辺です。(10/2)

営業期間も20日間ほどになってきました。紅葉の絶頂期間も、すいていますので、ぜひお出かけ下さい。(冷池山荘:10/2)

NO  1481  秋の雲、続々と。

2013  10/ 1(火)

  昨日そして今日は、次々にいろんな秋の雲がやってくる、いくら見ていても飽きることのない秋日和の一日です。
 小屋周りの主稜線の木々は、霜焼けしてしまって、少々残念ですが、秋の陽光の下、遠目で見ていると、なかなか素敵です。現在の紅葉の絶頂帯は、すでに2250mぐらいの高さにあり、紅葉前線の先端は2000mぐらいまで下がっています。今週末は霜の被害も少ない中間帯、柏原新道の“包優の紅葉”や、高千穂平のナナカマドなどがいよいよ見頃を迎えそうです。