▲▲  最 新 情 報    : 2018 / 7月  ▲▲

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NO 2228  7月最終日もしっかりと夏空!

2018 7/ 31(火) 

  好天続きの7月、暑い7月、雨の少ない7月・・・・  しっかりと記憶に残りそうな平成時代いちばん最後の7月でした。最終日も夏型の空模様の一日。明日からの8月はどんなお天気が待っていてくれるでしょうか・・・  昨日も書きましたが、雷雨にだけはお気をつけいただき、小屋へは早目の到着をお願いいたします。

種池山荘のさきには迫力の剱岳・立山連峰が横たわります。暑い夏ですが朝はヒンヤリです。太陽の日差しに追われるように爺ヶ岳の影の中を頂上を目指します。この晴天が8月も続きますように!

NO 2227  好天劇場は第2ステージへ!

2018 7/ 30(月) 

  台風12号による2日間の足踏みはありましたが、またまたの夏空モードの復活です!もう少しぐらいはほしかった雨量でしたが、それでもお花たちにはみずみずしさが増したようです。

  台風前の今夏の大晴天のファーストステージはまるまる2週間続きましたが、今日からはじまるセカンドステージはいつまで続くでしょうか。太平洋高気圧は変わらず強いようですので期待大!ですね。

  さて今日も朝方は最高の大気、最高の遠望で始まりましたが、9時過ぎからはガスが上がり始め、日中の稜線は霧に包まれる時間帯が多いという典型的な北アルプスの夏型天気となりました。再び晴れ間がのぞいて来るのは午後遅くでした。さきの大晴天が続いたファーストステージでは、真夏には珍しいガスも全然沸いてこない終日安定した天候の日が多かったですが、今後は本日のような感じの昼間はガスにおおわれるといった空模様も増えてこようかと思います。当然のことながら午後は夕立、雷雨の発生に備え、耳や目をより敏感にして注意しなければなりません。夏は雷に備え早出早着もいつも以上に注意したいですね!

遠く真ん中に富士山が遠望できる最高の朝。左には八ヶ岳、右には壮大なる南アルプスが脈々と続く。穏やかにたたずむ連山ですが、さぞや荒れた台風は大丈だったでしょうか。
ただ扇沢を早発ちして柏原新道を登ってこられるお客さまが種池山荘に到着する頃には、信州側からぼちぼちガスが沸き始めてきます。これが典型的な夏の空模様です。
信州側から沸いたガスはすでに爺ヶ岳〜鹿島槍稜線をすっぽりとおおい、冷池山荘は完全に濃いガスの中です。 上空には秋の雲・・・  あと2週間もすれば秋の気配も感じてくる鹿島槍ヶ岳周辺です。

NO 2226  急速に回復! さっそくの台風一過へ。

2018 7/ 29(日) 

  台風12号による昨夜からの雨は本日の午後には一気に上がり、風も止んでまいりました。視界もしっかりと利いてきて、再びの大晴天の復活! といったところでしょうか。昨日の降り始めからの総雨量は40ミリほどで、まるまる2週間カラカラ天気が続いた主稜線にとっては本当に恵みの雨となりました。

  超異例のコースを歩んだ台風12号は、このあとは九州の南西側に週中まで停滞するかもしれないという、これまた異例な動き・・・ 九州の皆さんや、西日本豪雨被害に見舞われた皆さんにとっては、まだまだご心配が続きそうですね。これ以上の被害がでないことを祈るばかりです。

  さてこのあとは再び太平洋高気圧が北アルプスをおおってきそうで、お天気も期待できそうな気配です。たっぷりと久しぶりの雨を浴びることができたお花たちも、乾ききって埃っぽくなっていた登山道も元気になってふたたびお客さまをお出迎えできそうです。ハクサンフウロやクルマユリといった盛夏を代表するお花たちに混じって、主稜線ではすでにミヤマアキノキリンソウやトウヤクリンドウなどの初秋のお花たちも咲き出しています。

  岳の上でも先般はとっても暑い日が続いたりしましたが、ここへ来て温度もいつもの雰囲気になってきた感じです。下界ではまだまだ猛暑が続きそうですので、ぜひとも小さな秋の先取りに、涼風に包まれにお出かけ下さい。 このあと8月も北アルプス晴れの連発に期待です!!

10時台にはまだ土砂降りの時間帯も・・・
昼過ぎもまだ雨が降ったり止んだりでしたが、3時過ぎには一気に雨雲も消え去って・・・
夏の空の復活というよりも、初秋の空が到来です。
高山植物も夏と初秋のお花が混在し始めましたが、上空も夏の空と初秋の空のコラボです。

NO 2225  異常に静かな7月最終週末。

2018 7/ 28(土) 

  台風12号の動向に振り回された7月最終週末は、ご予約のお客さまのほとんどの皆さんはキャンセルへ、また2泊の予定で昨日入山されていた皆さんも今朝には早々に下山の途に着かれました。例年ならシーズン前半の入り込みの最大ピークになるはずの7月最終土曜日は、余りに静か過ぎる一日となってしまいました。

  ただお天気自体は言われる程の悪さもなく、日中は雨量にもならないような小雨がときどきパラパラするも、朝方や夕方はそこそこ視界も利いたりして・・・・ といった空模様。夜になってからようやく雨風がやや強まってきたといったところです。今夜はいいおしめりになって明日か明後日には台風一過の夏空がまた復活! そして昨日までの爽やかな北アルプス稜線、はるかなる遠望が広がってほしいものです。日本全国大きな被害が出ませんように・・・

今朝は昨日までとは明らかに違う雲がかかる剱岳立山方面です。
新越山荘から望む大町安曇野方面も台風到来を予感させる雲行きの朝です。
行き交う登山者もわずかの新越街道です。
日中のパラパラ雨も上がり、夕方には周辺の峰々や立山も姿を見せてくれました。台風騒動のなか、お客さまもご納得の瞬間です。

NO 2223  まだまだお天気続きます!10日目!

2018 7/ 23(月) 

  海の日連休以降雨無しの本当に良いお天気が続いています。今回の大晴天は3週間をまたいで、本日でついに10日目! 二桁の大台に乗ってきました。いったいいつまでこの好天が続くのか・・・ お客さまの動きもたいへん良く、当方も小屋によってはジュース系に関しては売り切れのものも出てきています。なおこの好天続きのおかげで種池山荘の中学校登山は、例年になく順調に実施されて、本日最後の学校が上がってきてくれました。

  週間天気を見ていると、今週末には若干最高気温も下がる傾向みたいですが、まだまだこの猛暑は続くみたいで、いつ収束するのかは誰にもわからないような状況でしょうか?  そうしてみればやっぱり今回の熱波に終息をもたらすのは台風の接近といったところでしょうか・・・  南海上には台風の赤ちゃんもそぞろ現れてきているみたいですので、そちらへの注意は怠らないようにしていただきたいと思います。

  なお岳の上は一時の最高気温25度ぐらいの猛烈な暑さは、若干ながら収まり気味で、ガスのかかるときは日中でも涼しさを覚え、長袖がちょうどいいくらいの日も、このところあります。夕刻には主稜線は涼風が渡り、朝方も毛布一枚では肌寒さを覚える日もあります。また主稜線ではすでに夏のお花たちに交じって秋のお花もチラホラ咲き始めており、この夏型の大晴天が続くなかであっても、自然界の植物たちは一線を画して少しずつ季節を先取りもしているようです。

   ところで7月最終週末に当たる今週末の7月28日(土)の冷池山荘はすでにご予約が定員に迫っており、ご宿泊予約をお断りをする可能性が 大きくなってきておりますことをお伝えさせていただきます。またテント場も満杯の可能性が大ですので、他の山域への山行もご一考いただければと思います。何卒ご協力をお願いいたします。なお冷池山荘の金曜日と日曜日は今のところ余裕がございます。また種池山荘は現在は余裕がございますが、土曜日に関してはこのあと混み合ってくるかもしれません。新越山荘においては、現在のところではやや込み合うぐらいかと思われます。

夏のお花はどんどんと咲き始めています。場所によってはまだまだこれからが本番のお花畑もたくさんあります。(7/22)
連日こんな剱岳立山を眺めながらの爺ヶ岳〜針ノ木岳大縦走を皆さん満喫されています。(7/22)
頂上からの大歓声が聞こえてきそうですね!(7/22)
鹿島槍ヶ岳〜五竜岳〜唐松岳〜白馬岳〜旭岳。北アルプスはほんとに雄大!(7/22)

NO 2222  種池名物 手作りピザの営業開始!

2018 7/ 23(月) 

  7月20日より種池山荘名物の手作り焼きたてのミックスピザの販売を開始いたしました。昨年秋のNHK-BSテレビの人気番組『にっぽん百名山:鹿島槍ヶ岳』のなかでも、ご紹介いただいたこともあって、今夏は最初から焼きたての手作りピザを目当てにお越しくださるお客さまもおいでです。お客さまの動きもいい今夏ですので、この週末も連日一日限定20枚が完売といった人気でした。毎日午前10:00〜午後1:00までの営業で、『夏の種池ピザ祭り』 はお盆頃までとなります。また『秋の種池ピザ祭り』 は9月8日頃〜9月末頃までの予定です。他にも不定期で営業するときもありますが、ぜひともご賞味下さい。

オープン初日にさっそくご賞味いただきました。名古屋の仲良し父子 荒木さんもすっかり気に入って下さいました。そして食後は元気に爺ヶ岳へGO!(7/20)
生地もソースも全部手作り!溶岩窯で焼きます。

NO 2221  大快晴7日目。

2018 7/ 20(金) 

   本日も夏型のお天気が続きました。今週実施された地元の中学校4校は、いずれも最高のお天気のなかで順調に爺ヶ岳の登頂も成り、みんな充実感たっぷりな中での下山となりました。生徒のみなさんは暑い中をよく頑張りました。
 さて雨なしの夏型天気が続き、そろそろ一雨ほしいところでもあります。登山道は荒れて埃っぽくなるし、順調に開花が進むお花たちもそろそろ雨を欲しているようです。お客様が全員到着された夕方以降に夕立があれば理想なんですけどね‥‥ 今日はこのお天気続きの中では初めて、午後にはちょっとだけ怪しい雲行きの時間帯もありましたが夕方現在夕立はありません。
 なおお問い合わせもある人気の種池山荘前のチングルマは雪消えの早かったところから、どんどんと咲きだしています。爺ヶ岳に向かう登山道沿いの見頃はもう少し先になりそうす。

地元大町一中の生徒さんは、まだ暗い中を今朝爺ヶ岳に登頂。御来光に感激されたそうです(7/20)

日中は典型的な夏型空模様。富山県側は晴天で視界バッチリも長野県側には高い雲が沸き立ちます。上は鹿島槍ヶ岳、下は爺ヶ岳。(7/20)

NO 2220  大快晴6日目。

2018 7/ 19(木) 

   絶好のお天気が続いています。今しばらくこの好天は続きそうな気配‥‥  
 大入りだった海の日連休の反動でしょうか? 今週末の7/21(土)のご予約は冷池山荘、種池山荘がいずれも100名様ほど、新越山荘が40名様ほどと、種池と新越がやや多めですが、冷池は海の日連休のときと比べればかなりゆったり傾向かと思います。下界の熱波から逃れてぜひ直前予約にてお出かけ下さい。
 なお次週末の7/28(土)と8月第1週末の8/4(土)はお天気次第ではありますが、冷池と種池は相当に込み合いそうです。

中当たり年だった種池山荘前のコバイケイソウも盛りを過ぎようとしています。夕方にはヒンヤリとした涼風が小屋庭を吹き抜けていきますが、明日もまた岳も暑くなりそう。(7/19)
 

NO 2219  大快晴5日目。

2018 7/ 18(水) 

   本日も絶好の北アルプス夏日和でスタートです! 主稜線もたいへん暑くなっております。水分補給、しっかりとした休憩、無理のない行動をおねがいいたします。日差しもたいへん強いので弱い方はサングラスの装着をなさってください。また半袖半ズボン等の方は日焼けに十二分にお気をつけください。このところ夕立はありませんが、いつどこで猛烈な雷雨があってもなんら不思議ではありません。雷雨への備え、早出早着も大鉄則です!

連休中はベンチの空く時間がないくらいの冷池山荘でしたが、今朝は静かにスタートです。連日鹿島槍ヶ岳が眼前に大きく屹立します。(7/18)
残雪の白さと緑のコントラストがより鹿島槍をひきたたせてくれます。今日もサイコー(7/18)
針ノ木大雪渓も高温続きで雪消えのスピードも順調のようです。下記の直近情報に載せてある7/15の写真より最上部は確実に雪渓の面積が小さくなっているようです。(7/18撮影)
新越山荘の談話室からの剱岳。新越〜針ノ木岳縦走も今夏はお客さまの動きがいいです。(7/18)
新越山荘から遠く白馬岳方面。今日も北アルプス中で歓声が上がることでしょうね!(7/18)

NO 2218  にぎわった3連休。

2018 7/ 18(水) 

   大快晴が続いた先般の海の日3連休は、3つの小屋もそして冷池、種池テント場も大いににぎわいました。3連休直前は連日朝方の好天もその後は猛烈な雷雨に見舞われるといった不安定さが漂っていましたが、連休入りに合わせるかのように天候も安定化へ。まさにグッドタイミングでした!

   昨年までの3年間にわたり、柏原新道入口の扇沢橋前後の駐車スペースが砂防工事の資材置き場になったため、駐車台数に限りがでてしまったり、週末の天候もイマイチ・・・ が多かったりで、いまひとつ盛り上がりにかけるシーズンが続いていましたが、久々の大入りで活気が復活してほんとうにうれしかったです。

   今しばらくお天気も続くようですし、秋には3連休も3回あったりと、今後もおおぜいのお客さまのお越しをお待ち申し上げます。

3連休初日の種池山荘前庭。皆さん北アルプスの夏を満喫です。(7/14)
種池山荘テント場もお昼には早々に満杯状態へ。(7/14)

NO  2217  直 近 情 報   2018年 7/ 17(火)

天気

◎鹿島槍ヶ岳周辺は7/4から7/8にかけて400ミリを超えるまとまった雨量になりました。またその後9日から12日かけても午前中の好天は午後や夜半には猛烈な雷雨に見舞われるといったやや不安定な空模様が続きました。

◎ただその後は3連休に合わせるかのように好天が続き、幸い雷雨等の発生もない日が続いています。本日7/17も夏空広がり、熱い日差しが降りそそぐ一日でした。

鹿島槍ヶ岳。今日は朝方はやや雲の多いスタートでしたが、やっぱり日中は熱い日差しの一日となりました。(7/17)

◎このところ連日、岳の上でも高温状態が続いており、日中は25度近くまで上がりたいへん暑いです。例年なら朝夕もひんやりとするくらいですが、今夏は朝方も温度高めで推移しています。

NHKテレビの全国天気予報を見る際、北アルプス北部のお天気の目安としては、『長野』のお天気ではなく『新潟』のお天気のほうが類似していますので、そちらを参考にしてください。 さらに『金沢』も参考にすればよいでしょう。この3箇所が晴れマークなら、北アルプス北部も大体晴れるでしょう。 『長野』と言うのは、要は長野市の街中のことであり、北アルプスの天気とはかなりかけ離れています。同様に関東甲信越の天気予報に登場する『松本』も、北アルプスの天気とはまったくかけ離れています。天気に詳しくない方やわからない方は、とにかく『新潟』(新潟市のことです)のお天気を参考にしてください。それが鹿島槍ヶ岳周辺の天気とはいちばん似かよっています。

◎小屋のテレビで天気情報が映る際も、みなさん雨の確率(パーセント)ばかり気にしていますが、大事なのは気象予報士が冒頭で言う概況の解説と、天気図です。お聴き逃し、お見逃しなきように! また降雨予想のメッシュ図が出れば、今ではかなりの確率でお天気もわかろうかと思います。

◎主稜線ではハクサンイチゲ、チングルマ、コマクサ、ミヤマキンポウゲ、シナノキンバイ、ミヤマキンバイ、ミヤマダイコンソウ、タカネスミレ 、ミツバオウレン、シラネアオイ、キヌガサソウ、サンカヨウ等の夏をいろどるお花たちがどんどん咲き出しています。

◎夏に大きなお花畑になるような場所も、すでに残雪も消え去り、雪消えの早かった周辺から夏の花が咲きだしています。一番の見頃は7月下旬から8月 初旬でしょう。

◎柏原新道では足元の林床にはツマトリソウ、ミツバオウレン、ゴゼンタチバナ、ヒメイチゲ、ショウジョウバカマ、コイワカガミ等が咲いています。

登山ルート等の状況

鹿島槍ヶ岳と爺ヶ岳登頂に関しては 、登山道に支障はありません。先般の大雨による影響もありませんし、残雪の心配もありません。

◎柏原新道では、例年遅くまで残るアザミ沢とガラバに雪渓が残っていますが、小屋のスタッフがカットしていますので問題ありません。ガラバ付近では落石にも注意してサッと通過してください。

◎赤岩尾根も残雪はもうありません。

◎針の木大雪渓に関しては、針ノ木小屋直下の最上部の夏道は姿を見せてきていますが、 大沢小屋から夏道を15分ほど登ったあたりから針ノ木小屋直下まで約1.5キロ間はずっと雪の上を歩きますので、不安な方は 軽アイゼン、 ストック、ピッケル等お持ちになり、適宜装着なさってください。 針ノ木小屋で軽アイゼンを借りて大沢小屋で返却することもできます。下り時には、慣れない方は軽アイゼン等を使って下りたほうが安心です。とくに針ノ木大雪渓の 中間帯から上部にかけては勾配がやや急ですので注意が必要です。下の写真でご確認ください。↓↓↓↓

主稜線のいちばん左の鞍部に針ノ木小屋が見える。(ちなみにその奥に見えるは槍ヶ岳) その下には針ノ木大雪渓が 小屋の前からずうっと 下へと続く。この写真ではわからないが大雪渓最上部の右側には夏道も現れてきている。ただ基本は長い雪渓歩きが続くので、下り時を中心に転倒滑落等には要注意です。小屋から頂上までの間の登山道上の雪はほぼ消えました。(7/15)

 

◎針ノ木岳方面への入山では、いましばらくは軽アイゼン等をお持ちになるのをおすすめします。

◎鹿島槍ヶ岳から五竜岳の間はお客さま情報では、主稜線については特に支障ないようです。

◎また鹿島槍南峰を越えると、爺ヶ岳から鹿島槍ヶ岳南峰までの間のような比較的なだらかかつ穏やかな稜線歩きとは違い、岩場が多くなり高度感も格段の違いです。アップダウンも多いので健脚者、経験者向けです。鹿島槍ヶ岳南峰から吊り尾根への下りとキレットの最核心部からキレット小屋の間の2箇所はガケの上を歩く最危険場所ですので、より慎重な通行をお願いいたします。

◎梅雨時や先般の大雨による登山道被害報告等ははありません。ただこの時期はまだまだ浮石や落石等へ十分に注意をはらってください。 また大雨が降っても登山道の全線の状況をすぐに把握することは不可能です。大雨の後で、道は大丈夫か電話等で問い合わせをいただいても、すぐにわかる術はありません。登山道に被害等があったときには引き返して小屋や警察署等にご連絡くださるようお願い申し上げます。

◎大町から扇沢駅までの大町アルペンラインや大谷原および西俣出合登山口までの道路もまったく問題ありません

◎大町から扇沢駅までの大町アルペンラインは大雨等の際には、事前に通行規制が行われ車両の通行ができなくなる場合があります。1時間に30ミリの豪雨が降った場合や、雨が止むことなく降り続き130ミリに達した場合が該当します。  ※こういった事前規制は 猿倉、中房、上高地等 北アルプス各所の登山口への車道でもあります。

混雑状況(7/ 17現在)

◎海の日連休は冷池山荘を中心にどの小屋も混み合いましたが、今週末は21日(土)が3つの山荘ともやや込み合う程度と思われます。お天気次第ですが次のピークは7月最終週末の7/2 8(土)になるものと思われます。他にも8/4(土)の週末が込み合うものと思われます。なお平日になれば大変すいておりますので、入り込みの分散化等に、ご協力いただければ幸いです。

長野県内恒例の種池山荘中学校登山の予定日は下記のとおりです。なお7月中の学校登山が雨天の際には8月後半へ順延になります。なにとぞよろしくお願い申し上げます。冷池山荘では中学校登山の実施はございません。

2018年種池山荘の学校登山日程表

  7/17(火) 7/18(水) 7/19(木)   7/23(月)
種池山荘

 100人

100人

 110人

 

 110人

 

 

 

◎申しわけありませんが冷池山荘、種池山荘、新越山荘ともに個室の予約は承っておりません。宿泊状況によってはお受けできる時もありますので当日に現地にて受付時にご確認ください。

◎お電話もしくはインターネットにてご予約をお願いいたします。お客様に少しでもゆっくりと休んでいただくためにも、また私どもにとっても部屋割り等でたいへん助かります。定員を超えると お断りすることもありますが 、なにとぞご理解いただき、ご協力をお願い申上げる次第であります。 ただ定員と申しましても基本は相部屋で、下界の宿泊施設の定員とはと違ってかなりきつめでありますのでご承知置きくださいませ。少しでもゆっくりと寝られて翌日の山行に備えられますよう、入り込みができるだけ平準化しますようご協力とご予約の程よろしくお願いいたします。 また予約はキャンセルされても、キャンセル料等は一切頂戴いたしません。雨の日や体調の悪いときには、 当日キャンセルでも構わないので、絶対無理はなさらないで下さい。

アドバイスや注意

◎下界でも例年以上にクマの出没がニュースになっていますが、北アルプスでも多めの目撃情報が寄せられています。なかなかクマに対する特効薬はありませんが、クマ鈴を鳴らしたり、人通りの少ない樹林帯の中では時々大きな声を出したりして、人間の存在をクマに知らせるようにして下さい。

◎ブヨ(ブユ)がいつもより多く出ています。頭部をおおう網をつけたり、虫除けスプレーを塗ったりして備えてください。毎年大きく腫れてしまうブヨ毒に弱い方がおられますので、弱いことを自覚されている方は事前に薬や軟膏等をお持ちになってください。

◎全国的な猛暑が続きますが、岳の上でも日中はとても暑くなっています。こまめな水分補給はもちろん日焼け対策、無理のない行動、適切な休憩等をしっかりとなさってください。

◎週末を中心に柏原新道登山口の扇沢出合付近は駐車車両で混みあいます。絶対に路上駐車や、はみ出し駐車をしないでください。黒部ダムへの大型バスの通行に多大なる支障がでて、たいへん迷惑です。大渋滞の原因や、過去には交通事故の原因にもなっています。また駐車するときは白線内に きちんと駐車して、1台でも多くの車が停められるようにしてください。柏原新道登山口のある扇沢周辺は 700m先に、年間100万人以上の来場者がある黒部ダムへの玄関口の扇沢駅があります。通常の行き止まりの登山者だけが用いる登山口行きの林道ではありません。

◎砂防工事の資材置き場のため、3年間に渡って使用できなかった扇沢橋周辺の駐車スペースも今シーズンは利用できます。柏原新道登山口周辺駐車案内図 をご覧いただき、ご確認の上で停めて下さい。なお駐車台数には限りがありますので、公共交通機関を利用しての入山にご協力下さるようお願いいたします。

◎大谷原に駐車される方は、防災工事の大型車が通行しますので、大型車両の通行に絶対に支障にならないようお願いします。 通行止めゲートの周辺には絶対に停めないで下さい。

◎昨今の お一人テントの隆盛で、どのテント場も週末はかなり混み合います。満杯になったときには小屋に素泊まりになっていただきますのでご了承ください。早めの到着設営をお願いします。例年お盆期間はテント場はもっとも込みますのでご注意ください。

◎いかなる山行でもツアーであっても、各自で装備はしっかりと用意しましょう。またコースや計画の概要は各自がしっかりと理解しておきましょう。自分がどこを通ってどこへ下山するのか、 一体どのくらいの時間がかかるのかもわかってない“連れられ登山”の方が見受けられます。インターネット等だけでなく、専門家が監修したガイドブックや山岳地図等でしっかりと情報収集をしてください。

インターネット等に発表される個人の山行記録には、早歩きや、早走り、日帰りを自慢したり誇張したものが多々あります。 またそういったものに悪い意味で触発されて、強引なコース設定の方が目立つ昨今です。あくまで個人の記録ですので、山行時間や行程はガイドブックや山岳地図等の平均的な無理のないものを参考にしてください。 どこどこ間を何時間で歩いた走ったなんてことは自慢にもなりません。朝な夕なに山の変化を楽しむ、ゆっくり登山で足元の見落としそうな、小さな花に感動を覚える、そんな登山を楽しみましょう!

近年、種池山荘から午後4時過ぎに小さな子供を連れて下山する日帰りグループが見受けられます。子供は疲れきっていて、途中からは ぐずりだすでしょうし、どんどん暗くなります。下へ行くほど大きな木立になるので真っ暗になり、大変危険です。子供のことを考えた常識ある行動、登山日程をとってください。 これは子供連れパーティに限ったことでありません。一般の成人の方でも、最近特に感じるのは無茶苦茶な日程、コースでの日帰りの人が多いことです。

◎過去、小屋で体調を崩した方の話からも、寝不足や水分不足は登山の最大の敵といっても過言でありません。最大限気をつけ、時間に余裕を持った計画による山行をお願いします。 またゆとりあるゆっくり登山で足腰の疲労回復をすることが、下山時の転倒防止につながります。

◎夏は雷と夕立に注意。2時ごろまでに小屋へ到着するのが最大の安全策でしょう。そのためにも早朝出発に心がけましょう。

人気の種池山荘の手づくり焼きたてピザは、一日20枚限定にて7月20日(金)より販売いたします。なお期間はお盆頃までの『夏のピザ祭り』と9月10日ごろから9月いっぱいの『秋のピザ祭り』に合わせてご提供いたします。ほかにも不定期で販売するときもありますが、 シーズン中毎日ではありませんのでご了承下さい。

NO 2216  中学生も大喜び。

2018 7/ 17(火) 

   本日は晴天の下、地元の池田町立高瀬中学校の1年生たちが元気よく種池山荘へ上がってきてくださいました。柏原新道の途中に残る“ガラバ”の雪渓に驚き、コバイケイソウのような今まで見たことのないお花には感動、バテ気味の友だちには声をかけて、全員で力を合わせての登頂です。今年の学校登山の第一弾、好天にも恵まれてとってもいいスタートがきれました。このあともお天気は続きそうですので、どの学校も思い出に残る記念登山になりそうです。

   そして夕方はこれで4日間連続での夕焼けに全山染まり、これまたいい思い出になってくれたはず・・・  明朝の爺ヶ岳南峰へ登ってのご来光も楽しみだし、頂上から自分達の町や学校も確認できたらいいですね!  雷鳥の親子もきっと顔を出してくれるはず・・・ 

連日の夕焼けです。朝焼け、夕焼け、満天の星空に遇えるのは、山に泊まる醍醐味ですね。7/17
今までは下から眺めるだけの爺ヶ岳。初めての登山はどうだったかな? (7/17)
やや雲は多めも、今日も好天に恵まれた鹿島槍ヶ岳。まだまだこの天気は続きそう。 (7/17)

NO 2215  大快晴続いた3連休!

2018 7/ 16(月) 

   海の日3連休という今夏最初の3連休という大きな節目にもかかわらず、当情報を しばらく更新できなかったことを先ずもってお詫び申し上げます。7月初旬の更新の際にも、なんか変な感じ・・・  更新にも手間取るなぁ・・・   メールもなんか変? なんて思っていたら、実際このホームページなどを管理しているサーバーに大きなトラブルがあったようで、その後当ホームページからのネット予約もできなかったり、当ホームページの閲覧そのものもできない状態がしばらく続いてしまったようでした。ネット社会の弱点というか、盲点というか、当方としましても正直どうにもならない状況でした。皆様にはトップシーズン入りを直前にたいへんご迷惑 、ご心配をおかけする形になってしまい、たいへん申し訳なく思っております。

   またシーズン入り直前のヘリコプターによる、荷上げ作業も諸般の事情でたいへん遅れてしまった上、先々週の大雨以降も不安定な天候が続いてなかなかスムーズに進まず、一進一退の荷上げ作業が続き、3つの山荘の全便全物資が小屋に上がったのが、海の日3連休初日ということになり、なかなかH.P情報更新の余裕を持つことができませんでした。 あらためてお詫び申し上げます。

   さてそんななかでの3連休の開始となりましたが、 先般の大雨もあって、針ノ木大雪渓を除けば登山道上の残雪もほ消え去り、お客さまも順調に往来されました。ただ下界の異常すぎる暑さは岳の上も例外でなく、最高気温24度を超えるようなこの猛暑には皆さん少々参られていました。お天気は3連休に入ってからは、それまでの日中に沸き立つガスもなく、終日の夏空が続く天気となりました。またそれまで続いた雷雨の発生もなく安定感たっぷりの主稜線でした。お天気の安定が予想されたこともあり、ここ数年ではいちばんのにぎわいになった鹿島槍ヶ岳、爺ヶ岳周辺でした。

   なお3連休中もお問い合わせをいただきましたが、種池山荘手づくりピザは、ようやく材料等も全部荷揚げされ、スタッフもそろって、手が回るようになってまいりましたので、7月20日より8月のお盆ごろまで “種池山荘 夏のピザ祭り” を開催いたします。また9月にも “秋のピザ祭り” を開催いたしますのでご賞味下さい。

   また明日からは、種池山荘において来週にかけて恒例の地元の中学校の学校登山が実施されます。先般ご紹介しました際に、日付に間違いがありましたので訂正させていただきます。下記のとおりですのでご確認下さい。7月17日(火)・7月18日(水)・7月19日(木)と7月2 3日(月)の4日間に100人ほどの規模の中学校登山が柏原新道を登ってきてお泊りになります

海の日3連休の最終日も好天スタートです! 昨年から発売の『登山道』Tシャツが人気です。7/16
もうしばらくこんなお天気が続いてくれそうな気配・・・  (7/16)
当初期待の“超大当たり”まではいきませんでしたが、まあまあの当たり年のコバイケイソウです。
もはや盛夏の雰囲気。隠れ花街道の新越稜線もにぎわった3連休でした。(7/15)

NO 2214  大雨続く。

2018 7/ 6(金) 

  雨の止み間もありましたが、基本は本日も降り続いた一日になりました。鹿島槍ヶ岳周辺の降り出しからの雨量は、300ミリをはるかに超える大雨となっています。近畿、四国、中国、九州と、とっても広い範囲で大きな豪雨被害が出ているわけですが、毎年毎年どこかで発生する梅雨末期の集中豪雨被害にはため息が出てきます。明後日以降は梅雨前線も北上傾向のようですが、今しばらくは雨に対する備えが必要なようです。

  なお昨夜一報を報じたアルペンライン扇沢線への土石流による通行止めは、本日午前中に復旧」しております。

NO 2213  長野県の梅雨明けはややフライング気味だったでしょうか? ・・・

2018 7/ 5(木) 

   しばらく安定したお天気が続きましたが、昨日の未明からは梅雨らしい雨が降り始めました。昨日の日中は小康状態もあったものの、午後遅くからは本格的な雨降りに移行し、本日5日はほぼ終日に渡っての土砂降り状態が続いている鹿島槍ヶ岳・爺ヶ岳周辺です。降り始めからすでに200ミリを超える強雨の雰囲気もまさに梅雨末期の豪雨といった感じで、心配も付きまとってまいります。

  今夕には山麓の大町〜扇沢間の県道大町アルペンラインも途中で土砂崩れが発生したようで、通行止めになっているようです。この雨は週末にかけてさらに勢いを増しそうですので、週末登山を計画されている皆さんは、山岳地帯のことはもちろん、途中の交通網の状況等も十分に考慮され、決してご無理のなきようお願いしたいと思います。

  毎年関東甲信という非常におおざっぱな括りのなかで、北アルプスをも含む長野県も一緒に梅雨入り宣言や梅雨明け宣言が出されるのですが、太平洋岸の東京や横浜、千葉といったところと同じ土俵に立つのはかなり無理があるかと思っています。今年もあのタイミングで富山県などの北陸三県に梅雨明け宣言が出されなかったことだけは賢明だったかと思われます。 7号に続いて台風8号の動向にも注視しないといけませんね。もうしばらく雨の季節が続きそうな後立山連峰です。

昨日まで池面を覆っていた残雪も消え去り、強雨が直接水面を叩きつけます。(7/5)
種池山荘の先に見える雪田も、この大雨でその面積を一気に小さくしそうです。雪の消え去ったあとには7月下旬にかけて、チングルマのお花畑が咲き乱れます。(7/5)
チングルマやコバイケイソウ、コイワカガミは久々のまとまった雨をどこか喜んでいるような・・・(7/5)

NO 2212  夏への序章。

2018 7/ 5(木) 

  しばらく安定傾向のお天気が続き、長野県の梅雨明け宣言も発表されたり、お花の開花も早めであったりでお客さまの動き出しも、近年ではもっとも早い今年の夏山シーズン入りです。女性の皆さんがもっとも楽しみになさっているお花の開花もいたって順調に推移している感じです。早く消えたところからはシラネアオイやキヌガサソウ、シナノキンバイ、キンポウゲ、ハクサンイチゲなどの大きなお花も咲き始めております。ただ種池周辺、新越山荘周辺、冷池テント場北方の、この先大きなお花畑になる場所には、まだまだ残雪があり、それが消え去ってさらに2週間近く経ってからお花たちが開花しますので、楽しみはまだ先のことです。

  また6月後半に雨が少なかったせいか、一時期は相当に早めに推移していた雪融けも、このところはかなり平年並みに落ちついてきた感じです。ただ昨日から続く大雨は、また雪融けを加速させそうでもあります。 残雪の状況は、柏原新道に2箇所、赤岩尾根に1箇所雪渓が残っていますが、小屋でカットしていますので、注意してご通行なさってください。また主稜線にも種池周辺、新越山荘周辺、冷池テント場北方に雪田が残っていますが、注意して山側を歩くこと、雪田から夏山登山道への下りのタイミングではストック等でバランスをとって通過する等、気をつけていただきたいと思います。また6月の終わりには、針ノ木小屋も入山されて、小屋のスタッフの皆さんで針ノ木小屋から針ノ木岳にかけてのトラバース上に残る何箇所かの雪田の雪切りもやってくださっております。ただ針ノ木大雪渓を含め、いましばらくピッケルアイゼン等の携帯をお勧めしたいと思います。

  あと遅くなってしまいましたが、最後に今夏の種池山荘に泊まられる中学校登山の日程をご紹介しておきますと、7月17日(火)・7月18日(水)・7月19日(木)と7月2 3日(月)の4日間に100人ほどの規模の中学校登山が柏原新道を登ってお泊りになりますので、よろしくお願い申し上げます。  まもなく梅雨明けへ! そして海の日3連休へ! 今年も待ちに待った夏山シーズンの到来です。  

重厚味あふれる剱岳の大展望。(7/2)
可憐なシラネアオイに心奪われて・・・(7/2)
立山連峰をバックに種池山荘。新緑も濃さを増してきました。(7/3)
鹿島槍ヶ岳も海の日連休は今夏最初のにぎわいになることでしょう。(7/3)
5輪とも全〜部つぼみを持った元気なコバイケイソウ。(7/2)
針ノ木小屋から針ノ木岳へ向けてのトラバース斜面。針ノ木小屋のスタッフが夏道に沿って切って下さったトレースが見える。しばらく滑落には要注意です!(7/2)
針ノ木小屋の上に遠く槍ヶ岳の穂先が聳える。小屋の直下の大雪渓はまだまだ残雪たっぷりで斜面も急ですので、要注意です。(7/2)