▲▲ 最 新 情 報    : 2015 / 10月  ▲▲

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NO  1884   十月晦日。   

2015  10/ 31(土)

   大町からは岳とのあいだに中間雲が入ってしまい、終日に渡ってすっきりと後立山連峰の山並みが見えない一日となりました。ただ朝方雲のすき間にチラッと見えた鹿島槍ヶ岳は頂上で15センチぐらいの積雪に思われました。また雲の下に見えた扇沢の谷や高瀬川の谷の奥に見える山裾は1500mぐらいまで、雪化粧して、今季もっとも下部まで雪線を下げていました。おそらく昨日は扇沢駅辺りでも初雪が舞ったことと思われます。雪も降る度に、里へ里へと順調に下りてきているのがわかります。昨年の大町は11月13日に初雪がチラチラ舞いましたが、もういつやって来てもおかしくない時期に突入です。

   明日はいよいよ11月入り、山小屋の各種残務処理やら事務仕事に忙殺される毎日でしたが、明日以降は暮れに向けてさらに気忙しさも増しそうです。今年も早くも2ヶ月だけになってしまいましたね・・・・

朝方はチラッと見えていた爺ヶ岳以北も、その後は雪雲の中の一日。ただ夕刻には雪雲の厚みもなくなってきました。明日の11月初日は本州も移動性高気圧におおわれてきそうです。明朝は放射冷却も手伝って、大町も今秋一番の冷え込みになりそうです。(10/31)

NO  1883   静寂。   

2015  10/ 28(水)

   扇沢登山口周辺の駐車スペースに置いてある車輌の転落防止のための、留め石を撤収しに午後行ってきました。除雪の際にじゃまにならないようにするためです。岳は昨夜からの雨が午前中までパラパラしてたようでしたが、午後には完全に上がり、赤沢岳からスバリ岳の稜線も見えてきてました。今朝は大町もたいへん暖かかったですが、岳の上も同様のようで、雪に変わることはなかったようで、黒々とした主稜線が横たわっていました。

   今日は登山口周辺には、一台の車輌もなく、黒部ダム観光の車も時おり行き交うだけです。すでに周辺の木々も、ほぼ葉を落とし、雪への備えも待ったなしといった感じでした。黒部ダムや室堂への入場も、あと一ヶ月余り・・・  まとまった降雪を待つ、立山初滑りねらいの方は、さぞや本格的な寒波到来を待たれていることでしょうね。   

静けさただよう柏原新道登山口です。立山黒部アルペンルートに多くお越しいただいている台湾からのお客様も、この時季は新雪ねらいの皆さんがが多いようです。(10/28)

積雪に備え、留め石もすべて撤去しました。駐停車の際にはご注意ください。(10/28)

NO  1882   大町初霜そして結氷。   

2015  10/ 26(月)

    ちょっと寝坊してぐずぐずしてたら、田んぼ一面に降りた初霜は撮りそこねてしまいましたが、赤く色づいたニシキギの葉を添えた初氷はみなさんにお届けできてよかったです・・・  平年よりは1週間ぐらい早めの初氷でしょうか。北海道の平地部では広く各所で白くしたようですが、大町の里に空からのプレゼントが届くのも間もないことでしょう。

今日は昨日の雪がまだ残る鹿島槍ヶ岳でしたが、夕方までにはだいぶ消えました。たわわな秋の実が、新雪の鹿島槍にはよく似合います。(10/26)

大町初氷。10月中の初氷は、例年にくらべ早めのほうですね。(10/26)

NO  1881   冬の足音も少しずつ大きく。   

2015  10/ 25(日)

   昨夕の寒気の南下はさほどでなく、今朝の鹿島槍ヶ岳は下から見て、頂上付近で5センチぐらいの積雪というところでしょうか。ただ鹿島槍ヶ岳以北の後立山連峰の峰々は標高2000mぐらいから上部はしっかりと白くして、まだまだ薄っすらながらも今秋いちばんの白さになりました。

   なお今日は所用で富山県へ行ってきましたが、剱岳や立山方面も、昨夕の降雪は以外に少なかった感じで、鹿島槍より少ないくらいに、下から見えました。かえって南 にそびえる薬師岳のほうがしっかりと積雪している感じで輝いていました。

   どちらにしましても、今週半ばからは、またまた雪の降りやすい感じの気圧配置に移行していきそうですので、北アルプスは少しずつ冬へと移ろいそうです。今度の日曜はもう11月入りになりますが、3ヶ月予報では降雪は少なめといった予報が報道されていた気がしますが、今冬の序盤はどんな感じの入りになるんでしょうか。

今朝の鹿島槍ヶ岳は雪線を2000mぐらいまで下げました。(10/25)

一方鹿島槍より南の蓮華岳は2500mぐらいから上がうっすらと白くなりました。(10/25)

剱岳の西面も以外に雪が少なく見えますが、もう秋山気分で登れる状態ではありません。(10/25)

NO  1880   油井宇宙飛行士も宇宙から紅葉満喫。   

2015  10/ 24(土)

   昨夕の長野県内ニュースで、小学生が国際宇宙ステーションで現在活躍中の油井亀美也宇宙飛行士と無線交信をしているのを紹介していました。その中で、油井さんが宇宙からも日本の紅葉がきれいに見えてますよと話されていました。おまけに日本のかなりの部分が紅く染まった写真も紹介されていました。そうか〜宇宙からも紅葉が見られるんだぁ・・・・・   そういえば冬には気象情報なんかで、気象衛星ひまわりの撮影画像の説明で、快晴の冬晴れの日に、白く見えるのは雲じゃなく本州中部の高山帯の積雪による白さですよなんて、気象予報士が説明してくれるときがあります。宇宙にいたんじゃ季節感なんて全然感じないものかと思ったら、ちゃんと春夏秋冬を味わうことができるんですね。

   寒気流入で今夜の中部山岳は降雪になる可能性が大ですが、そうすれば真っ赤な本州に、北アルプスや妙高山や白山や越後三山や、東北の山々などが点々と白く浮かぶんでしょうね。季節感に敏感な日本人にとっては、とってもうれしいことですね!

   ちなみに油井さんは長野県川上村生まれの、中年の星といわれる長野県のスパースター! きっと故郷の奥秩父の峰々や千曲川源流の山々、八ヶ岳などの紅葉もなつかしく思われていることでしょう。来年はのんびりと、ふるさとの素敵な紅葉にどっぷりと浸っていただきたいものです。狭いステーションの中でのミッションを、窓から日本を眺めながら頑張ってください。

   油井さ〜ん、大町の紅葉も見えますか〜    宇宙から目を凝らして見てくださいね。

下山したスタッフと大町市の東側 霊松寺山の中腹に建つ、古刹霊松寺に行ってきました。   例年より10日以上も早い色づきです。やっぱり神社仏閣と紅葉の組み合わせは、日本人にとってははずせませんね。(10/20)
水と紅葉の組み合わせも絶対にかかせない“三大紅葉”ですね。宇宙から見たら紅葉の日本列島と真っ青な太平洋や日本海とのコラボレーションが、絶品なんでしょうかね・・・               いくらなんでもスケール大き過ぎ!!ませんか。

NO  1879   冬を前にいろいろとプチ遭遇。   

2015  10/ 23(金)

    赤岩尾根の分岐点で休んでいたら、高千穂平の上空にタカかワシが十数羽円を描いて舞っています。そのうちには数羽ずつ主稜線を高く超えて黒部側へと飛んでいきました。タカの渡りのようでした。一方座っている近くでは、名前も知らない小鳥達がやはり、群れを作りながら主稜線を南へ渡っていきます。カレンダーなんてなくても、気象予報士に言われなくても、みんな冬の到来をキャッチしているようです。

鹿島槍ヶ岳を背に、また一羽南へと羽根を進めます。上空に小さく見えます。(10/23)
好天下こちらも南方向へ。アメリカ軍の訓練はいつも北へ向かうので、これは自衛隊の訓練かな? どちらにしてもオスプレイ(タカの仲間のミサゴという鳥のこと)の渡りではないですね。(10/23)
こちらはまだのんびりとひなたぼっこ? 冷池や種池が氷りつくのもあとわずか。そろそろ冬眠準備しなくちゃね!サンショウウオくん!(10/23)

NO  1878   長く続いたお天気ですが・・・   

2015  10/ 23(金)

    週間天気予想図を見ていても、明日の土曜日の夜から、そして来週の水曜日と、気圧配置が冬型になりそうなので、今日はあわてて小屋へ忘れ物を取りに行ってきました。岳の上は、今日もほとんど無風の小春日和状態。先般の降雪も、剱岳立山、槍ヶ岳などに少し残っているのが見えるぐらいでした。今回の寒波はどんな感じになるでしょうかね。

先日の立山方面の雪もわずかに残るだけになりましたが、明晩はまた白くするかもしれませんね。(10/23)
冬枯れの鹿島槍ヶ岳は益々格好よく堂々としていて、好きです。日当たりのいい南側斜面に、今日は積雪は見られません。(10/23)
2,3人が行き交うだけの静かな晩秋の一日。柏原新道が通れなくなるのも、もうそう先のことではありません。(10/23)

NO  1877   長くもあり、短くもあり。   

2015  10/ 19(月)

    まだまだ残雪たっぷりの4月21日の小屋開け入山から半年間、すべての小屋閉め作業が完了して本日スタッフ一同無事に下山いたしました。最後まで残って作業に当たったメンバーはもちろん、短期、中期で頑張ってくれた仲間も含めオールスタッフに感謝感謝です。

   今年の小屋閉め作業は、この時季には似つかわないポカポカ陽気が続いて、大いに助かりましたが、もういつ真冬の山に変身してもまったく不思議でない季節に入っています。このあとは猛烈な風雪に耐えて三つの山荘ががんばってくれるのを信じるのみです。

NO  1876   感謝の一日。   

2015  10/ 18(日)

   シーズン最後にふさわしいおだやかなお天気の中、最後のお客さまをお見送りして、詰めの小屋閉め作業に余念のない一日になりました。これにて4月に始まった長いシーズンも、いよいよオーラス。お越しくださった皆様にはあらためて、御礼を申し上げます。心よりありがとうございました。

NO  1875   穏やかに営業最終日。   

2015  10/ 17(土)

    昨日今日と小春日和モードの中、シーズン最終幕を迎えました。営業最終日の今日はガスのかかる時間帯もあったものの、日中もときどき視界が開け、今季最後のお客様も十二分に晩秋の北アルプスを堪能していただきました。明日は北海道を寒冷前線が通過するので、北アルプス北部もやや雲が多めかもしれませんが、大きなくずれはないことでしょう。明日は最後のお客さまをお見送りして、体育の日連休後に本格化した小屋閉め作業も、いよいよ文字通りの仕舞いの作業になりそうです。雪のない、あたたかな小屋閉めで大助かりです。  

日中もガス多いものの、ガスの隙間の向こうには立山が垣間見られる。(10/17)
お昼過ぎにはガスが上がり鹿島槍ヶ岳も登場です。(10/17)
西日を受ける鹿島槍ヶ岳は、落葉もすべて終わり、晩秋の色そのものです。先日の雪も日向にはありません。(10/17)
種池山荘も小屋閉め作業が順調に進みます。(10/17)

NO  1874   三大紅葉!

2015  10/ 14(水)

   山岳関係だけを拾っても三大霊山、三大雪渓、はたまた三大急登だとか、まあいろいろありますが、かように日本には三大○○が数多くあります。つい1週間ほど前のニュースでも、夜景サミットとやらで神戸、長崎、札幌が新三大夜景とかに決まったとやっていました。まあ昨今の三大○○は大方観光宣伝のためや、地域起こしのためのものが大半だと思っていますが・・・・  

   ところで今年も当情報をご覧の皆さんは、北アルプス各所の錦秋を楽しまれたことと思いますが、その紅葉の絶頂帯もすでに、登山口周辺の車で行けるところまで大下降を果たし、さらに多くの皆さんに楽しんでいただいていることと思います。 

   そんな中で皆さんは“三大紅葉” はって問われると、何とお答えになられるでしょうか。すぐにA岳とB沢とC高原かななんておっしゃる野暮な方はどなたですか・・・・  ちなみにインターネットで検索してみると、袋田の滝と耶馬溪と嵐山だとか、日光だとか書かれているものがありますが、どなたもそれが日本の三大紅葉だなんて知らないし、すぐに認めたくもないですよね。 さらに言えば日本の紅葉にランキング付けなんてこと自体が、まさに愚の骨頂ですよね。人によってはお隣のお宅のドウダンツツジの垣根の紅葉がサイコーという方も居られるでしょう。 さように日本中には、素晴らしい紅葉黄葉橙用が山ほどあるんですよね! そう、山ほどあるんです。

   私が山ほどある紅葉の中でいう “三大紅葉” の一番目は、山岳地の紅葉、そして2番目は水とのコラボレーション、ようするに渓谷や峡谷、湖水等の紅葉、そして3番目は庭園および神社仏閣等建造物とのコラボレーションです。 要は決まった場所ではなく、紅葉の種類、バリエーションのことです。先にも申し上げましたが、もし場所でランキングを決めるなんてことがあったら愚の骨頂、多様な日本の素晴らしい紅葉を理解できてない、了見の狭い器量のない人間の行為にしか思えません。今年も山好きの皆さんは、もう最初の山岳の雄大な紅葉シーンをたっぷりと楽しまれたことと思います。爺ヶ岳や鹿島槍ヶ岳周辺の今紅葉シーズンもすでに幕を下ろし、早や登山口周辺まで、紅葉の絶頂帯も下がっていますが、このあとも低山へ、南の山々の紅葉へ、 麓の渓谷へ、郊外の渓流や滝へとあちこちのモミジに逢いに足を運んでいただきたいものです。日本中に素敵な紅葉黄葉が待っているはずです。

   ちなみに3番目の神社仏閣等建造物とのコラボレーションですが、京都の三千院も素晴らしかったし、地元大町市の霊松寺も素晴らしい・・・  そんななかで、今でも思い出されるのが、20年以上前の小屋閉め後に行った北海道は函館のトラピスチヌ修道院の黄葉紅葉です。

    今年も山が終わったら、どこかの燃え上がる紅葉、しっとりとした優しい黄葉に逢いにいきたいものですね。  ぜひ秋には山岳の紅葉、水とのコラボの紅葉、神社仏閣等と庭園との紅葉、この3種類の紅葉を楽しみ、自然に感謝するというスタイルが、日本中に根付いていってくれればうれしいことです。

今秋も柏原新道 〜爺ヶ岳の “包優のモミジ” を多くの方々に満喫していただきました。北アルプスへ、京都へ鎌倉へ、そして地元の里山へ、地元の隠れた名刹へと、もっともっといろんな紅葉を楽しみましょう!愛でましょう。

NO  1873   冬の足音もより大きく・・・

2015  10/ 14(水)

   昨夜は平地の旭川市から初雪の便りが、そして今日は青森の岩木山や加賀の白山からも初冠雪のニュースが届きました。いずれも平年より早めのようですね。そして北アルプスの降雪にしましても、降る度に少しずつですが、かさを増してきています。今日から来週前半にかけては、東西に長い大きな高気圧に覆われて好天が続きそうですが、全国的に季節時計の針は、平年よりだいぶ速く進んでいるようです。今週末は好天が期待できそうですが、来週後半はまたまた発生した台風の動きによっては荒れるかもしれません。どちらにしましても北アルプスの高い峰々や北側斜面は、雪と氷の世界に入ってきていますので、慎重な行動をお願いいたします。冷池山荘と種池山荘の営業は残すところあと3日。五竜山荘、唐松山荘、白馬山荘などの後立山連峰の主だった山小屋も同様に、10月17日(土)が最終宿泊日になります。

昨日は頂上をはっきり見せずじまいだった鹿島槍ヶ岳もきれいに頂を見せました。(10/14)

日が高くなるに連れて鹿島槍も南側斜面は、白い面積もどんどんと小さくなっていきますが、これが裏側の北斜面になれば、全然世界は違うはずです。(10/14)

冷池山荘から見た種池方面は木花(霧氷)の杜です。(10/14)
昨日からの雪は剱岳立山主稜線では、10センチ超の降雪でしょうか。(10/14)
針ノ木岳、蓮華岳もしっかり冠雪。ほぼ北側斜面になりますので、夕方になってもまだまだしっかりと積雪が残っています。すでに針ノ木小屋や船窪小屋も終了しています。(10/14)   

明日は高気圧が真上にやってきます。さらなる好天が期待されます。(10/14)

NO  1872   ブルブルの一日。

2015  10/ 13(火)

   終日雪がパラパラ舞う、最高気温も0度程度の寒〜い一日でした。当然のことながら、小屋閉め作業も小屋の中の片付けや整理、在庫確認等の仕事が中心です。夕方前には雪も止み、周囲の山々も姿を見せ、明日からの好天を期待させます。、来週初めにかけては、大きな高気圧に覆われてお天気も続きそうで、外仕事もはかどりそうです。

   なお昨夜からの降雪は2300mから上を白くし、鹿島槍ヶ岳頂上辺りで最大で4センチぐらいと思われます。お天気続けば日向の雪はあっというまに消えるでしょうが、日影の雪はしばらく残ることでしょう。何回もお伝えしていますが、鹿島槍ヶ岳南峰から五竜岳方面への縦走は、慣れない方にはまったくすすめられません。自重ください。

朝の種池山荘。なかなか積雪を増やせない今冬シーズンの序盤です。(10/13)
夕方近くなってガスもすっかり取れてきました。(10/13)

まだまだ量は少ないものの、爺ヶ岳もしっかりと冠雪。(10/13)

 
鹿島槍ヶ岳も早くも3回目の冠雪。(10/13)

NO  1871   3連休終了。

2015  10/ 12(月)

   3連休の初日は絶好の登山日和に、2日目の昨日は未明から朝方にかけて冷たい雨、その後は回復して曇り空、そして夕方からはふたたびの雨降り、 そしてその雨は今日の未明にかけては、標高の高い鹿島槍ヶ岳や剱岳立山等の2700m以上で2センチ程度の降雪になりました。そして連休最終日の本日は朝から青空 も見え隠れしましたが、日本海側から気圧の谷が南下してきたため、午後からはまた小雨模様と、天気は目まぐるしく変わった3連休となりました。 このあと今夜から明日にかけては、 気圧配置も冬型になってまた降雪も予想されますが、3連休中は寒気の流入もある中で、日中に関しては大荒れになることはなく、事故等の報告もなくてさいわいでした。

   これで小屋の営業も、残すところ5日間ほどとなり、明日からは小屋閉め作業も本格化していきます。 北アルプス北部の山小屋の営業についても、そのほとんどが今週いっぱいで終了となります。すでに稜線を吹きぬける風はとても冷たくなっています。防寒対策をしっかりとお願いいたします。

鹿島槍ヶ岳は昨夜から今朝にかけては、再び冠雪しましたが、日向の部分は日中の日差しでほとんど消えました。(10/12)

ただ夕方からはまたまたの降雪です。今夜はもう少し降りそうな感じです。(10/12)

NO  1870   サプライズ。

2015  10/ 10(土)

   薄曇りの日差しの弱い午後でしたが、突然の上空の変身。みごとな夕焼けはお泊りのお客さまへの思わぬプレゼントとなりました。

あ〜した天気になあれ。(10/10:種池山荘)

NO  1869   3連休は好天のスタートですが・・・

2015  10/ 10(土)

   さすがは晴れの特異日と云われる10月10日です。日差しがやや弱く、午後にかけては薄曇りですが、午前中は日差しもありなかなかの秋空が広がりました。このまま明日も明後日も、このお天気が続くことを誰しもが願うわけですが、明日は日本海から前線が下がってくる予想ですので、雨の時間帯もでてきそうですし、明日の夜から明後日にかけては、冬型気圧配置になりますので、降雪も予想されます。しっかりとした装備 、心構えにてお願いいたします。

   なお今日から始まった体育の日連休ですが、下界の低温傾向のせいか、それとも2日目の雨マーク予想のためか、はたまたシルバーウィークの反動か、静かな3連休になりそうです。そういえば昨年もとても大きな台風19号が来るぞ!来るぞ!来るぞ!ということで、好天にも関わらず、お客様の入り込みはまったくパッとしませんでしたが、2年続きの静かな体育の日連休になりそうです。とにもかくにも今季営業も残すところ一週間となりました。

鹿島槍ヶ岳も晩秋の風情が日に日に深まります。(10/10)
さわやかな秋空の下、3連休ということもあり、小さなお子さんも上がってきてくれました。(10/10)
種池山荘ピザ祭りも、4シーズン目を迎えて、完全定着、お客さまへの認知度も上がってきました。感謝の気持ちも込めて連休中は800円の特別価格にてご提供!

NO  1868   鹿島槍うっすらと初冠雪

2015  10/ 9(金)

   昨日は終日にわたって雪雲におおわれていた鹿島槍ヶ岳も、今日はすっきりと全山顔見世。昨日の未明と昨夜の雪が 、頂上付近では2センチ程度と思われる積雪となって、今季の初冠雪となりました。同じように剱岳なども、本当にうっすらと初冠雪となりました。当然この程度の降雪でしたので、雪は 日が高くなるに連れてあっという間に消えていきました。

   こんな状況ですので、爺ヶ岳登頂や鹿島槍ヶ岳南峰までの登頂については、今日現在はアイゼン等なくても問題はありません。ただ鹿島槍ヶ岳南峰から北峰へかけての、裏側斜面には凍結した残雪や氷が残っているものと思われます。本日は昨夜五竜山荘にお泊りになられた方が 、五竜岳と鹿島槍ヶ岳を縦走して、冷池山荘泊まりのご予定で来られる はずでしたが、ご予約の3パーティとも、五竜山荘から五竜岳間の北側斜面がガチガチに凍結していた為、全員のみなさんが、縦走を自重されて、遠見尾根下山の安全策をとられました。

   久しぶりの今日のような穏やかなお天気が、明日からの体育の日3連休中も続いてくれればうれしいのですが、低気圧の通過や寒気の流入も予想されていますので、鹿島槍ヶ岳〜五竜岳縦走は自重していただくのが、最良と思います。この3連休中も、突然の天候の急変や降雪、冷たい強風等には十分にご留意くださるようお願いいたします。

朝方は冷たいガスにおおわれ、コバイケイソウの枯れ穂にも霧氷の華。(10/09)
ガスも晴れて、目の前には霧氷の華咲く爺ヶ岳北面が広がりました。(10/09)
先日まで真っ赤に燃えた種池山荘の“小屋裏モミジ”も霧氷の森へ。よ〜く見ると剱岳立山も頂上が薄っすらと初冠雪。(10/09)
刻々と霧が晴れ初冠雪の鹿島槍ヶ岳が登場。(10/09)
どんどんと消えてしまい、南峰と北峰の頂上部分にかろうじて白いものが見えるだけに・・・ でも裏側斜面に廻ると登山道も凍結したままでしょう。(10/09:10時)

NO  1867   ガス去りて、木花咲く。

2015  10/ 8(木)

   最高気温も1度程度の、東京の真冬よりはるかに寒い北風の吹き荒れる一日でした。ただ日中は雪雲が切れる時間帯もあり、青空がのぞく瞬間もありました。その瞬間にはガスが木々に吹き付けてできた美しい霧氷の華が、爺ヶ岳や鹿島槍ヶ岳の斜面一面に広がっていました。ただ午後はふたたび雪がチラチラする時間が多くなり、夕方にはまたまた小屋周りもうっすらと白くなりはじめました。明朝は木花の白さだけでなく、降雪で白さも増幅した爺ヶ岳や鹿島槍ヶ岳がお目見えかもしれません。

   雪の量や冷え込みの度合いにもよるかもしれませんが、基本 冬山完全エキスパート以外は、体育の日連休中の鹿島槍ヶ岳南峰から五竜岳への縦走や、鹿島槍北峰へのピストンなどは自重していただくのが、最良かと思われます。事故のない最後の3連休にしていただきたいものです。

今朝の降雪そのものは薄っすら程度でしたが、一気に氷の世界がやってきました。(10/08)
標高2300mから上は、すべての木々に霧氷の白い華が咲きました。鹿島槍は終日雪雲の中でした
登山道わきのチングルマの枯れ色の綿毛にも白い華が咲きました。(10/08)
冷池山荘から見た種池方面。(10/08)

NO  1866   2015初雪。

2015  10/ 8(木)

   台風23号が発達して基本的に冬型気圧配置になっていますが、今朝は寒気が流れ込んで、種池山荘では初雪を観測しました。本当は今朝よりも今夜あたりに舞うのではと思っていた初雪予想でしたが・・・・  種池山荘の前庭もうっすらと雪化粧です。粉砂糖をふり掛けた程度の初雪ですが、なにごとも初物はいいものですね。身が引き締まります。   

   ところで今秋の北アルプス初雪シーンは、寒気をふくんだ雲が、地域限定的に入り込み、白馬岳や穂高岳そして槍ヶ岳などでそれぞれ別々の日にすでに観測しているようです。ただいずれも薄っすらと白くした程度の初雪のようです。今朝の雪も後立山連峰方面だけかもしれませんね。なお今朝の雪 も、日が当たりだすとあっという間に消えてしまいましたが、ここ数日日中も温度低めの状態も続いていますので、鹿島槍ヶ岳頂上北側斜面のような、標高も高く日当たりも弱いような場所は、凍結に注意が必要なのは申し上げるまでもありません。どちらにしましても、いつ本格的な降雪になっても、不思議でない季節に入っていることだけは間違いありません。

   さてあさってからの体育の日連休もシルバーウィーク並みの入り込みを期待して、手ぐすねを引いて待っていましたが、ご予約はさほど伸びず、大きな混雑はなさそうな感じです。お天気動向を見極めておでかけいただければと思います。

ケーキにまぶした粉砂糖のよう・・・  種池山荘のパティシェは誰かな?(10/8)
葉を落としたナナカマドは赤色衣装から白色衣装へ。(10/8)

NO  1865   晩秋へ。

2015  10/ 6(火)

    連日の好天ですが、温度は低めの状態が続き、肌寒い毎日です。お客さま情報では一昨日の朝方は、鹿島槍の頂上でもいくらかみぞれ交じりの時間帯もあったようです。もう主稜線の木々はすべて葉を落とし、朝早くから渡り鳥が南へ急ぐ姿が見られる季節になってきました。

   折りしも今朝は帯広から、初霜を観測とのニュースが届きましたが、これからは北の大地では平野部からも、そして本州中部では高い山々から、白い便りが日増しに増えていきそうです。小屋の営業も、残すところ2週間をきりました。

布引岳からの鹿島槍ヶ岳。(10/6)
鹿島槍ヶ岳頂上からの五竜岳、白馬岳方面。いつ本格的な寒気が到来しても不思議でない季節です。(10/6)
目を南に転じると、爺ヶ岳の奥には表銀座の山々と槍穂高連峰。先日までの錦秋はもはや夢の中です。(10/6)

NO  1864   雲海の上は別世界。

2015  10/ 5(月)

    山の上は肌寒い一日も、おだやかな秋空が夕方前まで広がりました。厚い雲海の下、日差しのあまりない登山口から上がってこられた皆さんは、雲海上のこの好天に大感激です。明日もお天気は続きそうです。

   このところ朝方はほぼ連日の氷点下、日中の温度も5度程度までしか上がらない日が度々ですが、小屋より500m近く標高が高い鹿島槍ヶ岳頂上などは、もっともっと寒いのは当然です。手袋等は必携ですし、北側斜面は霜が降りたり凍結したりしている場合が想定されますので、気をつけていただきたいと思います。

信州側は厚い雲海が覆う一日です。雲海の下では想像できない秋空の一日でした。(10/5)
黒部側はスッキリとした一日。ナナカマドは赤い実を残して落葉です。(10/5)

NO  1863   ファイナルステージ。

2015  10/ 4(日)

   10月1日から2日にかけての、台風21号くずれの強風は、錦秋のステージの幕下ろしを早めてしまったようで、柏原新道の “包優のモミジ” も、終幕近しです。今日も朝方は寒気が流れ込み、時雨模様のなか、白馬岳頂上などでは今秋2回目の雪が舞ったようでしたが、爺ヶ岳や鹿島槍ヶ岳周辺でも初雪が舞っても不思議でない陽気でした。日中は早々にお天気も回復はしたものの、日は弱く冷たい風が吹きわたる一日でした。すでに小屋の建つ主稜線の紅葉はほぼ終了。紅葉の中心帯はすでに、中腹より下まで下がり、登山口辺りでもかなり色づいてきている状況です。週明けは高気圧がやってきてお天気も続きそうな気配ということで、暖かい服装にて柏原新道名残のファイナルステージをお楽しみにおでかけください。

   ところで次の週末は、今シーズン最後の、3連休体育の日連休ですが、またまた発生した台風23号の動きからは目を離せません。明日からは台風の進路や速度をしっかりとご確認のうえで、今シーズン最後の爺ヶ岳・鹿島槍ヶ岳登山をご一考くださいませ。

柏原新道 “包優のモミジ” 。今年も優しい紅葉黄葉に魅せられました。(10/4)
柏原新道“水平道”あたり。最後のステージです。(10/4)
柏原新道 “石ベンチ” に憩う。落葉したダケカンバの白い幹も素敵です。(10/4)

NO  1862   “種池ピザ” だ〜い大大好き

2015  10/ 3(土)

   もう今年で4シーズン目かな? 種池山荘でのピザ祭り。当山荘が冬のあいだ、爺ガ岳スキー場で営業している “パウダーパフ” の手作り焼きたてピザを、種池山荘でも、下界でのお値段と同じに召し上がっていただいてております。おかげ様で、口コミでその美味しさの評判も広がり、人気も定着してきた感じです。これを楽しみに来たんだなんてうれしいことを、おっしゃって下さる方も・・・・  体育の日連休まで営業 の予定ですが、売り切れ御免ですのであしからず。

NO  1861   正真正銘のナンバー1。

2015  10/ 3(土)

   表題のとおりの今秋一番の雲ひとつない好天に恵まれた週末の始まりです。稜線を渡る風こそやや冷たいものの、台風一過の秋空は無上そのものです。来週明けにかけては、シルバーウィークの時のような爽やかな大きな高気圧におおわれそうです。

頬がこわばり、手がかじかむ朝、爺ヶ岳南峰頂上からのご来光です。日の出もずいぶんと南に移動し、四阿山辺りからになりました。結氷の日も増えてきました。(10/3)
朝日に染まる鹿島槍ヶ岳も、剱岳立山も晩秋の色になりました。(10/3)

NO  1860   雪にはならず。

2015  10/ 2(金)

   台風21号くずれの低気圧は、よほどの南の熱い空気を運んできたのか、今秋最初の

冬型気圧配置になるも、雪に変わることはありませんでした。 雪になるぞとちょっと強調しすぎて?ご心配をおかけいたしましたが、昼前からは急速にお天気は回復です。

   なお昨日午後からの強風と大雨は、未明から朝方にかけてが最も強くなりましたが、爺ヶ岳・鹿島槍ヶ岳周辺では登山道への被害もない模様です。ただその前の降霜、そして昨夜からの強風で主稜線の紅葉については完全に終わりを迎えてしまった感じです。いたしかたありませんね。今週末は好天の下、ピークを迎えた中間帯から下の紅葉をご堪能くださいませ。

午前中はまだ小雨もぱらついたものの、午後にかけてはV字回復です。(10/2)
鹿島槍ヶ岳登場!(10/2)
剱岳登場!(10/2)
ただし主稜線を含めだいぶ下まで葉を落としてしまった赤岩尾根です。(10/2)