▲▲ 最 新 情 報    : 2014 / 04月  ▲▲

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NO  1563  冷池山荘G.W営業開始。

2014  4/ 30(水)  

    小屋周りの除雪作業や小屋内の準備も整い、昨日より冷池山荘のゴールデンウィークの宿泊営業を開始いたしました。今春は積雪も少なめで、小屋の除雪作業に関しては、助かりましたが、なにか物足りなさも感じます。春先は雪も少なかったようですが、雨もあまり降らなかったようで、例年なら除雪を進めて行く上で、もっともやっかいな、雨が凍りついた青氷の層も、まったくなく、いたって順調に除雪作業が進みました。また温度も高めだったのか、比較的やわらかな雪の層が多かったように感じました。

   小屋の周囲がそんな感じですので、周辺もやはり積雪は少なめ傾向です。そして尾根筋などは、いたって雪がやわらかく、一足ごとに、ズボズボと足が沈み、腰まで沈んでしまうようなことも度々です。いつものような快適に雪稜を歩くといったイメージには欠ける今ゴールデンウィーク前半戦の周辺です。ただ昨夕からは久しぶりの、まとまった大雨になっており、やわらかめの残雪にも締まりがでて、堅く引き締まるかもしれませんね。そしてこのあと、標高の高い地点では、この雨は明日にかけて、雪に変わる可能性が高いので、またまた注意が必要です。

除雪して吹き上げた雪の山も、例年になくボリュームがありません。
ジャンボ猫の『Totty』が、お出迎え? ですが、連休後半戦まではちょっと持たないかな・・・・ 

NO  1562  懸命に除雪作業。

2014  4/ 25(金)

  週明けの天候不順で、入山が二日間ほど遅れたので、入山後は連日、終日の除雪作業に懸命に当たっています。幸いというか、今年は小雪気味ですので、明日には玄関まで掘り出せそうです。
 
  
明日から大型連休は、スタートになりますが、冷池山荘の宿泊営業は4/29からになりますので、ご承知おき下さいませ。

NO  1561  入山しました。

2014  4/ 23(水)   

   本日順調に、スタッフ一同、ヘリにて冷池山荘に入山することができました。ヘリのクルーの皆さんには、ありがとうございました。明日からは、今日上げていただいた除雪機ともども、フル回転で除雪作業にあたります。
 
  
今日の岳は、昨日の新雪が、うっすらと積もる一日でしたが、雪は腐りザクザクの小屋周りです。それでも夕方には、温度も一気に急降下です。明朝は冷え込みそうです。

NO  1560  お天気回復へ。

2014  4/ 22(火)  

    関東方面を中心に週末からややお天気が不順でしたが、その影響でまだ当方も小屋開けヘリ入山ができていません。ただ明日以降は週末にかけて、大きな移動性高気圧におおわれるようですので、期待できそうです。そんななか、先週の16日に冷池山荘の冬期部屋をご利用になられたお客さまから、冷池山荘の現況を伝える写真を送っていただきました。写真から推察すると、表側の雪は平年より若干少なめ、一方 小屋の裏側はもう少し少なめかな・・・・ といった印象です。 ヘリでの入山が遅れ気味のなか、除雪作業においては助かりそうです。A 様におかれましては、貴重な情報をお送りくださり誠にありがとうございました。

   天気回復入山後には、除雪作業、小屋内の準備を進め、冷池山荘のゴールデンウィーク宿泊営業を4/29(火)から5/6(火)までいたします。みなさまご予約のうえ、気をつけてお越しくださいませ。 なお種池山荘は営業いたしません。

 

4/16の冷池山荘。これでもやや少なめの積雪です。入山後は、連日の除雪作業を気をつけてがんばります。写真の提供ありがとうございました。
冷池山荘遠景と種池山荘。どの小屋も無事で本当によかったです。(4/17)
爺ヶ岳中央峰。残雪少なめでハイマツ帯もかなり現れていますし、雪に覆われた夏道ルートもわかります。(4/17)

NO  1559  西俣出合付近の様子。

2014  4/ 21(月)  

   先週16日には、赤岩尾根の取り付きの西俣出合の偵察にも行ってきました。今のところは問題なく、残雪の上を通って沢を対岸に渡り、赤岩尾根の末端に取り付くことができますが、例年大きな雪崩が西沢から出て、デブリで埋まっている西俣出合付近は、少雪気味だった今冬のせいか、大きな雪崩が出ておらず、至ってデブリに厚みがありません(4/16現在)。また周辺の大冷沢もすでにところどころ沢の流れも現れており、総じて沢をおおう残雪には厚みがありませんので、今後ゴールデンウィークにかけて、赤岩尾根末端に取り付く際には、沢をおおう残雪の踏み抜きや、沢への転落等に十分に注意して慎重に渡る必要があります。

   なお上部の夏山登山道用の地下道トンネルの出入り口は、スコップで掘り出しておきましたので、問題なく通過できます。デブリの上を渡って赤岩尾根末端に取り付けないときや、沢の中の石を飛び石に用いて渡渉できないときには、そのトンネルを対岸に渡って、夏山ルート沿いに、雪の斜面を南に斜上して赤岩尾根に取り付いてください。ただ過去にも同場所では、下山時に滑落事故等起きていますし、赤岩尾根に取り付く場所が総じてかぶり気味ですので、乗っ越しやすい場所を見つけて、斜上してください。もちろん夏山登山道なんて現れてはいません。

   16日には、私どももスコップや立て看板等を、背負って、雪道を1時間ほどかけて現地に行っている場所であります。まだまだ大谷原から西俣出合間の工事用道路も、雪に埋まっており、車で簡単に行かれる場所ではありません。まして猿倉や上高地、中房のように登山口に施設のある場所でもありません。このあと、私どもも入山してしまいますので、コンスタントに情報を流したり、指導はできませんので、各人の適切かつ的確な判断で赤岩尾根に取り付く、また下山してください。

   とにかく、現実問題として、赤岩尾根の取り付きがわからず、北股本谷に迷い込んでしまったとか、爺ヶ岳南尾根に入るつもりが、扇沢をそのまま どんどん進んでしまったという間違いというか、遭難一歩手前の事例が毎年のようにあるのがこの時期です。 この時期北アルプスでは夏山登山道はほとんど現れていませんし、夏山登山道とは微妙に違うルートにコースを取るところも、北アルプス各所にあります。ご注意願います。  

正面の沢が西沢。デカい雪崩が出た年は、写真を撮っている場所まで楽々おおうぐらいのデブリがでるのですが、今年はほんの少し出ただけで、厚みがまったくありません。写真右側の赤岩尾根の末端へ、取り付くには通常、このデブリを渡っていきます。(4/16)
一枚目の写真のデブリを上流側から見たものです。 すでに本流も現れ、例年になく厚みもないので、気をつけて渡ってください。(4/16)
赤岩尾根の最下部現況。(4/16)
トンネルの左岸側見た赤岩尾根の最下部。 トンネル右岸側出口の掘り出し作業。(4/16)

NO  1558  大町にも、桜前線到来!

2014  4/ 19(土)  

   昨日には、大町市街地でも、一気にソメイヨシノが咲き出しました。我が家でもウメが16日に開花、サクランボの木は、17日には咲き出しました。ようやく大町も春爛漫の季節到来です。

   さて今日は所用にて、長野市まで行ってきましたが、途中の小川村から旧 中条村(現在は長野市中条)にかけては、それはそれはヤマザクラやソメイヨシノなどいろんなサクラが咲き誇りみごとなものでした。車で走りながらも、こんな素敵な光景が延々と続き、気持ちが安らぎます。

ヤマザクラを大切に残してきた、小川村や旧 中条村の人々の優しさが手に取るようにわかります。オリンピック道路を走りながら、観賞できるみごとなまでの桜絵巻です。どうですか!(4/1 7)

NO  1557  爺ヶ岳および種池山荘偵察行。

2014  4/ 19(土)  

   今週は17日に、扇沢出合から爺ヶ岳南尾根の冬山ルートを登って、爺ヶ岳および種池山荘偵察に、冷池山荘と種池山荘両支配人と一緒に行ってきました。久しぶりの山歩き、なまった体には、ややきつい一日でしたが、晴天の下、いい汗を流しつつ、残雪の北アルプスを満喫することができました。残雪の量は、全体を通して、総じて少なめの印象ではありましたが、それが事故や遭難の減少に、大きく働くというわけでは、決してありませんのでご注意ください。

   さて本来夏山登山道が出現していないこの時期の登山は、冬山とまったく同じで、登山者が各自でルートを事前に確認して、現場でもしっかりとしたルートファインディングの下で、登山すべきものと思っています。しかし昨今は、目印の赤旗は付いているか? トレースは付けられているのか? 等のお問い合わせが多くて、困惑しているのが正直なところです。 またアイゼンは必要か? とか、ピッケルでなくてもストックだけでいいか? といった、答えに窮する質問と言うか、愚問と言うか・・・・  そんな質問が多いのも現実です。 正直なところ、そういったみなさんは、ガイドをお願いするのが適切かと思います。

   今回も、そんな昨今、南尾根上部のところどころには、最低限の赤旗を立てたり、樹林帯のなかの赤布を増してきたりしましたが、そんなものだって、悪天候のときには、見失ったり、見つけられなければ何の意味もありません。このあとも、来週冷池山荘入山後には、爺ヶ岳南峰から冷池山荘のあいだの、ルート伝いにも、最低限の赤旗をたてますが、同様のことです。当方では、小屋泊まりのお客さまに多い、爺ヶ岳南尾根と赤岩尾根に、最低限の目印を付けますが、正直そういったものを、あてにしなければならないような方々は、この時期はまだまだ登っていただかないほうがよかろうかと思います。ましてそのコース全部に、大雪の後に、小屋でトレースを付けるなんてことは、不可能なことです。

南尾根ジャンクションピーク付近から見る爺ヶ岳南峰。穏やかそうな表情ですが、ここより上部は25メートルぐらいの強風が吹きつける一日でした。(4/1 7)
晴天の一日。主稜線に出たら、残雪も結構固く締まり、アイゼンも効きます。冷池山荘も無事に建っているのが確認できて、ホッと一息です。(4/1 7)
種池山荘は無事に厳冬をやり過ごしてくれたようです。なおゴールデンウィーク中の種池山荘営業はいたしません。(4/17)

NO  1556  祝 2014 立山黒部アルペンルート開通。

2014  4/ 16(水)  

   本日4月16日、大町から扇沢駅まで、そしてその先の、黒部ダム、大観峰、室堂、富山までの、立山黒部アルペンルートの全線が開通 いたしました。昨年の11月末日以来、4ヵ月半ぶりに富山への通り抜けが可能になりま した。さっそく私も朝方に、扇沢駅まで赴きましたが、すでにたくさんの観光バスや、通り初めめあての観光客ら で扇沢駅もにぎわっていました。天候にも恵まれた本日は、黒部ダムそして白銀の立山に大きな歓声が響くことでしょうね。  ただ・・・・  いつも水を差すようなことばかり申し上げて、申し訳ありませんが、室堂ターミナル周辺から 離れると、まだまだ完全な冬山の領域であることだけは、お忘れなきように・・・・  昨年のシーズン終了間際に発生した雪崩による、山スキーヤーの大量遭難は決して忘れてはならないことです。

   また立山同様に、扇沢出合から爺ヶ岳に登る方も増えるわけですが、しっかりとした装備、計画、無理の無い日程で登って欲しいものです。鹿島槍ヶ岳同様に、爺ヶ岳でもほぼ毎年のように、この時期 雪崩、猛吹雪、滑落等による重大事故が発生しています。   

赤沢岳をバックに扇沢駅全景。トロリーバス開通50周年の本年もおおぜいのお客さまのお越しをお待ち申し上げます。(4/16)
今日の北アルプスは黄砂でしょうか、春霞でしょうか。ぼんやりとした中です。写真の爺ヶ岳の南尾根の雪の付きかたは例年並みといったところでしょうか。(4/16)
扇沢出合付近の積雪は、例年よりかなり少なめです。(4/16)

NO  1555   終雪近し。

2014  4/ 4(金)  

   関東の昨日は雨降りで、残念な花散らしの雨になってしまったようですが、みなさんの街のサクラの開花状況はいかがでしょうか。ちなみに気象予報会社の大町のサクラ開花予想は、4/19頃のようで、もう少し先の楽しみになります。

   近年は以前にも増して、テレビなどで取り上げるサクラの話題が多いように思えてなりませんが、全国各地の素晴らしいサクラを家に居ながらにして、楽しめるのは幸せなことですね。先日は京都府八幡市の淀川の中洲の桜堤を、空撮で放映していましたが、とても幸せな気分に浸ることができました。7月初旬の北アルプス主稜線でのミネザクラのお花見までも、まだまだ3ヶ月もあります。みなさんもいろんなサクラたちとの素敵な出会いがあればいいですね。

   さて昨日は外で土方仕事があったものですから、雨を心配しておりましたが、幸いにも大町は好天に恵まれて、作業も大いにはかどることができました。そして大町も昨日の夕方からは、雨が当たり出し、今日もパラパラする一日になっております。このぐずついたお天気は、日曜頃まで続きそうとのこと・・・・  そして今夜遅くから日曜にかけては、気圧配置も冬型へと移行して、強い寒気が流れ込みそうな気配です。

   大町の今冬最後の雪 “終雪” も、いよいよ近くなってきましたが、今回はどうでしょうか・・・・ といっても、昨年のように、大町や長野市は4/21に4〜5センチの積雪になり、大人気の長野マラソンが、雪降りの中で開催されたようなこともありました。4月中はまだまだ油断は禁物ですね。我が家では、登山口の扇沢や大谷原に入ることも度々ですので、数台ある車のうちの1台は、必ず毎年5月中旬まではスタッドレスタイヤをはいたままでいます。さらにさらに、北アルプス主稜線での終雪ということになれば、6月下旬ということも、まれにありますので、山好きの皆さんにおかれましても、まだまだ抜かりなきよう願います。

   以前ゴールデンウィーク中に、私どもの山域において、亡くなった方で、後々いろんな情報を集めてみると、どうしてもほとんど夏山? それとも低山の春山? の概念で登ってこられたとしか、思えないような事例がありました。北アルプスなど中部山岳の “春山” の概念は、低い山々や雪の少ない山々での “春山” とはまったく異質のものであることは念頭に入れておいていただきたいものです。春山とは名ばかりの冬山がまだまだ続きます・・・・・  

一日持ったお天気でしたが、ポツリポツリときました。岳は雨から雪へと変わりそうです。(昨日4/3)
長野県内でも、南部では咲き出したソメイヨシノですが、大町一の人気スポット、“観光道路の桜並木” のつぼみは、まだまだ固くとじられたままです。G.Wも前半なら楽しめそうですね。(4/3)