▲▲ 最 新 情 報    : 2013 / 8月  ▲▲

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NO  1450   意外にも…

  2013  8/ 31(土)  

  昨夕も、今日の予想天気図を見ていたら、北陸周辺では、一時的に前線が北上して おり、もしかしたら午前中ぐらいは、雨の止み間もあるかもなどと、スタッフと話していたところ・・・  いつの間にか雨も止み、それこそあっという間に昨夜は満天の星空が広がりました。
  そして今日も早朝は、雲多いものの、日も射し、天気は小康状態といった感じで始まりました。ただお天気に、安定感は感じられません。基本的には、明日にかけて、いつ強雨に見舞われてもおかしくない空模様が続きそうです。

朝日が当たる冷池山荘と、頂上は雲に隠れる鹿島槍ヶ岳(8/31)

NO  1449   雨の週末に。

  2013  8/ 30(金)  

  秋雨前線 + 台風の最悪のパターンになってしまった、8月最終週末のスタートです。時々止み間もあったものの、総じて強雨に見舞われた本日30日です。今日の冷池山荘のお客様は三名様だけ。7月のトップシーズンを迎えてからは、初の一桁台のお客様です。残念ですが致し方ありません。今は、何事もないよう台風15号が通り過ぎ、秋雨前線も南下してくれるのを祈るだけです。

  皆さんも、今週末は、ご自宅で、紅葉で燃え上がる山肌を、思い浮かべながら、秋の三大連休の山行計画を立案されるのがいちばんかと思います。

朝やその後も、ときたま雨が止み、爺ヶ岳が見える時もありましたが、基本的には、叩きつける雨の一日でした。  (8/30:冷池山荘)

NO  1448   願わくば、この好天が・・・  

2013  8/ 29(木)  

   4日続きの初秋の好天に恵まれている鹿島槍ヶ岳周辺です。ただこの好天も明日以降は、秋雨前線の南下や台風15号の北上等で、クエスチョンマークが付くようで、心配が先にたってきます。週末登山をご計画の方は、しっかりと気象情報を確認していただきたいものです。

   なおこれで、2週続きでの週末の天候悪化予報ということで、この悪い流れは断ち切って、来週からの9月入りを迎えたいものです。  期待の紅葉9月! ひと月後には鹿島槍ヶ岳周辺でも、絶頂期を迎えてくれることでしょう。 皆さんもそろそろ今年の一番紅葉、二番紅葉をどこに愛でに行くかを決めなければなりませんね。 そしてその前には大雪山や富士山から初雪の便りもきっと届くことでしょう。確実に秋はやってきています。

鹿島槍に連日の初秋の空を届けてくれた、今秋最初の大陸育ちの移動性高気圧も、残念ながらまもなく立ち去りそうです。(8/29)
ナナカマドが、強烈な霜に遭いませぬように・・・  燃えあがるナナカマドと爺ヶ岳に期待です。(8/29)

NO  1447   秋めいてきました。  

2013  8/ 28(水)  

   悪天候が続いて、ヘリ荷揚げが大幅に遅れたり、食材不足がいろいろ出たりで、下からのボッカが続いたりと何かと慌しく、情報も更新が滞り失礼いたしました。今週はおかげで、週明け月曜日から好天が続いています。ただ8月中盤に2週間あまり続いた、夏型のお天気とは、明らかに違う涼やかなお天気になっています。一昨日と本日は朝の最低気温も4度ほどまで下がり、もう一段の冷え込みがあれば、初氷が張っても不思議でないような冷え込みでした。

   これからは、移動性高気圧の到来とともに、秋の気配も日に日に広がって行きそうです。そして今週末には、あっという間に台風も本土に近づくかもしれないような、予報になってしまいましたが、台風通過後にはさらに、秋めいてくることは間違いないでしょう。夏休み前の予定が、悪天候続きで、順延になっていた地元中学校登山も、この好天下、無事終了・・・・  カレンダーに目をやると、来週はもう9月入りです。下界では連日の“40度超え”に沸いた? 夏も終わりを告げ、岳では確実に季節は秋に向かい始めたようです。

   ところで、今までも台風 + 秋雨前線のパターンで、大雨になったのは度々ですが、今週末は秋雨前線の動きや、台風の進路には、直前までくれぐれもご注視くださいませ。

花を落としたコバイケイソウの穂が林立する初秋の一日。ようやく待ち人来たる。安堵の一日です。
明らかに山の色も変わってきました。夏のお花も終わりを告げています。
主稜線では、元気な中学生にも、長袖がちょうどいいくらいの気候になってきました。

NO  1446   秋雨前線は少しだけ、下がってくれましたが・・・  

2013  8/ 24(土)  

   昨日の終日の土砂降り、雷をもたらした雨雲は、今朝までに去ってくれたようです。降水量は冷池山荘で210ミリを超える、今シーズン一番の、まとまった大雨になりましたが、幸い周辺登山道の被害報告等は、昼 過ぎまでにはありません。また心配された扇沢までのアルペンラインも通行止めになることはありませんでした。

   お天気も、お昼頃からは、風は強いものの、青空も少しのぞいたりして、いくらか回復途上にあるような感じです。ただしまだまだ安定感は、いまひとつといったところです。秋雨前線には、早くもっともっと南下してほしいのですが、明日も秋雨前線の位置には、大差がないような予報です。 胃が痛くなるような空模様が続きます・・・・  安定したお天気が戻るのは、月曜日からでしょうか・・・・  大陸育ちの高気圧が、やって来るようになるのも、まもなくのはずです。   きっと・・・

雨は上がったものの、ガスに包まれる新越山荘。雪消えが遅かった分、まだまだキンポウゲなどの夏のお花も多いですが、軸足は秋のお花に移ってきています。(8/24)

NO  1445    強雨の一日。  

2013  8/ 23(金)  

   秋雨前線の活動が活発になっており、終日雷を伴う強雨に見舞われた鹿島槍周辺です。明日にかけてさらにまとまった雨になりそうです。なおニュース等でも北陸地方の富山や石川の大雨が報道されていますが、今朝の降り出しから、夕方までの冷池山荘での雨量は 、100ミリを超えてきています。北アルプスに登られる皆さんでしたら、当然ご存知のことと思いますが、北アルプス各所の登山口への道路は、大雨が降り続いたときには、がけ崩れ等のあるなしに関わらず、事前規制で通行止めになる場合があります。明朝も、大町〜扇沢間のアルペンラインはその可能性がありますので、ご承知置きくださいませ。

   また大雨の際に、登山道はだいじょうぶですかと、すぐに尋ねられる方がいらっしゃいますが、とてもすぐに把握できるものではありません。万が一にも、登山道に通過が不可能な支障があったときには、引き返していただき、当方や警察署に連絡を頂戴できればと思います。

NO  1444   長く続いた晴天にも、ついに終止符。  

2013  8/ 20(火)  

   8/7から2週間続いた、雨なしの晴天続きも今朝にて終了。午後にかけては、久々の本格的な雨降りになりました。今日の雨量は約30ミリほどで、乾いた大地にはほど良いお湿りになり、草木にもうれしい一日となりました。今週はこのあとも、秋雨前線の動きには、注意が必要なようです。お天気にしても、今までのような夏型のお天気から、秋型の天気への移行期になっていきそうです。

午前中はまだまだ小降りも、午後には結構な降りになりました。皆さん久しぶりにカッパを着用しての出発です。(8/20)

NO  1443 お盆休み明けも、大快晴にてスタート!  

2013  8/ 19(月)  

   8/7からの、今回の晴天続きは3週目に入りました。お盆休み明けの月曜日はご覧の晴天での開幕です。お仕事、お勤めも再開という方も多いかと思いますが、今朝の写真を見て、お盆休み中に訪れたであろう、各所の岳を思いだしながら、猛暑の中でのお仕事頑張っていただきたいと思います。

   ただ今週は、長く続いた好天にも、転換点が近づくかもしれません。このところ東北北部や北海道には前線が大雨をもたらしていますが、今週はその前線も南下傾向のようですので、注意が必要かと思います。私が北アルプス北部の天気の指標にしている新潟の週間予報にも、各社雨マークがポツポツと付くようになりました。8/7の北アルプス梅雨明けから13日目、このところはお客様の動きも流れも、ものすごくいい感じになってきたのに、もう秋雨前線? の動きに注視しなくちゃいけないですかね?  いろんな意味で雨も欲しいところですが、もうしばらくこの好天が続くことを願うばかりです。

真夏のトップシーズンのおわりを知らせるかのように、写真手前のナナカマドにも実が付きだしました。秋のトップシーズン開幕までも、早や一ヶ月を切って、これからは日に日に初秋モードが漂いはじめます。  お盆休み中はおおぜいの皆さんに、鹿島槍ヶ岳に登頂していただきありがとうございました。 今回長く続いた夏空は、紅葉にも絶対いい効用になったと思いますので、素敵な紅葉の到来を期待して、“包優のもみじ” に逢いに、秋の鹿島槍ヶ岳、爺ヶ岳、針ノ木岳へもぜひお出かけくださいませ。(8/19:種池山荘からの鹿島槍ヶ岳)
皆さんご出発で、種池山荘ベンチも朝の一服! でも、しばらくすれば柏原新道を上がってくる人。冷池から、新越山荘からやってくる方で、即満杯です。今日も一日、重〜いお尻を支えつつ、お客様のお疲れをお取りいたします。種池山荘は周辺一番の大交差点です。(8/19)
ここは、種池山荘の“千の鐘”にお願いです。もうしばらく夏空が続いてくれますように。(8/19) コバイケイソウに続いて、チングルマも花を舞い散らし、初秋へ向かいます。(8/19)

NO  1442 夏最大のスターは“太平洋高気圧でしょ。  

2013  8/ 17(土)  

  渚で踊るAKB48でもなきゃ、甲子園の高校野球でもない、夏の最大の大スターはなんてったって、太平洋高気圧でしょう。熱い日差しのビーチだって、甲子園球場だって・・・・  そしてもちろん、北アルプスだって・・・・  とにかく、例年にない威力の、太平洋高気圧はここへきて、ますますヒートアップ気味! この暑さ、好天はいつまで続くことやら・・・・  まだ当方では、水不足の心配は、まったくありませんが、そろそろやきもきしてくる小屋もあることでしょう。とにかく今日で鹿島槍ヶ岳周辺は、11日連続の晴天で、雨量もゼロ、日中は22度前後の絶好の夏山登山日和が続いています。

   ただ岳の上では、お盆も過ぎて、確実に秋の気配もそこかしこに漂い始めたようです。日中の暑さも、朝方には肌寒さを感じるぐらいで、心地良い涼風がほほをなでます。早い年なら、8月中にも、初氷が張ることがある北アルプス。ぜひこの好天続きに、ほてった体をクールダウンしに、ぜひともお出かけくださいませ。

新越街道を一歩一歩針ノ木岳を目指します。縦走って楽しいですよね。正面奥には、名前のごとく、赤い山肌の赤牛岳。(8/17)
新越山荘の談話室からの劒岳。ゆっくりとコーヒータイムを過ごしませんか・・・ (8/17)

NO  1441 満願成就。

2013  8/ 16(金)  

  8月7日の北アルプス梅雨明けから、今日がちょうど十日目です。“梅雨明け十日”といい、梅雨明け後の十日間は、安定したお天気が続くと言われていますが、これだけ文字通りの好天が、十日間現実に続くとなると、なかなか難しい話しです。しかし今年は、文字通りの“梅雨明け十日”が、見事に満願成就と相成りました。それどころか、この好天は、もうしばらく続く気配です。この十日間、鹿島槍ヶ岳周辺では、ついに一滴の雨も降ることなく推移しました。
 正直そろそろ雨がほしいところです。登山道が埃っぽいので、どうしても山荘内も埃っぽくなってしまいますし、なによりも水気のない登山道は、小石が掘れて、どうしても傷んでしまいます。なんとか一雨ほしいところですし、ここ数日は夕立も降りたがっている感じです。“雨降って地固まる”の、ことわざ通りを期待したいところです。お客様が小屋やテントに入ってから夕立があれば、一番いいんですけどね。今日も皆さん、山荘からテント場から、この好天下、意気揚々と鹿島槍ヶ岳目指してご出発です。

満願成就の“梅雨明け十日”に、鹿島槍ヶ岳も微笑む朝。(8/16)

NO  1440 今日は夕立も心配されましたが…

2013  8/ 15(木)  

  日中は、日が射し晴れ間もでましたが、総じてガスのかかる時間帯の多い一日でした。午後遅くには、遠くから雷の音もいくらか聞こえてきましたが、幸い夕方6時までには、夕立もありませんでした。そろそろお湿りも、ほしい頃ですが、お天気はまだまだ続きそうです。

NO  1439  極めつけの大快晴!

2013  8/ 14(水)  

   8/7の北アルプス梅雨明けより、連日好天が続いていますが、なかでも本日は早朝より雲ひとつない大快晴となっています。 今朝の気温は7度ほどで、ひんやりとした外気には、ちょっとだけ肌寒さを覚えるくらいです。下界の連日の40度だとか、連日の東京のゲリラ豪雨だとかは、いったいどこの世界の話し? のような、さわやかな好天が続いています。

   しかしながら、やっぱり岳の上では、下界以上に天候の変化に気をつけなければならないのは当然のことです。いくら登山日和が続いても、熱中症対策、日焼け対策、雷雨対策等には、最大限の注意を 払わなければなりません。決して油断のないようにお願いいたします。また鹿島槍ヶ岳周辺では、さいわい転滑落事故は発生していませんが、北アルプス各所では 、最盛期を迎え大きな事故が目だっています。下り時には、決して慌てることなく、慎重にゆっくりと足場を確認しながら下山してください。またストックに頼ることなく、岩場などではストックが逆に障害になるんだということも、自覚しながら歩行してほしいものです。 過去にはストックの突きそこないでの、転落事故も発生しています。

   また残雪に関しては、柏原新道の“ガラバ”に、30mぐらいの横断がありますが、カットしてありますので、問題はありません。鹿島槍ヶ岳方面は他に残雪の心配はありません。また針ノ木大雪渓は、まだ中間帯に大きく雪渓が残っていますので、心配な方は軽アイゼン等お持ちください。また針ノ木小屋でレンタルも可能です。

ご覧の雲ひとつない、とっても気持ちのいい “大大快晴” の種池山荘周辺です。 一番左のピークが針ノ木岳で、その下の雪渓が針ノ木大雪渓です。(8/14)
昨夜の種池山荘のご宿泊は60名様ほどで、ゆったりでした。皆さん睡眠たっぷりで出発されました 最近のお盆は、小屋泊まりは少な目ですが、テントは多目がトレンドでしょうか。(8/13:種池テント場)
午後には雲も多くなってきましたが、午前中はご覧の好天。皆さん、充実の表情です。(8/14)
生ビールもよく出た一日でした。(8/14) “登山力” で、スタッフも頑張っています!

NO  1438   梅雨明け7日目の本日も好天なり。

2013  8/ 13(火)  

   好天が続いています。夕立もないので、登山道はややほこりっぽくなっているきらいがありますが、そんなことよりも連日の晴天に、ひたすら感謝するのみです。8月上旬までの、雨続きの天気もすでに過去のことで、忘れ去られようとしています。人間って現金なものですね。

写真は昨日、鹿島槍ヶ岳手前の布引岳からの、槍穂高、蓮華岳、針ノ木岳、奥黒部の大パノラマ。北アルプスの奥行き、懐の大きさが実感できます。(8/12)
アキノキリンソウ、ヤマハハコ、トリカブトなどの初秋のお花もどんどん咲きだしています。 例年に比べて残雪多い、鹿島槍の吊り尾根。登山道上にはないので心配ありません。鹿島槍北峰。

NO  1437   梅雨明け6日目も好天でスタートですが・・・

2013  8/ 12(月)  AM.9:00

   北アルプスの梅雨明けも6日目を迎えましたが、文字通りの “梅雨明け十日” の好天が、本日も続いています。今朝の清々しさ、稜線をわたる心地良い涼風、遠く富士山まで望む澄んだ大気・・・どれもこれもすべてを、最低気温が30度前後という、蒸し風呂の中で寝苦しい一夜をお過ごしの、都会にお住まいの皆さんにお届けいたします。

   なお昨日は、関東や九州などでは、猛烈な雷雨に見舞われたところが多かったわけですが、今日は鹿島槍、爺ヶ岳周辺でも、午後には入道雲になりそうな、“入道雲の子ども” のような雲が、早々に沸き立ってきています。午後には一雨やって来るかもしれません。当然のことながら、今日に限らず夏山中は、雷や雷雨は最大限の注意を払わなければならない、気象遭難の第一要因です。毎回申し上げますが、早出早着や早めの雷察知等に心がけてください。

どうですか!この大観! 山小屋で泊まったから、得られるこの爽快さ。今日も北アルプス中の山小屋、テント場から皆さん元気に出発です!(種池山荘:8/12)
今日も暑くなりそうです。鹿島槍ヶ岳も夜のひんやりとした大気で十分に栄養補給完了!       (種池山荘:8/12)
全員ジャンバー、長袖着用ですよ〜。 サイコーの涼しさに、英気を養って柏原新道下山です。 本当に長期に渡って楽しませてくれた、コバイケイソウもいよいよ最終盤です。(種池山荘:8/12)

NO  1436   鹿島槍周辺は、安定の梅雨明け5日目。

2013  8/ 11(日)  

   早朝はやや雲の多いスタートになった日曜日でしたが、その後は尻上がりに夏空が上空をおおい、絶好の一日になりました。温度こそ22度ぐらいまで上昇して、日差しも強いわけですが、稜線を渡る風は、爽やかそのものです。関東各地や山梨、静岡あたりでは本日午後、猛烈な雷雨に見舞われたようですが、鹿島槍ヶ岳周辺はたいへん安定した登山日和となりました。ただ夏の夕立はどこで発生するかは、なかなか予測できるものではありません。明日以降も太平洋高気圧は強く、日中の温度は連日高そうです。どこで雷雨があってもまったく不思議なことではありません。突然の雷雨に、しっかりと対応できる心構えや術を備えていただきたいものです。

   なお明日以降の“お盆シリーズ”は、3つの山荘ともたいへんすいています。今日現在のご予約数は、お盆明けの週末までが、冷池山荘が連日90人前後、種池山荘が 60人前後、新越山荘が20人前後のご予約数で、近年にない少なさです。今後直前予約で増えても、大きな伸びはございませんので、結構ゆったりとしていただけると思います。天気も安定傾向ですので、ぜひご一考のうえ、直前予約にてお出かけ下さい。せっかくの好天、絶好のお花畑、残雪たっぷりの剱岳立山の大展望・・・  どれもこれも、いいんですけどね。

いよいよ鹿島槍ヶ岳も盛夏の雰囲気になってきました。(冷池山荘:8/11)
新越山荘前の残雪もあとわずか。40度の世界なんて、想像もしないし、したくもない涼しい別天地です。 誰ですか? 雪の上で寝たいなんていう人は・・・ 転がって行っちゃいますよ。( 新越山荘:8/11)
夕焼けはイマイチも、明日も期待が持てそうな、夕刻のひととき。種池山荘前です。(8/11)

NO  1435   梅雨明け4日目。

2013  8/ 10(土)  

     すっかり夏休みモードやお盆休みモードになっているので、普段の週末土曜日といったイメージとは、少し感じが違う週末です。またお天気のほうも、昨日までの “ザ・梅雨明け”  といった感じとは、少し違うガスや雲の多い朝方です。今日明日は、夕立の可能性もちょっと高そうですので、注意が必要です。

   ようやくの本当の “梅雨明け” を迎えましたが、下界での猛暑猛暑猛暑の大合唱で、このあとのお客様の入り込みもどうなることやら・・・・  過去の経験則から申し上げると、猛暑猛暑報道の年の入り込みは、あんまりよくないんですよねえ・・・・  ちなみに8月下旬以降の残暑報道だと、入り込みにはプラスにつながる傾向が強いのですが・・・・  この微妙な違い、感覚を読み取るのは、なかなか至難の業でしょうか。 とにかく “梅雨明け!”  の入り込みも今日明日までで、一段落です。だいたいがお盆は、そんなにお客様は多くないのですが、来週のお盆シリーズは近年にない静かな山小屋になりそうです。

布団干し日和の昨日とは、打って変わっての“霧の新越山荘”です。このあとの、ガス切れ、夏空を期待して、皆さん針ノ木岳へ縦走開始です。お気をつけていってらっしゃい。(8/10)
新越山荘周辺のコバイケイソウも最終盤を迎えています。皆さんの目をほんとうに楽しませてくれました。(8/10) 昨夕の冷池山荘テント場。近年の傾向で言うと、お盆中も、小屋はゆったり傾向ですが、テント場は意外に混みあうんですよね。(8/9)

NO  1434   3日間連続晴天!

2013  8/ 9(金)  

    “梅雨明け十日” に、ふさわしい好天が続いている鹿島槍ヶ岳周辺です。ただ日中の温度も急上昇気味ですので、熱中症や日焼け等には要注意であることは、言うまでもありません。とくに昼頃に扇沢を出発して、柏原新道を登ると、中間帯や上部では太陽の日差しがガンガンと当たるので、気をつけなければなりません。毎年体調をくずして下山することになったり、種池山荘への到着時間がとんでもない遅い時間帯になったりと、必ずトラブルがあります。今年ももう数件、そんなトラブルが発生していますので、できるかぎり早くに扇沢登山口を出発することや、体力のない方の昼過ぎ出発はやめていただきたいと思います。

   また、夏空のもと、温度が上昇すると、雷や雷雨、にわか雨の発生は避けて通れないことです。そちらへの、対応もしっかりとしていただきたいものです。やはり早出早着で、小屋に2時ごろまでには到着するのが、望ましいことだと思います。

   なおこの好天はしばらく続きそうとの、うれしい情報ですが、好天予想に反して、あさって以降のお盆休み中は、いたって山荘のご予約は少なくさびしい感じです。このあと直前予約で、増えたとしても、各山荘とも、定員の6割前後の入り込みでしょうか。 『お盆の岳はあまり混まない』、わが山小屋では、ここ20年ほど定説になっています。お盆が混んだのは、30年以上も 昔のことです。

気持ち良い梅雨明け3日目です。(新越山荘:8/9)

NO  1433   立秋にして、ようやくの梅雨明けです!

2013  8/ 7(水)  

    待ちに待った北アルプスの梅雨明けです。青空の色も、岳の色も、大気の感触もまったく違う、ほんまもん正真正銘の夏空の到来です。昨日までの鬱陶しさ、不安な気持ちもさあっと消え去った “梅雨明け初日” です。 このあとは今週末、そしてお盆と猛烈に太平洋高気圧が勢力を拡大しそうな気配で、文字通りの “梅雨明け十日” が、来週末まで、続くような予報です。なかなか天気が安定せず、山好きの皆さんは、計画変更に追われて、鬱屈した毎日であったかと思いますが、もう一度仕切りなおしていただいて、北アルプス各所に足を運んでいただきたいと思います。

   今年は雪消えも遅く、お花畑にしてもこれからがまさに本番です。 下界は来週にかけて、猛烈な暑さとか・・・・  岳も日中は23度近くまで上がりますが、朝夕は暦の立秋にふさわしい涼風が吹き渡ります。だいたいこのあと下界では40度も予想されるというんですから、23度なんて17度も低いんですよ!!  次週のお盆シリーズは、私どもの小屋のご予約は、3つの山荘とも、大変少なめです! もう、絶対に鹿島槍へ、爺ヶ岳へ、針ノ木岳へ行くしかないですね!

種池山荘前のチングルマ畑は、登山道の下側がようやく咲き出したところです。(8/7)
明日からも連日こんな鹿島槍ヶ岳と夏空に逢えるんでしょうか。毎日が楽しみです。(8/7)
まだまだ剱岳立山の残雪の白さが際立つ今夏です。種池〜新越山荘〜針ノ木岳と剱岳ウォッチングを楽しみませんか。(8/7)

NO  1432 梅雨空脱出近し?

2013  8/ 6(火)  

    昨夜からの雨は朝の内に上がり、鹿島槍や爺ヶ岳をはじめ立山方面も見えているものの、まだまだ梅雨空に支配されていた今日の午前中でしたが、午後にはガス多いものの、天候も回復傾向に感じられます。
 上空には、ときたま、夏の青空が見えたり、入道雲も沸き立つのが垣間見られます。天気予報でも、明日以降はようやく太平洋高気圧が強まってきて、全国的に安定方向に向かうとか‥‥ 今度こそは、本当の梅雨明けに、賭けたいものです。

 

  PS. 夕方5時からは、強い夕立になりました。梅雨明けを促す雷雨であってくれればうれしいのですが……

どことなく湿気たっぷりの、鹿島槍や爺ヶ岳が姿を見せてくれた朝でしたが、その後は濃いガスに包まれてしまいました。(8/6)

NO  1431 梅雨明け宣言も‥‥

2013  8/ 5(月)  

    週末の土曜日に、新潟や北陸にようやく、梅雨明け宣言が出ていたようですが、忙しさにかまけて、情報を掴んでおりませんでした。確かに土曜日8/3は、好天に恵まれたのですが、お天気はまったく長続きはいたしません。昨日に続き、本日も夜半からの雨がしとしとと降り続いています。
 梅雨明け宣言にも、ちょっと疑問符が付く昨日そしと今日の残念なお天気です。“産みの苦しみ”は、もうしばらく続きそうです。     頑張れ頑張れ! 太平洋高気圧!

小雨に煙る新越山荘は、登山者もまばら。雪消えが遅かった今年は、まだ小屋前に雪が残っています。雪田の消えた跡が、大きなお花畑になりますので、確実にお盆過ぎまで楽しめそうです。  (8/5:AM 9時)

NO  1430 一進一退が続きます。

2013  8/ 4(日)  

  本日日曜日は、明け方のどんよりとした空から、7時前からは、残念ながら本格的な雨降りになってしまいました。ただし雨雲は数時間で通り過ぎ、午後からは次第にチラチラと青空ものぞくようになりました。
 聞けば北陸や新潟、東北の梅雨明け宣言も、昨日には発表されたようですが、まだ今ひとつ安定感は感じられません。明日も日本中で、突然の大雨が心配されているようですので、北アルプスでも、まだまだ注意しなければならないようです。なかなかスッキリとした梅雨明けにはなりませんが、もうしばらく先には、素晴らしいアルプス晴れが、絶対に待っていてくれるはずです。信じて疑いません。
 主稜線でも、真夏の太陽を待ちきれないクルマユリやウサギギク、ハクサンフウロといった盛夏のお花が日に日に咲き誇ります。
 心から待っています、真夏の太陽さん…‥

NO  1429  安定した夏空が続きますように!

2013  8/  3(土)  

   期待の8月最初の週末のスタートです。早朝には小屋を包んでいたガスがとれてくると、上空にはさわやかな青空が広がっていました。ようやく夏型のお天気が、後立山連峰にも到来でしょうか。天候不順の7月は忘れて、気分も一新しての夏山シーズン再スタートです。

新越山荘から少し上がると、ガスも切れてきて針ノ木岳の雄峰が現れました。週末は針ノ木岳にもたくさんの歓声が上がることでしょう。(8/3 am6:00)
黒部の谷は厚い雲海に覆いつくされ、その上に立山連峰や鹿島槍ヶ岳、白馬岳などが浮かんでいます。ようやく北アルプス中で、にぎわいを取り戻せそうです。(8/3 am6:00)

NO  1428  8/3(土)の冷池山荘は定員を超えそうです。

2013  8/  2(金)  AM 11:00

    ようやくの天候安定への期待もあって、今週末8/3(土)の冷池山荘は予約段階で、定員を超えました。現在は新たな予約のお断りや、変更をお願い申し上げている状況です。直前計画でお出かけの方は、他の山域への振り替えをしていただくか、種池山荘や新越山荘の8/3(土)は、定員までまだ余裕がございますので、そちらの小屋を利用した計画に変更していただくようお願いを申し上げます。

NO  1427  消えたっ!!

2013  8/  2(金)  

   今日までは大きい雨マークや小さい雨マーク、いずれかが毎日のように付いていた、新潟の天気予報。その予報欄からついにというか、とうとうというか、ようやく雨マーク、傘マークが消え去りました。明日以降新潟や北陸の梅雨明け宣言も発表される可能性もどっと高まった感じです。ほんとうに、待ちに待った安定した夏空がやってきてくれたら、これほどうれしいことはありません。来週にかけて、期待の太平洋高気圧も勢力を強めそうです。そして連日キャンセルや日程変更が相次いだ、お客様の動向にもようやく勢いが、そして安定感がでてきそうです。

   なおそうなると当然のことですが、午後の雷雨発生には、より注意しなければなりません。日焼けや熱中症等予防にも、常に心がけるようにいたしましょう。

今朝7時前のNHK気象情報の画面から。 ようやく新潟市の週間予報から雨マークが消えました!!明日以降は期待してもいいですね!?  日本気象協会様、ウェザーニューズ社様、気象庁様。  

 なおNHK気象情報を見るときは、“新潟”の天気が後立山連峰の天気に最も似ていますので、山好きの人間ならいついかなるときでも、“新潟”の天気は一番最初にチェックしなければならない、超必須事項です。ほかにも長野市の西方の戸隠山などに登る際にも、最初にチェックすべきは新潟の天気、そのあとで長野の天気です。ちなみにこの欄の“長野”は長野市のことであって、長野県全体を現すものではまったくありません。東西南北にとても広く、高低差も大きい長野県の天候を、この欄の“長野”だけで、表現できるものでないことだけは理解しておかなければなりません。(8/2)

新越山荘周辺は朝から濃いガスの中。今夏最後の梅雨日であってほしいです。小屋前のチングルマやコイワカガミがひたすら夏の到来とお客様のお越しを待っています。とっても魅力いっぱい、剱岳立山の大展望台たる“新越街道”、もっと多くの皆さんに目を向けて欲しいコースです。(8/2)
新越山荘周辺のお花畑では、コバイケイソウが最終盤を迎え、キンポウゲやシナノキンバイがどんどんと咲きだしています。スバリ岳や蓮華岳のコマクサにも逢いにいきたいですね。(8/2)
今週末は新越山荘についてはゆっくりできますので、ぜひお出かけ下さい。そのあとも、お盆にかけてもご予約少な目ですので、ぜひお出かけ下さい。(8/2)

NO  1426  直 近 情 報   8/1 (木)

天気

◎北アルプス北部の梅雨明けも、まもなくのようです。来週は太平洋高気圧もようやく強まってきそうな気配です。

◎この1週間は、晴れ間が出る時間帯もありましたが、総じて雨の時間帯が多かったです。本日も午前中は土砂降り、午後は止み間もでました。

◎北アルプス北部の梅雨明けは、北陸地方や新潟県が梅雨明けしなければやってきません。北陸地方の梅雨明け平年値は7/24です。今年はかなり遅めの梅雨明けになりそうです。

◎朝の温度はすずしい日で、8度ぐらいです。梅雨明けして夏型強まると日中は最高気温23度近くまで上がり、暑くなります。

NHKテレビの天気予報を見る際、北アルプス北部のお天気の目安としては、『長野』のお天気ではなく『新潟』のお天気のほうが類似していますので、そちらを参考にしてください。 さらに『金沢』も参考にすればよいでしょう。この3箇所が晴れマークなら、北アルプス北部も大体晴れるでしょう。今年の7月中の雨続きの天候にしても、後立山連峰の天候と『新潟』の天気は、ほぼ一致していました。天気図や天気概況の意味合いがよくわからない方でも、一番よくわかる予報だと思うんですが・・・・

小屋のテレビで天気情報が映る際も、みなさん雨の確率ばかり気にしていますが、大事なのは気象予報士が冒頭で言う概況の解説と、天気図です。お聴き逃し、お見逃しなきように! また降雨予想のメッシュ図が出れば、今ではかなりの確率でお天気もわかろうかと思います。

◎主稜線ではチングルマ、アオノツガザクラ、コマクサ、ミヤマキンポウゲ、シナノキンバイ、ミヤマキンバイ、ミヤマダイコンソウ、タカネスミレ 、ニッコウキスゲ、キヌガサソウ等の夏をいろどるお花たちが咲きほこります。

◎夏に大きなお花畑になるような場所の残雪もほぼ消えました。周りの雪の早く消えた場所から、どんどんと夏の花が咲きだしています。場所によっては、雪消えがかなり遅かったので、例年より遅くまでお花も楽しめそうです。今夏はお盆過ぎもけっこう夏のお花を楽しめそうです。

◎盛夏の代表の、ハクサンフウロやウサギギク、ミヤマアキノキリンソウなども咲きだしています。また初秋のお花のトウヤクリンドウなどもつぼみをふくらませてきています。夏のお花がやや遅めの感じですので、この後は夏の花と秋の花が混在して咲き、さらに楽しめそうです。

登山ルート等の状況

◎鹿島槍ヶ岳と爺ヶ岳登頂に関しては、登山道に支障はありません。アイゼン等ももう必要はありません

◎柏原新道では、上部の“ガラバ”に雪渓が残っていますが、小屋のスタッフがカットしていますので気をつけて通行すれば問題ありません。ガラバ付近では落石にも注意してサッと通過してください

◎赤岩尾根も支障箇所はありません。

◎新越山荘から針ノ木岳にかけても、支障はありません。赤沢岳の南側下りはガケっぽいところを下るので、転落滑落に注意してください。また落石を落とさないようにも注意ですし、ルートを見失わないようにも気をつけてください。

◎針の木大雪渓の雪は、中間帯を中心にまだたっぷりあります。延長1.5キロメートル近い雪渓歩きになります。小屋の直下の最上部の急斜面では、夏山登山道が出現していますので、雪の上を歩かなくて大丈夫です。通称 “ノ ド” の辺りは、少し急ですので、不安な方はアイゼン、 ピッケル等お持ちになれば安心でしょう。 針ノ木小屋で軽アイゼンを借りて大沢小屋で返却することもできます。下り時には、慣れない方は軽アイゼンを使って下りたほうが安心です。

◎梅雨時の雨や地震等による登山道被害報告等ははありませんが、この時期はまだまだ浮石や落石等へ十分に注意をはらってください。 また大雨が降っても登山道の全線の状況をすぐに把握することは不可能です。大雨の後で、道は大丈夫かとすぐに聞かれても、わかる術はありません。登山道に被害等があったときには引き返して小屋や警察署等にご連絡くださるようお願い申し上げます。

◎大町から扇沢駅までの大町アルペンラインや大谷原および西俣出合登山口までの道路もまったく問題ありません

◎大町から扇沢駅までの大町アルペンラインは大雨等の際には、事前に通行規制が行われ車両の通行ができなくなる場合があります。1時間に30ミリの豪雨が降った場合や、雨が止むことなく降り続き130ミリに達した場合が該当します。  ※こういった事前規制は 猿倉、中房、上高地等 北アルプス各所の登山口への車道でもあります。

混雑状況(8/ 1現在)

今週末の8/3(土)は、冷池山荘のみ、定員を超えそうで、相当に混みあいそうです。 また8/2(金)と8/4(月)も、冷池山荘と種池山荘がやや混みあいそうです。8/3(日)は前後の日と比べれば、ご予約少なめです。

◎週末以降は、夏型のお天気が続きそうな、気配になってきましたので、来週は平日でも、かなりお客様が動きそうな感じになってきました。

 

長野県内恒例の学校登山の予定日では種池山荘の8/23(金)と8/27(火)が小屋の定員に近い人数ですので、この日のご宿泊は避けていただきたくお願い申し上げます。誠に申し訳ございませんが、なにとぞよろしくお願い申し上げます。

2013年8月種池山荘と冷池山荘の学校登山日程表

  8/23(金) 8/26(月) 8/27(火) 8/28(水) 8/29(木)  
種池

 190人

130人

 190人

80人

60人

 

冷池

冷池山荘は学校登山ありません。

 

 

 

 

◎申しわけありませんが冷池山荘、種池山荘、新越山荘ともに個室の予約は承っておりません。宿泊状況によってはお受けできる時もありますので当日に現地にて受付時にご確認ください。

◎ご予約をお願いいたします。お客様に少しでもゆっくりと休んでいただくためにも、また私どもにとっても部屋割り等でたいへん助かります。定員を超えると まれにお断りすることもありますが 、なにとぞご理解いただき、ご協力をお願い申上げる次第であります。 ただ定員と申しましても基本は相部屋で、下界の宿泊施設の定員とはと違ってかなりきつめであります のでご了承くださいませ。少しでもゆっくりと寝られて翌日の山行に備えられますよう、入 り込みができるだけ平準化しますようご協力とご予約の程よろしくお願いいたします。 また予約はキャンセルされても、キャンセル料等は一切頂戴いたしません。雨の日や体調の悪いときには、絶対無理はなさらないで下さい。

アドバイスや注意

◎週末を中心に柏原新道登山口の扇沢出合付近は駐車車両で混みあいます。絶対に路上駐車や、はみ出し駐車をしないでください。黒部ダムへの大型バスの通行に多大なる支障がでて、たいへん迷惑です。大渋滞の原因や、過去には交通事故の原因にもなっています。また駐車するときもできるだけ詰めて1台でも多くの車が停められるようにしてください。登山口の 700m先には年間100万人以上の来場者がある黒部ダムがあります。通常の行き止まりの登山口行きの林道ではありません。またできるだけ乗り合って来ていただきたいです。

◎大谷原に駐車される方は、防災工事の大型車が通行しますので、大型車両の通行に絶対に支障にならないようお願いします。

一昨年あたりから、ヘルメットを着用されて登山される方が増えてきています。事故防止の点からもたいへん良い傾向かと思います。また今年はモンベル社から長野県にヘルメットの寄贈があり、県内の岩場が多い場所の山小屋で、一回1000円にて貸し出しも行なっています。当方では冷池山荘とキレット小屋の間で貸し出していますので、ご利用下さい。

◎7月中は当山域では、大きな事故がなくて幸いでした。ただいわゆる“高山病”に由来する、肺水腫や肺炎等で重症になる事例が相次ぎました。各自の自己管理をしっかりとお願いしたいと思います。また遭難とはいえないような、安易な“遭難”も相次いでいますので、こちらもしっかりとした計画、体調管理、ゆとりある行動での登山をお願いいたします。

◎いかなる山行でもツアーであっても、各自で装備はしっかりと用意しましょう。またコースや計画の概要は各自がしっかりと理解しておきましょう。自分がどこを通ってどこへ下山するのか、 一体どのくらいの時間がかかるのかもわかってない“連れられ登山”の方が見受けられます。インターネット等だけでなく、専門家が監修したガイドブックや山岳地図等でしっかりと情報収集をしてください。 またインターネット等に発表される個人の山行記録には、早歩きや、早走り、日帰りを自慢したり誇張したものが多々あります。あくまで個人の記録ですので、山行時間や行程はガイドブックや山岳地図等の平均的な無理のないものを参考にしてください。 朝な夕なに山の変化を楽しむ、ゆっくり登山で足元の見落としそうな、小さな花に感動を覚える、そんな登山を楽しみましょう!

 

登山道でのすれ違いは、基本的には“上り”の方が優先です。当たり前のことですが、場所や状況によっては逆に“上り”の方が譲る場合もあります。昨今スピードをゆるめずに、強引にすれ違おうとする、“下り”の人が多く、たいへん困惑しております。今後皆さんが考えられる以上に、大きな接触事故につながる可能性があります。 上から下ってくる人の圧力を、下にいる人が受け留められるものではありません。  また登山道の拡幅にもつながってしまい、ひいては登山道の管理が2倍以上にたいへんになったり、道幅が広がることによって、雪に押される面積も広がって、雪圧によって、春先の登山道の崩壊にもつながってしまいます。現実問題として起こっている一例です。すれ違うときには、必ずどちらかが立ち止まって譲るというようにしていただき、登山道に優しい、負荷のかからないような歩き方を心がけていただきたいと思います。 皆さんが考えている以上に、登山道はデリケートです。

 

昨今、種池山荘から午後4時ごろに小さな子供を連れて下山する日帰りグループが見受けられます。子供は疲れきっていて、途中からは ぐずりだすでしょうし、どんどん暗くなります。下へ行くほど大きな木立になるので真っ暗になり、大変危険です。子供のことを考えた常識ある行動、登山日程をとってください。 これは子供連れパーティに限ったことでありません。 また一般の成人の方でも、最近特に感じるのは無茶苦茶な日程、コースの日帰りの人が多いことです。早く歩く、走るといったことはなんの自慢にもなりません。昨今のとても悪い風潮です。

◎過去、小屋で体調を崩した方の話からも、寝不足や水分不足は登山の最大の敵といっても過言でありません。最大限気をつけ、時間に余裕を持った計画による山行をお願いします。 またゆとりあるゆっくり登山で足腰の疲労回復をすることが、下山時の転倒防止につながります。

梅雨が明けたら、夏は雷と夕立に注意。2時ごろまでに小屋へ到着するのが最大の安全策でしょう。そのためにも早朝出発に心がけましょう。また日焼けや、日射病対策もしっかりと! また水分補給や塩分補給、腹ごしらえ等もきちんとお願いいたします。

NO  1425  産みの苦しみ。

2013  8/  1(木)  

    昨日のヘリ荷揚げの晴天がうそのような、今日午前中の土砂降りの雨。梅雨明けに向けての攻防戦はまだまだ一進一退が続きます。ただその土砂降りの雨も、昼過ぎには小止みになり、晴れ間も少しのぞく瞬間が出てきました。私が後立山連峰のお天気の目安にしている、新潟県の中越地方や上越地方の週間予報を見ても、明日はまだぐずつくかもしれませんが、8/3(土)以降は、日本気象協会の週間予報を見ても、ウェザーニューズの週間予報を見ても、ようやく雨マークがなくなり、晴れマークが並ぶようになってきました。

   長いトンネルの出口も、暗やみの先に、少しだけ見えてきたような感じです。どんどんと咲き出しているお花たちも、夏前に誕生したライチョウのヒナ達も、そして小屋のスタッフも、もちろん入山を先延ばしされてきたお客様にとっても、待ちに待った入道雲沸き立つ夏空が、もう少しでやってきてくれそうです。期待の8月いよいよスタートですね!

力強いヘリ204Bの飛来に、お客さんも興奮です。荷揚げに、遭難救助に、調査飛行にと、ヘリはアルプスのスーパースターです。昨日も一回に800キロ余りの荷物を吊って、3つの山荘に20回近く飛んでくれました。いつものことながら機体に、ヘリクルーの皆さんに感謝感謝です。(7月31日)