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NO 967  せっかくの安定に、水を差さないで・・・

2011  8/ 31(水) 

  夏山シーズンも終わりの8月最終盤にきて、ようやくお天気も安定傾向になり、今日で5日間連続で晴天に恵まれることができました。ただ皆さんすでにご存知のとおり、台風12号が虎視眈々と日本上陸をねらっているようです。そして山荘周辺でも今夕からは走りの雨が降り出しました。台風の進路予想の予報円が一番最初に出た頃の予想だと、一番東側のjコースをさっさと北上してくれれば、本土へ上陸することもなく、大きな被害もなく金曜日ごろまでにはかなり北方へ進むものと、まったく都合のいい解析をしていたのですが・・・ ところがスピードは一向に上がらない、さらに西へ西へと自転車並みにのろのろ運転? 今夜あたりの予報円でみると、かなりの確立で本州のどこかに上陸しそうな感じになってしまいました。

  予定されていた地元中学校の登山も中止になったり、延期になったり・・・  そして今夜は一般のお客様も、冷池山荘こそかろうじて10人をキープしていただきましたが、種池山荘と新越山荘はいずれもお一人様ずつという、完全な台風モードです。このあとどんなコースをたどり、どんな影響をあたえるのかわかりませんが、いまは最小被害と来週からのお天気の早期回復、そして秋空の飛来を待ち望むばかりです。小屋でも飛ばされる物がないようにチェックに余念のない一日でした。

嵐の前の静けさ。台風を迎え撃たんばかりの威風堂々たる鹿島槍ヶ岳。(8/31)

小さな滝雲が流れる種池山荘周辺。行き交う人も少ない8月晦日の爺ヶ岳。(8/31)

NO 966  お天気の8月最後の週末でした。

2011  8/ 28(日) 

  淡く小さな期待が大きく開花した、8月最後の週末でした。土曜日の午後はガスも多くなりましたが、総じて土曜日曜ともにいいお天気に恵まれました。なにしろ7月に続いて8月も不順な天候が続きましたので、夏山月間最終最後の週末を好天で締めくくることができたということが、とてもうれしく思いました。

  そしていよいよ次週は9月入り! 気分的にもカレンダー的にも秋山月間の到来です。初っ端には台風12号の洗礼もうけそうな気配ですが、その後にはきっとすっきりとした秋空が広がるお天気がやってきてくれるものと期待しています。台風通過後には秋の気配もさらに深まっていくことでしょう。夏にはお天気わるくて延期された皆さん、キャンセルされた皆さん、秋の鹿島槍ヶ岳、爺ヶ岳、針ノ木岳登山をぜひともご計画くださいませ。

最高の稜線歩きを楽しめた8月最後の週末。(8/27)

種池山荘周辺のチングルマの綿毛は見頃。コバイケイソウの枯れ穂も林立の時季。(8/27)

鳴沢岳〜赤沢岳〜針ノ木岳稜線(8/28)

NO 965  今朝も小雨でのスタートですが・・・

2011  8/ 26(金) 

  8月最終週の週末のはじまりも、小屋周りは小雨模様のスタートになってしまいました。このあと前線の南下にともないまだ雨模様が続きそうですが、明日以降の土日は秋雨前線が当初の予想よりもさらに南下し、日本海上にある高気圧も多少好影響するのか、新潟の天気予報なども、いつの間にか比較的いい方へ変わっているようですね。 どんな8月最後の週末天気になるのか?  淡く小さな期待を抱いて迎えるばかりです。それにしても今夏のお天気は気難しいですね。

連日の雨で種池も満水状態の今夏。(8/26  9:00) 柏原新道も濃いガスの中に沈みます。(8/26  9:00)

NO 964  連チャンは至難のわざ?

2011  8/ 25(木) 

  昨日の好天も一日だけ。今日も早朝までは良かったのですが、結局8時過ぎからは雨模様の一日になってしまいました。 マージャンではありませんが、今夏は2日以上晴天が続く連チャンだの3連チャンなんていうチャンスは本当に至難のわざという感じです。昨日は好天に恵まれて種池山荘に泊り 待ちに待った爺ヶ岳登頂を果たした、地元の中学校生も今日は小雨の中を下山になってしまいました。

  そんななか秋雨前線の動きだけでもやっかいというのに、またまた南には台風が次々に出現ですね。来週の中頃には日本近海に近づきそうな気配とか・・・・  7/19の台風6号の上陸以降すっかり歯車が狂ってしまった今夏の天候ですが、今度はこの台風11号と12号の進路や動きが日本付近のいや〜な雰囲気を劇的に変えてくれたなら・・・・  なんてひとり思っています。 “毒を以って毒を制す” ってやつでしょうか。う〜んちょっと違いますかね。まずは今週末の好天を祈るばかりです。

コバイケイソウの葉が枯れ黄葉し始める中、上山時はご覧の好天に恵まれ、種池山荘に到着した中学生たち。初めての岳はどうだったかな?  大きくなってからもまた来てね。 (昨日:8/24)

NO 963  待ちわびた鹿島槍との再会

2011  8/ 24(水) 

  秋雨前線が日本海へ北上。湿った大気の流入もあまりなく、実にお盆後としては始めての終日晴天の一日になりました。鹿島槍ヶ岳もその姿をようやく見せてくれて、少しだけ元気も取り戻せた感じの初秋の一日。このあとも一日も長く、眼前に聳える鹿島槍ヶ岳を眺めていたいだけなのですが・・・

そんなささやかな望みが、なかなか叶わない今シーズンです。

赤岩尾根登山道の草刈へ。高千穂平から見る鹿島槍ヶ岳、その雄姿。久しぶりの鹿島槍にはまだまだ夏香が残っていたようです。(8/24)

                                  

NO 962  秋雨前線の下にあって 。

2011  8/ 23(火) 

  太平洋岸にあった秋雨前線は昨夜から北上して、今日は北陸から山陰にかけてのライン上にあります。前線周辺は強い雨降りになっています。鹿島槍ヶ岳周辺も昨夜から 今日の夕方にかけては、今回の秋雨前線に伴う悪天候の中では、もっともまとまった雨量で50ミリほどになっています。 午後は少し雨も小止みになってきましたが、終日の雨模様です。明日あたりはやや前線も北上して晴れ間も出そうな予報ですが、この後もしばらく似たような天気図が続きそうですので、お出かけの際はしっかりと天気予報でご確認いただきたいと思います。

  さてこの不順な天候続きで、夏休み前にやはり悪天続きで登山が中止になって、お盆明けに順延になっていた地元中学校の学校登山も、 今週予定していた2校の中止が決定しました。学校登山が7月と8月の2回とも悪天候で中止になるのって、7〜8年に一校あるかどうかって感じなのですが、今年はこれで 2校がキャンセルになってしまいました。先生方も生徒さんたちも念入りに準備を進めてこられたのにとっても残念ですが、安全が第一の子供たちの登山です。 当然の中止決定でいたしかたありません。中学校時代に皆で力を合わせて爺ヶ岳へ登るチャンスはなくなってしまいましたが、いつの日にか仲間を誘って地元の自分たちの岳 “爺ヶ岳” に登ってきてほしいものです。来週にかけても何校かあるのでなんとか早くにお天気が安定するのを願わずにはおられません。

  そんな不順な天候が、お盆の数日を除いて、ほぼ海の日連休以降ずっと続いているわけですが、 歩いていても天気が悪い分、視界がきかない分、足元の草花の微妙な変化には自然と目が行きます。目の先には初秋の気配がそこかしこで垣間見られるようになってき ており、もう夏の再来っていうより、安定した秋のお天気を期待! という感じでしょうか。連日の肌寒い雨の多い天候は、今秋の紅葉には吉と出るのか、凶と出るのか、8月も残すところ一週間あまり、9月に入れば さらに一気に秋の気配も深まっていくことでしょう。   それにしましてもこのまま夏は過ぎていってしま うのでしょうかね。海の日連休の頃の猛暑とにぎわいはもう幻の世界です。

ネバリノギランは全体がオレンジ色に紅葉し始めています。(8/22)

チングルマの中にも気の早いものが・・・ ここは咲くのも一番早くに咲きだす場所です。(8/22)

オオカメノキの実も日に日に赤味を増してきています。(8/22)

こちらはオオカメノキの葉っぱ。なんか良い感じで色づき始めていますね。(8/22)

 8/23 付けの 直 近 情 報

天気

◎お盆以降はまたまたお天気は不安定です。8/16以降雨模様の時間帯が多いです。秋雨前線の動きに注意が必要です。

◎岳の上はここ数日は 上がっても15度ぐらい、寒いときは日中でも10度ぐらいの日もあります。雨合羽は良質のものをお持ちください。フリース等もほしいところです。

◎NHKテレビの天気予報を見る際、北アルプス北部のお天気の目安としては、『長野』のお天気より『新潟』のお天気のほうが類似していますので、そちらを参考にしてください。 さらに『金沢』も参考にすればよいでしょう。この3箇所が晴れマークなら、北アルプス北部も大体晴れるでしょう。

◎主稜線では夏のお花は終了しました。すでにミヤマトリカブト、トウヤクリンドウ、ミヤマアキノキリンソウ、ミヤマコウゾリナ、ヤマハハコ といった秋のお花がどんどん咲きだしています。

◎チングルマは綿毛のものが増えてきています。

◎主稜線では早くもコケモモやナナカマドが赤い実を付け始めています。

登山ルート等の状況

◎柏原新道のガラバ付近では落石や滑落に注意してサッと通過してください。

◎赤岩尾根では最上部のトラバース部分で上部からの落石に注意です。 全般に急登ですので、登山口まで気を抜かず、一歩一歩確実に、転倒に注意して下山してください。

◎針の木大雪渓は中間帯に何箇所か雪渓が残っていますが、現在は中間帯の “ノ ド” 付近を含めて、全ルートで雪渓を通らずに山腹を高巻きする “秋道” を通行するようになっています。針ノ木小屋で指示して下さっていますので、ルートを間違えないように注意して通行してください。針ノ木小屋ホームページをご覧 になってご確認ください。

8/10に新越山荘から俯瞰した写真です。雪渓のいちばん狭い部分が “ノ ド”。8/23現在は雪渓の大きさも全体的にずっと小さくなってきています。

“ノ ド” の部分の雪渓もなくなり、赤沢岳側を高巻きする“秋道”を通ります。(秋道から、雪の消えたノドを見る:8/23)              新越山荘のO君が休暇で撮影

 

◎鹿島槍ヶ岳から五竜岳の間は常駐隊やお客さま情報では特に支障はないようです。 ただし鹿島槍南峰を越えると、爺ヶ岳から鹿島槍ヶ岳南峰までの間のような比較的なだらかかつ穏やかな稜線歩きとは違い、岩場が多くなり高度感も格段の違いです。アップダウンも多いので健脚者、経験者向けです。

◎最近の夕立続きや地震等による登山道被害報告等ははありませんが、この時期はまだまだ浮石や落石等へ十分に注意をはらってください。 また大雨が降っても登山道の全線の状況をすぐに把握することは不可能です。登山道に被害等があったときには引き返して小屋や警察署等にご連絡くださるようお願い申し上げます。

◎大町から扇沢駅までの大町アルペンラインや大谷原登山口までの道路もまったく問題ありません

◎大町から扇沢駅までの大町アルペンラインは大雨等の際には、事前に通行規制が行われ車両の通行ができなくなる場合があります。1時間に30ミリの豪雨が降った場合や、雨が止むことなく降り続き130ミリに達した場合が該当します。  ※こういった事前規制は 猿倉、中房、上高地等 北アルプス各所の登山口への車道でもあります。

週末を中心に柏原新道登山口の扇沢出合付近は駐車車両で混みあいます。絶対に路上駐車や、はみ出し駐車をしないでください。黒部ダムへの大型バスの通行に多大なる支障がでて、たいへん迷惑ですし、大渋滞 や交通事故の原因にもなります。また駐車するときもできるだけ詰めて1台でも多くの車が停められるようにしてください。

◎大谷原に駐車される方は、防災工事の大型車が通行しますので、大型車両の通行に絶対に支障にならないようお願いします。

冷池・種池・新越山荘混雑状況(8/23現在)

◎8/26(金)からの週末は、天気予報がよくなれば冷池・種池山荘はもう少しご予約も増えてくるものと思われますが、今のところはご予約は少なめです。 あまり込み合わないでしょう。

7月下旬の悪天候のため何校かの中学校登山が夏休み明けに延期になり、下記の予定で実施されます。この中では種池山荘の 9/1(木)が小屋の定員に近い人数ですので、この日のご宿泊は避けていただきたくお願い申し上げます。ほかにも黄色の日が混み合いそうですので、宿泊日がスライドできるお客様におかれてはスライドしていただければ助かります。 なにとぞよろしくお願いを申し上げます。

種池山荘と冷池山荘の学校登山日程表

  8/25(木) 8/26(金) 8/29(月) 8/30(火) 8/31(水) 9/01(木) 9/06(火)
種池

 30人

 

 

 

 140人

 190人

予備日 140人

冷池    

 

 

     

 

 

 

 

◎申しわけありませんが冷池山荘、種池山荘、新越山荘ともに個室の予約は承っておりません。宿泊状況によってはお受けできる時もありますので当日に現地にて受付時にご確認ください。

◎ご予約をお願いいたします。お客様に少しでもゆっくりと休んでいただくためにも、また私どもにとっても部屋割り等でたいへん助かります。定員を超えると まれにお断りすることもありますが 、なにとぞご理解いただき、ご協力をお願い申上げる次第であります。 ただ定員と申しましても基本は相部屋で、下界の宿泊施設の定員とはと違ってかなりきつめであります のでご了承くださいませ。少しでもゆっくりと寝られて翌日の山行に備えられますよう、入 り込みができるだけ平準化しますようご協力とご予約の程よろしくお願いいたします。 

アドバイスや注意

◎夏山最盛期に入り長野県内の山岳では各種事故が増えています。日焼け対策、熱中症対策、落雷、雷雨対策等を各自がしっかりととりましょう。 雷雨対策としてはできるだけ早く小屋へ到着するのが最大の安全策でしょう。そのためにも早朝出発に心がけましょう。

登山靴の底がはげてしまう事例が、たいへん多くなっています。山荘ではテーピングテープをお買い上げいただき巻いてもらうようにしています。突然はげてしまうことが多いようで、入山前の確認がなかなか難しいようですが、それでも事前のチェックは必須ですし、長年使用してきたものは張替えや買い替えの時期を検討することも必要と思われます。

岩場でもストックを使っている人がいます。たいへん危険です。登山道の変化に応じて用いましょう。また平気で草付きやお花畑にストックを突く人が多々いるようです。ストックの突きそこないでの事故を含め、突くときはしっかりと場所を考えて突けるようになりましょう。

◎いかなる山行でもツアーであっても、各自で装備はしっかりと用意しましょう。またコースや計画の概要は各自がしっかりと理解しておきましょう。自分がどこを通ってどこへ下山するのか、 一体どのくらいの時間がかかるのかもわかってない“連れられ登山”の方が見受けられます。インターネット等だけでなく、専門家が監修したガイドブックや山岳地図等でしっかりと情報収集をしてください。 またインターネット等に発表される個人の山行記録には、早歩きや、日帰りを自慢、吹聴したり誇張したものもままあります。あくまで個人の記録ですので、山行時間や行程はガイドブックや山岳地図等の平均的な無理のないものを参考にしてください。

昨夏、種池山荘から午後4時ごろに小さな子供を連れて下山するグループが何件か見受けられました。子供は疲れきっていて、途中からは ぐずりだすでしょうし、どんどん暗くなります。下へ行くほど大きな木立になるので真っ暗になり、大変危険です。子供のことを考えた常識ある行動、登山日程をとってください。 これは子供連れパーティに限ったことでありません。

◎過去、小屋で体調を崩した方の話からも、寝不足や水分不足は登山の最大の敵といっても過言でありません。最大限気をつけ、時間に余裕を持った計画による山行をお願いします。 またゆとりあるゆっくり登山で足腰の疲労回復をすることが、下山時の転倒防止につながります。

NO 961  しとしと雨が続きます。

2011  8/ 22(月) 

 昨日は、午後には、雨も小康状態になり、少し晴れ間も出ましたが、深夜には再び夕立気味の雨降りへ。今朝の天気もたいへん心配されましたが、幸いにも朝より雨は上がり、少しずつ視界も広がり青空ものぞくような空模様になりました。冷池山荘に泊まられたお客様も思わぬプレゼントに皆さん朝食もそこそこに鹿島槍ヶ岳を目指して出発されました。ただ残念ですが天気は長くは続かず8時前には再び小雨模様に逆戻りです。予報でも秋雨前線の動きは活発なようで、この後も不安定な状態がしばらく続きそうです。早く夏空でも秋空でもいいから安定した空模様が戻ってきてほしい!!  心のなかで叫び続ける毎日です。

NO 960   雨の週末。

2011  8/ 20(土) 

    終日の雨降り、残念な週末の土曜日です。本格的夏山シーズンに入ってお天気の良かった週末は海の日連休とお盆の週末だけだったでしょうか。こうやって夏も終わりに近づいてきて、振り返ってみると、どうもお天気には恵まれなかった印象が残る今 夏山シーズンになってしまいそうです。

   秋雨前線? が、東海沖まで南下したので、もう少しいいのかと期待しましたが、前線の北側には本州がすっぽりと隠れてしまいそうな雨雲がよこたわってしまいました。なんか結局は7月下旬から8月上旬の不順な天候続きのときに戻ってしまったような感じ・・・  せっかくお越しくださった皆さんにも、もうしわけなくなる肌寒い雨の週末です。今日の日中は最高で13度ほど、小屋では皆さんストーブのまわりに集まり、温かい飲み物が人気の晩秋のような光景になってしまいました。明日は少しでも雨の止む間が出てほしいものです。

雨中の山行たいへんお疲れ様でした。新越山荘前でお客様を迎える名残のクルマユリ一輪。(8/20)

冷たい雨、とても静かな新越山荘です。(8/20)

本当は冷たいビールの方がいいんでしょうけど・・・

NO 959   前線南下、予想通りの雨模様。

2011  8/ 19(金) 

    秋雨前線? 南下中。昨夕から雨降りになっている鹿島槍ヶ岳周辺です。昨夕から今朝までの雨量は30ミリと、久しぶりにまとまった雨となっています。午前中は小康状態の時間帯もあり、周辺の山が見えた時間帯もありましたが、基本的には 小雨模様の涼しい一日になりました。ただ山荘の周辺では思ったほどの雨量にはなっていません。  今朝のテレビニュースを見ていたら昨日の昼下がりに黒部川? 下流付近では短時間のまとまった強雨があり、増水で対岸から戻れなくなったグループが今朝救出されたというニュースが流れていました。鹿島槍ヶ岳周辺では昨日の日中はぱらっとしたぐらいで、本格的には夕方から降り出したので、本当に狭い範囲で、短時間での集中豪雨だったんでしょうね。昨今 沢登りや中洲でのキャンプでの突然の増水による遭難 や事故が多いので、常に気をつけていただきたいものです。

   さてこの雨は今日いっぱい降るものと思われますが、明日には前線も本州南岸沖合まで南下するようですので、土日は太平洋岸の地域はパッとしないお天気でしょうが、うまくいけば 前線から 離れた北日本や北陸地方ほどお天気は回復してくれるんじゃないかと思ってるんですが・・・・    前線の南下や各地での雨等の影響で今週末はご予約も少なくなってしまいました。お越しくださる皆さんのためにも、北アルプスのお天気回復に大、大、大期待です。

穏やかな鹿島槍の北方や西方ではゲリラ豪雨のようなところもあったんですね。(昨日:8/18)

種池平のコバイケイソウの葉も黄化を始めて、もう夏の雰囲気とは明らかに違います。(昨日:8/18)

『爺ヶ岳に2度も登ったんだよ〜 』小一のかける君。  4歳のあいちゃんも『ライチョウに逢ったんだょ モグラも見つけたょ』とご満悦!  二人ともよくがんばったネ。未来の山ボーイ、山ガールだね。              千葉大夏山診療所 大久保看護師さんご一家。(8/19)

立山や針ノ木岳がちらちら見える瞬間も(8/19)

午前中もガスがきれて爺ヶ岳も顔をだす(8/19)

NO 958   夏から秋へ、お天気も変わり目。

2011  8/ 18(木) 

    お盆をはさんでしばらく安定した好天が続きました ので、お盆休みに北アルプスへお越しくださった皆さんはいい山行が楽しめたのではないでしょうか。ただその好天もこのあとは一服のようですね。日本海上にある前線の影響で、 鹿島槍ヶ岳爺ヶ岳周辺は昨日そして今日の日中と雲多く、ときどきぱらぱらっとする、お盆中のお天気とはまったく違うお天気になっています。ただ今のところは大きな崩れはなく青空もときどきのぞくといった空模様です。お客様も合羽を着たり脱いだり、また着るか、着ないか迷うような悩ましい状態です。ただし今夕から明日にかけては前線が日本海上から本州を南下しそうですので、はっきりとした雨の時間帯もありそうです。

  気象予報士の皆さんも秋雨前線? の南下だとか、猛暑もひと段落、空気も入れ替わるとか盛んに申されていますね。前線の後方には間違いなく確実に“秋”があるようです。ただ前線が東海沖まで南下後は週末の8/20(土)と8/21(日)を含めて、来週初めまで、前線から離れた北日本や北陸地方ほど、お天気も良さそうですので、鹿島槍ヶ岳を含む後立山連峰のお天気は期待がもてそうです。

  下界でも今までのような高温状態からは脱してかなり涼しい大気がおおって来そうですね。当然のことながら北アルプスではさらに初秋の気配が進みそうです。ついこのあいだまで白い花が咲いていた印象のナナカマドも、早や赤い実を付けだしています。岳の上では、朝夕は半袖シャツではちょっと寒いぐらいに感じるようになるでしょう。稜線を渡る心地よい風にも、肌寒さを覚えるかもしれません。長袖シャツはお忘れなきように・・・   (

時々雨もぱらぱら。剱岳は雲の中。(8/17)

ときどき青空も! 爺ヶ岳登場。(8/17)

小さな秋が次々に。ナナカマドに赤い実。(8/17)

チングルマの白い花は、綿毛へと変身。(8/17)

山ボーイの目立つ今シーズンです。(8/17)

雨にも、親子三代元気一杯!かみき様ファミリー
ベンチもお客様をお待ちしています。(冷池:8/18)

冷池からの爺ヶ岳。晩夏の風情。(8/18)


 

 8/15 付けの 直 近 情 報

天気

◎8/9ごろから、ようやくお天気も安定傾向です。12,13,14,15日と好天に恵まれています。

天気安定していても、午後は雷雨の可能性がありますので、注意が必要です。

◎岳の上もここ数日は22度近くまで上がって暑いくらいです。暑さ対策が必要です。

◎NHKテレビの天気予報を見る際、北アルプス北部のお天気の目安としては、『長野』のお天気より『新潟』のお天気のほうが類似していますので、そちらを参考にしてください。 さらに『金沢』も参考にすればよいでしょう。この3箇所が晴れマークなら、北アルプス北部も大体晴れるでしょう。

◎主稜線では夏のお花は最盛期が過ぎました。すでにミヤマトリカブト、トウヤクリンドウ、ミヤマアキノキリンソウ、ミヤマコウゾリナ、ヤマハハコ、 ミヤマカラマツ、ヨツバヒヨドリといった秋のお花がどんどん咲きだしています。

◎チングルマは盛りを過ぎ、綿毛のものが増えてきています。

◎主稜線では早くもコケモモが赤い実を付け始めています。

登山ルート等の状況

◎鹿島槍ヶ岳と爺ヶ岳登頂に関しては、登山道に支障はありませんし、主稜線の登山道上の残雪も全部消えました。アイゼン等も必要ありません

◎柏原新道で例年遅くまで残る ガラバの雪渓も消えました。ガラバ付近では落石や滑落にも注意してサッと通過してください。

◎赤岩尾根では最上部のトラバース部分で上部からの落石に注意です。 全般に急登ですので、登山口まで気を抜かず、一歩一歩確実に、転倒に注意して下山してください。

◎針の木大雪渓は中間帯に何箇所か雪渓が残っています。中間帯の “ノ ド” 付近は雪渓が不安定になっており、雪渓を通らずに山腹を高巻きする “秋道” を通行するように、針ノ木小屋で指示して下さっていますので、ルートを間違えないようにしてください。針ノ木小屋ホームページをご覧 になってご確認ください。

針ノ木雪渓を新越山荘方面から俯瞰。(8/10)

雪渓のいちばん狭い部分が “ノ ド”。(8/10)

 

◎鹿島槍ヶ岳から五竜岳の間は常駐隊やお客さま情報では特に支障はないようです。 ただし鹿島槍南峰を越えると、爺ヶ岳から鹿島槍ヶ岳南峰までの間のような比較的なだらかかつ穏やかな稜線歩きとは違い、岩場が多くなり高度感も格段の違いです。アップダウンも多いので健脚者、経験者向けです。

◎最近の夕立続きや地震等による登山道被害報告等ははありませんが、この時期はまだまだ浮石や落石等へ十分に注意をはらってください。 また大雨が降っても登山道の全線の状況をすぐに把握することは不可能です。登山道に被害等があったときには引き返して小屋や警察署等にご連絡くださるようお願い申し上げます。

◎大町から扇沢駅までの大町アルペンラインや大谷原登山口までの道路もまったく問題ありません

◎大町から扇沢駅までの大町アルペンラインは大雨等の際には、事前に通行規制が行われ車両の通行ができなくなる場合があります。1時間に30ミリの豪雨が降った場合や、雨が止むことなく降り続き130ミリに達した場合が該当します。  ※こういった事前規制は 猿倉、中房、上高地等 北アルプス各所の登山口への車道でもあります。

週末を中心に柏原新道登山口の扇沢出合付近は駐車車両で混みあいます。絶対に路上駐車や、はみ出し駐車をしないでください。黒部ダムへの大型バスの通行に多大なる支障がでて、たいへん迷惑ですし、大渋滞 や交通事故の原因にもなります。また駐車するときもできるだけ詰めて1台でも多くの車が停められるようにしてください。

◎大谷原に駐車される方は、防災工事の大型車が通行しますので、大型車両の通行に絶対に支障にならないようお願いします。

冷池・種池・新越山荘混雑状況(8/15現在)

◎お盆期間中はお天気に恵まれていますが、予想通り入り込みは少なめで推移しそうです。どの小屋も最高で定員の半分ぐらいの入り込みでしょう。8/16になると冷池山荘でご予約30人ほどです 。

◎8/19(金)からの週末と8/26(金)からの週末は、まあまあの入り込みと思われます。天気予報がよくなれば予約も増えてくるものと思われます。

7月下旬の悪天候のため何校かの中学校登山が夏休み明けに延期になり、下記の予定で実施されます。この中では種池山荘の 9/1(木)が小屋の定員に近い人数ですので、この日のご宿泊は避けていただきたくお願い申し上げます。ほかにも黄色の日が混み合いそうですので、宿泊日がスライドできるお客様におかれてはスライドしていただければ助かります。 なにとぞよろしくお願いを申し上げます。

種池山荘と冷池山荘の学校登山日程表

  8/22(月) 8/23(火) 8/24(水) 8/25(木) 8/26(金) 8/29(月) 8/30(火) 8/31(水) 9/01(木) 9/06(火)
種池

 120人

 

 70人

 30人

 

 

 

 140人

 190人

予備日 140人

冷池  

 

150人

   

 

 

     

 

 

 

 

◎申しわけありませんが冷池山荘、種池山荘、新越山荘ともに個室の予約は承っておりません。宿泊状況によってはお受けできる時もありますので当日に現地にて受付時にご確認ください。

◎ご予約をお願いいたします。お客様に少しでもゆっくりと休んでいただくためにも、また私どもにとっても部屋割り等でたいへん助かります。定員を超えると まれにお断りすることもありますが 、なにとぞご理解いただき、ご協力をお願い申上げる次第であります。 ただ定員と申しましても基本は相部屋で、下界の宿泊施設の定員とはと違ってかなりきつめであります のでご了承くださいませ。少しでもゆっくりと寝られて翌日の山行に備えられますよう、入 り込みができるだけ平準化しますようご協力とご予約の程よろしくお願いいたします。 

アドバイスや注意

◎夏山最盛期に入り長野県内の山岳では各種事故が増えています。日焼け対策、熱中症対策、落雷、雷雨対策等を各自がしっかりととりましょう。 雷雨対策としてはできるだけ早く小屋へ到着するのが最大の安全策でしょう。そのためにも早朝出発に心がけましょう。

登山靴の底がはげてしまう事例が、たいへん多くなっています。山荘ではテーピングテープをお買い上げいただき巻いてもらうようにしています。突然はげてしまうことが多いようで、入山前の確認がなかなか難しいようですが、それでも事前のチェックは必須ですし、長年使用してきたものは張替えや買い替えの時期を検討することも必要と思われます。

岩場でもストックを使っている人がいます。たいへん危険です。登山道の変化に応じて用いましょう。また平気で草付きやお花畑にストックを突く人が多々いるようです。ストックの突きそこないでの事故を含め、突くときはしっかりと場所を考えて突けるようになりましょう。

◎いかなる山行でもツアーであっても、各自で装備はしっかりと用意しましょう。またコースや計画の概要は各自がしっかりと理解しておきましょう。自分がどこを通ってどこへ下山するのか、 一体どのくらいの時間がかかるのかもわかってない“連れられ登山”の方が見受けられます。インターネット等だけでなく、専門家が監修したガイドブックや山岳地図等でしっかりと情報収集をしてください。 またインターネット等に発表される個人の山行記録には、早歩きや、日帰りを自慢、吹聴したり誇張したものもままあります。あくまで個人の記録ですので、山行時間や行程はガイドブックや山岳地図等の平均的な無理のないものを参考にしてください。

昨夏、種池山荘から午後4時ごろに小さな子供を連れて下山するグループが何件か見受けられました。子供は疲れきっていて、途中からは ぐずりだすでしょうし、どんどん暗くなります。下へ行くほど大きな木立になるので真っ暗になり、大変危険です。子供のことを考えた常識ある行動、登山日程をとってください。 これは子供連れパーティに限ったことでありません。

◎過去、小屋で体調を崩した方の話からも、寝不足や水分不足は登山の最大の敵といっても過言でありません。最大限気をつけ、時間に余裕を持った計画による山行をお願いします。 またゆとりあるゆっくり登山で足腰の疲労回復をすることが、下山時の転倒防止につながります。

   

NO 957  今年のお盆はお天気最高!

2011  8/ 16(火) 

   連日 アルプス晴れで夜が明けます。お盆休み最終日の今朝もさわやかな初秋の雲が広がる鹿島槍ヶ岳周辺です。8/10夕方の雷雨以降は、安定したお天気が続いています。この間ほんとうに少しだけパラパラとしたこともありましたが、合羽を着るまでもありません。今年のお盆シリーズはほんとうにお天気に恵まれることができ幸いでありました。  このお天気がまだまだ続きますように・・・・ ただ温度上昇とともに常に雷雨の心配が潜んでいることだけは、お忘れなきように願います。

  さてそのお盆ですが、ここ20年ほどはお盆が最高の入り込みになるようなことはなく、本年も三山荘ともに最高でも定員の半分ほどの入り込みでした。お客様にはゆっくりとしていただくことができたようです。皆さん意外に思われるかもしれませんが、当方でお盆がシーズンのピークになったのは、週休2日制もまだ定着していない、もちろん海の日3連休や秋の各種3連休もまだなかった、30年も昔のことです。そしてその頃の登山者の中心は若者世代でした。しかしその後の若者の登山離れ、一方で中高年層の登山人気、さらに休日の分散化等によって入り込みのパターンも大きく様変わりしていきました。お盆があまり混まなくなったのは中高年登山が全盛になるにつれて、中高年の皆さんはお盆のお墓参りや、お盆中の行事等でなかなか家を空けられないという理由が大きかった? のではと勝手に解釈しています。また過去のお盆中の猛烈な混み方を敬遠されたのも大きな要因かもしれません。

   そして今後もお盆の入り込みが、このまま低空飛行を続けるかというと・・・・  ちょっと?? です。昨年、そして今年とお盆中の若い世代の方の比率が高まってきているようです。おりしも山ガール、山ボーイが激増中の昨今、これからは30年以上昔のように、お盆が若い方々でにぎわうようになっていくかもしれません。これもまた “歴史は繰り返す” でしょうか。

今日も初秋の雲がたなびくさわやかな朝を迎えました。(8/16:冷池山荘)

冷池畔にも、秋を代表するミヤマトリカブトが咲き、朝夕は初秋の風が渡ります。(8/16:冷池山荘)

スタッフも束の間のお盆休み? スイカは通過のお客様にも差し入れして大好評!(8/14:新越山荘)

NO 956  岳の上でも、お天気と “なでしこ JAPAN” 全開だ!

2011  8/ 15(月) 

   今日も最高のお天気でスタートです。7月下旬から8月上旬にかけての不安定天候の鬱憤を晴らすかのような、今年のお盆シリーズの好天続きです。朝の温度は8度ほど、下界の猛暑から脱出されてこられた皆さんにとっては、もうたまらない天然クーラーですね。下山されてからもこの涼しさを思い出されては、仕事にお励みいただきたいと思います。 

   さてサッカー女子Wカップでの、日本チーム “なでしこJAPAN” の優勝には、岳の上でもおおいに盛り上がりましたが、まだまだその熱気は冷めやりませんね。ドイツでのピッチ上に咲いた “なでしこJAPAN” の21の名花はとても素敵でしたが、岳の上のナデシコも素敵です。北アルプスの風雨にも負けないその力強さも “なでしこJAPAN” 同様です。  お盆シリーズも明日で終了! いよいよシーズンも後半戦へ突入していきますが、われわれも “なでしこパワー”(なんのこっちゃ?)で元気にやっていきたいと思います。皆さんも “なでしこパワー” で猛暑を乗り切ってくださいね。

   遅ればせながら、ようやくの 『暑中お見舞い申し上げます。』 をお伝え申し上げます。

清楚なシナノナデシコ

タカネナデシコ開花の瞬間

冷池山荘から見る種池、針ノ木岳上空には爽やかな大気とともに初秋の雲が来訪です。(8/15)

窓を開けると連日、この光景。鹿島槍ヶ岳に会える幸せ。皆さん元気に出発されました。(8/15:冷池)

こちら種池山荘上空です。こちらも爽やかにスタートです。剱岳立山がバッチリ。(8/15:種池山荘)

ベンチに座って朝コーヒーでくつろぐ時間。至福の瞬間ですね。これが日中になると生ビールへ交代。こちらも万福(満腹?)の時間ですね。今日も生ビールがんばって注がなくちゃ!(8/15:種池山荘)

NO 955  ひと月後には中秋の名月。

2011  8/ 14(日) 

    昨夜からこうこうと照らした月は、今朝は夜明け時に五色ヶ原の上にありました。ほぼ満月でしょうか? 調べてみると今年の“中秋の名月”は一ヵ月後の9月12日(月)のようです。 今年はやや早めの“中秋の名月”のようですが、それでもその頃になると岳の上ではかなり秋の気配も漂うことでしょうね。そうでなくても岳の上では、もう夏のお花の盛り は過ぎて、シナノキンバイやハクサンイチゲなどはその姿を見ることもほとんどなくなってきましたし、一方ではトウヤクリンドウやミヤマトリカブトといった秋のお花がそこかしこに姿を見せてくれるようになってきています。さらにひと月後となると・・・・  当ホームページでも紅葉の話題 がちらほらと紹介され始めるころでしょうか。

   なんでも今年の9月は、残暑厳しくなるとか・・・  涼やかな北アルプスの初秋の風にあたりたくありませんか。中秋の名月に映しだされる鹿島槍ヶ岳や爺ヶ岳に会いにぜひお出かけくださいね。 7月下旬から8月上旬の悪天候を取り戻すような残暑に今から期待です。 でもその前に、まずは次週末8/20(土)あたりもお天気が続くことを祈るばかりです。

“中秋の名月”が今から楽しみ。(8/14早朝)

トリカブトの咲きだすころ。

NO 954  お盆はお天気も安定!

2011  8/ 14(日) 

   台風6号の通過以降は、いまひとつ安定しないお天気が続きましたが、ようやく持ち直してきました。11日以降はそれまで多かった雷雨もなく、とくに12、13、14日は日中も含めて夏型の好天が続いています。本当に待ちに待ったお天気の安定、到来です。

  早い梅雨明け、絶好のスタートだった海の日3連休、それが台風6号以降はすっかり歯車が狂ってしまって・・・・   お客様のお話しでも7月末ごろには東京でも肌寒い日があったとか・・・ それじゃあ、お客様の入り込みも落ち込んでしまうわけです。このお天気が、下界の猛暑がもうしばらく続くことを願うばかりです。

正真正銘夏山の夜明けです。(8/14:爺ヶ岳) お目当ての鹿島槍も毎朝登場です(8/14:爺ヶ岳)

ようやくこれぞ夏山というお天気で夜も明けるようになりました。新越山荘に泊まられたお客様は針ノ木岳縦走へ向けて準備に余念がありません。そして意気揚々の出発です。(8/14:新越山荘)

チングルマもまもなく花を落とし、綿毛へと変わる頃です。(8/12:種池山荘)

お天気も安定して、ベンチで休まれるその姿にも余裕が・・・ (8/12:種池山荘)

NO 953  ご利益ありました。

2011  8/ 10(水)  P.M

  先般天候不安定で、たいへん苦心したヘリコプター荷揚げのあと、種池山荘に上がったスイカにスタッフが猛暑復活を祈願してくれました(bX49)が、その願いが天に通じたようで鹿島槍ヶ岳・爺ヶ岳周辺は昨日今日とようやくお天気も安定 !  してきた感じです。種池山荘では御礼も込めて今日は、スタッフ全員で、御役御免のスイカを有り難く頂戴いたしました。ここまで見事に願いが通じるとは・・・   びっくりするやらありがたいやら。スイカ様の念力侮るなかれ。スイカ様本当にありがとうございました。今日は午後4時前から30分ほどだけ弱い夕立がありましたが、先日までのそれとは様相も違います。この後もまだ少し不安定なところもあるようですが、いよいよというか、ようやくというか夏型のお天気が到来したような気配です。みなさまの地方も待ちに待った猛暑復活したでしょうか。

   盛夏の雰囲気漂う種池山荘(8/10)

 種池山ガールがお待ちしていま〜す。(8/10)  

NO 952 昨日は久しぶりに雨の心配のない一日でした。

2011  8/ 10(水)  A.M

   昨日の日中は久々に、雷雨の心配がない安定した一日となりました。日中も20度ぐらいで長袖シャツでちょうどいいくらいでした。鹿島槍ヶ岳頂上まで行ってきましたが、トリカブトやトウヤクリンドウといった秋のお花も咲き出していて、暦どおりに進む岳の移ろいを感じながらの登頂となりました。長いあいだ不安定な天候が続いて、夏空に飢えていただけに、このまま暦どおりに季節が進んでしまうのは・・・   ちょっと困りものといったところが本音でしょうか。

  そしていよいよお盆休みに突入ですが、下界もようやく猛暑がぶり返してきているようですね。岳の上も安定した夏空が続いてお天気に恵まれますように。今朝もなかなかのお天気で始まりました。しつこいぐらいに毎回お知らせ申し上げておりますが、お盆は最盛期のような混雑はないと思われます。日中36度の世界から脱出して、最高でも23度の別世界へぜひお出かけくださいませ。  

 

NO 951  雷雲過ぎて。

2011  8/ 8(月)  P.M

今日もやっは゜り午後は、雷雲沸き立ち夕立に見舞われました。それだけに雷雲が通り過ぎた夕時の光景には、誰からとなく歓声が上がりました。皆さん明朝の好天を信じて床につけそうて゛す。

NO 950  不安定の中の安定。

2011  8/ 8(月)  A.M

  このところは、朝は視界の利いた好天で始まるものの、すぐにガスがかかり、その後は雷雨へというパターンが多いようです。昨日7日も朝方の晴天はまもなく濃いガスへ、そして12時半頃からは早々に夕立になり、夕方近くまで雷まじりのあいにくのお天気となってしまいました。そして今朝も昨夜からのキリションまじりの濃いガスが切れると、みごとな晴天です。

  考えようによっては、これって典型的な夏山のお天気なんですよね。不安定な天候の中でも妙に安定した感じの天気が続いているという感じでしょうか。今日も北アルプスはもちろんのこと、日本各地で雷雨が予想されていますが、事故を防ぐためにも小屋への早着きを念頭に行動していただきたいと思います。またここ数日北アルプスでは事故や行方不明者が続発しています。鹿島槍でもたいへん残念な滑落事故が発生しています。落石への注意、ストックの突きそこない、体調不良、道迷い等々・・・・  とにかく安全第一で、余裕のある日程での登山をお楽しみください。

静かな山旅、花街道、剱・立山の大展望、お越しになられた方は皆さん満足して下さる新越街道。これからお盆にかけて新越山荘のほうもすいています。夕立心配も今朝もこの青空でスタートです。(8/8)

新越山荘前のチングルマも早や綿毛に。(8/8) 夏の日差しも復活のきざし。猛暑復活待望ですね

 8/08 付けの 直 近 情 報

天気

◎ここ数日は朝方晴れ、まもなく濃いガス、昼頃から夕立といったお天気が続いています。

◎太平洋高気圧の張り出しが弱かったり、北からの寒気の流入、南からの暖湿流の流入等があり、全国的にいまひとつ大気の状態が不安定でいます。いましばらく同様のお天気が続く心配がありますのでご注意を。

◎岳の上は涼しい天気が続いています。日中は20度ぐらいまでしか上がらず長袖シャツがちょうどいいくらいです。朝は8度ぐらいまで下がって肌寒い日もあります。 雨合羽は良質のものを用意しましょう。

◎NHKテレビの天気予報を見る際、北アルプス北部のお天気の目安としては、『長野』のお天気より『新潟』のお天気のほうが類似していますので、そちらを参考にしてください。 さらに『金沢』も参考にすればよいでしょう。この3箇所が晴れマークなら、北アルプス北部も大体晴れるでしょう。

◎今年は春先のコブシ、シャクナゲ、ドウダンツツジ等の大当たりりから始まり、夏になってもシラネアオイ、コバイケイソウ、ニッコウキスゲなど、どのお花も例年になくお花の付き方がよかったです。このあとも秋のお花まで大いに期待ができそうな予感です。

◎主稜線のお花畑は最盛期を迎えています。すでにミヤマアキノキリンソウ、ミヤマコウゾリナ、ヤマハハコ、ヨツバヒヨドリといった初秋のお花もどんどん咲きだしています。

◎チングルマは盛りを過ぎ、綿毛のものが増えてきています。

登山ルート等の状況

◎鹿島槍ヶ岳と爺ヶ岳登頂に関しては、登山道に支障はありませんし、主稜線の登山道上の残雪も全部消えました。アイゼン等も必要ありません

◎柏原新道で例年遅くまで残る ガラバの雪渓も消えました。ガラバ付近では落石や滑落にも注意してサッと通過してください。

◎赤岩尾根では最上部のトラバース部分で上部からの落石に注意です。 全般に急登ですので、登山口まで気を抜かず、一歩一歩確実に、転等に注意して下山してください。

◎針の木大雪渓は中間帯にまだ雪渓がしっかり残っています。最上部針ノ木小屋直下は残雪も消えて夏道 が現れていますので安心して通行できます。中間帯の雪渓歩きに不安な方は軽アイゼン、 ストック等お持ちになってください。 針ノ木小屋で軽アイゼンを借りて大沢小屋で返却することもできます。ヒンヤリとした大雪渓歩きは夏山登山の醍醐味です。

◎鹿島槍ヶ岳から五竜岳の間は常駐隊やお客さま情報では特に支障はないようです。 ただし鹿島槍南峰を越えると、爺ヶ岳から鹿島槍ヶ岳南峰までの間のような比較的なだらかかつ穏やかな稜線歩きとは違い、岩場が多くなり高度感も格段の違いです。アップダウンも多いので健脚者、経験者向けです。

◎最近の夕立続きや地震等による登山道被害報告等ははありませんが、この時期はまだまだ浮石や落石等へ十分に注意をはらってください。 また大雨が降っても登山道の全線の状況をすぐに把握することは不可能です。登山道に被害等があったときには引き返して小屋や警察署等にご連絡くださるようお願い申し上げます。

◎大町から扇沢駅までの大町アルペンラインや大谷原登山口までの道路もまったく問題ありません

◎大町から扇沢駅までの大町アルペンラインは大雨等の際には、事前に通行規制が行われ車両の通行ができなくなる場合があります。1時間に30ミリの豪雨が降った場合や、雨が止むことなく降り続き130ミリに達した場合が該当します。  ※こういった事前規制は 猿倉、中房、上高地等 北アルプス各所の登山口への車道でもあります。

週末を中心に柏原新道登山口の扇沢出合付近は駐車車両で混みあいます。絶対に路上駐車や、はみ出し駐車をしないでください。黒部ダムへの大型バスの通行に多大なる支障がでて、たいへん迷惑ですし、大渋滞 や交通事故の原因にもなります。また駐車するときもできるだけ詰めて1台でも多くの車が停められるようにしてください。

◎大谷原に駐車される方は、防災工事の大型車が通行しますので、大型車両の通行に絶対に支障にならないようお願いします。

冷池・種池・新越山荘混雑状況(8/0 8現在)

◎8/9(火)以降はお盆の期間も含めて、8/18(木)ごろまでたいへんご予約も少なくなっています。お盆が混み合ったのは当方では30年以上前のことです。今年も12日(金)と13日(土)あたりがやや込み合うぐらいでしょうか。海の日連休や7月最終土曜日のような混雑はありません。

◎8/19(金)からの週末と8/26(金)からの週末はまだご予約はどの山荘も少なめです。天気予報がよくなれば予約も増えてくるものと思われます。

7月下旬の悪天候のため何校かの中学校登山が夏休み明けに延期になり、下記の予定で実施されます。この中では種池山荘の 9/1(木)が小屋の定員に近い人数ですので、この日のご宿泊は避けていただきたくお願い申し上げます。ほかにも黄色の日が混み合いそうですので、宿泊日がスライドできるお客様におかれてはスライドしていただければ助かります。

種池山荘と冷池山荘の学校登山日程表

  8/22(月) 8/23(火) 8/24(水) 8/25(木) 8/26(金) 8/29(月) 8/30(火) 8/31(水) 9/01(木) 9/06(火)
種池

 120人

 

 70人

 30人

 

 

 

 140人

 190人

予備日 140人

冷池  

 

150人

   

 

 

     

 

 

 

 

◎申しわけありませんが冷池山荘、種池山荘、新越山荘ともに個室の予約は承っておりません。宿泊状況によってはお受けできる時もありますので当日に現地にて受付時にご確認ください。

◎ご予約をお願いいたします。お客様に少しでもゆっくりと休んでいただくためにも、また私どもにとっても部屋割り等でたいへん助かります。定員を超えると まれにお断りすることもありますが 、なにとぞご理解いただき、ご協力をお願い申上げる次第であります。 ただ定員と申しましても基本は相部屋で、下界の宿泊施設の定員とはと違ってかなりきつめであります のでご了承くださいませ。少しでもゆっくりと寝られて翌日の山行に備えられますよう、入 り込みができるだけ平準化しますようご協力とご予約の程よろしくお願いいたします。 

アドバイスや注意

◎夏山最盛期に入り長野県内の山岳では各種事故が増えています。日焼け対策、熱中症対策、落雷、雷雨対策等を各自がしっかりととりましょう。 とくに7月下旬以降雷雨の時間帯が多いのが今夏の特徴です。できるだけ早く小屋へ到着するのが最大の安全策でしょう。そのためにも早朝出発に心がけましょう。

岩場でもストックを使っている人がいます。たいへん危険です。登山道の変化に応じて用いましょう。また平気で草付きやお花畑にストックを突く人が多々いるようです。ストックの突きそこないでの事故を含め、突くときはしっかりと場所を考えて突けるようになりましょう。

◎いかなる山行でもツアーであっても、各自で装備はしっかりと用意しましょう。またコースや計画の概要は各自がしっかりと理解しておきましょう。自分がどこを通ってどこへ下山するのか、 一体どのくらいの時間がかかるのかもわかってない“連れられ登山”の方が見受けられます。インターネット等だけでなく、専門家が監修したガイドブックや山岳地図等でしっかりと情報収集をしてください。 またインターネット等に発表される個人の山行記録には、早歩きや、日帰りを自慢、吹聴したり誇張したものもままあります。あくまで個人の記録ですので、山行時間や行程はガイドブックや山岳地図等の平均的な無理のないものを参考にしてください。

昨夏、種池山荘から午後4時ごろに小さな子供を連れて下山するグループが何件か見受けられました。子供は疲れきっていて、途中からは ぐずりだすでしょうし、どんどん暗くなります。下へ行くほど大きな木立になるので真っ暗になり、大変危険です。子供のことを考えた常識ある行動、登山日程をとってください。 これは子供連れパーティに限ったことでありません。

◎過去、小屋で体調を崩した方の話からも、寝不足や水分不足は登山の最大の敵といっても過言でありません。最大限気をつけ、時間に余裕を持った計画による山行をお願いします。 またゆとりあるゆっくり登山で足腰の疲労回復をすることが、下山時の転倒防止につながります。

NO 949  待望 猛暑復活!

2011  8/ 7(日) 

  順調にいけば半日で終了予定だったヘリ荷揚げですが、朝方の主稜線の好天に反して、ヘリポート周辺は連日の濃いガス。さらにその後は夕立といったお天気が続き、この時期の荷揚げとしては異例の長期戦になってしまいました。それでもヘリのクルーにはしぶとく粘っていただいたおかげで、6日目にしてようやく完了することができました。なかなかきびしい1週間でしたし、各山荘では不足気味のものも出始めていたところでしたので、とにかく今は胸をなでおろしているところです。7月中旬の猛暑が8月も続くものと、ビールもたくさん上げましたので、このあとはぜひ夏の暑さが戻ってきてほしいものです。

種池山荘のスタッフが祈願してくれました。『待望 猛暑復活!』 です。ちなみにスタッフへの差し入れで非売品です。失礼しました。

機長さ〜ん。ありがとう〜 こんなお天気が早く続きますように。
待ちに待ってた荷物が到着。(8/7:冷池山荘) お米でした〜。これがなくちゃ大変ですよね。

NO 948  最高のお天気でスタートも・・・

2011  8/ 7(日) 

  今日も昨日と同様に朝は絶好のお天気で幕が開きましたが、8時過ぎには早々にガスが湧き出し、そして12時過ぎには、これまた昨日と同様に雷雨へ。とにかくいまひとつお天気に安定感が感じられません。まあこれも北アルプスだけでなく、全国的な空模様ですのでいたしかたありません。水曜日頃からはお天気も安定するでしょうと、天気予報では盛んに言っていますので期待するのみです。お花畑では盛夏のお花にまじって初秋のお花も咲きだしています。明日8日はもう立秋ですね。

足元のチングルマ、そしてこの晴天に大感激! 多少の雨なんてなんのその!(8/7:種池山荘)
昨日も今朝も朝のうちは鹿島槍もバッチリ! ミヤマアキノキリンソウも咲きだす頃。(8/7)

NO 947  明日こそ・・・・

2011  8/ 6(土) 

  期待の8月第一週の週末、期待通りに晴天でスタート! と思いきや、11時ごろから早々に夕立の発生、その後も夕方まで降ったり止んだりのあいにくの一日となってしまいました。夕方には雷雲も通り過ぎて、少しだけ空も赤く染まり、山並みも姿を見せてくれましたが・・・・  なかなか天候が安定してくれません。晴れ間がなかなか長続きしてくれません。

  今週火曜日のヘリ荷揚げも、すでに5日間、いまだに全部終了できない状況です。ヘリのクルーも、山小屋スタッフも明日こそ・・・・  と信じる毎日です。そして今夜 三山荘にお泊りいただいたおおぜいの皆さんも明日こそ・・・・  と祈られていることでしょう。主稜線は朝方を中心にけっこう晴天の時間帯が続くときもあるんですが、そんなときも中間帯の厚い雲海が取れない、そのうちには雨が降り出すといったパターンが多いような感じです。しっとりと雨にぬれたお花もいいんですが、やっぱりさんさんと輝く夏の太陽の下で観賞したほうがいいですね。とにかく明日に期待です。

 
雨にぬれる新越山荘。新越山荘はおかげで荷揚げも終了できました。(8/6)

NO 946  早くしないと立秋がすぐそこに。

2011  8/ 3(水) 

  8月に入ってもやや不安定気味のお天気が続いています。3日連続で夕立に見舞われています。ただ晴れ間がのぞく時間帯は長くなってきており、昨日も本日も夕立は夕方近くなってからです。7月最終週の先週末は天候不安定で、キャンセル続出だっただけに、8月第1週の今週末は天候の復活を大いに期待しております。どの気象予報士も6日からは天候の安定、そして暑さの復活を盛んに言われていますが、そこまでしっかりと太平洋高気圧が張り出してきてくれるかどうか・・・  とにかく今は気象予報士諸氏の予想を信じて安定した今週末を迎えたいと思います。

  なお皆さんも大いに期待の8/5(金)からの週末ですが、種池山荘は金土日、冷池山荘は土曜、新越山荘も土曜日が、いずれも定員近い入り込みになりそうです。一方で週が変わって8/9(火)以降になるとどの小屋も一気にご予約数も激減です。お盆にかけても大きな混雑はないと思われますので、時間が取れる方には8/9(火)以降の山行をおすすめいたします。お花畑もピークを迎えようとしていますが、お盆過ぎまでは十分に楽しめますのでご安心くださいませ。

  さて日中はまあまあのお天気になった昨日そして今日の山荘の建つ主稜線ですが、標高1800mから2200mぐらいにかけてはどっぷりと雲が張り付いて雲海になっています。そのため予定していたヘリ荷揚げはほとんど停滞しており、苦戦の真最中です。きつい2日間でしたが、あしたこそ期待です! 営業物資の十分な補給と、天候の安定で今週末、そしてお盆シリーズを迎えたいものです。

前日夕方からの雨も朝には上がって。(8/3:種池山荘)
早朝の2回のフライトのあとは、長い、辛抱の待機時間となりました。(8/3:種池山荘)

NO 945  超 期待の8月入り! お天気もゆっくりゆっくりと・・・

2011  8/ 1(月) A.M

  昨日の朝に続いて今朝もなかなかの好天で明けることができました。もちろんお客様も大喜びで小屋から飛び出して庭へ。そして鹿島槍ヶ岳へ、針ノ木岳へと縦走出発です。昨日とまったく同じ光景での本日のスタートでした。昨日は、このあとあっという間に濃いガスの世界へ、そして雨降りへと変わってしまい、みなさんがっくりでしたが、今日は少し違うようです。少なくとも午前中はお天気ももって、種池山荘からは爺ヶ岳が見える時間帯も結構あります。このあと午後にはまたまた ひと雨くる可能性が高いですが、雰囲気は昨日までのそれとは違う感じが漂っています。ようやく少しずつ回復傾向へ向かいそうな8月初日です。

薄いガスがとれて針ノ木岳が見えてきました。今日こそはお天気が持ちますように・・・ コバイケイソウの白い穂も盛りをすぎ少し黄ばんできました。(8/1:種池山荘)
指差すは水晶岳?それとも薬師岳?(8/1:種池) 立山方面も見えてきましたよ〜(8/1:種池山荘)

昨日と違い昼前にも爺ヶ岳登場。 ようやく?生ビールも復活?できそうなお天気に。(8/1:種池山荘)