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NO513   総じて歓迎ムードですが、いろいろと不安も。

2009  3 /  31(火)  

   いよいよ話題の “高速道路どこまで行っても1000円ポッキリ!” が始まりましたが、いったい良いのか悪いのか。1、2ヶ月様子を見てみなければその効果や弊害もはっきりとわかりませんが・・・・ところでマスコミの論調では旅館業者は大歓迎といった感じで報道されていますが、私にはどうしてもそのようには思えません。かっての山小屋は土曜日の晩とお盆とその年年の秋の各種連休に入込が本当に集中していました。しかし今は週末も土曜日のみに集中せず金、土、日、月曜日にかなり分散化 していただけるようになってきており、登山の日数も一泊で一気に登って 一気に下山という形態から2泊のゆっくり登山が主流になってきていました。また平日の火、水、木曜日にも昔とは比較にならないぐらいに入込が分散するようになってきており私どももたいへん助かっておりました。それが今回の “狂想曲” でまた昔のパターンに戻ってしまうのではないかと危惧しています。旅行や登山に出かけた際に、往きも帰りも 両方とも “1000円ポッキリ!” の恩恵にあずかろうとしたなら、どうやっても宿泊は土曜日の一泊のパターンのみが可になりますよね。  

     他にも苦境に立つであろう各種公共交通機関。今でさえ以前に比べて本数が激減しているJRの大糸線 直通白馬行きの『あずさ』や『しなの』の来年の運行も心配になってきます。また最近増加傾向著しい登山中の高山病や内疾患による遭難や事故が日程短縮や 時間に追われたマイカー運転のための寝不足等によって、更なる増加に繋がるのではないか。また今でも週末は一杯になる登山口の駐車スペースは大丈夫かとか・・・・ いろいろと心配なことばかり思いつきます。同じやるなら期間中は平日も含め全日で、 ETCうんぬんは関係なく大型から貨物車両まですべての車両を対象に5割引とか7割引とかやってもらった方がはるかにいいと思うんですが・・・・   私としては今回の高速割引では平日も3割から5割引きになっているようなので、そちらも承知していただいて、土日祝日がらみの  “1000円ポッキリ!”  は片道に利用していただくこととして、昨年までと同様に山行のご計画願えればさいわいと思っております。とにもかくにもETCを装着しなければ始まらない話題のようですが、M党が政権を取ればマニフェストには高速道路の完全無料化を謳っていたはずだから、そのときはETCはもう必要のない無用の長物ということなのでしょうか。いろいろと 問題点等も巷間言われておりますが、悩みは尽きません ね。

黒い花って少ないですね。エンレイソウ。

鋸歯の葉に似合わない可憐さ。サンカヨウ。

 

NO512   心からお願いいたします。

2009  3 /  29(日)  

   3月15日発売の『山と渓谷』誌 4月号の151ページに長野県の医師募集の広告が載っていました。今までにも出したことがあったのかは定かではありませんが、山岳雑誌の誌面で見るのは初めてでしたので少々びっくりしました。全国的に医師不足が深刻ですが、長野県の医師不足も 深刻な状況のようです。また大町市立病院についてもまったく同様で、牛越市長をはじめいろいろな方が県内外で関係先をお願いをして歩いている次第です。先般も市立の診療所へ県外から山好きの先生が来ていただけることになり、市民一同心より感謝申し上げている次第です。私どもも冷池山荘に千葉大学山岳部学士会診療所があり、7月から9月の週末を中心に先生や看護師さんに登ってきていただいており、それはそれは心強いかぎりです。 

  長野県のセ−ルスポイントといったら、北アルプスをはじめとした山岳、おいしい水と空気、理屈っぽいけど優しい人柄でしょうか。登山好き、家庭菜園好きのお医者さんや看護師さん、一服の清涼剤も求めつつ長野県医療にぜひともお力をお貸しください。

長野県民としてお願いいたします。

大町市民としてお願いいたします。

 

NO 511   寒の戻り。

2009  3 /  28(土)  

  昨日は終日雪の舞う肌寒い天候で、大町の最高気温はマイナス0,6度の真冬日。降雪も今朝までに15センチほどありました。爺ガ岳スキー場のほうでも30センチを超える今冬1、2を争う降雪で、正直なところ何をいまさらというのが実感です。北アルプス主稜線ではここ数日の降雪は相当にあったものと思われます。過去にも冬の間は積雪が少なかったものの、3月後半から4月中旬にかけての降雪で積雪をう〜んと増したことが幾度もありますので、積雪は少な目の情報ですが今後も注意が必要でしょう。

爺ガ岳スキー場も再び真っ白に。10日も前だったら、本当によかったのにね。(3/27)

寒の戻りで、ウメも咲けませんがスイセンもなかなか開花できません。(3/28)

もう日差しも地温も春のものです。消えるのも早いでしょう。(3/28)

“種まき爺さん”の頭が見えたり、黒い箇所が目立ち始めていた爺ヶ岳も真っ白に。(3/28)

 

NO510   来週は早や4月。入山もすぐそこです。

2009  3 /  26(木)  

   ここのところ少しだけ寒の戻り。もうすぐにでも咲き出しそうだったわが家の梅も、連日の降雪にここ1週間は堅いつぼみをじっととじたままですが、ゴールデンウィークへ向けての小屋開け入山までも、あとひと月になってしまいコタツの中でじっとしたままだった私には気もそぞろの年度末です。さてみなさんはゴールデンウィークに、夏山に、今年だけの特別プレゼント? の秋の大型5連休等へ向けて、山行立案に余念のないことと思います。おっとその前にはお花見山行でしょうか。本格的な寒波が到来できなかった今冬は本当に消化不良で終わってしまい残念でしたが、やはり時期がくれば次は春山が、そして夏山が恋しくなってきます。気を引きしめて四月入りです。

G.Wまでも1ヵ月余り。

残雪を渡る風が心地いい。

梅雨明けも近し。

沸き立つ入道雲に感激。

最高の一日。生ビールがうまい。

岳には早くも初秋の気配。

 

NO509   感動! ドラマ 『黒部の太陽』。

2009  3 /  23(月)  

   21日、22日連夜のフジテレビ系スペシャルドラマ 『黒部の太陽』、とってもよかったですね。どの役者さんもほんとうに好演でした。スタッフの皆さんも役者さんも “昭和大遺産” 黒部ダム建設の苦闘を書き綴った人間ドラマ 『黒部の太陽』 の重さを十分に理解されてドラマづくりに参加されたのが手に取るようにわかりました。ドラマに感動するとともに、黒部ダム建設に思いを馳せ当時の苦難苦闘の連続に胸が熱くなりました。わたしの父親も関電大町トンネルの工事、黒部ダムの工事に勇気づけられて柏原新道の開削工事に当たったといいますが、どんな事業でも先駆者の勇気や英知というものには頭が下がる思いです。ぜひまたのアンコール放送をお願いしたいものです。そして皆さんにはぜひとも実際に黒部ダムへ足をお運びいただきたいものです。    (過去情報ではNO.499と2005年9月のNO.161及び2006年4月のNO.185などもご参照下さい。)

   ところで皆さんはお気づきでしたか? ドラマの中で何回か種池山荘周辺から撮った針ノ木岳や蓮華岳、扇沢の谷などが登場したことを・・・ ・   わかった方はかなりの爺ヶ岳通? でしょうか。 ライチョウやシラネアオイ、キヌガサソウ、チングルマの映像なども周辺で撮影したものだと思います。実は昨夏にフジテレビの撮影スタッフが登ってこられて撮影されていったんです。ただ当初ぜひ撮影したいとおっしゃておられた高山植物の花の季節はとうに過ぎていて、撮影は叶わなかったし・・・ お天気もあんまり良くなかったので、ほとんど登場することはないだろうな、などと思っていました。ところが意外に何回も登場してびっくりしてしまいました。こんなに登場するのなら皆さんにも その旨お知らせしておけばよかったなどと、今になってちょっとだけ後悔している次第です。

建設当時の工事関係者の心意気が、今でも胸に迫る黒部ダムの威容。

ダムサイトの右岸に建つ 『尊き みはしらに捧ぐ』 のブロンズ像は工事殉職者へのレクイエム。

 

NO508   “光琳風” の鹿島槍、爺ヶ岳に見守られての旅だち。

2009  3 /  22(日)  

   地元の大町市立第一中学校のある役をお引き受けしており、ここ数年卒業式や入学式にもお招きいただいております。子供たちの笑顔や緊張した表情を見ているだけで自分も元気が出てくるような気持ちになるので、喜んで参加させていただき、新しい門出のお祝いをさせていただいております。過日も平成20年度の卒業生140人の卒業式がありました。大町第一中は2年生の夏に爺ヶ岳登山をするので、校長先生の挨拶にも卒業生の答辞にも在校生の送辞にも必ずや爺ヶ岳登山の思い出が登場します。今年の卒業生は爺ヶ岳登山があまり天気に恵まれず、きつく苦しい思い出のほうが残ったようですが、いつの日かそんなことも笑い話に、また故郷の山、爺ヶ岳へ登ってくれることと期待しています。   

   そして今年はステージの後方に、新しい門出を祝うかのような黄金の天空の下に鹿島槍と爺ヶ岳、満開の梅と桜、そして雪解け水を満々とたくわえた鹿島川でしょうか、高瀬川でしょうか 。それらがみごとに描かれたとても素敵な絵が飾られました。尾形光琳の 『紅白梅図屏風』 を彷彿させる、美術部の生徒さん達の心のこもった大作です。 毎年素敵な絵を美術部の生徒さん達が描かれて卒業式に花を添えてくれますが、今年もまた脳裏に残る思い出深い旅立ちになられたことと思います。 大町市内のほかの中学校をはじめ周辺では何校かの子供たちが爺ヶ岳に登ってくれていますが、将来北アルプス山麓の大町を離れるときがきても、子供のころから見守ってくれていた北アルプスの峰々を忘れることなく、いろいろな夢に向かって邁進していってほしいものです。おりしも先日は長野県川上村ご出身の航空自衛隊パイロットの油井亀美也さんが子供のころからの夢を持ち続け、宇宙飛行士の候補に決定されましたが、君たちも いろんな夢の実現へ向けて一歩一歩確実に歩んで行ってください。

卒業生の入場を待つステージには、黄金に輝く卒業生の未来を祝う見事な屏風絵が添えられました

立派な校舎からはいつでも鹿島槍、爺ヶ岳をはじめとした北アルプスが見守っていてくれました

 

NO 507   心なしか黄砂の量も多そう。

2009  3 /  19(木)  

  3日連続で黄砂が降りそそぎ、北アルプスもすっかり黒ずんでしまいました。黄砂そのものは早い年は1月の末ぐらいには飛来して、北アルプスもうっすらと黄色味を帯びますので珍しいことではありませんが、今日のようにこの時季にこんなに黒ずんで見えるのは珍しいことです。こんなに黒ずむのは普通は4月末以降のことだと思います。中国奥地の過剰な森林伐採等や地球温暖化も大きな要因でしょうか。

  昨日は東北南部から九州まで広範囲で20度を超えて5月の陽気になりましたが、大町の昨日の最高気温も20,5℃で3月の過去最高気温を更新しました。2月についても2/14に16,3℃の過去最高を記録しています。我が家の梅のつぼみも一気に大きくふくらみ、まもなくほころびそうです。梅も桜も年々開花を早めていますが、大町でもまたまた記録更新してしまいそうです。私どもの入山、小屋開けも一ヶ月余りに迫ってきましたが、今後のお天気も例年以上に気がかりになってきます。雪の少ないゴールデンウィークなんて、ほんとうにさびしくなってきますよね。  

我が家の梅もつぼみふくらませ。我が家の記録では過去最速は3月26日ですが・・・  (3/19)

“種まき爺さん”も早々に頭をのぞかせる。風で吹き飛ばされ黄砂が斑模様に。(3/19)

鹿島槍稜線の雪庇も心なしか小さい感じ。

黄砂で鹿島槍も少々汚れ気味?(3/19)

 

NO506   寂しい別れ・・・・

2009  3 /  17(火)  

   3/15発売の山と渓谷 誌にも特集記事で紹介されていましたが、穂高連峰の岳沢ヒュッテが廃業になりました。県内では昨暮れの新聞紙上でもすでに発表されていましたが、先の北アルプス山小屋協会の席上でも先代オーナー故 上条岳人さんのお嬢さんからお話がありました。思い返せば平成17年の暮れに発生したと思われる雪崩による岳沢ヒュッテの倒壊、そしてその翌春には上条岳人さんの不慮の交通事故死と信じられない事故が続けざまにおきてしまいました。その後は倒壊し て広範囲に散らばったヒュッテの撤去、2シーズンの売店営業等を続けられながら、再開を模索されてこられましたが、この度諸般の理由で残念ながら廃業の道を選ばれたとのことでした。この三年間のご苦労、ご心労はいかばかりのものかとお察し申し上げるとともに、苦渋の選択、決断をされたことに同じ山仲間として敬意を表する思いでいっぱいであります。故 上条岳人さんは高校の大先輩ということもありかわいがっていただきましたが、お元気なうちに在りし日の岳沢ヒュッテに私ももう一度お伺いしたかったものです。今ではかなわぬ夢となってしまいました。   急峻な前穂、奥穂を背にした厳しい環境下にある岳沢ですが、今後は再開へ向けての動きも起きつつあるようですので見守ってまいりたいものです。

   一方、私どもの柏原新道の登山口のほど近くにある扇沢ロッジも先シーズンをもって廃業となることが決まりました。黒部ダム観光客と登山客の皆さんに40年間近くにわたって愛されてきた施設ですが、やはり諸般の理由で廃業となってしまいました。前の晩に扇沢ロッジにお泊りになって体調を整えられて、爺ヶ岳や鹿島槍ヶ岳あるいは針ノ木岳へと登られるお客様も多かったので、私どもにとってもたいへん残念でなりません。中高年層が主流の登山客のみなさんにあっては、体調を整える意味からも大町での前泊がおすすめなんですが、 扇沢周辺にはほかに宿泊施設はありません。今後は大町温泉郷や市内のビジネス旅館等をぜひご利用くださいませ。

上高地河童橋から岳沢を望む。

扇沢駅周辺を俯瞰。左下の赤い点が扇沢ロッジ

 

NO505   残念無念・・・・  でも頑張ってくれました。

2009  3 /  16(月)  

   “暑さ寒さも彼岸まで” のことわざが全く当てはまらなかった今年の冬、冬らしかったのは暮れの12/26頃から1/26頃までの1ヶ月間だけだったといっても過言ではないでしょう。それに2/17頃から2/22頃までの1週間に “寒の戻り” があっただけです。身に沁みるような寒さなんてほとんど感じることがありませんでした。雪もそれなりには降ったんですが、いかんせん温度は下がらない、2月中旬には3日間連続の最高気温10度超えというあってはならないていたらく、そんな中爺ガ岳スキー場は本当に良く頑張ってくれました。地面がいくらか見え始めると神がかり的に降雪があって生命線を繋ぐといったパターンがずっと続きました。でもついに力尽き3/15をもって今シーズンの営業を終了いたしました。大糸線沿線の北アルプス山麓にあっては最南部に位置し、いつも積雪は一番少ないのですが・・・ とにかく残念です。春分の日連休そして3月末までの営業を楽しみにしておられた皆様には本当に申し訳ありません。スキー場スタッフの皆さんも精一杯頑張られたんですが、とにかく週末の度の大雨、高温に泣かされた今シーズンでした。シーズン中にお越しくださった皆様には心より感謝申し上げます。 なおパウダーパフは予定通りに3/29(日)まで営業をしていますのでお出かけください。大町市内のほかのスキー場や、白馬方面のスキー場は大丈夫です。今週末の春分の日連休は絶好の春スキーが楽しめることでしょう。サンアルピナ鹿島槍スキー場もばっちりですので、行き帰りにはぜひパウダーパフへお立ち寄りください。ちなみに鹿島槍ヶ岳、爺ヶ岳の稜線帯も下界から見る限りでは、少な目な感じは否めません。ただ今までも4月に入ってから大雪に見舞われたことも度々ですし、少な目ということで登山の安全度が上がるものではまったくありません。今もいつもどおりの冬山です。

暖冬の中、感謝でした。3/15閉鎖です。

鹿島槍スキー場はばっちりですよ!(3/16)

 

NO504   “ハニカミ王子” に背中をおされて・・・

2009  3 /  10(火)  

   先 週は山関係の会議がいくつも連続する気ぜわしい三月入りでしたが、そんな中合間をみて白馬村のスノーハープでクロスカントリースキーの講習会が開催されるのを知って私も初めて参加してまいりました。スノーハープは1998年の長野オリンピックのクロスカントリースキー競技の会場だった施設です。長野オリンピックの際には私も男子複合の後半クロスカントリーの部の応援にいって精一杯の声援を送ったのを今でも思い出します。結果は残念ながらメダルに手が届かず4位であったと覚えています。 (つい先日世界選手権で男子複合の日本チームが久々に金メダルを取ったニュースはうれしかったですね)  また金メダルを取ったジャンプも観戦しましたが、あの時の感激、熱気というものは一生忘れることはないことでしょう。そしてその時にジャンプは到底チャレンジできるものではないが、クロスカントリースキーは体力づくりの一環としてぜひやってみたいなと思いました。せっかく隣村に世界にも誇れるスノーハープという自然にも恵まれた立派な施設があるのにもったいないですものね。ところがその後は、毎年いろいろな講習会も開催されるというのに・・・ 車で20分ほどで行けるというのに・・・ 1000円程度でスキーのレンタルもできるというのに・・・  ああ〜なかなか重い腰が上がりません。あっというまに10年です。 なんか綾小路きみまろの台詞のようです。

  そんな中、一昨年男子ゴルフ界に衝撃デビューした高校生ゴルファーの石川 遼君が冬季の体力づくりにクロスカントリースキーが最高! とのことで昨冬スノーハープに来て練習していったんですよね。皆さんもニュース等で見られたことと思います。今冬も白馬へ来て滑ってもらえるものと期待していましたが、今冬は栃木県のゴルフ場で滑っていましたね。来年以降はまた白馬へ来ていただけるものと期待したいと思います。そして彼のゴルフの軽快なスイングとはまったく違うスキーのぎこちなさ、その一方で絶やさぬ笑顔はゴルフもスキーをやっているときも一緒です。そんな彼の姿をテレビで見ていて私もやっぱりクロスカントリースキーに挑戦してみたいなとまたまた思い始めたわけです。もちろんメタボ脱却も大きな要素ですが・・・ そんな訳で先日は思いきってクロスカントリースキーのデビューをはたしてきたという次第です。往年の国体等で活躍された地元の大先輩にご指導いただき、たっぷりと滑ってきました。オリンピック選手と同じコースを滑走できるという贅沢に感激です。今回は基礎練習に時間を割いていただき余り林間コースには出られませんでしたが、次回は時間をかけてコースを楽しみながらゆっくりと走りたいものです。高低差150mの5キロのコースが3つもあるんですよ! 皆さんも山登りの体力づくりも兼ねていかがですか。今年はもう機会もなさそうですが来冬こそは回数も増やして、体力づくりに、ストレス解消に、森林浴にとクロスカントリースキーを頑張りたいものです。わたしの背中をおしてくれたというより、重い腰を上げさせてくれた石川 遼君に感謝するとともに、世界にも羽ばたかんとする石川遼 プロの今後のご活躍をご期待するばかりです。もう “ハニカミ王子” なんて言葉を使うのが気恥ずかしいくらいに思えてくるような大活躍ですね。今シーズンも楽しみです。

 

NO503   北アルプスがつなぐ出会い。

2009  3 /  6(金)  

   先般の北アルプス山小屋協会の総会 の際には、当最新情報NO499でもご紹介いたしました山岳映画 『劒岳 点の記』 の東映東京撮影所の菊池プロデューサーがお見えになられており、北アルプスの山小屋オーナーにも 『劒岳 点の記』 のプロモーション活動をされました。初めてお目にかかる菊池プロデューサーはとても誠実な方で、2年間300日近くに及ぶ立山周辺での現地ロケや後方支援に地道に対応されてこられたことが言葉の端々から感じとることができました。懇親会の席でも人気であまりお話を伺えませんでしたが、菊池プロデューサーのお人柄からもますます 『劒岳 点の記』 の6月公開が楽しみになりました。もちろん北アルプス山小屋協会の会員の山小屋でも積極的に後援して同作品のヒットを祈念してPRして参りたいと思います。

   また総会後の勉強会では地元の信州大学理学部地質学科の原山 智教授の『地質探偵と探る北アルプスの生い立ち』 と題する講演があり、自らを “地質探偵ハラヤマ” と称する原山先生の北アルプス誕生の解説があり ました。原山先生は私共の山小屋へも私の知っているかぎりでは3回ほどお越し下さっていますが、なにしろ “探偵” ですので鹿島槍ヶ岳、爺ヶ岳周辺にも人目に付かぬようにお忍びで何十回となく地質探偵に来られているのだと思います。久しぶりに先生にお目にかかり、独自の北アルプス誕生の秘密の一端をお聞きすることができて楽しかったです。地質探偵ハラヤマが北アルプス誕生の謎解きをする 『超火山〔槍・穂高〕』 は山と渓谷社から刊行されていますので、皆さんにもぜひお買い求めいただき驚くべき北アルプス誕生の秘密を知っていただきたいものです。『知るは楽しみなり』 と申しますが、北アルプス登山がまたまた楽しみになってきます。

   ところで今日の大町は明け方の雪もしだいに雨へと変わってしまい残念でしたが、今週末も爺ガ岳スキー場のゲレンデは滑走OKですのでお越しください。お天気もよさそうです。

 

NO502   北アルプス山小屋協会の総会開催。

2009  3 /  3(火)  

   昨日は北アルプス中の山小屋経営者や関係官庁、関連業者の皆さんのご出席もいただき、松本において恒例の北アルプス山小屋協会の総会があり私も参加してきました。いろいろな課題をかかえる山小屋、登山界ですが、今年は各地区からの昨夏の実情報告でも若い世代の登山者がかなり目立つようになってきたといううれしい報告。またそれを裏打ちするかのように、山と渓谷社の粟津社長と岳人別冊の永田編集長からの昨今の登山事情の解説からも同様の見解、山岳雑誌の購買層も30代女性が確実に増えているといったうれしい話題がありました。3年連続の夏山天気不安定で入り込みも今ひとつの状況が続いていますが、今夏こそお天気にも恵まれ若い人たちはもちろんのこと、熟年層の皆さんも以前にも増して北アルプスへお越し下さるよう願いたいものです。これが楽しみの総会後の懇親会では一年ぶりでお目にかかるメンバーらとおいしいお酒を酌み交わし今夏の健闘を誓い合いました。私共もそうですが早い山小屋は1ヶ月半あまりで、小屋開け入山です。

   またNTTドコモ長野支社からは、昨夏に続いて今夏以降も北アルプスにおけるFOMA増強工事を継続していっていただける旨の心強いご説明がありました。昨夏の増強工事ではまだ不安定な部分も多かったので今後の改良に期待大です。何かとたいへんかと思いますがよろしくお願いしたいものです。

   ところでテレビでは東京で雪が降ったと大騒ぎしていますが、東京で雪がいちばん降るのは今ごろが一番多いんじゃないでしょうか。ちっとも不思議なことではないと思いますが・・・ 地球温暖化のせいか最近の予報士諸氏は少しの雪や温度低下でも誇張しすぎのような感じがしてならないんですが・・・ 大町市内は私の期待ほどは降れず10時現在10センチほどです。   

温泉、おいしいお酒の前に熱心に討議。

NTTドコモからはFOMAの新しい技術の解説も。

 

NO501   大町を舞台に、テレビ東京の人気番組 『田舎へ泊まろう』 スペシャル。

2009  3 /  2(月)  

   今週の長野県北部は雪マークが連日並ぶ、私にとってはうれしい天気予報になりましたが、さい先良く今朝はわが家でも5センチほどの降雪がありました。もっともっと降ってほしいところですね。さて先日も映画やテレビ番組のご紹介をいたしましたが、もうひとつ ぜひご紹介したい番組があります。今度の日曜日3月8日の夜7時から放送されるテレビ東京系の人気番組 『田舎へ泊まろう』 です。芸能人やタレントの皆さんが自分がイメージする田舎をもとめて、日本のどこかの田舎をいきなり訪れて、あちこち散策しながら今宵の宿泊先を一般の民家にお願いするというバラエティ番組です。 あっさりと民泊先が決まってしまうときもあれば、なかなか見つからず悪戦苦闘するときや、いろいろです。でも最後には泊めていただけるお宅が見つかり、夕食を頂きながらいろんなお話を伺うといった内容です。泊めて頂けたお宅はもちろんのこと、断 られた方にしても皆さん優しい方ばかりです。そして翌朝タレントさんが民泊先をたつ際には一宿一飯の御礼に仕事の手伝いや、得意の絵を描いて贈ったりして皆さんとお別れします。私が好んで見る唯一のテレビバラエティ番組といってもいいくらいのほんわかした番組です。

    今回はやはりテレビ東京開局45周年記念のスペシャル番組のようで、いつもの内容とは異なり、今まで放映した番組の中にあっても、とくに視聴者の心にも残った忘れられない旅先での出会いや、一夜の宿での出来事や思い出が再現ドラマ化された内容ということです。 『田舎へ泊まろう』 にとっても初めての企画だそうです。再現ドラマの題名は 『空とぶリボン』 といい、舞台は大町市八坂です。3年前の番組ではデザイナーのドン小西さんが合併する前の八坂村をおとずれ、地区の皆さんとふれあいをもち一夜の宿にも無事にたどり着いたそうです。そして一宿一飯の恩義に、少女が成長した姿をイメージにし たデザイン画を贈られてお別れしました。今回のドラマはその時のエピソードがもとにつくられたそうです。昨年の秋から今冬にかけて大町市内や黒部ダム、安曇野等でロケがおこなわれました。北アルプスの大展望台の鷹狩山山頂での撮影や地元の子供たちがエキストラで出演 するシーンもあったようです。美しく優しい 信州の田舎の景色と、山里での家族愛。そして家族と周囲の皆さんとの深い絆が描かれた心に染み入る心温まるドラマがクランクアップしたようです。皆さんにはぜったいに絶対にご覧いただきたいと思います。 筧 利夫、宮崎美子、甘利はるなさん等の出演で、私もとても楽しみにしています。

鷹狩山頂からの大町と北アルプス。

山村留学発祥の地。八坂小学校。