▲▲ 2006 /12月 ▲▲

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NO266  来年はもっともっと良い年になりますように。

 2006/12/31(日)

    2002年に当ホームページを開設して、その年の暮れから毎年私どもの山小屋や北アルプスに関連したことを私の思い込みと独断で五大ニュースとして選んできました。昨日もそんな五大ニュースを選んでいたら、テレビからとてつもなく大きなニュースが流れてきました。すでに今年の十大ニュースは各新聞社等から発表されていますので、2006年は11大ニュースに書き換えたほうがいいのかも知れません。新年を迎えるにあたってもたいへん心配なニュースが最後の最後に飛び込んできてしまいました。

    今年は北アルプスにおいては春山の何回かの週末と体育の日連休に大きな遭難が相次いだり、大雪と残雪の多さで数ヶ所の山小屋に大きな被害 が発生したり、夏山シーズン入りしてからは7月の集中豪雨で数箇所の登山道に被害が出たりと残念なニュースが続きました。私どもの山域では大きな遭難や事故が無かったことは幸いでしたが、大雪や大雨による被害は他とくらべればまだ小さいながらもやはりありました。好天が続いた8月を除けば総じて天候に恵まれないシーズンというのが今年の一番の印象です。9月10月も週末ごとにお天気は今ひとつ、お客様の入り込みも今ひとつでしたが予約の段階ではまあまあだったので、来シーズンへつながってくれるかなと淡い期待をいだいています。そんなこんなの一年でしたが、一応私どもの五大ニュースも選定いたしましたのでご覧になって下さい。とにかく北アルプスも世界も2007年がおだやかな年になります ことを願いつつ、ことし1年当H.Pにお付き合いくださいましたことと、山荘のほうへお越しくださいましたことに感謝申し上げ厚く御礼申し上げます。皆様にとっても来たる平成19年が良い年になりますように。

       

            2006年我が山小屋五大ニュース                                    1.長雨続きの7月は過去にないお客様の大激減。

2.北アルプス初のAED(自動体外除細動器)の三山荘への導入。

3.温暖化が云われる中での、ここ10年では最高の残雪量と雪融けの遅さ。    

4.プロカメラマン中西俊明さんに依頼しての自前のポスターを作製。

5.プロガイド遠藤晴行さんの指導のもとでのスタッフ雪上訓練の実施。

     次点: あまりにも見事なまでにひとつも花をつけなかったコバイケイソウ。            


NO265  北アルプスはおだやかな大晦日です。

 2006/12/31(日)

   雪国に住んでいて雪の全然ない“お年取り” は寂しいものです。今年はそんな大晦日になってしまうのか大変心配しましたが、29日からのまとまった降雪で気持ちも新年を迎えるのにふさわしい気分になってきました。今朝の大町の気温はマイナス8.7度となかなかマイナス10度にまでは届 かないもののようやく冷え込んできたという感じです。寒かった昨年の今頃は連日のように最低気温はマイナス10度を下回り、終日氷点下の真冬日は12月中に17日間ほどありましたが、今冬の真冬日はたぶんまだ1日だけだと思います。スキー場もまだまだ積雪が欲しいところですし、年が明けてからはさらなる寒波の到来が待たれるところです。今日の北アルプスは一年の納めにふさわしい絶好の好天、元日もお天気は持ちそうなので越年登山で入ってるパーティは初日の出も拝められそうですね。 元日も冷え込みそうです。皆さんも暖かい格好で初詣へお出かけください。最後に平成18年見納めの北アルプスです。


NO264  今年もあと一日、またひとつ年を取りますね。

 2006/12/30(金)

   年末寒波も去りつつあるようで爺ヶ岳以北の北アルプスも午後3時ごろからは雪雲もとれて、さらに雪を増した勇姿を見せ始めました。大町の積雪は15センチほどで思いのほか少なかったですが、今回の寒波で大町以北のスキー場を含め、日本中のあちらこちらの雪不足のゲレンデが、ほぼどこも滑走可能になったようでたいへんうれしいことです。年末年始のスキー場行きを思案されていた方も安心してお出かけになられることでしょう。 天気予報でも大晦日、元日とお天気はまあまあの予報、明日の朝は放射冷却も手伝って今冬一番の冷え込みになりそうです。今冬はまだマイナス10度以下に下がっていない大町ですが大晦日はそのぐらいまで冷え込みそうな気配の今日の夕方です。

   大多数の皆さんは正月休みに入られたことと思います。また 一方では年末年始もお仕事の方もおおぜいいらっしゃるわけでたいへんご苦労さまです。なぜか都会より冬休みが格段に短い雪国長野県の子供たちも昨日、一昨日あたりからようやく冬休みに入りました。終りも早く1月7日ごろにはもう終了です。ちなみに夏休みも驚くほど短く7月26日ごろから8月16日ごろで終りなんですよ。休みの少ない分、学力が高いかというとこれがちょっと疑問符がつく状況で・・・・・・ 全国的に学力低下が叫ばれている現在、真剣に考えていかなければならない課題ですね。 ちょっと話が脱線してしまいましたが、すでに年越しの準備も万端の方、早や雪国の温泉につかりながら一年を振り返られている方、はたまた年賀状書きに追われている方等々、人生いろいろ年越しもいろいろでしょうね。越年登山にお出かけの方も、寝正月、飲み正月、テレビ漬け正月で過ごされる方も、どなたもしっかりと鋭気を養っていただき、いいお正月にしていただきたいものです。

   12月の初め、地元長野県の信濃毎日新聞に今秋大町市でマーキングされたアサギマダラが遠く2190キロも離れた台湾南部で1ヶ月半後に発見され 間違いないことが確認されたというとてもうれしい記事が載りました。アサギマダラは渡り鳥と同じように “渡り” をする蝶として有名です。8月後半から9月にかけて私どもの山小屋の周囲でも最近はよく見られます。ヨツバヒヨドリの蜜が大好物のようです。大町から北アルプスを越え北陸、近畿、中国、九州と渡りさらには東シナ海、奄美、沖縄を渡って台湾へと2190キロにも及ぶきびしい飛行を続けたものと思われます。 小さな蝶のあの体のどこにそんなパワーがあるのか不思議でなりませんが、今は疲れ切った羽を休めながら暖かい台湾の地で甘い花の蜜を吸いつつ来春の再度の日本への北上に備えて しっかりと “お正月休み” を取っているのだと思います。そんな姿はどこか登山にも似ていますよね。きびしい登山のあとに待つ登頂の喜び、束の間の喜びのあとにはきびしい下山。 アサギマダラの “渡り” もいろんな渡り鳥の一生も登山との共通項が多多ありそうです。またそれは人生そのものとも重なり合いそうです。今年も残すところあと一日、大晦日は百八つの除夜の鐘とともに今年の憂さを晴らし、新しい年の新たな登頂に向けてまた一歩を踏み出しましょう。   (なおアサギマダラについては当H.Pの2004年3月28日のNO.105にも登場しています。)  


NO263  暖かな年の瀬、待ちに待った寒波がようやくやってきそうです。

 2006/12/29(木)

   昨年の今頃とは打って変わって、ほぼ日本全国雪の少ない暖かな師走でしたがようやく今冬初めてといってもいいぐらいの本格的な雪降りになりそうな気圧配置になってきましたね。大町も今日は午後から雪が降り出し夜までに3センチほどの積雪です。遅れてやってきた冬の到来か、それともまさに温暖化で冬の期間が短くなってきているのか、はたまた大町もこれからは九州や四国の気候になって行ってしまうのか。いずれにしましても予想では大町の平地部でも明日の夕方までに30センチぐらいの降雪になりそうとか。しっかりと降って安心して年末年始スキーができるようになってほしいものです。本来なら積雪でプレイできないような雪国のゴルフ場が、今冬は雪がまったく降らず 『最高の年の瀬です。』 なんていう話はあまり聞きたくない話題です。大町あたりでも 『今年の冬は毎日暖かくて最高だね。』 などと言う人がおおぜいいますが絶対におかしな話です。たまの暖かい日は気持ちいいですが、毎日毎日暖かな冬など考えただけでも気持ち悪くなります。とにかく冬らしい冬になってほしいものです。

   今年も残すところ三日間だけになってしまいましたが、明日にかけての大雪で北アルプスもより本格的な冬山になってくれることでしょう。主稜線はこれまでも下界のスキー場ほどの少雪ではありませんでしたので、ぜひとも遭難なき越年登山になってほしいものです。なお私どもの山小屋は年末年始の営業は一切いたしません。また冬期避難小屋は冷池山荘のみトイレ付きの10畳間ほどの部屋を一室のみ開放しております。緊急時には譲りあってお使いいただき、室内の注意書きをぜひ守ってご利用ください。


冷池山荘冬期緊急避難室。換気に注意を!

小屋の鹿島槍寄りの2階にあります。外階段の上。

久しぶりの降雪。どのぐらい降るでしょうか。

明朝は早起きして今季初の本格的な雪かきをしなくては。

キャベツはこのままで雪中貯蔵です。雪の中は暖かいんです。

NO262  『犬神家の一族』 と 『マルコメ味噌』。

 2006/12/21(木)

   表題の二つに何の共通性、関連性があるのか誰もわかりませんよね。というより基本的には何にも関係はないんですけど。

  12月16日に全国で封切りになった『犬神家の一族』。30年前にも上映され当時かなり話題になったことを今でも覚えています。確か今は亡き高峰三枝子さんが出ていましたよね。主演の金田一耕 助の石坂浩二さんよりも高峰さんのほうが印象に残っています。それと『たたりじゃあ〜』 という文句は『犬神家の一族』 のものだと思っていましたが、どうやらそれは『八つ墓村』 だったんですね。30年もたてば人間の記憶なんていい加減なものです。当時たくさん読んだ横溝正史も江戸川乱歩も懐かしくなります。

   さて前置きはさておき30年前に映画化されたときも、そして今回の作品でも湖や湖の周辺が登場する場面は大町市の木崎湖や青木湖で撮影がおこなわれているんですよ。今回も今年の5月と7月に石坂浩二さんや松嶋菜々子さんが訪れてロケが行われたようです。映画の内容もさることながら地元 大町市の風景がスクリーンをいろどるのが大いに楽しみです。鹿島槍ヶ岳や爺ヶ岳も写るかな?

   そうしたら『マルコメ味噌』 は何かって? 市川 崑監督がお味噌好きという訳ではもちろんありません。皆さんは最近テレビでご覧になっていないでしょうか。私も2回だけ見ただけですが、確かに鹿島槍ヶ岳や爺ヶ岳をバックに俳優の菅原文太さんが登場するマルコメ味噌のコマーシャルです。二年熟成『美麻高原蔵』というお味噌のCMです。私も知らないでいたんですがマルコメ味噌が今年大町市と合併して新生 大町市になった旧美麻村に味噌を寝かせて熟成させるための蔵を平成16年に建てていたんですね。そしてついに二年をへておいしく熟成されたお味噌が世に出てきたというわけです。先日も美麻の新行地区へ写真を撮りに行ったところ、確かにすぐそばに立派な蔵が二棟建っておりました。周囲はお味噌のいい香りがぷんぷんしており看板に偽りなしです。ところで千葉県の野田市はお醤油、愛知県の半田市はお酢のいいにおいがすると聞きますがこんな感じなんでしょうか。後日さっそく市内スーパーで二年熟成『美麻高原蔵』 を買い求めてお味噌汁をつくりましたがなかなかのお味でした。ちょっとお高いですが皆さんもぜひお試しくださいませ。ちなみに私どもも山小屋で使うお味噌を20年ほど前までは自分で作っておりました。作る手順は大豆を大きな大きなとても大きなお釜で煮てから専用の機械ですりつぶして、味噌玉を何百と作ってしばらく(一週間ぐらいだったでしょうか)それを竹の網の上に置いて青カビが生えるころに、堅くなった味噌玉をお餅付き用の臼と杵でついて細かくしてから、塩や麹を混ぜて樽に仕込ませるといった方法だったと思います。母親が死んでからは手作りもやめ買った信州味噌を使うようになりましたが、今でも大豆を煮たときにお釜の底に溜まるほどよい甘さの水あめが懐かしいものです。またいつの日にか手作りにも挑戦したいものです。ちなみに我が家は米作りもしていますが、山小屋でつかうお米だけは今でも全部作っております。今年も小屋閉め間際のころに少しだけ新米をお客様にも召し上がっていただきました。

   時を同じくして故郷 大町市が銀幕に、テレビCMにと登場するのはうれしいことです。どなたでも自分の故郷がテレビで紹介されたりニュースに登場したりするとうれしいですし、自慢の一つもしたくなりますよね。こういった映像等がきっかけになっていま流行? の定年後の田舎暮らしの場所に大町市が選択肢の一つになってくれればうれしいことです。市川 崑監督いわく大町は30年前とまったくといっていいほど変わってないで最高とのお話しだったそうです。これってほめ言葉 ??

   まもなく年末年始の越年登山も始まりますが、鹿島槍ヶ岳をはじめ北アルプスの遭難のニュースで大町市が登場するのだけはうれしくありません。冬山へ入られる方はくれぐれもお気をつけて行ってらっしゃって下さい。クリスマス寒波の到来はないようですが、年末寒波、正月寒波ときっとやって来ることでしょう。


少し鹿島槍ヶ岳が見える。木崎湖。

新雪の木崎湖。海の口地区。

青木湖と爺ヶ岳。

新行地区からの後立山連山。

香りはお届けできません。『美麻高原蔵』。

パッケージには鹿島槍ヶ岳と爺ヶ岳のイラストも。

NO261  まだまだ暖かめで年越しの準備にもちょっと気合が・・・。

 2006/12/19(火)

   今朝は今冬いちばんの冷え込みで大町もマイナス7度ぐらいまで下がったもののまだ暖かな感じで、朝起きるのも楽です。昨年は早朝より雪かきに追われる年の暮れでしたが今年は雪かきといえるほどの雪かきはまだありません。今年もいよいよ残すところ10日余りになりようやく気ぜわしさを感じるようになってきましたが、みなさんはいかがお過ごしでしょうか。話題はもっぱら日本中ノロウィルスでもちきりですが、私どもも山小屋というお客様を泊めるなりわいですので季節こそ違えど心配でなりません。みなさんもうがい手洗い励行でお気をつけて、お忙しい年の暮れをお過ごし下さい。

   ところでみなさんは年賀状の準備は着々とお進みでしょうか。先日も今夏山小屋に泊られたお客様からお電話を頂き、山小屋で売っていた絵葉書を年賀状に使いたいのであったら送ってほしいということでした。幸い 自宅の手元に残っていた分で何とか揃いましたので送らせていただきました。覚えていて下さってたいへんにうれしかったです。私どもの山荘でも一昨年までは10数年にわたり山荘で宿泊の際に受付をして下さったお客様ほぼ全員(なかなか達筆すぎて判読不明の方にはちょっと・・・ )に年賀状をお送りして参りましたが、個人情報保護法の制定やプライバシーの観点から昨年からはやめました。これからは当H.P上での新年のご挨拶にてかえさせていただきます。みなさんは今年はどんな年賀状を考えられているのでしょうか。

   話題が郵便がらみということで朗報をひとつご紹介いたします。といってもまだ正式決定かどうか私にもわからないんですが・・・ 情報によりますと来年度以降に記念切手の山岳シリーズ? で『鹿島槍ヶ岳』が発行されるようなんです。北アルプスのいくつかの山とそれぞれの山に咲く高山植物との組み合わせで発行されるようです。どんな季節のどんな鹿島槍ヶ岳か、どんなお花が一緒に組み合わされるのかいろいろと興味が湧いてきます。うれしいお話しですし実現すればみなさんへも素敵なクリスマスプレゼントになるんですが。

   私はメールとかケイタイとかより手紙や葉書きを書くほうが好きですし、切手もいろんな記念切手から選んで貼るのが好きなのでことのほかよろこんでいる次第であります。昨年の9月初めごろだったでしょうか。大町郵便局に赴いた際、ザックから袋を取り出し見覚えのある数枚の絵葉書きに局で買い求められた記念切手を貼ってらっしゃる女性にお会いいたしました。前日私どもの山小屋にお泊りになられたお客様で、さっそく御礼を申し上げました。ケイタイやメール全盛にあって時代遅れに思う方もいらっしゃるかと思いますが、私は自筆の文章や構成にその方のお人柄を感じとることができる手紙は好きです。


昨年発行された山岳切手、槍ヶ岳と穂高岳。

山岳を題材にした記念切手も多いですね。

行ったことのない絵葉書をもらえば楽しいですね。

まだまだ雪少ない年の暮れの大町。12/19

稜線の積雪はまあまあの量です。爺ヶ岳(12/19)

鹿島槍も年越しへ向けての装い。(12/19)

NO260   久しぶりの降雪、でも冬型は長続きしないようで。

 2006/12/18(月)

   今朝は久しぶりに大町市街地も白くなりました。冬型の気圧配置が強まり大町以北では平野部でも15センチぐらいの降雪予想でしたが、積雪は5センチといったところでしょうか。それでも大町北部や白馬方面ではもう少し降雪も増し、まだまだ雪不足のスキー場には恵みの雪となったことでしょう。そういえば昨年の今頃は中国地方をはじめ全国各地で大雪に見舞われて連日の大騒動だったんですね。日記を見て思い出しましたが、大町も年末にかけて大雪になり除雪機が手に入らないとか雪かき道具も全部売り切れだとかひと騒動だったことを思い出しました。

   ここ何年か冬の入りが昔より遅れ気味で冬の期間も短くなっているのはすごく感じていますが、そういうことからいえば昨年の早くからの大雪は最近の感覚からいうと少々異常?だったのでしょうか。でも2002年も早くから雪の多い年でしたので、もう少し長いスパンで見なければいけませんね。昭和56年のいわゆる五六豪雪、大町でも暮れに一日で135センチぐらいの超大雪が降りましたがその前後には暮れになってもほとんど雪が降らずスキー場はたいへんだったような年も何回かありました。感覚的にものを言うだけでなくしっかりとした温暖化の統計を取らなければいけないですね。でも最近も地球全体の今年の平均気温がやはり以前よりかなり高めだったというニュースがありましたが、温暖化が進んでいるのだけは間違いありません。NO258でもヨーロッパ大暖冬のことを書きましたが、その後の新聞では250年どころかここ500年で最悪の暖冬といった記述 のものもありました。一方別の話題では北極の氷が2040年までには消滅してしまうといった米国の研究者の発表もありました。それに付随しては日本の研究者の2070年までには消滅してしまうだろうという予想のテレビ報道もありました。どちらにしても現状のままで進行すると今世紀中には北極の氷が消滅してしまうのはどうやら間違いないような感じです。山小屋の冬越しのこともあって雪の量は毎年気が気でありませんが、やはり降る時にしっかりと降ってもらわないといろいろな点で、そちらの方が心配でなりません。


NO259   昨夏におぼえたお花の名前。今年の夏にはじめて出合ったお花。

 2006/12/12(火)

    皆さんは高山植物の名前をいくつぐらいご存知ですか。本当はそれよりも先に高山植物の定義とか種類の数とかから入らなければいけないのかも知れませんが、私もはっきり申し上げて学術的なことはわかりません。ここでは北アルプスの1 500m以上ぐらいに咲く花は全種類ということにいたしましょう。一般的に云われている数は350種類ぐらいでしょうか。ちなみに私がお花と名前がすぐに一致して答えられるのは1 50種類ぐらいでしょうか。なかには 知っていても鹿島槍ヶ岳周辺には見あたらない花もたくさんありますし、恥ずかしながら未だに名前を知らない花もあります。また存在そのものに気付かないで長年きてしまったお花もあります。どの花も精一杯じぶんの存在を主張していたはずなんですが申し訳ない気持ちでいっぱいです。

    そんなお花のひとつが今夏はじめて出合ったシコタンハコベ、新越方面ではじめて出合った後には今度は鹿島槍方面でも発見、自分の不明を恥ずるばかりです。また昨年は何十回となく歩いているところで見たことのない白い可憐な花を発見。図鑑と首っ引きの結果コミヤマカタバミと判明。これまた不徳の致すところと反省。でも遅ればせながら知ることができたことは幸せな気分です。高山植物は種類ごとに地形や土質によっても 植生域はかなり限定されます。そんなことを知るだけでも楽しくなってきます。ピークハントばかりにこだわらぬ “知的登山” をもっともっと広げていっていただきたいです。花の名前、木の名前、鳥の名前、山の名前や歴史、雲の名前等々、やはり “知るは楽しみなり” です。山の魅力がもっともっと広がっていくはずです。


シコタンハコベ。色丹島への思いも深まります。

目立たぬようそっと咲きほこるコミヤマカタバミ。

言わずと知れた高山植物の女王。コマクサ。

チングルマはコマクサと人気を二分する。

誰もが知るクルマユリ。オレンジがまぶしい。

いつもけなげなハクサンフウロ。

NO258   新聞を読んで・・・・  『ヨーロッパ大暖冬』

 2006/12/11(月)

    12月もあっという間に3分の1が終了、一年間でいえば36分の34が終了したということでしょうか。今年もいよいよあとわずかになり、またひとつ歳をとるのかと思うと少しばかりため息ももれます。みなさんはお元気にお過ごしのことと思います。師走も半ばになるというのに年々紅葉の南下は遅れ気味になり、まだまだ太平洋岸では紅葉もかなり残っているようで、これも地球温暖化のせいとすれば心配なことです。

   大町は12月に入ってからは朝は連日のように氷点下にはなるもののやはり暖かめかなという感じです。雪は大町市街地にはありませんが郊外のサンアルピナ鹿島槍スキー場では先日一部のゲレンデがオープンしております。白馬方面でも八方や栂池なども一部オープンしました。本格的な降雪が市街地に舞い降りるのもまもなくのことでしょう。岳の方は着々と積雪を増しています。

   ところで皆さんはヨーロッパでは過去にない大暖冬の12月入りだということをご存知ですか。なんでもここ250年間(25年ではありません。二百五十年間です。)で、最も暖かな11月、12月だという説もあるほどだというニュースが12月8日の新聞に載っていました。スイスの標高1800mの有名なウィンターリゾート地 サンモリッツでは今季いまだに氷点下になっていないということでした。確かに驚きです。標高720m近辺の大町でも温度高め気味といえども今季は11月 8日にマイナス1.4度を記録してから最低気温マイナス5.0度を筆頭に氷点下を記録した日は1 3日間はあります。この数字と比較しただけでもかなりびっくりしてしまいます。各種スキーの世界大会の序盤戦は軒並み中止に追い込まれているようです。おそらく何らかの理由で大気の流れがヨーロッパを避けるように大蛇行でもしているのでしょうが、これも地球温暖化が原因とすればたいへん心配です。温暖化がますます進めば氷河がなくなる、南極の氷が融けてしまう、海面が上昇してしまうといった地球規模の現象から、日本でいえばライチョウや高山植物が絶滅してしまうとかいろいろと心配されます。

   地球温暖化防止のために個人レベルでもいろいろとやらなきゃならないことはわかっているのですが、はっきり言ってなかなか難しいですね。こういう仕事にたずさわっているので一般の方よりはかなり注意して励行していることは多多あるんですが・・・・・ ついついジレンマにおちいってしまいます。


一面に霜が降りた大町市西郊。(12/11)

今日は爺ヶ岳から北は厚い雲の中でした。

北葛岳もいい表情になってきました。(12/11)

餓鬼岳を望む。大町温泉郷北にて。(12/11)

田んぼの氷は順調に厚みを増す。(12/11)

−4度の朝。マイナス10度になるももうじき。

 

NO257   うれしい久しぶりの北アルプス銀嶺。

 2006/12/05(火)

    今朝の大町は今冬いちばんの冷え込みでマイナス5℃まで下がりました。全国的に暖かだった9.10.11月も師走入りとともに一気に温度も急降下です。12月に入ってからは毎朝雪がうっすらと白くしていましたが今朝はようやくの快晴、最高の北アルプスが望めます。11月下旬から北アルプスも連日のように雪雲におおわれる天候でしたのでほんとうに久しぶりの全山の登場です。青森市では今回の寒波ですでに積雪が60センチ近いとニュースが流れていましたが北アルプス山麓は今回はあまりまとまった雪にはならなかったようです。それでもスキー場は五竜岳の山麓 にある五竜遠見スキー場や白馬47スキー場では上部ゲレンデでは50センチ近い積雪になり一部オープンになったそうです。もちろん2500mを超える頂上の積雪はすでに相当な量になっているものと思われます。いよいよウィンタースポーツの季節、冬山の季節の到来です。

    立山黒部アルペンルートも先週の11月30日には閉鎖になり今季の営業が終了になりました。閉鎖前には恒例のゴミ拾いが扇沢から大町温泉郷の間で行われアルペンルート関係者や山小屋関係者等が参加してアルペンラインに感謝をこめて実施いたしました。アルペンルートも山小屋同様に来春までの冬眠に入ります。


放射冷却強まり田んぼの水たまりも氷る朝。(12/5)

モルゲンロートの鹿島槍。完全なる冬山へ。(12/5)

爺ヶ岳の夏の優しい表情も日に日に冬の険しさへ。

名も知らぬ草も美しい冬の華へと変わる凍える朝。

1シーズンありがとう。アルペンライン扇沢橋。(11/30)